ケータイコミック&ボイスの女性向けプロジェクト「声つきケータイマンガ! 声マン」が始動! 第1弾「方言男子 りとる★じゃぱん」の収録現場で出演キャストにインタビュー!!
現在、多くの女性の間で急速な広がりをみせるケータイコミックに、同じく女性の間で根強い人気の声優を組み合わせた新しいコンテンツ“「声マン」プロジェクト”が2010年、始動する。
「声マン」プロジェクトは、ネット配信とドラマCDの両方を視野に入れながら、ほぼ同時期にリリースし、様々な嗜好を持つ女性の方々に、これまでに無かったファンタジーの世界を体験してもらおうという女性向けの新しいサービスだ。
ネット配信に関しては、今回のために書き起こされたオリジナルのコミックに、人気声優のボイスやSEを付け、「音のついたケータイコミック」を制作、これをケータイコミックを配信しているサイトに載せ、目だけでなく耳からも満足感を味わえる作品に仕上げ、ドラマCDについては、「音の付いたケータイコミック」のボイスを高音質で再編集し、特典音声をたっぷり収録した「オリジナルドラマCD」を制作、とそれぞれの展開を予定しているという。
また、『快感▼フレーズ』『ラブセレブ』で多くの女性ファンを虜にした人気マンガ家であり、ケータイコミック界のカリスマでもある新條まゆ先生が監修を行なっており、女性ファンは必見!
今回、「声マン」プロジェクト第1弾として発表された『方言男子 りとる★じゃぱん』の収録現場に直撃!出演キャスト陣にインタビューを行なった。
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――収録を終えての感想をお願いします。
森川智之さん(横浜役):濃い都道府県の人たちが集まって収録が出来て……まぁ、僕はとても楽な位置にいて、普通にほとんど標準語で喋らせて頂いたので、逆にファンの視点というか、そういう感じで楽しませて頂きました。とっても楽しい収録でした。
石田彰さん(尾張役):色んな土地出身のキャラクターが集まってそれぞれの出身地を“生かす”という作品なので、運よく、登場しているキャラクターたちと自分の出身地が被っている読者の人がいたら、凄く思い入れしながら楽しめるんじゃないかなという気がしています。そうでなくても、僕が演じている尾張が喋っている名古屋弁に関しては、心許ない感じなので、正調というわけではないんでしょうけど、全然別の地方の人が聞いて「こんな喋り方なんだ」っていうのをニュアンスで楽しんでくれたらいいかなと思います。
小野大輔さん(土佐役):これは県の擬人化ということなんでしょうか?擬人化もここまで来たかという感じです(笑)。本当にそれぞれのキャラクターが県を象徴していて、ある意味デフォルメもしているので、「ここまでこの県はそういうイメージじゃないよ!」というキャラクターも実はいるんです。でも、そこも含めてその県の良さをそれぞれが演じたキャラクターを聞いて、楽しんで頂くことによって、豆知識も知ることが出来るという、ギャグとトリビアと二度おいしいという、とてもお得な作品だなと思いました。楽しかったです。
小田久史さん(びんご役):今回、「方言」をテーマにしています。実家の方に帰って、方言で喋っている人たちに会うとそれだけで温かくなりますね。収録現場でも方言が飛び交っていて、聞いていて何か凄くあったかいなと思いました。
あと、自分の県のことについては知っているんですけど他の県についてはあまり知らなくて、土佐の「ぼうしパン」だったり、カレーって金曜日に食べるんだっていうことも覚えることが出来てよかったです。ちなみに、備後って広島でも福山市の方をさすんですね。台本にもありますが、福山市が尾張と深いつながりがあることなどは、同じ広島県民でも知りませんでした(汗)地元のコトでも新しい発見があり、とても楽しかったです。
伊勢文秀さん(浪速役):各地の方言が飛び交うということで、普通、無いようなシチュエーションで収録させて頂いて凄く楽しかったですし、勉強になりました。自分は東京に来て大分経つんですが、関西弁のキャラクターを考えて、昔を思い出してやるのが凄い難しかったです。あと、各地の、自分が知らないような文化とか色々出てきて、それも勉強になって、今度、それぞれの土地に行ってみたいなぁか思いました。
――印象に残っているシーンや聞き所について教えて下さい。
森川さん:今回の4コマ漫画はこの愛知、高知、大阪、広島、横浜メンツということで、都道府県の県民性とかがデフォルメされて思いっきり出ていると思うので、そういう所が聞き所かなと思います。あとは、特産品も出ていますので、そういったものがその県出身の人にはどういう風に受け止められているのか、また、そういったものをとっても大事にしているんだなとか、色々と感じられる部分がいっぱいあったので、その辺が面白いと思います。
ショートストーリーをいっぱいやったので、どれが一番ということはなく、たくさん聞いて頂ければ面白いと思います。
石田さん:それぞれの地方の特色を垣間見ることが出来るというのがこの作品の一番の目玉じゃないかと思います。
小野さん:やっぱりお国の言葉じゃないですかね。これが音声化されるという意味がそこにあるんじゃないかなと思います。台詞になっている所もそうなんですけど、実は、台詞バックでアドリブとか入れているんですけど、いきなりその場で「アドリブお願いします」とスタッフさんに言われてやっていたりするので、僕らは戦々恐々としつつ(苦笑)、その場で出来るベストを尽くしたので、裏で薄く流れているアドリブにも耳を澄ませて聞いて頂ければと思います。
小田さん:聞き所は方言になると思いますけど、特に大阪の大阪弁って普通に焦点が当たることが多いじゃないですか。最近は『龍馬伝』などがきっかけで土佐弁にも焦点があたってるんですけど、広島弁というのはなかなか焦点があたらないので、広島県民としてはそれが嬉しかったですね。広島弁って怖いイメージが凄くあるんですけど、「本当はそうじゃないよ」という、言葉の裏に流れているあったかさっていうのを感じて頂ければいいなと思います。あとは、皆さんの普段喋らないそのままな言葉を楽しんで頂ければと思います。
伊勢さん:方言と方言が絡み合うということが、滅多にないことだと思うのでその部分と、ある意味、皆さん出身地に近いということで、割と素の部分も出ていると思うので、そういう所もじっくり聞いて頂ければなと思います。
――上京して分かった「自分の地元だけの物だった!」というような物や事柄というのはありますか?
森川さん:中華街で結構食事をしていたので、東京に出てきて普通にラーメンを食べると麺が全然違うのでビックリしました。中華街で食べていた時は、凄い細い中華そばだったので、こんなに太い麺で「うどん!?」っていう時がありました。
石田さん:味噌汁が乳白色なことに驚きましたね。味噌汁は赤味噌を使っていたので、濃い茶色なのが味噌汁だろうと思っていたので、最初は面喰いましたけど、でも、すぐ慣れました。
小野さん:民放の局が多かったことですね。上京する前、高知は2局だったので…情報量が多くて戸惑ったことがありますね。『笑っていいとも!』が、高知だと夕方の5時からやってるんですよ。夕方の5時から「♪お昼休みは~」なので、何を言ってるんだろうと思ったんですけど、僕たちが間違っていたんです。東京に出てきたら、ちゃんと12時からやっていたので、そこがカルチャーショックでした。
小田さん:僕はエスカレーターですね。「歩かない人は左側、歩く人は右側」っていうのは全くない文化だったので…大阪に行くと右側に歩かない人が並ぶんでしたっけ?
伊勢さん:そうですね。
小田さん:広島はみんな停まります。通りたい人は「すみません」って言いながら通るって感じなので。左側も右側も空けるという文化はないです。
伊勢さん:僕はうどんとかそばのスープの色です。カップラーメンからお店で出るものから、濃っ!って感じの色をしていますよね。関西って全部飲んでもいけるような感じなんですけど、駅で食べたおそばのスープが真っ黒でほとんど飲めなかったので、凄いショックでした。
――では、最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
森川さん:皆さん、携帯電話を持っていると思うので、日本中で聞いて頂いて、楽しんで頂けると…各都道府県の人たちが聞くと、もしかしたらお叱りを受ける部分もあるかもしれませんけど、でも、それはそれでとっても面白い企画、試みだと思うので、ちょっと時間が空いた時に、パッと見たり聞いたりして笑って頂けたらと思います。とってもいいコンテンツだと思うので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
石田さん:どんどん時代が未来に向かって動いていて、漫画の楽しみ方も本を「ページをめくるんじゃないんだ…」とおじさんは驚いています(笑)。いつも持ち歩く携帯の画面で、コンパクトに見れるという、新しい楽しみ方を柔軟に受け入れて、楽しんで下さい。
小野さん:とても入りやすい“携帯”というプラットフォームですし、ドラマCDともアニメとも違いますし、新しい形で、また、4コマ漫画とも凄く相性がいいと思います。この作品がきっかけで、キャラクターひいては県に興味を持って頂いて、観光に来てほしいなと思います。僕は、高知の観光を活性化させなければならないなと思っておりますので、これを聞いたら、是非、お気に入りのキャラクターの地方に行ってみてはいかがでしょうか?…横浜だとすぐに行けますね(笑)。そんなきっかけになればいいなと思います。
小田さん:4コマの方はコミカルなキャラクターの描かれ方をしていて、収録自体もテンポよく進んでいましたので、皆さんが持っている携帯電話で、自分たちの住んでいる県の県民性とかが分かる作品を気軽に見られるというのは本当にいい企画だなと思っています。好きな時に聞いて頂ければいいなと思います。
伊勢さん:入りやすくて聞きやすい作品だと思います。あと今回は5つの地方ですので、全ての人に当てはまるかは分からないんですけど、ちょっと地元を懐かしみたいとかホームシックになったりとかしたら、聞いてみると意外と懐かしい気持ちになれるかもしれないので、聞いてみて下さい。
<取材・文:編集部>
■「声つきケータイコミック! 声マン」プロジェクト第1弾『方言男子 りとる★じゃぱん』
東京湾の真ん中あたりに浮かぶ巨大な人工島。
その上に作られた学園都市の男子校とその寮が舞台。東京を除く46道府県から集められた学生達のほのぼの学園コメディー。
<キャスト>
土佐(高知):小野大輔、横浜(神奈川):森川智之、尾張(名古屋):石田彰、びんご(広島):小田久史、浪速(大阪):伊勢文秀
>>「声マン 声つきケータイコミック!」公式サイト