村田太志さんの成長が語られ、細谷佳正さんがいじられ、浪川大輔さんが憧れの存在となったNHK＠秋葉原2014『ベイビーステップ』スペシャルステージレポート

　2014年11月30日、東京・ベルサール秋葉原にて「NHK＠秋葉原2014」が開催された。本稿では、同イベント内の『ベイビーステップ』スペシャルステージの模様をお伝えしよう。

　
　本ステージに出演したのは、丸尾栄一郎役の村田太志さん、江川逞役の浪川大輔さん、池爽児役の細谷佳正さんの3人。『ベイビーステップ』は2014年４月から9月にかけてテレビアニメの第1シリーズが放送されており、10月からは毎週土曜午前10時30分からEテレで再放送されている。ところどころでそのダイジェストムービーを織り交ぜつつ、キャスト陣が作品に関するトークを繰り広げていった。

■ 第1シリーズの放送を終えて語られるキャラクターの見どころ

　まず物語序盤の見どころをまとめたPVが上映されると、主人公であるエーちゃんこと丸尾栄一郎の存在や、演じている村田さんのことが話題に。エーちゃんが初の主演となる村田さんは、演じる上で心がけたことについて「原作の良い部分はそのままにしたい気持ちがありました」とコメント。エーちゃんの真面目さや几帳面さはしっかりと残しつつも、さまざまな表情を持っているキャラクターなので、笑いのあるシーンなどは良い意味で裏切られるように振り切って演じたという。

　そんな村田さんを見てきた先輩ふたりからは、現場での成長っぷりが語られた。浪川さんは村田さんと演技の話をしているときのリアクションが「おじいちゃんみたいだった（笑）」と笑いを取りつつも、最初の緊張していた姿もほぐれてきて、収録も終盤に差し掛かると「堂々とやっていましたね」と話す。細谷さんはほかの作品で村田さんと会っても「漢（オトコ）度が増しているなと感じました」と、浪川さんに同意を示していた。

　
　浪川さんと細谷さんはエーちゃんのライバルキャラクターを演じており、それぞれ自身が演じたキャラクターの魅力についても語られた。浪川さんは江川逞について、エーちゃんにとっての身近な目標であり、先輩であり、強くてカッコイイと評価。ただそれだけでなく、「彼にも挫折があるので、そのあたりも感じてもらいたいです」と述べた。

　細谷さんは池爽児について、人当たりがよくフレンドリーだとしつつも「テニスの試合になると冷酷無比で、そのギャップが魅力」とコメント。テニスの圧倒的な実力があるのに努力している感じがなく、楽しく続けていたら天才になっていたという、典型的な天才タイプで天真爛漫さが魅力とも話していた。

　作中にはほかにも多数のライバルが登場するが、村田さんは「毎回強かったので、全部覚えています」という。なお、村田さんは一番印象に残っている試合は荒谷寛（CV:羽多野渉）に負けてしまったところのようだ。その後にタオルで顔を拭いているところを泣いていると勘違いされ、なっちゃんこと鷹崎奈津に頭をポンッとされるのがグッとくると熱く語っていた。

　
■ 浪川さんはみんなの憧れの存在！？

　ステージの後半は、キャスト陣への質問を交えてのトークとなった。まず最初の質問「演じているキャラクターとの共通点があると思う」には全員が○と回答。

　
　まず最初の質問「演じているキャラクターとの共通点があると思う」には全員が○と回答。「エーちゃんと同じく、反復しないと覚えられない」という村田さんは、野球部に所属していた頃、いわゆる“女の子投げ”を普通の投げ方に戻すことに苦労したとのこと。会場のスクリーンには野球部時代の写真や、まるでエーちゃんノートのようにびっしり書き込まれたノートなど、学生時代の思い出も披露されていた。

　
　続いての質問「彼女にするならなっちゃんより姫子のほうがタイプだ」には浪川さんだけ○と回答。浪川さんは「なっちゃんみたいなタイプは心配でならない」と、愛想がよく人気の高いなっちゃんだからこその不安を挙げると同時に、姫子のメガネのかけ方があざとくていいとコメント。

　村田さんがなっちゃんを選んだ理由は、やはり「エーちゃんと言えばなっちゃん」だから。細谷さんは単純に可愛いと答え、その後も理由をたくさん話そうとしていたのだが、スタッフから巻き進行の指示が出され、「まとめると可愛い子が好きってことですか？」とMCに総括され、会場の笑いを誘っていた。

　最後の質問「憧れている、もしくは影響を受けた声優がいる」には、1問目と同じく全員○と回答。
　
　中でも細谷さんは、尊敬する人はたくさんいるとしつつも、浪川さんには声優として以上に人間として憧れているという。やはり仕事や普段の生活では理不尽なことがあったり、イラッとすることもあるが、細谷さんによると浪川さんは決まって笑顔なのだとか。そこであるとき、「怒るときはないんですか？」と聞いてみたところ、返ってきたのが「若いときに怒りすぎて疲れちゃった」の一言。この返答がすごくカッコイイと話しており、会場からも大きな拍手が沸いた。
　
■ お客さんは意外とシビア!?　大喜利コーナー

　ステージ最後のコーナーは、アニメ放送のとある場面を切り取り、そこに一言加えて笑いを取ろうという大喜利コーナーだ。キャスト陣のちょっとしたリアクションにも客席から笑いや歓声が上がっていたステージだが、ここでのボケには単純にネタの面白さでリアクションが違ったため、キャスト陣の心を大いに苦しめたに違いない。

　
　本業ではないボケを求められ、どのようなネタを披露したのか。画像と共に、キャスト陣の答えを回答順にまとめてお届けしよう。

浪川さん：デコピンしたらこんなんなっちゃった
村田さん：タクマさん！頭からTシャツを脱がせてください！
細谷さん：違うんです！僕が付き合いたいのはタクマさんなんです！
　

浪川さん：親指嗅いでごらん？　すっごいでしょ
細谷さん：お金持ちになれます様に
村田さん：おててのしわとしわをあわせて～？
　

村田さん：エクトプラズム～！
浪川さん：地球のみなさんこんにちわ
細谷さん：うわぁ昨日のカキピー出てら


　以上が大喜利に使われたシーンとキャスト陣の回答だ。ちなみに、客席には誰のネタが一番面白かったかを示すためのプラカードが用意されていた。結果は僅差ながら細谷さんが1番となり、見事ベビステお笑い王の座を獲得。なお、細谷さんに票を入れた人にはイベントに出演したキャスト3人のサイン入り巨大テニスボールがもらえるじゃんけん大会の参加権が与えられ、その後のじゃんけんも大いに白熱した。

　
　ステージの締めくくりでは、2015年春より放送開始予定のテレビアニメ『ベイビーステップ』第2シリーズに登場する新キャラクターの姿が公開された。会場で紹介されたのは、フロリダのテニスアカデミーで腕を磨くプロ選手のアレックス・オブライアンと、その妹マーシャ・オブライアンの2人だ。彼らがエーちゃんとどう関わっていくのか、池爽児以外のプロがどういった戦いをするのか。気になるところは多いが、放送開始に向けて少しずつ発表となる情報を楽しみに待っていよう。

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