霜月はるかさん&日山尚さんのCRAFTSCAPEがCD『花想少女 Lip-Aura 前奏曲』をコミックマーケットで発売開始！　出演の下野紘さん、佐藤聡美さん、神奈延年さんインタビュー

　ドラマCDやコミカライズを果たした『ティンダーリアの種』や『グリオットの眠り姫』などファンタジーボーカルアルバムをリリースしてきたアーティスト・霜月はるかさんと作家・日山尚さんのプロデュースユニット、CRAFTSCAPEの新作CD『花想少女 Lip-Aura』が8月13日のコミックマーケットで発売開始！

左から下野紘さん、佐藤聡美さん、神奈延年さん

●『花想少女Lip-Aura』は魔花・リプアラをめぐる三兄妹の幻想物語

『花想少女 Lip-Aura』は過去に発表された『月追いの都市』、『Lip-Aura～その手が象る世界～』、『ツイソウの窓』と同じ世界の物語。幻を見せ、願いを叶えるという蒼い魔花「リプアラ」が咲く世界で、マーシェル家の三兄妹の様々な想いや理想が交錯する幻想的なストーリーです。次男のイリヤを下野紘さん、末っ子の妹・カトレアを佐藤聡美さん、長男のセージュを神奈延年さんが演じています。
　なおドラマパートのほか、霜月はるかさんとAnnabelさんのツインボーカル曲など3曲の新作オリジナルソングを収録。


●歌と物語がコラボレーションした興味深い作品

（出演者インタビュー）

――収録を終えての感想を聞かせてください。

下野さん（以下下野）：歌とコラボレーションしている作品というのは珍しいなと思いました。物語自体はすごくシリアスで、ほの暗い感じがして、個人的にはこういう作品は久しぶりだったので、情景を想像しながら演じるのがとても楽しかったです。

佐藤さん（以下佐藤）：不思議で幻想的な作品で、「これから何が起こるんだろう？」と想像をかきたてられながらお芝居してました。カトレアの身にいろいろなことが起こって、「どうなるんだろう？」と最後までハラハラしたし、「幸せになってほしいな」と願ってました。収録が終わったばかりですけど、この先が楽しみな作品です。また歌とコラボレーションとのことで、どんなふうに歌や音楽が入って、完成するのか、とても期待してます。

神奈さん（以下神奈）：登場人物が少なくて、台本を読んだ時も「こういう試みはおもしろいな」と思いました。結末をカッチリ描いていないことで、演じ手の僕らも聴き手の人達も自在に想像できるし、イメージや楽しみ方も膨らみますから。今回、若い二人とやらせていただいて、僕なりのアプローチをさせてもらいました。楽しい時間を過ごせました。


●内向的なイリヤ、天真爛漫なカトレア、苦悩するセージュ

――演じるキャラについての印象と演じる時に気を付けたことは？

下野：イリヤは内向的でおとなしい少年です。元々、マーシェル家の人間ではないため、セージュに対しても頭が上がらない面もあって。ここまで暗めの役は久しぶりだったのでやっていて新鮮だったし、いろいろ考えさせられるキャラでした。

佐藤：カトレアはすごく愛されて育った様子が天真爛漫さやセリフの端々からにじみ出ている気がします。素直で喜怒哀楽がはっきりした子で、イリヤやセージュが割りとフラットな性格なので、対照的だなと思いました。
カトレアはイリヤお兄様が大好きで、でも兄妹だからその感情をセーブするもどかしさがあって。逆にセージュお兄様のことが苦手なので、そういう好き嫌いの感情を明確にしてお芝居するように心がけました。

神奈：セージュは一見、冷たくてヒール的なポジションに見えるけど、心の深層まで入っていくと傷ついていたり、悲しんでいて。自分ではどうにもならない状況にありながら「この姿で生きていくしかない」で十字架を背負わされた悲壮感を感じました。彼の中にある痛みや悲しみ、苦しみを自分なりに受け止めつつ、感じながら演じました。

●願いを叶えるリプアラを手にしたらどんな願いを叶える？

――劇中でリプアラという願いを叶える花が登場しますが、実在したらどんな願いを叶えてもらいますか？

下野：最近、体調を崩し気味なので、病気になった時にすぐに全快にしてもらえたらいいなと。邪な希望もないとは言えないけど（笑）、とりあえず今は体調が一番ですね。

佐藤：写真を撮るのが好きなので、素敵な風景がたくさんあるところでひたすら写真を撮っていたいです。別に現実逃避したいわけじゃなくて（笑）、コンクリートジャングルの写真は撮り飽きたので、時間の制約なく、きれいなところに行って写真が撮れたらいいなって。自由の女神やエッフェル塔とか！

神奈：：それもコンクリートだと思うけどね（笑）。僕は子供の頃からなりたかったものになってみたいです。エアフォースのパイロットや大型バイクに乗ってアメリカを縦断してみたり、広い海でモーターバイクを自由に走らせたり。
アクティブなことをかたっぱしから、やっていきたいです。あと炭酸が好きなので炭酸のプールで泳いでみたい。

下野：それ絶対、痛いですよ！

神奈：それとプリンの海で泳いでみたい。

佐藤：ロマンチックですね。


●幻想的なドラマと歌にひたり、次の展開を期待！

――最後に皆さんへのメッセージをお願いします。

下野：今回はまだプロローグということで、始まったばかりなんですよね。今後、この3人がどうなってしまうのか、続きをどんどん出していただきたいです。イリヤをずっと演じられて嬉しいですし。ファンタジックな物語と素敵な歌を楽しんでいただければと思います。

佐藤：この先のストーリーが気になって、ワクワクしながら待っていただける作品になっていると思います。カトレアは大好きなイリヤと結ばれるのか、悲しい結末が待っているのか、私も気になります。女性がお花になったのがリプアラらしいんですけど、その伝説の秘密も知りたいです。シリーズの中で新しいキャラの登場などにも期待してます。

神奈：音楽とストーリーにひたってもらって、自分なりの世界観を感じてもらえたらいいですね。そして聴きながら次の展開を皆さん自身、想像して、次のお話を待っていてください。演じる僕らも魂を吹き込んで、物語を一緒にたどっていければと思っています。

＜TEXT：永井和幸＞

『花想少女～Lip-Aura～前奏曲』
2,500円（税込）
発売：CRAFTSCAPE
8月13～15日「コミックマーケット78」西地区4階・西4ホールNo.256「CRAFTSCAPE」にて発売

>>CRAFTSCAPE公式サイト
>>『花想少女～Lip-Aura～』特設サイト

『花想少女～Lip-Aura～前奏曲』
8月13～15日「コミックマーケット78」西地区4階・西4ホールNo.256「CRAFTSCAPE」にて発売
価格：2500円（税込）
発売：CRAFTSCAPE

セージュ（CV：神奈延年）

イリヤ（CV：下野紘）

カトレア（CV：佐藤聡美）