MOSAIC.WAVもミクとコラボで白熱パフォーマンス!初音ミクが生誕2周年で“バースデーイベント”『ミクFES ’09(夏)~初音ミク2nd Anniversary』開催!
07年8月31日に、音声合成DTMソフトウェアであるVOCALOID・初音ミクが誕生したのをきっかけに、動画サイトなどを巻き込んでの一大ムーブメントが巻き起こったのは記憶に新しい。それから2年、シーンはブームでは終わらず、それどころか新たなジャンルに成長するかのごとく、急速な進化を遂げてきた。その現時点での集大成として登場した、09年8月26日発売の『初音ミク ベスト~memories~』、『初音ミク ベスト~impact~』両タイトルも大ヒット。いまや“トップアーティスト”に登りつめた初音ミク。そんな彼女の誕生2周年を記念したイベント『ミクFES ’09(夏)~初音ミク2nd Anniversary』が、8月31日、新木場Studio Coastにて行われた。
今回のイベントだが参加アーティスト陣も豪華。A-POP界のスーパースターたちが勢ぞろいした。MOSAIC.WAVもシーンをリードするパーソンの1組として、このイベントに参加。ミクとのコラボで、集まった2,500人のオーディエンスを沸かせた。
●ika×MOSAIC.WAVの“魅惑コラボ”にミクもハイテンションだっ!
今回、1組目のパフォーマンスとなったのが、ika×MOSAIC.WAV。柏森進とみ~この2人によるMOSAIC.WAV 。“AKIBA-POP”を掲げ、シーンをリードしている彼らが今回コラボするのはika(鶴田加茂)だ。ikaはニコニコ動画で話題になった「みっくみくにしてあげる♪」をクリエイトし、一躍時の人になった。まさに夢のコラボが大実現だ。
「みっくみくにしてあげる♪」のイントロが流れ、沸き上がる会場。ステージ上に並んだ大型のプロンプターにミクが現れる。その姿はなめらかで立体的。まるでそこにミクが実際に存在するかのようだ。ステージ上にリアルとバーチャルの交差する新たな次元が生まれた。
センターで踊り歌うミク。その左横にはショルダーキーボードを抱えたみ~こ。右横にいる柏森もショルダーキーボードを操る。そしてミクの頭上にそびえるDJブースにika。そのシンセパッドには、ミクの声がサンプリングされ、MCタイムにはそれを生かしたプレイも披露。ギミックそれ自体がエキサイティングなパフォーマンスとなり、よりオーディエンスを盛り上げた。
●10月21日リリースの『Heartsnative』収録曲を続々と披露
「電気の恋人」はミクとみ~こによる、エレクトリックボーカルのデュエット曲で、カッティングエッジな1曲。み~こが使ったイージートランペットは、人の声を音に変換する楽器。発する音色が面白い。歌い終わると「はじめまして。MOSAIC.WAVです」と、電子音テイストなあいさつ。場内が大きく沸く。その後も「HATSUNEtive」、「みんなみくみくにしてあげる♪」と、10月21日に“MOSAIC.WAV×鶴田加茂feat.初音ミク”としてリリースされるアルバム『Heartsnative』(発売:エンターブレイン)から、収録曲をいち早く披露。他の収録曲も早く聴きたくなる、期待感を持たせたパフォーマンスだった。
●MCは“初音つながり”で松嶋初音。ミクの動きを“演じた”小倉唯が生振り付けも!
今回の『ミクFES ’09(夏)~初音ミク2nd Anniversary』。参加したメンバーも豪華だった。開演前にはbakerPによるDJプレイ。MCを担当したのは「ミクじゃないほうの初音」こと松嶋初音。開演前に物販コーナーでグッズをチェックしたという彼女。“初音つながりコラボ”の実現に嬉しさ全開の様子だった。
そして、PSP用ソフト『初音ミク-Project DIVA-』でミクのダンスモーションを担当した小倉唯も登場。若干中学2年生という小倉が登場すると、場内は絶頂に達さんかというばかりの盛り上がりをみせ、思わず松嶋が「見つめすぎちゃダメ(笑)」と、オーディエンスをなだめる一幕も。さらに小倉による即席振り付け講座で、会場全員が「みっくみくにしてあげる」を踊り、一体感を高めた。
●個性豊かなアーティストがミクに音楽のプレゼント
2組目のアーティストは、デッドボールP。グラマラス&グローバルな水着ギャルを従え、自身もストライプ地の海パン一丁というビジュアルインパクトで、オーディエンスを釘付けに。『ザ・ベリー・ベスト・オブ・デットボールP loves 初音ミク』の収録曲から「私は人間じゃないから。」「牛乳飲め!」「既成事実」と、独自のサウンドと詞で強烈な印象を残した。
3組目はMOERレーベルに所属するdorico、OSTER project、19’s Sound Factoryとレーベルマスター・原のスペシャルユニット・ちーむMOER。ニコニコ動画で100万回以上再生された人気曲「恋スルVOC@LOID」をはじめ、「ロミオとシンデレラ」、「恋色病棟」、「DEAR」とポップで各プロデューサーの個性豊かな楽曲が並んだ。
4組目はlivetuneのkz。ハウスやテクノをルーツに持つ彼のDJプレイに、場内がクラブ化。ブームの火付け役となった1曲「Packaged」や、「Last night,Good night」など、昨年リリースされ人気となったアルバム『Re:Package』からのヒットナンバーで盛り上げた。
ラストを飾るのはsupercell。サウンドメーカーのryoを中心にしたクリエイターチームで、今年3月にリリースされたメジャーアルバム『supercell』はチャート4位、今夏話題のアニメ『化物語』のED曲「君の知らない物語」も担当するなど、注目を集めている。
ステージではアルバム収録曲から、「恋は戦争」、「ワールドイズマイン」、「初めての恋が終わるとき」と、ニコニコ動画で爆発的な再生回数を記録した曲に加え、先日アニメ化が発表されたばかりの「ブラック★ロックシューター」では、アニメ最新映像も公開。その映像クオリティに大きな拍手も。そしてsupercell誕生のきっかけになった代表曲「メルト」もパフォーマンスした。
多くのアーティストがそろい、最新鋭の設備によって実現した“ミクFES”はリアルとバーチャルの境目を忘れさせてくれるステージだった。来場したオーディエンスにとって、ミクはもはや“実在”でありながら現実を超越し、不変でありながら急速に進化するパーソン。ミクを愛する多くのファン達が同じ時間を共有できたことは、“ミク本人”にとっても忘れられない1日になっただろう。
初音ミクの登場を機に様々な才能が世に飛び出した。もはや新ジャンルとなった感すらあるシーンは、さらなる進化が続いている。まさに“ミク・エクスプロージョン”だ。今後どんなコラボを見せてくれるのか、次回も楽しみだ。(敬称略)
『初音ミク ベスト~memories~』
発売中
2,500円(税込)
発売:ソニー・ミュージックダイレクト
『初音ミク ベスト~impact~』
発売中
2,500円(税込)
発売:ドワンゴ・エージー・エンタテインメント
さらに文中でも触れたMOSAIC.WAVがミクをフィーチャーした衝撃の『Heartsnative』も10月21日にリリース。こちらも聴き逃すな!
『Heartsnative』/MOSAIC.WAV×鶴田加茂feat.初音ミク
10月21日発売
初回限定版:2,480円(税込)[CD+特製40Pブックレット+着せ替えジャケット8枚+特製クリアケース]
通常版:1,980円(税込)
発売:エンターブレイン
<収録曲>
1. みんなみくみくにしてあげる♪ (5:09)
2. ***にできたかな (4:40)
3. 電気の恋人 -I am Programmer's Song- /* VL-3901mkII */ (5:03)
4. server error (5:56)
5. キミは何テラバイト? ~Chorus of 6 Vocaloids~ (6:22)
6. HATSUNEtive (4:09)
7. Mimic me. (5:36)
※初音ミクはクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の登録商標です。
※VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。
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(C) ENTERBRAIN, INC.
>>ミクFES ’09(夏)公式サイト
>>『Heartsnative』(MOSAIC.WAV × 鶴田加茂 × 初音ミク)特設ページ
>>supercell公式サイト
>>livetune公式サイト