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「みなみけ10周年記念まつり~三大姉妹ハマの大決戦~」レポ

佐藤利奈さん、井上麻里奈さん、茅原実里さんらキャスト陣が10周年を大いに祝う! 「みなみけ10周年記念まつり~三大姉妹ハマの大決戦~」レポート

 2004年3月1日に講談社発行のマンガ雑誌『週刊ヤングマガジン』にて連載がスタートした『みなみけ』。南家の三姉妹が友人たちと繰り広げるほのぼのコメディで、人気を博して4度もアニメ化されている。そして連載から10周年を迎えた2014年にオールナイト上映会など、さまざまな企画が展開。その目玉として発表されたのが「みなみけ10周年記念まつり~三大姉妹ハマの大決戦~」の開催だ。

 今回は2015年1月25日(日)に神奈川県民ホールの大ホールにて行なわれた本イベントの模様をレポートしていく。過度の期待はしないようにご覧いただければ幸いである。なお、登壇するキャストは以下の通り。

【登壇者】
佐藤利奈さん(南 春香役)
井上麻里奈さん(南 夏奈役)
茅原実里さん(南 千秋役)
後藤沙緒里さん(ケイコ役)
高梁 碧さん(リコ役)
高木礼子さん(マキ役)
小野涼子さん(アツコ役)
森永理科さん(マコト役)


●ステージは完全に南さん家! コタツでくつろぐキャストたち

 ファンなら誰もが待ち焦がれたであろう当日、会場は物販を求める人々で混雑していた。男性多めの印象ではあるが、女性客の姿もかなり見られる。会場内ではすでにサイリウムを取り出してスタンバイ万全の観客たち。そんな彼らを刺激するかのように、場内に千秋の声でイベントの注意事項がお知らせされる。直後、アニメ第1期のOP「経験値上昇中☆」のテーマと共にステージの幕がゆっくりと開いていく。

 イベント開幕後、まず目を引いたのが、ステージ中央に設置されたコタツ。しかもコタツ台を2台つなげて長くなっている。その真ん中あたりに夏奈役の井上さんと千秋役の茅原さんが座ってくつろいでいた。この瞬間から、ステージは完全に南さん家の部屋の中となった! 何やら読んでいる茅原さんに、井上さんが何を読んでいるのか尋ねると、その答えは『みなみけ』12巻。もちろんただ読んでいたワケではない。その後、茅原さんの口から最新第13巻が2015年の5月に発売されるという、本イベント初出し情報が発表されたのだ。会場から歓声が上がる中、ここで春香役の佐藤さんが登場。「リラックスしすぎ(笑)」と妹たちをたしなめつつ、「皆さん、いらっしゃいませー」と観客に向かって挨拶する。続いて井上さん、茅原さんも挨拶して、三姉妹のトークは続く。

 キャストの皆さんが気になるのはやはり、中央にデンと鎮座する長いコタツ。「写真撮っといていい?」と井上さんが取り出したのは、なんと今ハヤリの自撮り棒だった! 棒の先に携帯を取り付けて「ハイ、チーズ!」と3人で記念撮影しているうちに、来客のベルが。やって来たのはケイコ役の後藤沙緒里さんとリコ役の高梁碧さんだ。中学生仲間が登場し、さらに1月20日に誕生日を迎えた井上さんへケーキのプレゼントもあり、とても嬉しそうな井上さんであった。

 人数が増えたところで、イベント用に募集していたメールを紹介する流れに。まず「10年前、何をしていましたか?」というテーマでは、観客は小学生だったという人も結構多かった。キャストたちはというと皆さん仕事をしていたようで、茅原さんは『みなみけ』と同じくデビューから10周年! キャスト陣や会場からもお祝いの拍手が贈られた。

 さて、募集メールは次のテーマに移るのだが、内容は…「なりきり保坂」。キャストからは「イヤな予感しかしない」「読みたくないよね」「気持ちわるーい」と、散々な言われっぷり。すると井上さんから「皆でなりきればいいんじゃない?」と、会場を巻き込む壮絶な提案が飛び出す! 「全員で言えば怖くないから!」(井上さん)ということで、ステージ中央のモニターに表示された保坂の台詞は…「オレの10年分の汗をふいてくれ」。キャスト陣と観客たちが一体となって台詞を読み上げ、見事この難関をクリアできた。不思議な充実感が漂う中、ここでまたまた訪問のベルが。

 新たに南家を訪れたのは、マキ役の高木礼子さんとアツコ役の小野涼子さんだ。二人から「おみやげ」として紙袋を受け取った佐藤さんたち。紙袋には講談社と書いてあり、中から出てきたのは…台本であった。実はコレ、イベント用に書き下ろされた生アフレコ用の台本だったのだ。ステージには人数分のスタンドマイクも用意され、準備は万端。そんなわけで、南家三姉妹と友人たちによる生アフレコがスタート! 内容は、南家の三姉妹がお祝い用のケーキを何にするかで意見が分かれてしまい、それぞれが自分の希望を通すために友人たちを巻き込んで、さまざまな駆け引きを繰り広げる─というもの。茅原さんが「図」と書いてある台に乗って「図に乗って」みたり、佐藤さんが「調子」と書いてある台に乗って「調子に乗って」みたりと、アニメ放送時と変わらぬ春香たちがそこにはいた。生アフレコ終了後、久々でも役に入り込めたキャストたちは、満足そうな様子であった。皆がコタツに戻って差し入れのケーキを食べようという折、みたび訪問のベルが。

 今度の訪問者は、マコト役の森永理科さん。これで登壇者は総勢8名となり、長いコタツも満席状態で話をするのも大変そうだ。再会を喜びつつ、募集メールの紹介で歓談の時を過ごすキャストたち。そこへ何やら手紙のようなものが……。井上さんたちが読み上げると、その内容は簡単にいえば「お祝い卓球をしよう」というもの。小学生チーム、中学生チーム、高校生チームに分かれて対決し、勝ったチームの賞品はなんとシュウマイ10年分!

 あくまで10周年にこだわった、ディケイドなイベントである。しかも会場の横浜にちなんで、ラケット代わりに使うのは「中華鍋」「れんげ」「せいろ」の中華料理アイテム。いずれを取ってもやりにくそうだが、小学生チームがれんげ、中学生チームが中華鍋、高校生チームがせいろとなった。

 まず対戦したのが小学生チームと中学生チーム。森永さんと後藤さんが相対するが、双方なかなかサーブが入らない。それでもなんとか森永さんが打ち返して、小学生チームの勝利に。今度は高校生チーム対中学生チーム。井上さんたちは中華鍋の扱いに苦戦し、終わってみれば高校生チームの勝利となった。そして小学生チームと高校生チームの決戦となり、ラリーが続くと歓声が上がる中、茅原さんたちも善戦したが優勝したのは高校生チーム。勝利した佐藤さんたちには、シュウマイ10年分の目録が贈られた。

 卓球終了後、「ちょっと用事を思い出した!」という井上さんの発言を合図に、一時降壇する南家の三姉妹。その際、他の5人に横浜の思い出を語るよう言い残していく。それぞれが横浜の思い出を語る中、小野涼子さんは横浜出身で、プロ野球の「横浜ベイスターズ」が大好きだと告白。また森永さんは巨大な蜘蛛(2009年に横浜へ来た巨大なロボット蜘蛛)を観に、3日間通ったという思い出を話してくれた。そんな時間を過ごすうち、VTRの準備ができたということで5人もステージ裏へ。


●あの人物からのメッセージが!

 ステージ中央のモニターに流されたのは、ある人物の映像。顔は微妙に映さないようになっているが、どこかで聞いたような声で「カレーにしよう!」とおもむろに立ち上がり、キッチンでカレーを作り始める。タマネギなどの材料を入れ、鍋に火を掛けてまたリビングに戻ってきたところで、カメラはその人物の顔を捉える。その人こそ誰あろう、保坂役の小野大輔さん。会場に来られない代わりに、ビデオメッセージを寄せてくれたのだ。

 南春香のためだけに生きる保坂がカッコいいと、自身の保坂愛を語る小野大輔さんだったが、カレーを火に掛けていたのを忘れており、危うく焦がしそうになるハプニング発生! しかしそれも保坂っぽく笑い飛ばすと、イキナリ「歌いたくなってきた」。

 保坂の持ち歌「カレーの歌」を歌い上げると会場からは万雷の拍手が沸き起こった。そして最後に「この後は、ライブでお楽しみください」というひとことで、VTRは締めくくられた。

 直後、聞き覚えのあるイントロが会場に響き渡り、同時に南家の三姉妹が登場! TVアニメ第4期のOP「シアワセ☆ハイテンション↑↑」を、可愛らしい振りつきで披露する。もちろん観客も準備していたサイリウムを高くかざし、息の合った合いの手を入れて三姉妹の熱唱に応えていた。

 一曲歌い終わるとMCタイムへ。オレンジ基調の可愛い衣装をアピールするため、その場でクルッと一回転する三姉妹。数多ある『みなみけ』楽曲の中で、井上さんは「ありがとうサンキュ」が好きなのだという。佐藤さんは「みなうた」、茅原さんはたくさんあるといいつつ、「夢航海路」を挙げていた。楽曲に対する思いをひとしきり語った後、ライブコーナー再開! 第4期のED「急接近ラッキーDAYS」が歌唱された。

 曲の終了と共に、ステージから退く三姉妹。代わりに登場したのは高木さん。マキのキャラソン「青春ファイティングポーズ♪」を勢いよく歌う。次に登場したのは高梁さん。リコのキャラソン「Sweet Step」で、藤岡への片思いを歌い上げる。続いては後藤さんで、ケイコのキャラソン「そういうお約束」をしっとりと聞かせてくれた。この後の小野涼子さんはアツコのキャラソン「Sunny Smiley Days」を披露し、森永さんはマコトのキャラソン「ワイルド×ファンタジスタ」で元気に会場を沸かせた。

 このキャラソン・オンパレードに観客も大いに盛り上がり、それぞれの曲調に合わせて赤や青のサイリウムをかざし、会場全体でキャストたちを応援してみせた。

 この後、再び南家三姉妹が登場し、第1期OP「経験値上昇中☆」を大熱唱! この作品の原点ともいえる曲だけに、オーディエンスの合いの手にも熱が入る。歌唱後に井上さんが「合いの手も完璧だったねー!」と感激するほど、ステージと観客は一体となっていた。また今回のイベントのため、過去の映像を見て練習したという三姉妹だが、口々に「(映像が)若かったねー(笑)」という感想。時の流れに感慨深そうだった。そして井上さんから「これからも『みなみけ』の三姉妹と大切なキャラクターたちを応援してもらえたら、嬉しいなぁと思います」と観客に伝えられ、ライブコーナーもいよいよラストナンバーへ。

 最後の曲は、第1期ED「カラフルDAYS」。 第1期OP同様、三姉妹にとって大切な曲だ。そして間奏の部分で「全員集合ー!」の合図と共に、本日登壇したすべてのキャストがステージに集う。ここでキャストから観客に向けてメッセージが。


□高梁さん
 ホントに今日は皆さん、ありがとうございました。またリコとして皆さんの前に戻ってきたいなぁと思っているので、それまで『みなみけ』を応援よろしくお願いします!

□後藤さん
 本日は皆さんと楽しい一時を過ごせて、本当に幸せでした。ありがとうございました。

□森永さん
 これを言うのを忘れてたよ。10周年おめでとー! 次は15周年だー!! 今日はありがとうございました!

□小野涼子さん
 今日は温かい応援をいただきまして、どうもありがとうございました。これからも『みなみけ』よろしくお願いします!

□高木さん
 横浜の思い出が今日、1コ増えたよ! ありがとー!!

□茅原さん
 <千秋の声で>みんなー、今日は楽しんでくれたかー? 私も最高に楽しかったぞー。みんなまた会いに来てくれるかー? お前ら最高だー! このバカヤロー!!

□井上さん
 『みなみけ』も、みんなのこともだーいすき! ありがとうございました!!

□佐藤さん
 本日はお越しいただき、本当にありがとうございました。10年間この『みなみけ』という作品を支えてくださって、本当に本当にありがとうございます。『みなみけ』はいつでも皆様のことを温かく迎えますので、また『みなみけ』に遊びに来てください! 本日はどうもありがとうございましたー!!


 この後、キャスト全員で「カラフルDAYS」を歌い、会場にはテープが発射される! 最後はキャスト一同が手をつないで観客に一礼すると、ステージの幕が下りていく。佐藤さんから会場へ感謝の言葉が贈られ、イベントは終了となった。

□佐藤さん
 温かい声援をたくさん、本当にありがとうございます。皆さんのおかげで『みなみけ』がこうやって10周年を迎えられたと思っています。これからも『みなみけ』を、そして私たちを、コハル先生を、みんなを末永く応援よろしくお願いします。(全員で)本日は本当にありがとうございましたー!



■みなみけ10周年記念まつり~三大姉妹ハマの大決戦~
【日時】2015年1月25日(日)開場17:00 開演18:00
【場所】神奈川県民ホール(大ホール)

【出演】
南 春香役:佐藤利奈
南 夏奈役:井上麻里奈
南 千秋役:茅原実里

マコト役:森永理科
ケイコ役:後藤沙緒里
リコ役:高梁 碧
マキ役:高木礼子
アツコ役:小野涼子


>>みなみけ ぽーたるさいと

(C)桜場コハル・講談社/みなみけ おまつり実行委員会
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