『みつどもえ』×アニメイトTV”特別企画 『鴨橋小学校6年3組学級日誌』その5――高垣彩陽さん&明坂聡美さん&戸松遥さんスペシャル対談
7月より放送のアニメ『みつどもえ』をアニメイトTVが紹介する特別企画“鴨橋小学校6年3組学級日誌”。5回目となる今回は、いよいよ放送も間近ということでわくわくしてるキミにスペシャルなプレゼント!みつば役の高垣彩陽さん、ふたば役の明坂聡美さん、ひとは役の戸松遥さんのスペシャル対談をお届けだ!
インタビューした当日はちょうど6回目の放送分のアフレコが終わった後。前半戦を終えた時点で今の気持ちをたくさん聞いちゃったから、先週のキャラクターインタビューとともにじっくり読み込んで、放送に備えよう!
──皆さんが演じている三つ子たちのことを紹介お願いします
高垣彩陽さん(丸井みつば役/以下高垣):みつばは丸井三姉妹の長女なんですけど、“ちょっとおませなサドガール”と称されていて、ドSで女王様気質…なんですが、おませという言葉もある通り、Sぶりたいというか、“ドSなわたしかっこいい、素敵”みたいなところがあるんじゃないかと思います。
年相応にしては突き抜けすぎているんですが、ほんとは妹思いだったり、根はいい子なんです。最初はトラブルをふっかけるけれど、最終的には自分が痛い目やバカをみる。そんなキャラクターです。
明坂聡美さん(丸井ふたば役/以下明坂):ふたばはキャッチコピーが“ちょっとスケベなマッスルガール”なんですが、運動神経がとてもよくて、男子よりも運動が得意だったりするんですが、力加減ができないので机やイスを壊してしまったり、みっちゃん(みつば)を血だらけにしてしまったりする、トラブルメーカーです。
3人の中では一番純粋なんじゃないかと思いますが、ふたばはおっぱいが大好きで……グラビアアイドルのおっぱいの目利きができるぐらい(笑)執着心のある、ちょっと変わった女の子です。
戸松遥さん(丸井ひとは役/以下戸松):ひとはは末っ子で、“ちょっと無口な暗ガール”というキャッチコピーがついています。その名の通り、ほとんどしゃべらず口数も少ないんですが、最後のおいしいところをぼそっと持っていく、そんな女の子です。本人はただ大好きなエロ本を読みながら楽しく暮らしているだけなんですが、クラスメートの松岡さんには、何か特別な存在であるよに見られて迷惑しています(笑)。面白いポジションの女の子だと思います。
──アフレコはいかがですか?
高垣:最初にCDドラマがあって、そこが初めてみんなで揃っての収録でした。“こんなにテンションが高くてテンポのいい作品なんだ”と驚きました。役柄の個性が突き抜けているので、皆さんの演技も濃くて笑いをこらえるのが大変です。
戸松:回が進むごとにキャラが濃くなってますね。キャラクターが登場したときにテロップで紹介が出ることがあるんですが、佐藤くんは途中で内容が変わっちゃうんです(笑)。最初はいい人なのに、だんだんそうじゃなくなって。
高垣:転落の人生だね!
明坂:“画”が本当にきれいで、ヌメヌメの状態で動いてます。あれ?ヌメヌメって変?
高垣:細かい?なめらか?ぷりぷり?
明坂:…ともかくとても動きます(笑)。そこにみんながちょいちょいアドリブを入れていたりして、“画”だけでも面白いのに声の演技がそこにのって何倍も楽しくなってます。
高垣:第1話の収録の時からカラーで“画”ができていて、気持ちも入れやすかったです。
明坂:第1話でふたばが男の子をなぎ倒しているシーンがあって。
高垣:すごかったよね、映画みたいだったよね!
明坂:本当に映画みたいで、“どう声を入れよう、アドリブどうしよう?”って何時間もVTRを事前に見直してました。
──じゃあアドリブとかも結構入ってたり?
高垣:意外に、“ここでしゃべるんだ!?”というところでアドリブを入れてくるのは、(矢部智役の)下野紘さんですね。
戸松:具体的なセリフなんです。“考えてきたな”って感じで驚きます。
──スタジオの雰囲気などはいかがでしょう
戸松:皆さんいい意味ですごくマジメです。
高垣:でもテスト中は面白いね。みんなで「これはひどい」ってつっこんでます(笑)。
明坂:実は今日初めて、みんなでオープニング映像を見たんですけど、大爆笑してました。
高垣:ね!「動いたー!」「踊ったー!」「あ、転んだ!」とかね。
戸松:オープニングはとにかく動いてます。
明坂:三姉妹はもちろんなんですけど、クラスメートやゆかりのある人が次々出てきます。
戸松:PVっぽい感じですね。生徒もたくさん出てくるんですけど、一人一人の顔にすごく個性があって。ドン引きした佐藤くんとか。
明坂:モブキャラにもちゃんと“顔”があるので、あとで何話に出てきたかってチェックしたら面白いと思います。
高垣:すごくスピードがあるアニメですが、全員にきちんと表情があるので見ていただきたいです。
──話題は変わりますが、みなさんは子供の頃、どんなお子さんでしたか?
高垣:私は3人のなかでは、ふたばタイプだったと思います。色々なことを考えないでやっていたので、砂利とか、食べちゃいけないものを口にしたり……。飛び降りちゃいけないところから飛び降りたり……。歩きたいから教室歩いたり。母がいうには、幼稚園の頃から申し訳なくて先生の顔が見られなかったって言ってました(笑)。
明坂:教室から外に出ないで、窓際でずっと本を読んだりシュールなマンガを描いたりしていたので、人からみるとひとはっぽかったと思います。でも生徒会をやっているときは、気分はみつばで“全校生徒を意のままに動かす!”って感じでした。でも、(ふたばっぽく)トンボの羽根をもいで飼っているカマキリにあげたりもしてました。不思議な子供でした。
戸松:わたしも“ふたば+みつば÷2”みたいな感じでした。昼になると運動場に出て、常に男の子たちに混ざってドッジボールなどの運動をしてました。無邪気でやんちゃな子でしたね。いたずら好きで常に走り回っているような子でした。
──これまでの収録で印象に残ったエピソードとかはありますか?
明坂:毎回面白いよね(笑)。印象に残ってるのは、やっぱりチクビとかおっぱいとか。
戸松:一回ディレクターさんがあけちゃんに、「ここのおっぱいのくだり、オシリが堅かったからもう一度やろうか」みたいな指示をしたことがあって。
高垣:セリフの語尾が堅かったって意味の“オシリ”なんですけど、「えっ!?胸なの?お尻なの!?」みたいな感じで、もうおかしくって(笑)。
明坂:今日も“変態”って単語がよく聞きとれなくて、「はい、変態ですね」とか普通に言ってたりして。
高垣:セリフで「チクビがいなくなっちゃった!」とか言ってるのは、役としてなのでまったく気にならないんですが、終わった瞬間にディレクターさんが「この後ろでチクビアドリブ入れてる?」とか言うと、それがいちいちおかしいんです。音響監督さんからは「君はいい加減慣れて欲しい」って言われてます(笑)。
明坂:セリフの練習でもみんな、おっぱいとかチクビとか……。
戸松:客観的に聞くとすごい現場だと思いますね。
──じゃあ自宅でセリフの練習とかするのも大変ですよね?
高垣:実家で練習していると、おばあちゃんがびっくりして「彩陽ちゃん今度はどんな役なの?」って聞いてきたり。
明坂:うちはお母さんに原作を読ませているので、普通に「ああ『みつどもえ』ね」って感じです。近所は変に思ってるかも……。夜中に「おっぱい!」とか、声が聞こえてきたら(笑)。
高垣:「ひざまずきなさいよ、この変態!」とかね。一人暮らしだとどう?
戸松:ひとははあんまり大きい声を出さないけど、チクビについては熱くなるタイプなので。みんながチクビをさわりすぎて元気がなくなっちゃったときに、「みんなが私のチクビをいじめるから!」とか言うところとかすごく練習してて。
高垣:いいシーンだもんね。
戸松:そう!でも“となりの部屋の人もう寝てるな……”って。
高垣:変な夢見てるかもしれないね(笑)。
──アニメの前半では、生き物がらみのエピソードが多いんですが、皆さんペットを飼ったりはしてるんですか?
明坂:私いっぱいありますよ。カマキリ、トカゲ、ハムスター、犬、猫、サワガニ、金魚とグッピーとかですね。結構飼ってました。だいたい庭にいるので、カマキリとか小さい頃、よく捕まえては飼ってました。ハムスターは、小学校のクラスでノロノケってハムスターを飼ってたんですけど、卒業するときに引き取ったんです。手のひらでまわったりしてすごくなついていて大好きだったんですけど、最後トイレで踏ん張った形で死んじゃってすごく悲しくて、それからハムスターは飼えないですね。
高垣:家ではずっと猫をいっぱい飼ってて、一番多いときは11匹いました。
戸松:多いね!
高垣:おばあちゃんとか家族みんな猫が大好きなんです。他の思い出では、小学校の頃にツチノコを探しに行って、裏山をめちゃめちゃほったら茶色いのが出てきて、“あ、ツチノコかもしれない!”って虫かごに入れてたんです。その後、これサナギかも?って話になって、きれいな何かが羽化してくるかも?って期待して、理科の先生に聞いたら「これはガだよ」って言われて。もう一回埋めた思い出があります。
戸松:私は亀と犬とスズメを飼ってたことがありました。あとは、海辺でクワガタをひろったことがあります。なぜか海辺で(笑)。家族で海に行ったらクワガタがいて。虫は苦手なんですけど自分が見つけたクワガタは特別で、愛を持ってそれだけは育ててました。
──いよいよ放送が始まりますが、序盤のポイントはどこでしょうか?
戸松:すれ違い(笑)。コントみたいな会話のすれちがいですね。大まじめに会話してるのを他の人が聞いて「なんだってー?変態!」ってかんちがいするところとか、会話なのに、お互いが全く違った内容を話していたり、すれちがいがすごく多くて、一視聴者として観てるとめちゃくちゃ面白くて、私はいつも笑ってしまうんです。
明坂:1エピソードが短いので、どこから見ても面白いと思うんですけど、第1話でこういう子たちなんだよって紹介されて、そこからだんだん各キャラクターの色々な面が見えるようになっていくのに注目してほしいです。
高垣:1回の放送で3~4本のエピソードが入ってるんです。だから30分しか見てないはずなのに、結構おなかいっぱいになれる作品だと思います。
戸松:“みつどもえー”ってキャッチが入ると、そこからまた違う話になるので。
高垣:“あ、別の日か!”ってなるね。収録は充実感があるのですが、テンポが良くてスピーディで飽きないですね。
──最後に放送を待っているファンの皆さんにメッセージをお願いします
高垣:いよいよアニメがスタートということで、毎週収録が面白くて、楽しく演じさせていただいてます。肩の力を抜いて見ることができる作品なので、力を抜いて反射的に笑ったり、切なくなったりしていただければと思います。アニメ「みつどもえ」をよろしくお願い致します!
明坂:物語的には原作通りなんですが、1巻、2巻の内容が混じっているので、どの内容が来るかわからなくて、そこも楽しみにしていただきたいです。あの個性のあるキャラクターたちがしゃべって動くとこんなにすごいことになるんだ!って思うぐらい、ボリュームたっぷりで、観ていて楽しい作品になってます。個人的には大きい音声で楽しんでほしいんですが、周りが心配な人はイヤホンとかで、ひそかに楽しんでもらいたいと思います(笑)。
戸松さん:とにかくテンポがよくて、クラスメイトのひとりひとりが個性豊かになっています。三つ子たち以外のキャラクターにフォーカスした話もあって、とにかく飽きない、充実感あふれる作品になっているので、何も深いことは考えず、素直に見て、素直に笑ってもらえたらいいなって思って演じています。ぜひ放送を楽しみに待っていてください!
<撮影・取材・文:中里キリ>
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