TVアニメ『紅(くれない)』DVD発売記念イベント開催!

いよいよDVD第3巻が発売。ますます人気爆発で満員御礼となったTVアニメ『紅(くれない)』DVD発売記念イベントで松尾監督と新谷さんの“秘密の仲”が明かされた!?

 守るべき者が見つかったとき、人は強くなれる――。
 2008年4月より、テレビ神奈川、テレビ埼玉、チバテレビ、テレビ大阪、テレビ愛知、で放送され、人気を博した松尾衡監督によるTVアニメ『紅(くれない)』。そのDVD第3巻の発売記念イベントが、9月20日、東京・虎ノ門のポニーキャニオンで開催された。出演は、九鳳院紫役の悠木碧さんと崩月夕乃役の新谷良子さんの2人。トークを中心に、松尾監督の人物像などにも迫りながら、『紅』の魅力を掘り下げるひとときとなった。

 揉め事処理屋と呼ばれる副業を持つ高校生・紅 真九郎はある日、九鳳院 紫という少女の身柄を預かることになった。しかし、紫は財閥九鳳院家の娘。家の定めにより外界を知らない大のつくほどのお嬢様だった。未知の世界であった外界の生活は紫にとっては、何もかもが驚くことばかり。気丈に振舞いながらも内心は不安をたくさん抱えていた……。

 DVD第3巻に収録されている五話と六話では、新しい生活に徐々に慣れていった紫の、それまでになかった一面を見せるエピソードが描かれる。何気ない日常生活の楽しさ、感じる幸せを感じるとともに、真九郎の過去を知る“姉”的存在の崩月夕乃にとっても大切なエピソードが描かれるなど、シリーズ中盤のキーとなる巻となっている。


●話数を振り返ると、どうしても松尾監督の話題に!?

 イベントではまず、DVD第3巻に収録された五話と六話、この2つの話を振り返る。
 「夕乃に関しては、五話で普段は出さないでいたシリアスな一面をようやく出すことができました」と切り出す新谷さん。夕乃の存在意義を示したエピソードではないだろうかと感想を述べた。
 「鍋のシーンでは、本当にみんなでお鍋を囲んでいるみたいで幸せな気分になりました」と語るのは悠木さん。名場面であったことは言うまでもないが、でも本当は“猿のシーン”がとても印象的だったと本音もポロリ。
 『紅』の全編のなかでも六話は名エピソードの1つに数えられるのだが、この後、アフレコでのエピソードや、流れていた歌の収録の話題も紹介された。

 “2人から見た松尾衡監督”についてもトークは及ぶ。「第一印象は怖かった」(悠木さん)、「まず見た目が怖く見えますよね」(新谷さん)と最初の印象を述べる2人。“目力”のある監督であるとのこと。厳しいながらも真剣に演技と向かい合う意識を持たせていただけたという2人。ここで2人に寄せられた監督からのビデオレターが上映される。およそ40秒ほどの映像には、悠木さんに対しての「碧ちゃん、元気~?」のコメントと、対照的に新谷さんに対しては「新谷はいいやっ」のコメントのみが……。「ええ~!これでおしまい!?」(一同)と会場の笑いを誘った。そんな監督だが、新谷さんによれば悠木さんのことをとても溺愛しているとのこと。そのことをちょっとうらやましそうに話した新谷さんだが、自身も監督との信頼の絆で結ばれているということで、それに対しては少し照れた様子だったのが印象的だった。

●思わず新事実も飛び出すトークも展開。サイコロトークに質問コーナー

 このあとイベントはサイコロトークのコーナーへ。
 悠木さん、新谷さんがそれぞれ2回ずつサイコロを振って、悠木さんは、「得意料理」と「ここだけの話」の2つ。新谷さんは、「ここだけの話」と会場期待の「モノマネ」を出して会場の喝采を浴びた。
またスタッフから出された「ここだけの話」では、銭湯で行われたDVDのCMの撮影エピソードを紹介。監督がとても乗り気で自らCMに出演したいと申し出たことや、後日談として出演した外国人の方の1人と監督とが街でばったりとであった時に「監督~っ!」と大声で呼ばれてすっかりと人気者になっていた様子が紹介された。これには新谷さんをはじめ、客席も大爆笑!!
 さらにイベントは会場からアンケートで募集した質問コーナーに進む。悠木さんに対する「声優を志したきっかけは?」との問いに、実はかなりアニメ好きだった自身のこれまでの過去を話した。
 さらには松尾監督を含めてディズニーリゾートへ行ったエピソードなども紹介され、絶叫マシンに弱い監督の一面なども明かされた。トークは次第に熱気を帯びて、コーナーは盛り上がりをみせた。そして作品を振り返った2人は、「自分の全てが変わった作品。日常ってこれほど幸せなんだ、平和って素敵なことなんだと改めて実感させてくれた作品ですし、演じるキャラクターのことがより大切に思えるようになりました」(悠木さん)、「松尾監督の作品世界は今までの私の中にはないもので、日常のちょっとした素敵なことを改めて感じさせてくれる作品でした。この作品を経験させていただいたことによって、自分の身の回りのちょっとしたことでも喜びを感じられるようになりました」(新谷さん)と、『紅』という作品に出演して得たものについて語ってくれた。

●空気を読んだジャンケン大会。そしてフィナーレヘ

 イベント終盤は、サイン入り第6話アフレコ台本に、同じくサイン入りB3ポスター、そしてこちらも同じくサイン入りDVD第3巻封入のブックレットなどが当たるジャンケン大会が実施された。すべてのお客さんにジャンケンで勝ってしまい「空気が読めない」と絶叫しつつも、最終的にはプレゼントの点数と同じ人数の来場者を勝たせ、「空気が読めた」と喜ぶ2人が印象的なコーナーになった。

 フィナーレでは、「ジャンケン大会では空気が読めてよかったです(笑)。ジャンケンにちょっと自信がつきました。今日はいろいろと語ってしまったイベントになりましたが、あらためて新谷さんのことが大好きになりました」(悠木さん)、「碧ちゃんとこうして『紅』のイベントができ、とても楽しくまた、会場のみなさんとも『紅』について語り合うことができて嬉しかったです。碧ちゃんは相変わらず可愛くて、このまま持って帰ろうかと思いました(笑)」(新谷さん)と2人から感想が寄せられた。2人の仲の良さと同時に、2人と観客の距離感の近さを感じさせてくれた『紅(くれない)』DVD発売記念イベント。まだまだ、DVDシリーズはリリースされていく『紅』。またこうしたイベントの機会があればいいなと、キャストの2人からも希望が寄せられた。今後も、ドラマCDのリリースなどが予定される『紅』。TVアニメのあの感動を、DVDやドラマCDからもぜひとも感じ取っていただきたい。

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