放送日直前の『非公認戦隊アキバレンジャー』記者発表会レポート

　4月1日、秋葉原のベルサール秋葉原にて『非公認戦隊アキバレンジャー』の記者発表会が開催された。『非公認戦隊アキバレンジャー』とは、36年もの歴史を誇る人気番組"スーパー戦隊シリーズ"を手がけてきた東映が、今月から放送する異色のヒーロー特撮モノの新番組。キャッチコピーは「良い子は見ちゃだめ」だ。

　記者会見には、アキバレッド／赤木信夫役の和田正人さんとアキバブルー／青柳美月役の日南響子さん、アキバイエロー／萌黄ゆめりあ役の荻野可鈴さん、マルシーナ役の穂花さん、メイン監督の田崎竜太さん、東映プロデューサーの日笠淳さんが登場した。また、オープニングテーマを手がけた桃井はるこさんと山形ユキオさんもゲストに呼ばれた。

左から山形ユキオさん、桃井はるこさん、荻野可鈴さん（アキバイエロー）、和田正人さん（アキバレッド）、日南響子さん（アキバブルー）、穂花さん（マルシーナ）、田崎竜太監督

　会見の冒頭でプロデューサーの日笠さんが、「子供には見てもらわなくてもいいけど、大人には見てもらいたいですね」と、冗談を交えてコメント。ニチアサの戦隊シリーズには属さない「非公認」な戦隊作品なので、プロジェクトが始まるまでは不安だったようだが、いざスタートすると集まったキャストやスタッフの質の高さに驚いたようだ。

　出演者にコメントを求められると、まずはアキバレッド役の和田正人さんが、「過去のスーパー戦隊シリーズ36作品へのリスペクトがあるからこそ、この番組ではふざけていられるんです。1クールの番組だけど、とても内容は濃いですね。笑いあり、涙あり……いや、涙はナイかな？（笑）」と日笠さんに負けじと会場を沸かす。

　一方、いままでオタク文化に触れていなかった悪役・マルシーナ役の穂花さんは、「戦隊モノは詳しくなかったので、台本をもらって読んでもサッパリわからない言葉だらけでした」と苦労話を披露。だが撮影前には過去のスーパー戦隊シリーズを見て勉強し、いまでは撮影を楽しんでいるとのこと。

　最後に田崎監督は、「東映にとって“戦隊”は金看板なので、怒られないかが心配。公認の戦隊をリスペクトしつつ、大人のための戦隊にするように努力している」と語った。

　そして記者会見後半に、オープニングテーマの作詞・作曲・歌を担当した桃井はるこさんと、歌手の山形ユキオさんが登場。桃井はるこさんは「ネットで『非公認戦隊アキバレンジャー』を知ったとき、この作品で仕事したいなあ～と思っていたんです。そうしたら後日、日本コロムビアさんから連絡をいただいてビックリしました。私は昔からアキバも戦隊も大好きなので、プレッシャーもありましたね」と参加した経緯を話した。そして桃井さんと共に主題歌を歌う山形ユキオさんは、「初めは“非公認”ってなんだ？　と思ったけど、歌に公認も非公認も関係ない。いい歌はいい！」と力強く答えた。

　なお、『非公認戦隊アキバレンジャー』は4月6日よりBS朝日、4月9日よりTOKYO MXで放送予定。さらに4月10日からは、動画配信サービス「BANDAI CHANNEL」での配信も決定している。スーパー戦隊シリーズファンのみならず、オタクやアキバカルチャーに興味のある読者は要チェック。過去のスーパー戦隊シリーズのオマージュと、秋葉原の人気スポットが随所に盛り込まれた刺激的な作品になっていますよ！

>>非公認戦隊アキバレンジャー

変身後のアキバレンジャーの姿。なお、手に持っている武器は"モエモエズキューーン（MMZ-01）"というアイテムで、フィギュアモードと銃モードに変形する。

東映プロデューサーの日笠淳さんは、これまでに数多くの特撮やドラマ、映画を手がけてきた人物。代表作は『魔法少女ちゅうかなぱいぱい』や『美少女仮面ポワトリン』、『百獣戦隊ガオレンジャー』、『炎神戦隊ゴーオンジャー』など。

展示物の見所のひとつ等身大アキバレンジャーだ。

約3メートルの「イタッシャーロボ」は大迫力だった。

終始オモシロ発言で場の雰囲気を和ませていたアキバレッド役・和田正人さん。秋葉原ロケの感想を求められると、「情報伝達の速さに驚きました。撮影の合間にtwitterを見ると、ついさっき撮影していたことが、もう流れてるんです！」と感心していた。

アキバブルー役の日南響子さんは「台本をもらって読んだとき、私と真逆な人物だったので不安でした。でも、いまは楽しんで撮影しています」と、非公認戦隊を楽しんでいる様子でした。

コスプレ好きのOLというアキバイエローを演じる荻野可鈴さんは、「ドラマ初出演のようなものなので、ファンのみなさんの反応が楽しみです」とコメント。衣装がハデなので秋葉原の通行人にジロジロ見られることが多いそうだ。

秋葉原を征服する謎の組織"邪団法人ステマ乙"に所属するマルシーナ役の穂花さん。露出度の高い衣装を記者に披露し、「この衣装でロケをしていると大人しか集まってこないんです。やっぱりね……という感じ！」とコメント。男性記者たちの目も釘付け。

田崎竜太メイン監督は、「妄想全開で、演出もかなり痛いことになっています」と話す。実はこの作品を制作するにあたって、薄い本が売られている某イベントにも足を運んで市場調査を行なったそうだ。田崎監督、かなりホンキですよ！

アキバレンジャーの3人は、初挑戦となる戦隊モノの撮影を本当に楽しんでいる様子だった。記者会見からも撮影現場の楽しい雰囲気が伝わってきた。

とにかく衣装がセクシーな穂花さん。この衣装は日曜日朝の番組では不可能！　深夜番組だからできるギリギリな衣装とのこと。

オープニングテーマを担当した桃井はるこさんと山形ユキオさん。桃井さんは「公認戦隊の歌を歌っている山形さんに歌を依頼するとき、初めは断られるかと思いました。受けてくれてうれしかった」と笑顔で話していた。

S.H.Figuarts「アキバレッド」と「アキバブルー」、「アキバイエロー」はいずれも価格3360円。発売日はアキバレッドが6月、アキバブルーが7月、アキバイエローが8月を予定している。

S.H.Figuartsアキバレンジャーの変身前の状態。参考出品のため詳細は未定。

アキバレンジャーが乗る「マシンイタッシャー」も参考出品されていた。

こちらはマシンイタッシャーが2足歩行モードに変形した「マシンイタッシャーロボ」。

S.H.FiguartsマルシーナとS.H.Figuartsシャチーク。こちらも参考出品。

アキバレンジャー「デフォルマイスタープチ」の参考出品。

アキバレンジャーの武器「モエモエズキューーン（MMZ-01）」のフィギュア形態。参考出品だ。

「モエモエズキューーン」の銃形態バージョン。