アニメ『武装神姫』の出演者、阿澄佳奈さん、茅原実里さん、水橋かおりさん、中島愛さんへのアフレコインタビューを実施！

　2012年10月より、TBS系列にて放送が決定しているテレビアニメ『武装神姫』。まだ全貌の見えない本作だが、早くもキャストへのインタビューをする機会をいただいた。

　『武装神姫』とは、「MMS」と呼ばれる素体を使用した、株式会社コナミデジタルエンタテインメントのアクションフィギュアシリーズと、そのメディアミックスプロジェクトの総称。「メカ」のカッコ良さと、「美少女」の可愛さを併せ持つフィギュアとして高い人気を集めている。

　メディアミックスも盛んに行われ、これまでにもマンガ『武装神姫2036』や、PSP用アクションゲーム『武装神姫 BATTLE MASTERS』、配信アニメ『武装神姫 Moon Angel』など、多数の作品がリリースされた。そしてこのアニメ化は、ファンにとってまさに待望の一報だったと言えるだろう。

　今回、インタビューに参加していただいたのは、天使型アーンヴァルMk.2「アン」役の阿澄佳奈さん、悪魔型ストラーフMk.2「ヒナ」役の茅原実里さん、戦乙女型アルトアイネス「アイネス」役の水橋かおりさん、戦乙女型アルトレーネ「レーネ」役の中島愛さんの4人。キャラクターを演じての感想や、アニメの見所。そして主題歌などの情報を中心に話していただいた。

――自己紹介と、演じられたキャラクターの紹介をしていただけますか？

アン役・阿澄佳奈さん(以下、阿澄)：天使型アーンヴァルMk.2の「アン」役を演じさせていただきます。アンは、主人公の理人さんと1番長く一緒にいる神姫で、とっても真面目な優等生タイプの女の子です。

ヒナ役・茅原実里さん(以下、茅原)：私の演じるキャラクターは、悪魔型ストラーフMk.2の「ヒナ」で、とってもクールで、戦闘がすごく好きな娘です。理人くんの家にモニター(試供品)神姫として届けられて仲間に入るのですが、その和やかな雰囲気に馴染めず、戦闘がしたくてウズウズしちゃっています。どこか一匹狼的な感じですね。

アイネス役・水橋かおりさん(以下、水橋)：戦乙女型アルトアイネスの「アイネス」をやってます、水橋かおりです。ゲームの「アルトアイネス」は、もうちょっと幼くて可愛い感じだったんですが、今回アニメに登場する「アイネス」だと若干性格がボーイッシュになっています。お話の役割としては、姉妹機の「レーネ」といっしょにトラブルを起こす感じ、かな？(笑)

レーネ役・中島愛さん(以下、中島)：私は戦乙女型アルトレーネの「レーネ」役を演じます。彼女はちょっと抜けてて、ゆるかわいいと言いますか。女の子らしくて、天然ボケで、場を和ませてくれるような娘だと思います。みんなの周りをふわふわと動きまわって、何かあったときは助けてくれたり。そんな、いろいろな面のある女の子だと思っています。

――アニメ化が決定した第1報を聞いた時の印象をお聞かせください。

阿澄：OVAの収録が終わった後だったので、最初に話をもらったときはその続きかと思っていました。まさかそれがテレビアニメだとは……。あと、神姫の種類も増えてますから「アーンヴァルは出るのかなぁ」なんて思っていました。

茅原：私はもう「マジですか!?」っていう感じでした。ビックリ以外のなにものでもありません。

水橋：上に同じです。そして直後に聞き返したのが「アルトアイネスは出ますか？」ですよ。それがレギュラーだと聞いたときは、ほんとうに嬉しかったです。

中島：私も「レーネもちゃんと出ますよ」って言われて、すごく嬉しかったのを覚えています。それで次に聞いたのが、なぜか「で、マスターは誰？」だったんですよ。あの娘にきつく当たるマスターだったらどうしよう……。とか思ったりしていました。今はもう不安はしっかり解けていますので大丈夫です！

――アニメ『武装神姫』の見所を教えてください。

阿澄：まずメインとして、私達4人の神姫が登場するのですが、ほかにも――『武装神姫』ファンの皆様であれば分かるかもしれませんが、いろいろな神姫が登場します。そんな彼女たちが、自分の体の何倍も大きな人間の世界で日常を送っていくという、アンバランス感がとてもかわいらしい作品になっていますよ。もちろんバトルシーンもかっこ良く動きますので、ぜひ注目してください！

茅原：アフレコが始まってから、作品の面白さや可愛さをより一層感じるようになりました。毎週のアフレコも、参加させてもらって私自身もかなり楽しませていただいています。小さなロボットが一生懸命お世話をしてくれるなんて……。なんだか、すごくロマンチックじゃないですか。理人くんもハーレム状態で、男の子なんかは見ていてすごく癒されるだろうなと。マスターのために一生懸命動きまわる神姫たちが、とにかくかわいい作品です。

水橋：小さいお人形さんたちが、私のために動いてくれるというのは、個人的にかなりの夢シチュエーションでして……。最初にフィルムを見た時の感想は「羨ましい！」でした(笑)。いろいろな要素はありますが、なによりマスターが大好きなんですよね。そこがとにかく素晴らしいです！

中島：性格のまったく違う神姫たちが、同じ家で暮らしているということで、これまでに無かった彼女たちの言動が飛び出すことがあります。特にヒナさんなんかは、ストーリーごとに新しい面が見えてくる姿が必見です。まだ見たことのない『武装神姫』に出会えますよ。

――アフレコ現場の雰囲気をお聞かせください

阿澄：作風がすでに、のんびりと神姫たちの日常を描く、というものですから、その雰囲気が現場にも伝わっていて、居心地のいい現場になっています。あと、いろいろな神姫たちが毎回出てきますので、どんなゲストキャラが登場するのかも楽しみにしています。そんなゲストの方々も、私達と同じように長く演じているキャラクターとして登場しますので、みんながみんな愛着を持った状態から作られています。

茅原：アフレコ現場は、和やかですね。演じ慣れてるキャラクターということもあって、マイペースに進行しています。これまでにも演じてきたキャラクターということもあって、初回(初収録時)からスムーズに収録が進みました。なかなかここまで、サクッと収録できる作品はありません。でも、みなさんが愛情を持って作品作りに臨んでいるとうのはよく感じます。

水橋：信頼のできるメンバーばかりなので、構わず演じることができています。その反面、かなり好きなタイプの作品ですので、妙なところにこだわってしまったりしてしまいました。音響監督の方が優しい方で、私達のチャレンジを受け入れてくださっていて、いろいろなことを楽しみながら、和気あいあいとアフレコに臨んでいます。

中島：ゲームではひと理人りでの収録で、キャラクターとの会話はありますが、直接の交流は無かったんです。アニメの収録ではキャストの皆さんと交流できて、なんだか不思議な気持ちでした。今はまだ緊張していますが、毎週行くのが楽しい現場になっています。

――これまでに演じた「アーンヴァル」や「ストラーフ」との演じ分けについては、どのように気を配っていますか？

阿澄：マスターが違えば、同じアーンヴァルでも性格が変わっていくという、演じる上では難しい作品ではあると思います。ですが、その分アーンヴァルの基本となる性格は掴めていますので、演技の基礎は出来上がっています。今回の場合だと、アンは理人さんを小さい頃から見守っているので、少しお母さん目線みたいなものが入る……。という具合に、基礎にプラスしていく感覚で演じました。ある意味自由に演じられるということでもあるので、演じていてすごく楽しかったです。

茅原：なんて答えたらいいか難しいですね……。阿澄さんが言っていたように基礎ができているので、今回はヒナちゃんのポジションと環境を、自分の中にあるストラーフにあてはめて演じている、という感じです。

水橋：ゲームのほうで、色々な性格付けがある、という状況は経験していますので、その辺りは特に悩みませんでした。アニメのテスト収録を終えてみると、「もっと男の子っぽく」という指示をいただいたので、しっかりとアルトアイネスのまま男の子っぽく演じられました。そこにはもちろん、周りの皆さんがキャラクターを作っていただけていた、という理由もあります。演技は、ひとりではどうにもなりませんので、一緒に演じてくれている方のおかげだなと思っています。ありがとうございます。

中島：いろいろな性格のアルトレーネを演じさせていただいてきたのですが、今回のレーネはどちらかというと、しっかりしているように見えます。……そう見せかけてるだけかもしれませんが(笑)。これまでのアルトレーネの印象は、自分が困ったことや疑問を、マスターに投げかけて世界を理解していくキャラクターだと思っていました。ですが今回はマスターが学校に行っていて、神姫同士だけで会話する状況が多いので、少し変わってきます。そんな中で今回は「誰かのために、何かをする」という姿が新しいレーネを見られたかなと。もう、レーネちゃんも大人になっちゃって！(笑)。

――4人で歌われるという主題歌についてお聞かせください

阿澄：すごく爽やかで、かつ壮大な曲です。歌っていてすごく気持ちが良かったですね。神姫のマスターへの愛だったり、そういった要素も組み込まれた曲なので、キャラクターとしてとても歌いやすかったです。

茅原：織田哲郎さんが作ってくれるということで、どんな曲なのか楽しみでした。最初にデモをもらった時から「すごくいい曲だ！」というのが分かりましたね。ヒナを演じて歌うのが少し難しかったですが、ヒナのクールさや健気さが伝わるように歌いました。

水橋：収録順が3番目だったので、わりと完成に近い形から歌わせてもらったのですが最初の印象は、すごく気持ちいい曲だな、という感覚でした。歌っていても気持ちよくて、聞いていても気持ちいい曲なので、完成するのが楽しみです。早く皆さんに聞いていただきたいですね。

中島：私は最後に収録をして、わりと最近だったので、今脳内で歌っております。『武装神姫』の中にある、明るさや楽しさといったキラキラした部分はもちろん、マスターへの大きすぎる愛も歌われています。でもその愛が大きすぎて、ちょっと切なくなるような、そんな泣きながら笑っているような。フルで聞くと特に印象が変わると思いますので、そちらも期待してほしいですね。

――みなさんがマスターになったなら、どの神姫がほしいですか？

阿澄：かなり悩みますが……。やっぱりアーンヴァルになっちゃいますね。長いお付き合いでもありますし、私の生活を支えてほしいなって思います。私も抜けているところがあるので、しっかりした娘がお家に来てくれると、どれだけ生活がバラ色になるのかと思います。

茅原：うーん、私も自分(ストラーフ)ですね。自分がマスターになって、生活してみたら楽しそうです。クーデレの娘なので、ちょっとイジめてやりたいなと思いました(笑)。

水橋：これを私に聞くのですか？　いいでしょう、もちろん私は「全部」です。壊れたりしたら怖いので、各3体ずつ購入です。残りふたりは起動しないでしまっておいて、色違いなんかも全部買います。本当に選べないので、それでいいんですよ。アフレコ現場では「理人さんは4人も同時に神姫を持って！　おかしいでしょ！」なんて言われてますけど、わたし的には全肯定です。むしろよく4体で我慢できるなと。すべての神姫は俺のところへ来い、というくらいの勢いで、神姫だらけの場所で暮らしたい。暮らしたいな！

中島：レーネが実際に私の家にいてくれたら、さぞ癒されるだろうなと思うので、レーネだと即答したいところなのですが。今アフレコをしていて思うのは、私は多分彼女がするような失敗を自分でしちゃいそうかなと。レーネは可愛いからいいとして、マスターの自分も同じ失敗をしてたらマズいですよね。というわけで、アイネスちゃんとヒナちゃんとアンちゃんをサポートに付けていただいてですね……。当番制でお手伝いしていただければと。

――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

阿澄：私と茅原さんは、フィギュアの『武装神姫』第1弾として声を担当させていただいたのですが、当時から5年、6年という月日が経過してテレビアニメになるとは、想像もしていませんでした。なので、今回のアニメ化は嬉しくてたまりません！　武装神姫は、いろいろなストーリーが生まれる可能性のあるコンテンツで、今回もどんな作品が生まれるのかが楽しみでした。神姫というものの特性を存分に表現した、癒される作品になっていると思います。ファンのかたも、新しく視聴される方も、ぜひゆるっと観ていただけたらと。そしていつの日か、皆さんが水橋さんのようなマスターになることを願っております。

茅原：まさか、アニメ化される日がやってくるとは、想像してもいませんでした。これも『武装神姫』が好きで、応援してくださっていたファンの皆さんのおかげだと思っております。せっかくアニメ化という機会をいただきましたので、全力でヒナを演じていきます。可愛くて素敵な空間がたくさん詰まっていますので、マスターに一生懸命な神姫たちにキュンキュンしちゃってください！

水橋：ずっと『武装神姫』が好きで応援してくださっていた方ももちろんそうなのですが、今初めて知る方でも「この子たちと一緒に暮らせたら」と思っていただけたら、すごく嬉しいなと思います。これをきっかけに、本家フィギュアの『武装神姫』にも触れていただければ、と思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。

中島：私自身、デビューしたての頃にいただいたこの「アルトレーネ」という役に、今回またアニメで出会えたということが、本当に嬉しく思います。現場に行くと、スタッフの皆様もキャストの皆様からも、作品への愛を強く感じます。仕事を超えて、みんなが好きだから集まっていると。そんな絆を感じていますので、きっとテレビの画面からも、それは感じられると思います。

『武装神姫』

・放送スケジュール
TBS:2012年10月4日(木)深夜1時55分
BS-TBS:2012年10月20日(土)深夜1時30分
MBS/CBC:2012年10月～

・主題歌情報
『Install × Dream』
アーティスト：
アン、ヒナ、アイネス、レーネ(CV:阿澄佳奈、CV:茅原実里、CV:水橋かおり、CV:中島愛)

CD発売日:2012年10月17日
価格:「武装盤」「通常盤」双方1,250円(税込)

>>アニメ『武装神姫』公式サイト