舞台『K』夜刀神狗朗役 荒牧慶彦さんインタビュー

舞台『K』夜刀神狗朗役 荒牧慶彦さんインタビュー

2012年にTVアニメが放映され、2年を経て今年の夏には劇場版も公開され、ますますの盛り上がりをみせている『K』が、今夏、舞台化! 現実とは微妙に異なる歴史を歩んだ日本を舞台に、謎が謎を呼ぶ《王》を巡る異能者バトルが、臨場感たっぷりにステージで描かれる。

主人公・伊佐那社と行動を共にすることになる夜刀神狗朗(クロ)役の荒牧慶彦さんに、舞台『K』の意気込みをインタビュー! 荒牧さん自身もすっかり『K』の魅力にハマってしまっているようです。

▲夜刀神狗朗(クロ)役 荒牧慶彦さん

▲夜刀神狗朗(クロ)役 荒牧慶彦さん

■ 同じ人を6年も想い続ける一途さは、クロとの最大の共感部分です!

――荒牧さんから見た、クロこと夜刀神狗朗はどんなキャラクターですか?

荒牧:忠誠心あふれる少年ですね。ただただ一途に一言様(先代の第七王権者・《無色の王》。狗朗の育ての親)の言うことを聞くし、一言様のことしか想っていない。でも、物語が進むにつれて、シロ(演:松田凌/伊佐那社。物語の主人公)にも少しずつ心を開いていくことになるんですけど。演じるにあたっては、クロの忠誠心を忠実にやろうと思っています。

――周りの人がおもしろく感じるほど、クロはまっすぐな性格をしていますよね。

荒牧:そうですよね。一言様を想う気持ちが強すぎて、ちょっと気持ち悪く感じるところもありますよね(笑)。一言(いちげん)様の格言をボイスレコーダーに録音して、いつも聴いているところとか(笑)。でも僕はそんなちょっと気持ち悪いところがクロの一番の魅力だと思っているし、大好きなところなんです。クロの忠誠心が熱いところ・一途なところは、稽古に入る前から心づもりはしておこうと意気込んでいます。

――荒牧さんがクロに共感できるところ、似ている部分はありますか?

荒牧:(悩んで)う~ん、どうなんだろう? 物事に一途なところは似ているなと思います。小3から中3までずっと同じ女の子を好きだったんですよ。

――ええ~!? それは一途!

荒牧:6~7年間もずっと同じ人を好きでした。あの時は話しかけることもできなかったんですよ。同じクラスではあったんですけど、「目が合うだけでラッキ~♪」とテンション上がっていましたし(笑)。なので、一途に人を想う気持ちはクロに負けない! ついに過去の経験が活かせる時がきました(笑)。

――では、クロに共感できないな、自分とは違うなと思う部分はありますか?

荒牧:忠誠心が過ぎて、ボイスレコーダーまで持ち歩いているところは理解できないかも(笑)。でも稽古が始まって本番を迎えるまで、アニメを細かい部分まで観て。クロの仕草やクセを見つけて、舞台上でも表現できたらと思っています。

――先日、宣伝用にキャラクター衣裳での撮影があったということですが、クロの姿になってみてはいかがでしたか?

荒牧:衣裳めちゃくちゃカッコイイんですよ! 着てみて、テンションしか上がらなかったですね。でも僕が着たら上着の裾が長くて、応援団長みたいだったな(笑)。髪型もウィッグをつけて長くしてもらいました。

――稽古に入る現段階で、荒牧さんはクロのどんな部分を大事に演じたいと考えていますか?

荒牧:先ほどお話させてもらった、僕が魅力だと感じているクロの気持ち悪い部分を大事に演じたいと思いますね(笑)。クロって、もうすでに立っているだけでカッコイイじゃないですか。僕が意識してカッコつけなくても、あの姿になってしまえばカッコイイので、だったら僕はクロの気持ち悪い忠誠心の部分を伸ばしていきたいなと思っているんです。それが正解なのか、稽古が始まっていない今はまだわからないですけどね(笑)。

▲伊佐那 社 役/松田 凌さん

▲伊佐那 社 役/松田 凌さん

■ クロVS宗像礼司では、ボコボコにされるのが楽しみ!?

――アニメ『K』の作品全体についてどこに魅力を感じていますか?

荒牧:パッと観た印象としては、まず絵が綺麗。動きが繊細。第1話が謎めいたお話のまま次回に続いていたので、「早く次が観たい!」と思わせる魅力がありました。そして、第2話を観たら第3話、と次々と続きを観たくなって『K』の物語にどんどん惹きこまれてしまいました。

――それでは、舞台『K』で楽しみにしている部分はどこでしょうか?

荒牧:殺陣が楽しみなんです! アニメ『K』は“異能者バトル”を描いた作品なので、そのアクションが舞台でどう表現されるのか!? クロはいろんな人と戦うことになりそうなので、早く戦ってみたいです。

――特に誰とのバトルが楽しみですか?

荒牧:宗像さん(演:南圭介/第四王権者・《青の王》であり、《セプター4》の室長・宗像礼司)にボコボコにされるのが楽しみなんです。

――ボコボコにされるのが(笑)?

荒牧:今まで僕がやってきた中で、ボコボコにやられる役ってなかったんですよ。ボコボコにするほうだったので(笑)。宗像さんとの戦いのシーンはできるだけ長く尺を取ってやりたいな。って僕が言えることじゃないですけど。

――ボコボコにされる役側の芝居も楽しみですが、宗像役の南さんとの共演は?

荒牧:この作品が初めてです。キャラクター衣裳の撮影の時にちょっとだけお会いできたので、「初めまして」のご挨拶はしました。もう見た目から宗像さんでした!

――キャラクター衣裳だったからなのでは(笑)。

荒牧:そうなんですよ。僕が会った時にはメイクも完璧に終わっていたので、完全に宗像さんになっていたんです(笑)。クールな印象でした。周囲の方に聞くと、ご本人はすごくおもしろい方のようなので稽古が楽しみです。

――シロとネコ、そしてクロはどのクラン(王が率いる異能集団)にも所属していませんが、各クランの構成はかなり個性的ですよね。《青の王》・宗像が率いる《セプター4》にはどんな印象を持っていますか?

荒牧:統制が取れているのは見てわかる通り。でも、淡島さん(演:茉莉邑薫/淡島世理)のあんこ好きはスゴイなって思います(笑)。アニメであったシーンで、淡島さんが執拗にあんこを進めても宗像さんが頑なに食べないシーンはおもしろかったですね。

――それでは、《赤の王》・周防尊(演:中村誠治郎)が率いる《吠舞羅》のクランはいかがですか?

荒牧:《吠舞羅》はファミリー感がスゴイなって思います。あったかくって、仲間意識が強い。十束多々良(演:椎名敦士)が殺されたら必死になって犯人を捜すのもよくわかる。

――荒牧さんご自身は、《セプター4》と《吠舞羅》だったらどちらのクランに入りたいですか?

荒牧:あぁ~(悩む)。どっちも入りたいんですけど、「総員抜刀!」って言ってみんなで抜刀したいから《セプター4》かな(笑)。あの台詞言いたい! 僕が言ったらみんなが「○○抜刀!」って次々と刀を抜くんですよ? 気持ち良さそう。やりたいけど……クロは抜刀しないんですよね……。

▲周防 尊 役/中村誠治郎さん

▲周防 尊 役/中村誠治郎さん

▲櫛名アンナ 役/荻野可鈴さん

▲櫛名アンナ 役/荻野可鈴さん

■クロ以外で気になるキャラクターは……《吠舞羅》のアノ人!

――クロといえば、行動を共にするシロとネコも忘れてはならない存在ですよね。

荒牧:シロは無邪気。クロが出会った時は記憶を失くしているから余計そういう印象ですが、若干イラッとするキャラクター(笑)。ウソばっかつくし、逃げてばかりだし。それが話が進むにつれて、すごく思い入れが強くなってしまうんですけど。シロ役の松田凌くんはこの作品の取材が初対面だったんですけど、すごくおもしろい子だなという印象でした(笑)。以前観た作品の印象から暗くて怖い人だと思っていたのですが、一瞬で払拭されましたね。ネコ(演:亜里沙/シロになつく謎の少女)は……シロのこと大好きすぎだろっ! こういう女の子、かわいいですね。特に猫の姿の時がめっちゃカワイイ。あの猫がほしい。

――荒牧さんは猫派?

荒牧:犬も大好きです(笑)。どちらかというと犬派です。クロはまさしく犬ですもんね。ネコ役の亜里沙さんとはまだお会いしたことがなくて、稽古場が初顔合わせになると思います。

――クロ以外に注目しているキャラクターと言うと?

荒牧:鎌本(演:松崎裕)! 名前は確か……力夫でしたっけ? お気に入りなんです。僕、太っているキャラクターが好きなんですよ。アニメでは毎話出ていて、なぜか八田(演:植田圭輔/八田美咲)にやたらペコペコしている印象ですが。クロとは直接的な関係性はないんですけど、注目したいキャラです。鎌本力夫役の松崎さんは、僕がミュージカル『テニスの王子様』で比嘉の甲斐裕次郎役で出演していた時に、松崎さんも1stシーズンで僕と同じ比嘉中のキャラクターを演じていた縁もあって、観に来てくださってご挨拶させてもらって。鎌本も楽しく演じてくださると思うので、すごく楽しみです。

――アニメであったエピソードで舞台でもやってみたいシーンはありますか?

荒牧:『K』のいちファンとしては、《王》同士の戦いのシーンはすごく楽しみですね。

――今作では荒牧さんご自身は初共演の方が多いとお聞きしましたが。

荒牧:共演経験があるのは、伏見猿比古役の鈴木拡樹さんだけなんです。この間まで共演していた作品の時、すでに舞台『K』で共演することが決まっていたので、結構『K』ごっこで遊んでいたんですよ(笑)。クロが腕みたいなものを伸ばして引き寄せる能力があるじゃないですか。拡樹くんがチラッとこっちを見た時に、遠くから僕がクロの能力のマネをすると、「ウッ!!」ってやられるフリをしてくれたり(笑)。すごくノリがいいんですよ。

▲宗像礼司 役/南 圭介さん

▲宗像礼司 役/南 圭介さん

――最後に、楽しみに待っているファンへ意気込みを改めてお聞かせください。

荒牧:チケットが先行の段階ですでに売り切れ近いということで、その分、舞台『K』へのファンの期待値がすさまじく高いんだと感じています。その期待を裏切らないように、キャスト一同各々のキャラクターを極めて作り上げるため稽古に励んでいます。観にきたお客様に「観に来て良かったね」と言ってもらえるように頑張りますので、よろしくお願いします。

<TEXT/磯貝綾子>

◆公演情報

◆タイトル:舞台『K』

◆原作:GoRA×GoHands

◆劇場:六本木ブルーシアター(東京都港区六本木5-11-12)

◆脚本・演出:末満健一

◆出演:
 伊佐那社 役:松田 凌
 夜刀神狗朗 役:荒牧慶彦
 ネコ 役:亜里沙
 草薙出雲 役:寿里
 櫛名アンナ 役:荻野可鈴
 八田美咲 役:植田圭輔
 鎌本力夫 役:松崎 裕
 淡島世理 役:茉莉邑 薫
 伏見猿比古 役:鈴木拡樹
 宗像礼司 役:南 圭介
 周防尊 役:中村誠治郎
 十束多々良/椎名敦士 雪染菊理/山内優花 三科草太/松本祐一
 アンサンブル/校條拳太朗、日南田顕久、滝川広大、田中涼星、緒方陽太、由月杏奈、江口千夏

◆公演日程:2014年8月6日(水)~10日(日)
8月6日(水)19:00
8月7日(木)14:00/19:00
8月8日(金)14:00/19:00
8月9日(土)12:00/17:00
8月10日(日)12:00/17:00

◆チケット
指定席7,560円(税込)
チケットに関するお問い合わせ:ローソンチケット 0570-000-777(10:00~20:00)

◆公演に関するお問い合わせ
株式会社マーベラス ユーザーサポート
TEL:0120-57-7405(土日祝日 弊社指定日除く11:00~17:00)

>>舞台『K』公式サイト
>>舞台『K』公式ツイッター(@stage_k11)

(C)GoRA・GoHands/k-project
(C)GoRA・GoHands/stage k-project
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