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「第7回精霊剣舞祭~終幕剣舞~」レポ

「にーそっくすす」が見せた感動の涙――「第7回精霊剣舞祭~終幕剣舞~」レポート

 2014年7月~9月まで放送されたTVアニメ『精霊使いの剣舞(ブレイドダンス)』。本作は、MF文庫J刊行の著・志瑞祐さん/イラスト・桜はんぺんさんによるライトノベルが原作となっている。手に汗握る展開もさることながら、メインキャストで構成されたユニット「にーそっくすす」の楽曲でも話題となった。

 2014年12月14日(日)には、新宿明治安田生命ホールにて「第7回精霊剣舞祭~終幕剣舞~」が開催。「終幕剣舞」と名がつくように、アニメのイベントも今回がラストになる予定だ。本稿では、キャスト、ファンともに感動に包まれたイベントの模様をレポートでお届けする。なお、イベントの出演者は以下のメンバーだ。

【出演者】
・古川慎さん(カゼハヤ・カミト役)
・木戸衣吹さん(クレア・ルージュ役)
・優木かなさん(リンスレット・ローレンフロスト役)
・石上静香さん(エリス・ファーレンガルト役)
・大西沙織さん(フィアナ・レイ・オルデシア役)
・加隈亜衣さん(テルミヌス・エスト役)

●オープニングはあの曲から!

 「熱く盛り上がってくれるみなさんが大好きです!」と会場に声をかけた古川さんが登壇し、イベントがスタート。「『精霊使いの剣舞』のイベントのオープニングと言えば、やっぱりこれですよね?」と観客を煽るとファンはのっけから大興奮のレスポンスを返す。そう、オープニングアクトを務めるのは「にーそっくすす」だ。もちろん歌うのは「祝祭のエレメンタリア」。「はっはっはっはっは!」と会場全体で掛け声を上げると、一気に「にーそっくすす」の独壇場へ。疾走感と躍動感が溢れるパフォーマンスに観客のコールにも熱が入る。

 1曲目を歌い終えると、「私たち、にーそっくすすです!」と元気よく挨拶をする5人。そこから間髪入れずに2曲目、「KN33S0XXX」を披露。独特のテンポがあるナンバーをアドリブを入れつつコミカルに歌い上げ、思わずファンも笑い声を上げていた。

 オープニングライブを終えると、再び古川さんが登壇しトークショーが開幕。最初のコーナーは「精霊メモリー」だ。こちらは、放送が終了した今だからこそ言える裏話を7つのトークテーマから披露していくコーナー。トップバッターの優木さんが選んだのは「○○が1番大変でした」だ。「「第4回精霊剣舞祭~池袋剣舞~」が1番大変でしたね。すっごい暑くて……(笑)」と懐かしそうに語ると、会場からも「あー……」と同意の声が上がっていた。

 続く木戸さんは「1番好きなセリフ」を選び、第1話から登場した「ひゃん!」という台詞をかわいらしくポーズと一緒に披露。キュートな姿に、会場からも歓声が巻き起こる。加隈さんは「ビビった話」をチョイス。「せっかく古川さんがいらっしゃるのでやってもらいたいんですけど、決め台詞を言う古川さんの首がすごいんですよ!」と加隈さんが語ると古川さんが立ち上がり、実際にやってみることに。「いっくぞー! はっ!」と気合十分な台詞を見せ付けると、その首の動きにみなさん大爆笑! カミト顔負けの気合には脱帽してしまう一同だった。


●「にーそっくすす」がソロ曲で盛り上げる

 大盛り上がりの会場のボルテージをさらに上げたのは次のコーナーだ。某音楽番組調のBGMが流れ出すと古川さんがおもむろにサングラスをかけ始め、「精霊ステーション」がスタート。その名と古川さんの風貌の通り、ライブパート第二幕が幕を開ける。しかも、今回は「にーそっくすす」の5人がソロ曲を披露してくれるという。期待が高まる中、まず最初のステージは木戸さん。「この曲は切なさや悲しさ、お姉さんへの気持ちを歌った熱い曲になっています」とコメントし、「獅子なる焔」を歌い上げる。畳み掛けるようなベースとドラムの音に合わせ哀愁が漂う歌声は、自然と引き込まれてしまう魅力があった。

 2人目のステージは優木さん。歌う曲は「Freezing Elegance」だ。「優雅でロックなテンポの速い曲です。「下僕たち!」と言いながら指をさす振付がいうのがあるので、指をさされた人は下僕になってくださいね(笑)」と照れながらのコメントとは裏腹に、ライブでは堂々とした姿を見せてくれた。眩しいほどの笑顔に下僕になってしまった観客も少なくないだろう。

 元気よく登場した石上さんは「間違えないように気をつけます!」と少し緊張した様子。「カミトへ向けた歌ですが、今回はみなさんに向けて歌います」とコメントすると観客は大盛り上がりだ。そのメッセージに違わず、「天つ風、青き夢」をファンの心へと届けていく。透き通った歌声と北欧民謡テイストな楽曲が、胸を暖めてくれるかのようだ。

 右目を押さえながら、なにやらブツブツと喋りながら現れた大西さん。「ごめんなさい! 普通に登場したら緊張しちゃうから!」と恥ずかしがる彼女を熱い声援で後押しするファンたち。「身分の違う「ロミオとジュリエット」のような切ない気持ちが詰まった曲です」と紹介した「オルデシア・ポルカ」。<貴族の身など捨ててもいい>という歌詞が印象的で、フィアナの気持ちを体現した大西さんの姿に、会場は拍手で沸いた。

 トリを勤めるのは加隈さんだ。古川さんに負けじとサングラスをかけて登場し、某司会者風に話しかける。これには古川さんも「最後の二人、インパクトすごいな(笑)」と苦笑いだ。冗談はさておき、歌う「Dance In Dreams」はエストらしいピュアな一曲。曲中に入る「お兄ちゃん」という台詞は、萌え苦しむこと必至だったに違いない。

 5人5色の歌声が奏でるステージは、ファンにとって貴重な体験になったことだろう。観客も大満足のまま、ステージは次のコーナーへとバトンタッチしていく。

●お馴染みのゲームコーナーの行方は!?

 ライブコーナーを明けると「精霊遊戯」のコーナーが展開。このコーナーは、イベント恒例のゲームコーナー。目標点数を達成すると出演者にはご褒美が与えられる。まず最初のゲームは「順番に並ばないやつは消し炭になりなさい!」。出演者に配られたスケッチブックをお題の通りに並べ替えるという単純なものなのだが、ドタバタの展開が待ち受けていようとはまだ誰も知る由はなかったのだった……。

 小手調べの第1問は「「精霊使いの剣舞」の「ブレイドダンス」の英語表記を並べ替えなさい」という問題。流石に中学レベルの英語ということで、難なくクリアするみなさん。しかし、第2問目から難易度は一気にレベルアップ! 続いては「「精霊使いの剣舞」全12話のタイトルを放送順に並べ替えなさい」。「これ難しくない!?」と古川さんをはじめ、多くのメンバーが苦悶の表情を見せる。しかし、「私、わかったよ!」と石上さんのナイスフォローが入り、総力戦で答えを導き出す。

 ラストの第3問目は「次の場面写真をエピソード順に並び替えなさい」。これはみなさんも困った様子で、ステージ上を右へ左へと駆け回り、ちょっと怪しい感じでタイムアップへ。気になる結果は、なんとラストも大正解! 7回もイベントをこなしてきたみなさんのチームワークは、バッチリと鍛え上げられているようだ。

 続いての問題は「精霊使いの調査」。こちらは出演者が会場に質問をして、挙手した人数が1人~6人だとメンバーにポイントが入り、得点が加算されていくというゲームだ。「今、ニーソックスを履いている人」「今日イベントの前に『精霊使いの剣舞』の最終回を見てきて泣いた人」「2リットルのペットボトルを持っている人」などなど、きわどいところを狙った質問を繰り出すメンバーたち。観客からアドバイスされつつも、なんとかクリアしていく。

 最後の質問も会場全体の協力で達成することができ、なんとか目標点数に到達したメンバーには、『精霊使いの剣舞』プリントケーキがプレゼントされた。


●ラストは感動のフィナーレへ

 ここで一旦、「にーそっくすす」の5人は降壇。ひとり残された古川さんがお送りするのは「古川慎の姫巫女たちの願いを解き放て!」のコーナー。こちらでは、カミトのように古川さんが「にーそっくすす」の悩みを解決していくことに。最初の相談は木戸さんから。「いつもクリスマスになると寂しくなりますか?」と、古川さんに対する質問のような相談に会場から笑いが起こる。「寂しいよ……」と悲しそうにコメントする古川さんには、会場から「飲みに行こう!」と温かい声援が贈られ、苦笑いする古川さんであった……。

 その他にも優木さんの髪型に関する相談や石上さんの欲しいゲームの相談、大西さんの朝ごはんの相談など、観客のアドバイスも交えつつ真摯に答えていく古川さん。最後の加隈さんからの「かっこいい男の子を演じる時のコツやポイントを教えてください。“かっこいい”男の子です」という相談では、「芯を持って演じればかっこよさが出ると思います」とコメントし、「行くぞ、エスト!」と台詞も披露してくれた。

 そして最後のライブコーナーへ。再び「にーそっくすす」が登場し、「Holy Domain」からライブが開幕。本当の意味での“最後”になるかもしれないこの一瞬に、全力のパフォーマンスを見せ付けていく。観客も「にーそっくすす」に合わせ、人差し指を突き上げ、心をひとつにしていった。

 続く「刻印讃歌」では、ソロパートごとにメンバーの名前を呼びかけるコールで会場を熱くしていくファンたち。「ハンズアップ!」の掛け声とともに力の限り手を振り上げる姿が印象的だ。

 「本当に最後の曲です」と木戸さんが名残惜しそうに語り、歌い上げられるのは「精霊剣舞祭」。割れんばかりの拍手と歓声が会場に響き渡り、「にーそっくすす」と観客の「ニーハイファイ!」という掛け声がひとつになっていく。ここまで長くも短い道のりを乗り越えてきたメンバーたちの瞳には自然と光るものがあった。もちろんそれは、ファンたちにも。最後の最後まで応援し続けてきたファンに、感謝の言葉を述べるように歌声を会場に届けていく「にーそっくすす」の姿はとても美しかった。

 ライブを終えると思わずタオルで顔を隠してしまう「にーそっくすす」の面々。なんとここで、振り付けを担当している榊原ゆいさんからのメンバーを労う手紙が木戸さんから読まれることに。「お疲れ様。素敵なメンバーがそろったにーそっくすすが大好きだよ」という温かい言葉には、会場からも拍手が贈られた。

 最後はニーソックスに入ったサインボールが会場にプレゼントされてイベントは終了へ。そして、各々の思いのたけを語っていく出演者たち。どのコメントも感謝と作品に対する愛に溢れたものばかりで、一言一言を噛み締めるようにファンたちが見守っていた。ラストは「ありがとう!」と会場から声が上がる中、ステージは幕を閉じた。

 と思いきや、鳴り止まぬ拍手に応え、再びステージが幕を開ける。「次があることを祈って歌います。私たちはこの曲から始まったんだよ!」といつもの木戸さんの元気な掛け声でアンコールの「祝祭のエレメンタリア」がスタート。この日一番の盛り上がりを見せ、会場にいる誰もが笑顔に包まれていた。

 こうして幕を閉じた「第7回精霊剣舞祭~終幕剣舞~」。作品は一旦ここで区切りをつけることになるが、古川さん、「にーそっくすす」、そしてファンたち、全員で作り上げた最高のひとときと笑顔は、きっと永遠のものに違いない。『精霊使いの剣舞』の今後の展開に期待しよう。

■TVアニメ『精霊使いの剣舞(ブレイドダンス)』

【STAFF】
原作:志瑞祐(MF文庫J『精霊使いの剣舞』/KADOKAWA メディアファクトリー刊)
原作イラスト:桜はんぺん
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:藤井まき
総作画監督:藤井まき、岩佐とも子、ごとうじゅんじ
プロデュース:ジェンコ
制作:ティー・エヌ・ケー
製作:精霊使いの剣舞製作委員会

【OP&ED】
オープニングテーマ:『共鳴のTrue Force』原田ひとみ
エンディングテーマ:『精霊剣舞祭』にーそっくすす

【CAST】
カゼハヤ・カミト:古川 慎
クレア・ルージュ:木戸衣吹
リンスレット・ローレンフロスト:優木かな
エリス・ファーレンガルト:石上静香
フィアナ・レイ・オルデシア:大西沙織
テルミヌス・エスト:加隈亜衣
レスティア:日笠陽子
ジオ・インザーギ:松岡禎丞
グレイワース・シェルマイス:中原麻衣
キャロル・ナスターシャ:田中真奈美

【INTRODUCTION】
 累計150万部を超えるMF文庫Jの大人気ライトノベルが待望のテレビアニメ化決定! 清らかな乙女にのみ許された特権――精霊契約。元素精霊界(アストラル・ゼロ)より精霊を召喚し、その力を自在に使役する姫巫女たちを人々は精霊使いと呼んだ。ある日、男でありながら、その特権を有するカゼハヤ・カミトは、過去の因縁から姫巫女たちの学び舎へとやってくる。そこで告げられたのは、最強の精霊使いを決める《精霊剣舞祭(ブレイドダンス)》に出場し、優勝することだった。精霊と剣が舞い踊る最強のバトルファンタジー、ここに開幕!


>>テレビアニメ『精霊使いの剣舞』公式サイト
>>テレビアニメ『精霊使いの剣舞』公式Twitter
【推奨ハッシュタグ:#blade_anime】

(C)2014 志瑞祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/精霊使いの剣舞製作委員会
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