キャスト陣が改めて語る『カーニヴァル』の魅力とは…? 「ドラマCD『カーニヴァル』再会」より下野紘、遠藤綾、小野大輔、遊佐浩二、保志総一朗に直撃インタビュー!!
人気漫画『カーニヴァル』(原作:御巫桃也/一迅社刊行「コミックZERO-SUM」連載中)の最新ドラマCD「ドラマCD『カーニヴァル』再会」が、2014年4月23日に発売される。
昨年11月にリリースされた「選ぶべき道」から続く本CDでは、前作で行方不明になった无(ナイ)と嘉禄(カロク)を、それぞれの方法で探す輪(サーカス)と花礫(ガレキ)を中心にしたシリアスな展開が描かれており、嘉禄の記憶が徐々に鮮明になっていき……という核心に近づいたストーリーが楽しめる。
さらに、今回のドラマCD「再会」(4月23日発売)とコミックス第13巻限定版(4月25日発売)を両方アニメイトで購入すると下野紘さんと神谷浩史さんと宮野真守さんのトークがたっぷり詰まった座談会CDをプレゼント!!
今回はキャストインタビュー第1弾として本ドラマCDに出演する下野紘さん、遠藤綾さん、小野大輔さん、遊佐浩二さん、保志総一朗さんに収録の感想や、本作の魅力について改めて伺った。
――収録を終えての感想をお聴かせください。
下野紘さん(无[ナイ]役/以下、下野):いつもだったらみんなに守られている无が、「嘉禄を守る」という今までの『カーニヴァル』にはない構図で物語が展開していったので、個人的には新鮮だなと思う部分がたくさんありました。ただ、嘉禄を守ったあとにいろいろあって……。无はまたひとつ成長を遂げたのかなと思いました。毎巻、无は成長していっているので、今回も成長した部分をお見せできたかなと思います。
遠藤綾さん(ツクモ役/以下、遠藤):今回は嘉禄が中心のお話で、それを長く待ち望んでいたのでとても楽しかったです。嘉禄は登場しても、いつも「これだけ?」というくらいしか喋らなかったので、今回は今まで聴いたことのない嘉禄の声が聴けて、私も新鮮でしたし、興味深く収録させていただきました。
小野大輔さん(平門[ヒラト]役/以下、小野):またこうして、ドラマCDを収録することができて感謝しています。『カーニヴァル』にとってのドラマCDは、ここまでメディア展開していくなかでの原点であり、役者にとってはなくてはならない作品のひとつです。演じられて幸せだな、という気持ちで今回も収録させていただきました。
遊佐浩二さん(朔[ツキタチ]役/以下、遊佐):いつも通りに活躍させていただきました。僕のなかで、前回の記憶と繋がらない部分があるな? と最初思ったのですが、どうやら僕が出ない間に2枚くらいCDが出ていたようなので、納得しました(笑)。
下野:確かに遊佐さんが登場しない間にそれくらい出ましたけど、本編とは違う番外編的なCDもありましたよ。
遊佐:なるほど。でも、「最終的には貳號艇ではなく壱號艇なんだな~最初に駆けつけるのは。デキルね」って思いました。ツクモが早く壱號艇にこないかなぁと思っています。
下野: (笑)。それじゃあキイチが弐號艇に来るのか……。
遊佐:ううん、喰をあげます。
下野:ノーセンキューです! 弐號艇が男くさくなっちゃうので(笑)。
保志総一朗さん(嘉禄[カロク]役/以下、保志):みなさんとワイワイ収録できたので、5年もかかわっていながら、新しい現場に来たような雰囲気がありました。ほぼはじめてメインストーリーに参加しましたし、それがすごく新鮮で、ようやく人間くさいキャラクターとして嘉禄を演じられたのが楽しかったです。
――作中で「これは印象に残った」というような場面やセリフなど教えてください。ドラマCDの収録全体を通して、印象深かったことでも構いません。
下野:保志さんもおっしゃっていますが、嘉禄がメインストーリーに参加していることが印象的です。だって、あんなにアクティブに動いている嘉禄の姿なんて見たことがなかったですし、嘉禄のセリフひとつひとつが印象的でした。今までモノローグというかイメージというか、不思議な雰囲気で喋っていた嘉禄は本当に記憶のない嘉禄だったんだという真実を突き付けられたというか、実感させられましたね、記憶を取り戻した彼を見て。
遠藤:ツクモちゃんは他の男の子のキャラクターから強いと思われているんですけど、今回も與儀(ヨギ)に対して強くというか優しくというか、そういう言葉をかけているのがいいなと思いました。與儀とツクモの関係性が兄姉みたいに感じました。前よりも深い感じが出ていてよかったです。それにしても、療師を抱えて地上に降りるというシーンがあるんですが、なんでツクモちゃんが抱えているのかなぁと思いました(笑)。メンズでもよかったのに……。
下野:アニメでは武闘派だったし、やっぱり強い印象があるからいいんじゃない?
遠藤: (笑)。そんな武闘派なところが、クールな外見とは裏腹でよりツクモちゃんの魅力を感じられるシーンだったなぁと思います。
小野:嘉禄始動の巻でした。自分の立ち位置から見ると間接的に動向を探っていたり、そのために動いていたりするんですけど、直接的にかかわっていたらどうだったのかなぁとすごく気になりましたね。普段とは違う展開だったので、いつもの平門より少しだけ体温が高いというか、「これはただならぬことが起きている」というのを意識しながら演じました。
印象深いのは、みなさんもおっしゃるようにこれまで本当に動いていなかった嘉禄がものすごく動くところです。急激に謎が明らかになっていきましたし、ちょっと怖さも感じました。それまでとても純粋な人、どちらかというとピュアなイメージの嘉禄だったのに、何か底知れないものを抱えたキャラクターとして今回は表現されていて、シナリオももちろんですが、保志さんのお芝居がすばらしかったなぁと思いました。生々しい雰囲気が出てきたので、嘉禄というキャラクターにすごく引き込まれましたね。
遊佐:いつもいいところで登場する朔には珍しく、今回はバンシーを呼ぶこともなく、そんなに派手な見せ場はありませんでしたが、无たちのためにネムネルを届けたところが印象的ですね。あとは、ウサギに「おっさんくさい」と言われたのが個人的にショックでした。だから早くツクモが壱號艇にこないかなぁと思います(笑)。
保志:僕は終盤で遊佐さんが喋り出したところです。わ~遊佐さんだと思って。
遊佐: (笑)
保志:今まで遊佐さんと一緒の収録というのがあまりなかったので、じかに朔の声を聴けてよかったです。「すごく楽しそうなキャラクターなんだな、朔って」と思いました。シーン的にもみんなで楽しくやれているところだったので、嘉禄としても僕としても目新しい感じがしました。
――ZERO-SUM誌上販売のドラマCDから数えて、今回で11枚目のドラマCDでもあり、何と5年目に突入します。改めて『カーニヴァル』という作品・ご自身が演じるキャラクターの魅力についてお聴かせください。
下野:最初に収録していた頃は、无という喋り方もたどたどしい男の子と、ちょっと言葉遣いの荒い花礫という男の子が出会い、輪に拾われ、そこからいろいろな謎が深まり、事件に巻き込まれ、それを解決していくという流れが中心でした。それが当たり前なのですが、段々と真に迫ってきているというか。
今回のドラマCDもですけど、嘉禄の記憶も断片的に見えてきましたし、今までたくさんの謎があったのですが、それが徐々に紐解かれてきましたし。まだ明らかになっていない部分もいっぱいありますけど、そういう謎がたくさんあるところと、徐々にわかっていくところが魅力かなぁと思います。无は、いつも守られてばかりのかわいい男の子でしたけど、彼なりの意思や成長が段々と見えてきたので、无視点で作品を楽しむとしたら、そこが魅力です。
遠藤:ツクモちゃんは人と交流するのが苦手で、あまり会話もせず淡々としていたのですが、无くんと花礫くんが来てお守り役をすることになったことで、心を開くようになってきたというか、笑顔を見せるようになってきたと思います。2人と一緒にいることで変わっていくツクモちゃんを見ていて、本当にいい仲間が出来たなぁと思いました。表情がやわらかくなっていくのも感じますし、ここにたどりつくまで11枚のドラマCDを有していて時間はかかっていますがその分、私自身も細かくツクモちゃんの変化を見届けることが出来たので楽しかったです。そして、ツクモちゃんのかわいいショーが見れるのが『カーニヴァル』の魅力です!
小野:『カーニヴァル』は謎の多い作品だなと思いました。最初に収録したドラマCDが、原作コミックスの3巻に当たる部分だったので、正直に言うと当初は設定も詳しくわからないままだったんですよ。役者陣もいい意味で手探りで、「このキャラクターはどういう人なんだろう?」とか、「无ってそもそも人なの?」とかそういう疑問からスタートして、作り上げていきました。謎が多いがゆえにみんなでディスカッションしたり、原作を読みこんだりしながら丁寧に紡いできた作品です。今思えば、謎が多いことがよかったのかなと思います。僕たちも謎解きをしながら収録しているような感じですし、だからこそ役者陣の熱量が多い作品だと僕は思います。
遊佐:ひとつひとつのエピソードが濃いというか、1度、ストーリーが展開し始めると長いのですが、それが完結して次の事件に移っていっても、じつはそれがすべて繋がっているというのがすごいなと思います。最終的にどこに行きつくのかは明かされていませんが、番外編を挟みつつも緩急つけた、バランスのいいストーリー展開があるところが魅力であり、愛されている部分なのではないかと思います。結構濃いキャラクターも登場しているので、そんな彼らをひょうひょうと見守りながら締めるところは締めて、要所要所でキャラクターのフォローを入れるところが朔のいいところです。
下野:カッコイイ締め方!!(笑)
一同: (笑)
保志:原作からファンの方も、アニメをきっかけにファンになった方もいらっしゃると思います。美麗なキャラクターたちが織りなす不思議なストーリー、謎が謎を呼ぶ展開と、ミステリアスな要素がめいっぱい詰め込まれているところが、飽きることなく作品を楽しめる魅力のひとつだと思います。そして、僕が言うのもなんですがこの豪華声優陣! 声優さんをきっかけにキャラクターにはまっていってもいいと思いますし、楽しみ方もいろいろと広がっていくのではないかなと思います。
嘉禄については、僕もまだよくわからない人ではありますが、ストーリーが進んでいくことで今までにない新しい嘉禄像みたいなものが出来上がってきているので、他とは違うタイプのキャラクターであることが魅力なのかなと思います。これからどう変化を見せるのか、期待していてほしいです。
――ドラマCDの発売を待つファンヘのメッセージをお願いいたします。
下野:前回、とても気になる終わり方をしていた无と花礫が、序盤からいきなり大変な目に遭います。そんななか、嘉禄がついに動き出します。今までなかなか記憶を取り戻さなかった彼が記憶を取り戻し、そこから新たな展開を迎えていますので、これまでずっとCDを聴いてくださっている方はこの巻もお聴き逃しのないように。そして、この記事をきっかけに聴いてみようかなと思った人は、ここから聴くには謎が多すぎるので、ぜひとも1巻からお買い上げいただいて、ストーリーを順に追って聴いていただけるとわかりやすいと思います。よろしくお願いします!
遠藤:『カーニヴァル』の魅力についてお話したときに言い忘れてしまったのですが、登場するキャラクターたちみんなが仲良しというのが微笑ましくて、私はそれが大好きなんです。あだ名で呼びあったり、ちゃん付けで呼んだり、ほんわかするような瞬間もあって。声優さんたちも、ドラマCDのようにわきあいあいと楽しく収録しています。それがみなさんにも伝わればいいなと思いますので、ぜひ聴いてください! できれば最初から!!
小野:ドラマCDの収録がスタートして5年経ってもまだ変わらず謎めいているのが『カーニヴァル』。役者陣もみなさん素敵ですし、アニメ化されてからさらに「楽しいぞ、この作品!」と加速度的に思うようになっています。この先もずっと続いていってほしいなと思います。一生『カーニヴァル』していきたいなと思います!(笑) これからも応援してください。
遊佐:11枚目ということで、僕たちが関わりはじめてから5年が経ちますが、ようやく嘉禄の記憶というところにたどり着きました。おそらく今、ひとつの大きな区切りに差し掛かろうとしています。これを機会に、最初からドラマCDを聴き直していただければ幸いです。また、4月23日にこのCDが発売されるということですので、4.23「しっ! 兄さんに聴こえちゃう!」と発売日を覚えていただければと思います。
下野: (笑)。兄さんにも聴かせてくださいよ!
小野:聴こえちゃまずいのはどのシーンのことですか!? なんかちょっといやらしいですよ(笑)。
遊佐:『カーニヴァル』らしい語呂合わせで発売日を覚えてください(笑)。
保志:みなさんお待たせいたしました。今回、嘉禄がようやくメインストーリーにかかわってきましたし、彼の記憶がキーになっているお話だったので、ぜひ嘉禄視点でもCDを楽しんでほしいです。また、无と嘉禄に関して言えば、いつもとは逆の立場での物語が楽しめると思いますので、そこにも注目して聴いてください。
◆ドラマCD『カーニヴァル』再会
発売日:2014年4月23日
価格:3,000円+税
発売元・販売元:フロンティアワークス
販売協力:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
【キャスト】(敬称略)
无(ナイ):下野 紘、花礫(ガレキ):神谷浩史、
與儀(ヨギ):宮野真守、ツクモ:遠藤 綾、
平門(ヒラト):小野大輔、朔(ツキタチ):遊佐浩二、
嘉禄(カロク):保志総一朗 他
【初回特典】
ボーナストラック(メインキャストによるテーマトーク)
[ドラマCD『カーニヴァル』再会の購入はこちら]
◆コミックス情報
カーニヴァル第13巻 限定版(ドラマCD付き)
発売日:2014年4月25日発売
B6判
限定版予価:本体1,111円+税
◆アニメイト連動特典情報
カーニヴァルコミックス第13巻限定版(4月25日発売)とドラマCD再会(4月23日発売)を両方アニメイトにて購入したお客様に下野紘+神谷浩史+宮野真守による座談会CDをプレゼント!!
>>ドラマCD「カーニヴァル」公式サイト
>>ドラマCD「カーニヴァル」公式Twitter
>>月刊コミックゼロサム公式サイト
>>御巫桃也先生サイト