2D LOVE ワイワイ2次元ワールド2013 in 横浜 夜の部レポート
マリン・エンタテインメントが贈る人気ラジオ『羽多野・寺島 Radio 2D LOVE』。声優の羽多野渉さんと寺島拓篤さんがサブカルチャー文化を応援、愛情を語りつくすという同番組がついに単独の初イベントを開催! ここではその夜の部をお届けする。
好きなアニメをガチンコで紹介したり、ひたすら抱き枕について熱く語ったりとその濃さで定評のある同番組。そんな番組のカラーを反映したかのように、夜の部はどこかで見たようなパロディネタで幕を開けた。番組オリジナルグッズのパグキャップを被った羽多野さんが寺島さんに対して、 “何でも一つだけ質問に答えてしまう”という魔力を掛ける。
「ワールドといえば……?」という問いに「ザ・ワールド」や「アクセルワールド」といった惜しい回答を挟みつつも「2D LOVE ワイワイ2次元ワールド2013 in 横浜」という正解を導き出した寺島さん。大声のタイトルコールと共にイベントは華々しく発進!
最初のコーナーは「アニメのオープニングをみんなで見よう!」。このコーナーはアニメのオープニング映像を大画面のスクリーンで鑑賞するという、寺島さんにとっては実現が悲願だったという企画。「みんなでああだこうだ言いながら画面を見て楽しみたかった!」という寺島さんらしい趣旨が込められているコーナーだった。
もちろん、何のアニメを見るのかという部分も寺島さん主導。なんと今回はアニメ『けいおん!!』のオープニング映像(テーマ曲:「GO! GO! MANIAC」)が上映された。普段から『けいおん!!』好きを語ってはばからない寺島さんらしく、オープニング映像はほぼワンシーンごとにストップ&ガッツリ解説!
音楽好きな寺島さんらしく、オープニング曲のメロディーとキャラクターの動きがシンクロしているという部分から、キャラクター同士の人間関係を表している動きのチェック、さらには“女子高生らしさ”を表しているという小道具に至るまで、あらゆることを解説していく。その様子は、まさにオタク・寺島拓篤の真骨頂!
一方で羽多野さんは登場人物のムギ(琴吹紬)が登場すると大興奮! 寺島さんと同様、2次元愛、キャラクター愛に満ちた表情に溢れていた。
ちなみにオープニング映像は全部で四回に渡って上映。それでもまだまだ見足りないという感じの寺島さんが印象的だった。
そして、次のコーナーは「うろおぼえ イラスト対決!!」。読んで字のごとく、お題となったキャラクターをうろ覚えで描いていくというもの。イラストが得意なふたりにとってはうってつけのコーナーだ。あらかじめ来場者にもペンと用紙が配られており、後日、参加者の中で優秀だったイラストには「寺島賞」と「羽多野賞」が贈られるという仕掛けも用意されていた。
最初に提示されたお題は「ドラ●ー」。もちろん、これはあのコウモリチックなモンスターだが、何を勘違いしたのか羽多野さんは某ネコ型ロボットが鍵(キー)を持っているイラストをででーんと発表。やたらと正解に近い寺島さんとは対照的なイラストを見せつけ、会場の爆笑をさらっていった。その後も羽多野さんはジブリ作品に出てきそうな「アイ●ー」、スナックのママっぽい妖艶な「GuGu●ンモ」、もはやゆるキャラではなくガチムチキャラな「ひこ●ゃん」を次々と発表! 2人ともとてもイラストが上手いというのが印象的なコーナーでした!
ラストのコーナーは『2Dミュージカル ~ジャンパー刑事~』。あらかじめ収録済みの音声、そしてこれまでリリースしてきたM.O.E.の音楽に合わせて、ふたりがミュージカル風に寸劇をこなしていく。「ジャンパー」と呼ばれた寺島刑事と、自らも「ジャンパー」であることを誇る羽多野警部が、イベントのオリジナルグッズ・パグキャップを盗んだバグ星人たち(番組スタッフが熱演!)との戦いを通じて、絆を深め合っていくというコメディが舞台上では繰り広げられた。寺島刑事の熱血っぽくも頼りない姿と、それを温かく見守る羽多野警部の絶妙なやり取りに客席からは大きな歓声が!
こうして、あくまで『2D LOVE』らしさを損なうことなく、いつものペースそのままに開催された『2D LOVE ワイワイ2次元ワールド2013 in 横浜』。客席からはふたりに温かい拍手がおくられる。
「独特のパワーが前面に押し出されたけれど、他にこういうイベントは無いでしょう! いつかまたこういうイベントをやる機会があるかもしれませんが、そのときはぜひ宜しくお願いします」というふたりからのコメントと共に和やかな雰囲気のまま、初の単独イベントは幕を閉じた。