小野大輔さん＆鈴村健一さんが、熱く『ヤマト』を語った『宇宙戦艦ヤマト2199　イスカンダルへの旅 抜錨(ばつびょう)イベント』のレポートをお届け！　キャストから見たキャラクターの内面に注目です!!

　2013年5月18日(土)、スペースFS汐留において、小野大輔さん、鈴村健一さんによる『宇宙戦艦ヤマト2199　イスカンダルへの旅 抜錨(ばつびょう)イベント』が行われた。

　本イベントは、テレビ放送が開始されたアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』の放送開始を記念したスペシャルトークイベント。これからテレビ放送を視聴するファンが、より『ヤマト』を楽しめる基礎知識やキャストだからこそ語れる収録秘話を語ってくれた。その模様をレポートにてお届けしていこう。

　劇場で本作が上映されていた当初よりも、テレビ放送が始まってから「ヤマトを見ましたよ！」という声を、より多くいただくようになったというお2人。小野さんにいたっては、行きつけの美容院でも評判を聞くようになり、担当の美容師さんに「本当に古代役なの!?」と驚かれたことがあったとか。

　キャラクターへの入り方へ話題が移ると、小野さんは今日のイベントは形から入りましたと発言、鈴村さんは形から分かりやすく入るのはちょっと……と意外にも意見が分かれた。形から入ると明かしたとおり、小野さんのその日の髪型は「もみあげ」が古代風にぴょんと内巻きにセット。衣装もスタイリストさんにお願いして、赤色をチョイスしたらしい。

　一方、鈴村さんが抱く演技へのこだわりは、形から入ることももちろん大切。しかし分かりやすく入るのが嫌なので、ついつい捻った形にこだわるそうだ。感情の入れ方も、ご自身が好きな飛行機の離陸する瞬間の気持ちを、ヤマトでの離陸シーンに重ねると語っていた。

●キャラクターの内面から紐とく『宇宙戦艦ヤマト2199』

　お次の話題はキャラクターの内面にシフト。キャストの2人から見たキャラクターについて語られた。旧作での古代進は、熱血漢の猪突猛進なタイプであったが、今作では内側を顧みることが多く、なかなか前へ進めないところがあると分析する小野さん。お兄さんを亡くしたことを引きずり、自分に何ができるかを思いつめてしまっていて「最初はちょっとめんどくさい人かも(笑)」と漏らしていた。しかし、回を追うごとに旧作の熱い古代に近づきつつある。決断力がある一面には、艦長となるべきものの片鱗が見えると熱弁していた。

　対する島は、旧作では「しっかり者のお兄さん」タイプ。しかし本作では若干チャラ目なテンションにギャップを受けたと鈴村さんがコメント。鈴村さん自身が感じた島の妙な明るさを「航海長の島、ヨロシクピース☆」と再現してみせ、会場の観客を沸かせていた。第一印象にチャラさを感じながらも古代との関係が見えていく内に、島が「大人になってきたな～」と感じている部分もあるとか。そんな明るさも今となっては、艦のなかで自分の居場所を作ろうとワザと島は明るく振る舞っていたのではないのかと、推察もしているそうだ。

　また、島に関しては台本にト書(※状況説明や登場人物の行動など、台詞以外の部分を補足した文章のこと)が多いキャラクターだということも明かしていた。島のト書きには、「古代を優しく見守る」などの指示が多く、台詞になっていない部分も含めて奥深いキャラクターの1人なのだという。キャラクターの台詞を聞きとることはもちろんだが、キャラクターたちの表情や、ちょっとした行動から心情を読み解くのもまた作品を楽しむ味なスパイスとなっているのだろう。

●『ヤマト』の台詞は、居酒屋でも使える!?

　キャラクタートークに続くコーナーは、「新三大●●」として「燃える戦闘シーン」、「言ってみたい名台詞」、「気になる今後の展開」を居酒屋ネタに絡めつつ発表。沖田艦長の「バカめ。」という誰もが痺れる名台詞もあれば、「宇宙人の親戚とかいる？」という使いどころがなかなかに難しいセリフもピックアップされていた。

　鈴村さん的な台詞の活用法としてオススメしていたのは、居酒屋でのシチュエーション。最初の注文を何にするか聞かれたら「バカめ。バカめと言ってやれ」と答えたらと提案し、その発言にのった小野さんが「ワカメ。ワカメと言ってやれ」と、沖田艦長さながらの渋い声で再現し、観客も大笑い。笑いの絶えないトークで終始盛り上がりをみせていた。

　そしてフィナーレが近づくと第六章の上映開始に先駆け、『ヤマト』に関するスタッフトークを楽しめる劇場イベント「たっぷりヤマトークナイト」のゲストとして、キャストで初めて鈴村健一さんが出演することが発表された。開催日時等は、公式サイトを随時チェックして欲しい。

　本稿の最後では、フィナーレで述べられた小野さん、鈴村さんのコメントをご紹介しよう。


■小野大輔さん
　僕はどちらかというと『ヤマト』ど真ん中世代よりも後の世代ですが、今日のトークイベントをとても楽しむことができました。『ヤマト』はそういう意味では普遍的なもので、昔からのファンももちろんのこと、本作から入ってきた方にも楽しんで頂ける作品になっていると僕は確信しています。ファンレターで「親子でみています」というメッセージがとても嬉しくて、子どもたちの世代にも繋げていける作品にしていきたいです。そのためには、みなさんにこの艦に乗っていただくしかないです！　これからも、一緒に『ヤマト』を前に進めていきましょう！
■鈴村健一さん
　『宇宙戦艦ヤマト2199』が劇場から始まり、テレビシリーズも放送を開始いたしました。本当にクオリティが高く、丁寧に一生懸命作っている作品ですので、本作をみて損をすることは100％ございません！　まだ見ていない方が、あなたの職場、学校にまだまだいるかもしれません、はたまた犬なんかもいるかもしれません。どんな人がみても心に何かが残る作品だと思いますので、いろんな人に勧めて「ヤマトムーブメント」を作るきっかけにみなさんがなっていただければ、こんなに嬉しいことはありません！　『ヤマト』をよろしくお願いいたします。

＜上映情報＞
◆『宇宙戦艦ヤマト２１９９』
・全26話のシリーズを七章に分けてイベント上映（第二章～第七章は各4話ずつの上映）
・第19話～第22話を第六章「到達!大マゼラン」として2013年6月15日より上映。
・第23話～第26話を第七章「そして艦は行く」として2013年8月24日より上映。

【上映館】
東京：新宿ピカデリー、MOVIX亀有／神奈川：横浜ブルク１３／埼玉：MOVIXさいたま／千葉：MOVIX柏の葉／栃木：MOVIX宇都宮／大阪：なんばパークスシネマ、大阪ステーションシティシネマ／京都：MOVIX京都／名古屋：ミッドランドスクエアシネマ／福岡：福岡中洲大洋／北海道：札幌シネマフロンティア

★下記の上映劇場が追加されました★
宮城：MOVIX仙台／神奈川：MOVIX橋本／愛知：MOVIX三好／兵庫：MOVIXココエあまがさき


【Blu-ray・DVD】
宇宙戦艦ヤマト２１９９
・第5巻：2013年5月28日発売
・第6巻：2013年7月26日発売
・第7巻：2013年9月25日発売
[発売・販売元：バンダイビジュアル]

【放送情報】
テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』
毎週日曜午後5時～MBS・TBS系全国ネットにて好評放送中!!!


>>『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイト