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『超・再放送』7月は『機動戦士Vガンダム』が登場!

『超・再放送』7月に登場するのは『機動戦士Vガンダム』――阪口大助さんと渡辺久美子さんが「がむしゃらだったあの頃」を語る!

 過去のサンライズ作品を、出演声優のコメンタリーと共に楽しめる人気プログラム『超・再放送』がWEBサイト『サンライズステーション』で配信中。

 7月26日から配信される『機動戦士Vガンダム』編の収録現場を取材。ウッソ・エヴィン役の阪口大助さんと、カテジナ・ルース役の渡辺久美子さん、二人のトークの様子と、収録後のインタビューをお届けしよう!


●根強いファンの支持を集める『Vガンダム』――阪口さんと渡辺さんがひも解く

 『機動戦士Vガンダム』は93年の春から1年間放送された、富野由悠季監督が手がけた『ガンダム』のTVシリーズ4作目。『超・再放送』では、第27話『宇宙を走る閃光』、最終回の第51話『天使たちの昇天』の2本を見ながらのトークをそれぞれ1話ずつに分けて配信する。

 阪口さんと渡辺さんは、『あたしンち』で昨年まで7年半の間、レギュラー共演していたこともあり、親しげな雰囲気。打ち合わせからトークが弾む。また声優界有数のガンダムフリークで知られる阪口さんはサンライズスタッフと嬉しそうに雑談。


●2人のマシンガントークの応酬――「あのころはみんな……」

 作品映像が流れ出すと、セリフを聞いた渡辺さんは「あの頃はみんな、パツパツだったね」とポツリ。しかし、そこから二人の会話のテンポが一気に上がる。「大ちゃんは心が白かった。台本をいつも両手で持って」と話すと、「だからマイクをオフっ(はずれ)てました」と阪口さんとデビュー当時を振り返る。

 更に「ウッソはいいストーカーぶりだったよね」、「大ちゃんは声変わり的な感じがいいよね」と渡辺さんの切れ味鋭いツッコミが炸裂。阪口さんがやっていたプレゼント告知のモノマネを渡辺さんがすると、阪口さんが声を大にして「サブタイトルとプレゼントのお知らせは録り直したい!」と叫ぶ。

 最終回に入っても「好きなモビルスーツは?」と振りながら、「私、自分が乗ってたのしか、わかんない」と答えるなど渡辺さんのフリーダムさは変わらない。サブタイトルのアクセント違いから笑いが止まらなかったり、「ギロチン祭り」を二人一緒に連呼するなど阪口さんと渡辺さんの壊れっぷりもおもしろかった。スタッフも爆笑の連続で気がつくとEDクレジットが流れている楽しいトークだった。


●9月発売のDVD-BOXを見る前に『超・再放送』を要チェック!

 「終盤に進むにつれてシリアスになるから」と、対照的な明るいトークに終始した二人。『ガンダム』シリーズの新機軸に関わった人達が、ただがむしゃらに全力疾走し、若く、大きなエネルギーが終結した結果が『Vガンダム』になったということが伝わってきた。二人のトークと合わせて、『Vガンダム』の秘話も十分に堪能できる配信なので、9月発売のDVD-BOXを見る前にチェックしてほしい。


●二人の人間性が出まくったトークに?――収録後インタビュー


――収録を終えての感想をお聞かせください

渡辺さん(以下渡辺):大ちゃんと話してて、「『Vガンダム』ってこんな作品だったんだ」と思いました。

阪口さん(以下坂口):そんな作品じゃないですよ!『ギロチン祭り』とか言ってたし。

渡辺:私達、性格がねじれているから素直に「『Vガンダム』は素晴らしい」と言えなくて、あんな感じになった……と前もって言い訳しておきます(笑)。

阪口:僕のパーマの話とか、どうでもいい話ばかりだったような。

――お二人のトークで作品の魅力は伝わったと思いますか?

渡辺:私達がかなりヤバい人間だということは伝わったと思います(笑)。こんな二人が『Vガンダム』をやっていたのだと。

阪口:当時はそんなことなかったんですけどね。毎回、精一杯に頑張ってて。それが17年も経つと……。

渡辺:カテジナが「怖い人にならないでね」と言ってたのに……。


●多様で複雑な人間性と不器用な人間達の生き様が見られる作品

――『Vガンダム』の魅力を教えてください

阪口:収録で言ってないから、ここで言うしかない! 多様で複雑な人間性が見られるドラマであり、気持ちが滅入るシーンもあるけど、考えさせられたり、得るものも多いところです。あとギロチン(笑)。

渡辺:不器用な人間が多くて、そんな人間はうまく生きられないから極端な方向に行っちゃったんじゃないかなと。ウッソにしろ、シャクティにしろ、カテジナにしろ。共感するのか、違和感を持つのか、見る人それぞれだけど、何かを感じさせられる作品だと思います。あとギロチン(笑)

●エキセントリックで混沌とした『ガンダム』をぜひその目で

――9月にはスペシャルプライスのDVD-BOXが発売されます

渡辺:『ガンダム』シリーズはエキセントリックな要素がありますが、この作品は群を抜いていると思います(笑)。当時の私達は毎回、いっぱいいっぱいでしたが、その余裕のなさが、不器用でうまく生きられないキャラとリンクできて、結果的にはよかったんじゃないかなと今は思います。
 もちろん、つたなくて未熟なところがあるのは自分でもわかっていて、恥ずかしさはありますが、そこは笑って楽しんでくれたら救われます。とにかく“見てください!”。(シャクティのまねで)

阪口:混沌とした作品であり、僕達もカオスな状態でしたが、その雰囲気やエネルギーがうまく出たかなと。ここからガンダムに入る人も楽しんでもらえると思います。「こういう世界もあるんだな」って。
 最近のガンダムにないドロドロさ加減もあり(笑)。「ここがセールスポイント」とハッキリ打ち出せるものはないかもしれないけど、どこか引っかかるポイントはあるはずです。ガンダムフリークの方もそうでない方も見てください。そして、どこが他のガンダムシリーズと違うのか、確認してください。

<TEXT:永井和幸>

>>WEBサイト『サンライズ ステーション』

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