STARCHILDレーベルの作品とアーティストが一堂に会するビッグイベント『STARCHILD FESTIVAL 2009・spring』が2年ぶりに開催!イベントレポート(その1)
STARCHILDレーベルの作品とアーティストが一堂に会するビッグイベント、『STARCHILD FESTIVAL』。大成功にうちに終わった前回開催から約2年ぶりとなる4月12日、場所も前回と同じ東京・NHKホールにて『STARCHILD FESTIVAL 2009・spring』が開催された。注目作品の出演者によるトーク、アーティストのステージ、そしてサプライズの連続だったイベントの模様をレポートする。
●作品コーナーとライブコーナーの2部構成
場内が暗転するとスクリーンに「20」の文字が浮かび、カウントダウンが始まった。開催を待ち望んでいたファンも呼応するように数字を大きな声でコールした。カウントが終わるとSTARCHILDレーベルの作品やアーティストの映像が次々に流れる。そして司会のニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、アシスタントの三重野瞳さんがステージに現れ、自己紹介とイベント開催宣言。イベントは2部構成で、1部は作品コーナー、2部がライブコーナーとなっている。イベント終演予定は4時間後。長く、密度の濃いイベントになりそう。
●まだ終わる気がしない『みなみけ おかえり』
作品コーナーの1番目は『みなみけ おかえり』で、春香役の佐藤利奈さん、夏奈役の井上麻理奈さん、千秋役の茅原実里さんの南家三姉妹が登場。まず先日、テレビアニメの放送が終わったばかりだがその感想を聞かれ、「皆さんの応援のおかげで3期まで続けることができて幸せでした。でもまだ終わった感じがしません」(佐藤さん)、「変わらない日常が流れているので、このまま続いていくんじゃないかなという気がしてて、私達も『4期! 4期!』って言ってるんですけど。後は(桜場)コハル先生に頑張っていただくしかないかなと」(井上さん)、「最終回が終わって、『寂しいな』という気持ちもありました。でも『絶対4期もあるだろう!』と今は待っている感じです」(茅原さん)と次期シリーズへの期待を語った。
●名シーンにはなぜかあのキャラが大人気?
特別企画として「みなみけ ふりかえり」と題して、作品の中で“私が選ぶこのシーンがたまらない”は自分のキャラのベストシーン、“他のキャラのBESTシーン”をそれぞれがセレクトした映像を見た。“私が選ぶこのシーンがたまらない”は、佐藤さんが最終回の三姉妹がそろうラストシーンで「行ってきまーす!」のセリフがアドリブで3人が決めたというエピソードも明かした。井上さんは保坂の妄想の中での幼い三姉妹の鍋シーンを選び、「気持ち悪い!」を連発。茅原さんも保坂と千秋がカレーの歌でシンクロしたシーン。マイベストシーンなのに、なぜか保坂がメインの場面を選んだ井上さんと茅原さん。ツッコミを入れる吉田アナに、「出るシーンが多いわけじゃないのに、どういうわけインパクトあるんですよね(笑)」と茅原さん。佐藤さんが選んだのは、ナツキと三姉妹との会話でキャラを使い分けたシーン。オンエアを見逃したため選んだとのこと。井上さんは最終回の最後のシーン、保坂で終わるという衝撃の展開。「みんな、見たいかなと思って。最後も持っていかれたって(笑)」。茅原さんは作品中、テレビでたびたび流れていたドラマ『先生と二宮くん』を全てつないだスペシャル版。「無理だと思っていました。この映像を持って帰りたいです(笑)」と茅原さんもうれしそう。6月23日に発売される原作第6巻の限定版はOAD付。早くも新作が楽しめる!
●OAD、そして4期の実現へ応援求む!
「『みなみけ』は、見ていると心が温かくなるような作品で、皆さんのおかげで3期までできました。OADもあるし、4期もやりたいなと思っているのでこれからも応援よろしくお願いします!」(佐藤さん)、「本当に大好きな作品で、自分にとって夏奈という役は分身のような存在なので、いつまでも演じていきたいと思っています。これからも『みなみけ』よろしくお願いします。ラジオも聴いてください」(井上さん)、「私達も4期を楽しみにしています。ぜひ応援してください。(千秋の声で)今日は最後まで楽しんでいけよ、ばかやろう!」(茅原さん)というメッセージで締めた。
●『とらドラ!』のキャスト3人も最終回にドッキドキ
2番目は『とらドラ!』で、大河役の釘宮理恵さん、実乃梨役の堀江由衣さん、亜美役の喜多村英梨さん。まず最終回を終えての感想を釘宮さんは「最終回を無事に迎えられてホッとしてるんですけど、ちょっと恥ずかしかったですね。まさか、あんなシーンがあるとは思わなくて。台本を落とすくらい恥ずかしかった(笑)」、堀江さんは「私も最終回は恥ずかしかったです、大河と竜児のシーンでは、友達のいけないところを見てしまったみたいで……。廊下の隅でなんかしてたような(笑)」、喜多村さんは「すごい興奮しました。想像しました~!『もっと』という3文字がこんなに破壊力があるとは。人間ってすごいなと(笑)」と、大河と竜児のシーンがやはり印象に残っている様子。 4月30日発売のPSP用ソフト『とらドラ・ポータブル!』をアピールをした後、メインの企画“爆発するぜぇ~! 超爆発するぜぇ~!”へ。
●靴を脱いで本気モードになったのは……
“爆発するぜぇ~! 超爆発するぜぇ~!”とは、タイムアウトと同時に爆発音が鳴り響く爆弾風のアイテムを、お題に答えた後、次の解答者に回していき、爆発させてしまった人が負け(それ以外のメンバーが勝者)という、山手線ゲームのようなもの。『とらドラ!』のイベントやラジオ番組では大きな盛り上がりをみせた。「私は絶対負けません!」とやる気十分の堀江さんだが、今回はいままで以上に真剣。その理由は、今回の勝者には賞金“5,963円(ごくろうさん)”が出るため。スタート前、横に広がっていた3人のなかで一番左にいた堀江さん。「距離が広がるから三角形になりませんか?」と提案。三重野さんから「ほっちゃん、真剣過ぎ」と突っ込まれる一幕も。最初は大河がお嬢様ということで“資産家が持ってそうなもの”。先攻の喜多村さんは「ワインセラー」、釘宮さんは「島」、堀江さんは「虎のじゅうたん」と一回りすると、喜多村さんが悩んだ振りをして時間稼ぎ。釘宮さんと堀江さんがあわてて答える展開に。結局、喜多村さんのところで爆発。2回戦は実乃梨がアルバイトをかけもちしていたことにちなんで、“学生時代のベタなアルバイト”。最初は迫熱したバトルだったが、途中から堀江さんの次の解答者である喜多村さんが、鬼ごっこのように逃げ回り堀江さんの負けという結果に。息を切らせながら「こんなゲームでしたっけ?走り負けた!」と悔しそうな堀江さん。三重野さんに「衣装が台無しな感じ」と言われながらも、靴を脱いで本気モードに。3回戦は腹黒キャラの亜美にちなんで、“黒いもの”。こちらは喜多村さんの負け。ゲーム後、「これが接待プレーです!」とアピール。終わってみると冷静な釘宮さんが3戦全勝だった。
●感動のメッセージの後に襲ったアクシデント
ゲームが終わった後、「本当にいい作品に出会えて幸せに思っています。応援してくださった皆さん、ありがとうございました。これからもDVDやゲームなどで楽しんでください」(釘宮さん)、「終わってしまうのは寂しいですが、こんなに素敵な最終回を迎えられてよかったです。この作品を今後も、ずっとずっと見てほしいなと思います」(堀江さん)、「作品のキャラクターが成長していくのと同じように、自分も成長できたことをうれしく思っています。テレビは終わってしまいましたがラジオもやっていますので、そちらを聴いたり、感想など送ってくれるとうれしいです」(喜多村さん)。と、素晴らしいメッセージをファンに送り、きれいにまとまったと思いきや、舞台袖に引っ込む途中、賞金が入ったのし袋から現金がこぼれ落ちてしまい、それをあわてて拾い集めるというアクシデント。最後まで面白さ満点のステージとなった。(続く)