茅原実里さんの全国ツアー『Minori Chihara Live Tour 2010 ~Sing All Love~』がスタート! ツアー初日の公演をレポート!!
映画『涼宮ハルヒの消失』主題歌の「優しい忘却」が大ヒット、最新アルバム『Sing All Love』も好セールスを記録するなど、絶好調の茅原実里さんの全国ライブツアー、『Minori Chihara Live Tour 2010 ~Sing All Love~』が4月10日、埼玉・三郷市文化会館よりスタートした。
●ツアー初日は茅原さんの“第二の故郷”からスタート
追加公演を含めた全15公演は茅原さんのツアー史上、最大規模になる。前週に行われたラジオの公開録音でも「今回のツアーは難易度も高くて、リハーサルから大変」と語っていた。パフォーマンスや演出などで絶賛された前回のツアー『Parade』を超えるステージへの予感に胸が高鳴る。またツアー初日の埼玉公演だが、埼玉県は茅原さんが子供時代に住んでいたこともある、いわば第二の故郷だが、埼玉で単独ライブを行うのは今回のツアーが初めて。声優としての成功とアーティストとしての実績を引っさげての凱旋公演だけに気合十分。
●『Sing All Love』を中心に、ヒットナンバーやメドレーを披露
いくつか吊るされたシルバーのオブジェが形成するステージセットは天に向かって、つながるステップのよう。客電が落ちるとブルーとレッドの2色のスポットがサーチライトのように何度も交差し、客席にはレーザー光線が放射される派手なライティングの中、茅原さんが登場。美しくも、突き抜けるようなパワフルなボーカルと情熱的な振り付けにひきつけられる。
大ヒットとなったアルバム『Sing All Love』の収録曲を中心に、茅原さんが「私にとって大切な出会いと呼べる作品です」と話す『涼宮ハルヒ』シリーズの劇場版主題歌「優しい忘却」などを熱唱。最新曲だけでなく、ファンに人気の曲・ヒット曲に加え、今回のツアーのためにメドレーコーナーも設けられた。「本日のメニューは……」の一言で始まるこのコーナーは「日替わりで変わります」。この日は尊敬する先輩シンガーの奥井雅美さんのカバー曲も披露された。
●エンターテイメント性あふれる演出と色鮮やかな楽曲達が聴衆をトリコに
『Parade』ツアーで定着したみのりんフラッグが会場全体で振られるシーンは今ツアーでも健在。また、一緒に振りに合わせて腕を振る曲も多くあり、会場全体の一体感は最高だ。また歌だけでなく、前半の衣装から次々にチェンジする色とりどりの衣装やヘアスタイルの七変化、舞台美術も曲の歌詞にちなんだセットもあり、インストコーナーではバンドメンバーもブルーマンばりのパフォーマンスを繰り広げられるなど、演出でも楽しませてくれた。
サウンドや世界観共、スケール感の大きな楽曲が多い茅原さんだが、『Sing All Love』が様々なタイプの曲に挑戦した意欲作であることから、かわいらしい女の子や、一転して大人っぽい女性など、いろいろなボーカルと表情を見せてくれた。シンガー・茅原実里の持つ魅力をより膨らませ、可能性を広げるツアーになりそうだ。もちろんライブの完成度の高さは文句なしで、期待以上のステージを見ればすぐにみのりんのトリコになるはず。
●茅原さんの夢のステージ・武道館で何を見つけるか?
この日からスタートしたツアーは全国14カ所をまわり、最後の追加公演では日本武道館のステージが待っている。「歌い始めた頃から夢見ていたステージでした。でもゴールではなく、素晴らしい通過点にしたいです」と語っていた茅原さん。ステージを重ねるごとに変化・成長していくライブへの期待感もさることながら、ツアーがどのような最終形を迎えるのか、茅原さんの想いが結実する日に何が起こるのか。ツアーの行方と共に注目したい。
<取材・文:永井和幸>
『Minori Chihara Live Tour 2010 ~Sing All Love~』追加公演
5月30日(日)東京・日本武道館
17時開場 18時開演
全席指定6,800円(税込)
5月16日より一般発売開始
問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999
>>茅原実里公式サイト