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アニメ『デビサバ2』のOPを手がける「kz」さんへインタビュー!

アニメ『デビサバ2』のOP&挿入歌を収録した『Take Your Way』が発売間近! 楽曲をプロデュースしたlivetuneのkzさんへのインタビューをお届けします!

 6月5日(水)、テレビアニメ『DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION』の主題歌・挿入歌を収録したシングルCD『Take Your Way』が発売される。今回、このCDをプロデュースしたlivetuneのkzさんにインタビューをする機会をいただいた。

 livetuneはkzさんによるソロプロジェクト。2008年にデビュー以来、「Google Chrome-初音ミク篇-」のCMソングなど、多数の作品をてがけ国内のみならず全世界で注目されている。今年の3月には5年間にも及ぶ活動の集大成的なアルバムとなる『Re:Dial』をリリースしたばかりで、アニメイトTVではその際にもインタビューを行った。

 今回リリースされる『Take Your Way』は、4人組バンド「SEKAI NO OWARI」のFukaseさんや、「Q;indivi」のRin Oikawaさんをヴォーカルに迎えた注目の1枚となっている。取材では、楽曲に込めた想いやメッセージなどをkzさんにたっぷり伺ったぞ。

『Take Your Way』のCD情報はこちらから!

●「Take Your Way」のテーマは“選択”と“希望”。

──アニメ『DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION』のオープニングテーマが収録されたシングルCD『Take Your Way』が発売されます。まずは、その率直な感想をお聞かせください。
kz:一番のこととして、アトラス作品に関わることができて本当に嬉しく思っています。個人的にもRPGのゲームは大好きで、これまでもアトラスの『ペルソナ』や『世界樹の迷宮』シリーズなどをプレイしていたこともあり、なんらかの形でアトラス作品に関われたというのは、ファンとしても感慨深いです。

──曲の制作にあたって、原作のゲームはプレイされましたか?
kz:今回のお話を頂いてからですが、1と2のどちらもプレイしています。2に関しては時間が足らずに3周しかできていないのですが……。

──3周というと、かなりやり込んでいる気がするのですが(笑)。
kz:いえ、マルチエンディングなので最低でも6周しなきゃ駄目ですよ?(笑)「やり込みが足りない!」というお声も頂いたので、放送までにあと3周……とは思っていたのですが、間に合わなかったのは残念です。ただ、限られた時間ではあったものの、自分では出来る限りプレイをしてから、曲の制作に取り組みました。

──そして、ゲームで感じたイメージを落とし込んだのが、今回の曲になったということですね。
kz:そうですね。制作のスタート時には、アニメはまだ1話も完成していない時期だったので、ゲームのシナリオから曲のイメージを膨らませていきました。

──曲の元になったイメージとは、どういったものなのでしょうか?
kz:「Take Your Way」の数あるテーマのひとつに“選択の重要性”があります。例えば、人生では入学試験の志望校を決めたり、就職活動はどうするかとか、さまざまなことを選択して生きて行きますよね。『デビルサバイバー2』をプレイしてみて、僕は「普段の僕たちはあまり考えずにそんな選択肢を選んでいる」と感じたんです。その部分をイメージの中心におきつつ、「さまざま選択を自分に置き換えたらどうなるか?」ということを考えて出来上がったのが、この曲です。

──この曲を初めて聴いた時にダークな雰囲気の「デビルサバイバー」シリーズとしては、曲調が明るいものに仕上がったと感じたのですが、これにはなにか意図があったのでしょうか?
kz:アニメのオープニングのアニメーションで曲のサビ直前に表示される「HOPE」という英単語。これがすべてで、僕はこの作品を“希望の物語”だと思っています。もし、1のテーマソングを作っていたとしたら、もっとシリアスな曲になっていたかもしれません。ただ、僕の中で2は、みんな前向きに戦っている希望に溢れた作品なんです。世界観はシリアスですが、亜衣梨やジョーといった、場を明るく和ませるキャラクターもたくさん登場します。アニメの最終話がどうなるのか、まだ予想もつきませんが、ひょっとしたら全部いい方向に行くのかもしれない……そんな希望を残しておきたいというメッセージを込めています。

──なるほど。ちなみに、お話しのあったオープニングのアニメーションについてですが、実際にご覧になっていかがでしたか?
kz:僕が最初に映像を見たのは1話の放映日で、その時の感想は「こう来たか!」でした(笑)。この作品には10人以上もの主要キャクターが登場するわけですが、その名前って、アニメのような短い期間で全員を覚えるのは難しいですよね。それをオープニングでズラッと紹介することで印象づけるという手法は、とても新しい発想ですし、ゲームのオープニング映像のような雰囲気もあって「こんなのもアリなのか!」と楽しく見ていました。

──では、次に「Take Your Way」の聴きどころをあげるとしたらどこでしょうか?
kz:今回の曲ではヴォーカルに「SEKAI NO OWARI」のFukaseくんに参加してもらっています。僕の曲としては初めての男性ヴォーカルであり、Fukaseくんを知らない人には、この曲を聴いて“彼のようなカッコイイ声がある”ということを知っていただきたいと思います。逆に、もともとファンだった方には、「SEKAI NO OWARI」ではないFukaseくんの面白さを新しく発見してもらえれば嬉しいですね。

──今回、Fukaseさんをヴォーカルに迎えた理由はなんだったのでしょうか?
kz:オープニングテーマのお話を頂いたとき、パッと男性ヴォーカルがいいと思ったのがキッカケでした。そんな中でFukaseくんは作品のイメージを壊さない、少年のような声でとても世界観にマッチしていたので、彼にお願いしたという流れです。もともと彼が僕の曲を聞いていてくれたというのもありますね。

──実際にFukaseさんの声で仕上がった曲を聴いてみていかがでしたか?
kz:「やっぱりいいな!」です(笑)。低音や高音の叫ぶ感じなど、イメージしていたよりもさらに綺麗で、あらためて彼の幅広さを実感しました。とてもいい曲に仕上がったと実感しています。

──今回のMVではFukaseさんがキャラクターとなって登場するとのことですが、こちらはどんな物に仕上がっているのでしょうか?
kz:“板野サーカス”がすべてです。これは、「マクロス」などで見ることができるアクションシーンの手法で、ミサイル群を避ける流れなどを独特な演出で見せるというものです。今回のMVは、これをスタッフ全員が作りたかっただけといっても過言ではありません(笑)。



──MVではストーリーのようなものもあるのでしょうか?
kz:そうですね。MVを担当してくださったファンタジスタ歌磨呂さんには、以前「Transfer」という楽曲でもお世話になり、こちらはループアニメーションの作品でした。今回はフルアニメーションに近いものになっており、曲に合わせてザックリとした物語も楽しめます。日本のアニメーションの面白さを詰め込んだような作品に仕上がっているので、どんなものなのか実際に見ていただければ嬉しいです。

▲『Take Your Way』ジャケット写真

▲『Take Your Way』ジャケット写真

●カップリングの「Each and All」は“あの人”のイメージソング!?

──では、ここからはCDに収録されているほかの2曲についてお聞きしていきます。まずは「Ready for Calming」はどんな曲なのでしょうか?
kz:こちらは、完全にインストゥルメンタル(歌詞の無い演奏のみ)の曲ですね。この曲を収録した大きな理由は、「Take Your Way」と「Each and All」の曲調の落差が激しく、その間にクッションとなる1曲が欲しかったというのがあります。なので、曲名も「Ready for Calming」、“落ち着くための準備”になっています。

──このCDのためだけに制作された楽曲、ということですね?
kz:はい。バランス調整というか、曲の雰囲気に段差を付けるための楽曲になっています。

──それでは、もう1曲の「Each and All」についてなのですが。
kz:……実は、この曲の歌詞はネタバレになってしまうので、あまり話すことができません(笑)。

──ネタバレですか!? 確かに、挿入歌とお聞きしていますが……。
kz:この曲は、キャラクターソングに近い位置付けになっています。ゲームをプレイした方ならば、これだけでも誰の曲なのか想像がついてしまうかも知れませんね。

──まだアニメでは放送されていない曲ですよね?
kz:まだです。放送されるのは、このCDがリリースされた直後になります。

──そこまで決まっているんですか! と、いうことは、そのシーンのためだけに制作した楽曲なんですね?
kz:もともと、最初からこのシーンの挿入歌を作るお話も頂いて、聞いた瞬間に「あぁ、あそこか」とイメージを掴むことができました。

──曲のイメージだけでもお聞きすることはできますか?
kz:オーダーに「ピアノを基調にした曲」というものがあり、「どうせなら王道のバラードにしよう」と考えて制作しました。最初のサビが終わるまではピアノの音だけで、それからようやくドラムが鳴り始めて盛り上がっていく……そんな、“まさしく王道のバラード”といったイメージに仕上がっています。

──ヴォーカルが「Q;indivi」のRin Oikawaさんなのも、そのイメージから、という事でしょうか?
kz:そうですね。あとは、以前からRin Oikawaさんの声が好きで、一緒に曲を作ってみたいと思っていたのもあります。これまではなかなか声質に合う曲を作る機会が無かったのですが、今回良いタイミングでお願いをすることができました。

──そうだったんですね……。この曲が、どんなシーンで聞くことができるのか、今から楽しみでなりません。では、これで質問はラストになりますが、今回のCDをひとことで表すとどんな言葉になるでしょうか?
kz:もちろんCDとしては「デビルサバイバー2」ですが、個人としては僕の100%の力を発揮してこの作品に関わりたいという想いがあったので、「僕なりのデビサバ愛」という感じでしょうか(笑)。

──ありがとうございました。それでは、最後に読者の方へメッセージをお願いします。
kz:僕のやりたいこととして、アニソンなども含めて音楽を極めたいという野望があります。今回は、その想いからFukaseくんや、Rin Oikawaさんなど、これまでのアニメに深く関わりのない方を呼んで楽曲を作ってみようと考えました。このほかにも、素晴らしい歌声を持ったアーティストの方々はたくさんいるので、僕の楽曲をきっかけに知っていただけたらすごく嬉しいです!

 『Take Your Way』の発売は来週水曜日。6月7日(金)と6月8日(土) にはアニメイト店頭にてサイン会&握手会も行なれるので要チェック! そして、アニメの挿入歌となる「Each and All」の放送日もご期待ください!

<リリース情報>
2013年6月5日発売
Take Your Way
初回限定盤【CD+DVD】TFCC-89442/1,500円(税込)
通常盤【CD】TFCC-89443/1,000円(税込)

【CD収録予定】
M1:livetune adding Fukase(from SEKAI NO OWARI)「Take Your Way」
M2:Ready for Calming
M3:livetune adding Rin Oikawa(from Q;indivi)「Each and All」
M4:Take Your Way(Inst)
M5:Each and All(Inst)

【DVD収録予定】
「Take Your Way」Music Video/「DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION」OP映像 収録
※【初回限定特典】「DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION」デカラベルステッカー

<サイン会&握手会イベント情報>
●2013年6月7日(金)
場所:アニメイト横浜店
時間: 17:00入場抽選開始/17:30入場/18:00開演
特典引換券配布店舗:池袋本店/渋谷店/横浜店

●2013年6月8日(土)
場所:アニメイト新宿店
時間:13:00入場抽選開始/13:30入場/14:00開演
特典引換券配布店舗:大宮店/吉祥寺店/秋葉原店/新宿店
イベント内容:サイン会&握手会(サインはCDにさせて頂きますので、お忘れないようご持参ください。)

※『Take Your Way』初回限定盤もしくは通常盤を、参加券配布対象のアニメイトにて、ご予約(全額内金)もしくはご購入下さいましたお客様に、先着でイベント参加券をお渡しいたします。
※参加券の数には限りがございます。店舗での予約状況により、情報掲載時には配布が終了しております場合もございますので、お手数ですが店舗までご確認下さい。
※参加券は、店頭にて先着順でのお渡しとなります。
※お取り置きのご要望には応じられませんので、予めご了承ください。

>>livetune Official HP
>>livetuneレーベルサイト
>>テレビアニメ『デビルサバイバー2』公式サイト

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