『四畳半神話大系』をもっと深く楽しむリレー企画がスタート!――第1弾は「私」役・浅沼晋太郎さんのインタビュー「環境音楽のようなナレーションに悪戦苦闘中です!」
この春、さらにパワーアップしたフジテレビ“ノイタミナ”で好評放送中のアニメ『四畳半神話大系』。すでにアニメファンだけにとどまらない話題となっているが、今回アニメイトTVでは、『四畳半神話大系』をより深く掘り下げるべくリレー企画を決行!スタッフ&キャストに連続でインタビュー&コメントをもらった。第1弾は「私」役・浅沼晋太郎さんを直撃。すでにご覧になっている視聴者は今回の企画でより、「実はまだ……」という読者にもこれをきっかけに、『四畳半神話大系』の魅力にとりつかれて欲しい!
――ナレーションが非常に多い作品ですが、ナレーションは大変ですか?またナレーションを収録するにあたって意識している点などはありますか?
浅沼さん(以下浅沼):大変どころか!抑揚をつけず、力を入れず、お経や環境音楽のようにただただ流れて行く感じを求められているので、普段CMなどで読むような、聞かせなくちゃいけない所を立てるナレーションともまた少し違うんです。これやってみると分かるんですけど、力を抜いて話すと滑舌が甘くなる。滑舌に気をつけすぎると抑揚や力が入り込んでしまう。全く厄介です(笑)。
――「私」の一人称で展開される物語ですが、演じるにあたってどう作り上げていきましたか?
浅沼:気難しさや神経質そうな感じを意識しながら、なおかつ「発散出来ずに溜め込む」という雰囲気を出すことで、「私」に限らず多くの学生が一度は抱えるであろうモラトリアムを表現出来れば、と今も悪戦苦闘中です。
――原作を含め作品全体や、その世界観に対して、最初はどんな印象や感想を抱きましたか?そして演じていくなかで、それはどのように変化していきましたか?
浅沼:モラトリアムが大人とそうでないものの間の時代と取るならば、この作品の世界ってみんな「中間」が上手く表現されていると思うんです。現実とファンタジーの中間、近代文学と今の文学の中間、可愛いや格好いいとそうでないものの中間。それが、8畳でも6畳でもない、2つに割り切れない「四畳半」に集約されてるような気がします。演じていくなかで、その曖昧さを大事にしたいと思いました。
――アニメの映像は独特の色調だったりと、他のアニメに見られない特徴を持っています。設定画や映像をご覧になっての印象はいかがでしたか?
浅沼:とにかく中村佑介さんの絵が大好きなので、とても光栄でしたね。湯浅さんの映像表現の、あのなんとも言えない不思議なトリップ感もすごく魅力的。あの色彩も、中村さんのお洒落でどこかノスタルジックな絵の雰囲気を上手く活かしていると思います。PVとして流していても素敵ですよね。
――最後にご覧になっている視聴者、そしてアニメイトTV読者にメッセージを!
浅沼:ユーモラスでシュールな表現と、畳み掛けるような展開と掛け合い、散りばめられた伏線など、とてもインパクトがあって中毒性のある作品です。かといって実験的過ぎないポップさを持っているから、従来のアニメファンも普段アニメを観ない方もみんな楽しんでもらえる作品だと思います。ナレーションに食らいつくように一生懸命観るもよし、録画したものをリピートして、ながら観するもよし。とにかく何度も観てください。クセになりますよ!
TVアニメ『四畳半神話大系』
フジテレビ 4月22日より毎週木曜24:45~
関西テレビ 4月27日より毎週火曜深夜
東海テレビ 4月29日より毎週木曜深夜
サガテレビ 4月29日より毎週木曜24:45~
BSフジにて 5月8日より毎週土曜25:00~
さくらんぼテレビ 5月15日より毎週土曜25:05~
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