『時かけ』2010年実写版完成披露会見が開催

最新実写版『時をかける少女』が2010年3月公開に先駆けて完成披露試写会を開催!アニメ版に続き実写版でもヒロインを演じる仲里依紗さんと中尾明慶さん&谷口正晃監督が挨拶

 11月11日、2010年3月に公開される映画『時をかける少女』の完成披露試写会が行われ、ヒロインの芳山あかりを演じた仲里依紗さんと、あかりがタイムリープした先の時代で出会う大学生を演じた中尾明慶さん、谷口正晃監督が舞台挨拶を行った。

 『時をかける少女』は筒井康隆氏原作の同名小説が原作。1983年に原田知世さん主演、大林宣彦監督によって実写映画化され大ヒット。その後、1997年に中本奈奈さん主演、角川春樹監督で実写映画化。2006年には細田守監督によってアニメ映画化。今回の“2010年版”は4度目の映画化となる。また何度かTVドラマ化もされ、94年版では内田有紀さんが、02年版では安倍なつみさんがヒロインを演じた。

 仲里依紗さんは、2006年に劇場公開されたアニメ版『時をかける少女』でも声優として出演。ヒロインの紺野真琴を演じたが、今回の“2010年実写版”でもヒロインを演じたことで、アニメ、実写の両方で主演したことになった。

 アニメ版との違いなどを質問された仲さんは「(アニメ版と今回の実写版は)全く別の作品として考えていますが、アニメ版は、それまで嫌いだった自分の声が好きになれたキッカケを作ってくれた作品でした」「(今回の実写版での主演は)とてもプレッシャーでしたが、がんばりました」と語った。

 今回の“2010年版”では、ヒロインのあかりが1974年の過去にタイムリープする。劇中では70年代のファッションに身を包んで登場するシーンもあるが、仲さんは「私は古着好きなので、逆にオシャレで勉強になりました」とのこと。劇中では70年代の風景が再現されたシーンの数々も登場するので、そこも見どころとなりそうだ。

 また、タイムトラベルしたあかりを出会い、助けることになる大学生の涼太を演じる中尾さん。涼太は純粋な面を持った映画好きの大学生。『ROOKIES』でみせた面とは違う役柄について「僕自身は純朴なんです(笑)。生まれていない時代の人間を演じるにあたって資料をもらい、勉強しました」と役作りについて話してくれた。

 今回、長編映画初監督となる谷口氏は「大林監督のお目にかなうかドキドキしていたが、試写をご覧いただいて、とても喜んでくださって嬉しかった」と、1983年版を監督した大林宣彦氏の“お墨付き”をもらったエピソードを披露。「(仲さん、中尾さんは)撮影しながら僕が涙をこらえるのが大変だったところもありました」と、俳優陣の演技も絶賛していた。

 今回の“2010年版”は、06年のアニメ版同様、原作と原作をベースとした作品たちとは違い、オリジナルのストーリーが展開するが、一方で“82年版”と非常に密接な関連を持つ物語となっているのも注目ポイントとなっている。公開は来年3月。新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほかで全国公開だ。

仲 里依紗 B型革命(公式ブログ)
中尾明慶オフィシャルブログ「一笑」

左:谷口正晃監督、中:仲里依紗さん、右:中尾明慶さん

左:谷口正晃監督、中:仲里依紗さん、右:中尾明慶さん

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