洲崎綾さん流の複数の艦娘を演じる工夫とは? 『艦隊これくしょん -艦これ-』Blu-ray&DVD発売決定記念イベント夜の部レポート
現在アニメも好評放送中の『艦隊これくしょん -艦これ-』(以下:艦これ)のBlu-ray&DVD発売決定記念イベントが、2014年2月28日(土)に、サイエンスホールにて開催された。
ステージに登壇した藤田咲さん、佐倉綾音さん、洲崎綾さん、野水伊織さんら豪華声優陣がアニメ『艦これ』にまつわるトークや、上映会での生オーディオコメンタリーを繰り広げた。
本稿では、『艦隊これくしょん -艦これ-』Blu-ray&DVD発売決定記念イベントの夜の部をレポートしていく。
■『艦これ』イベントがスタート!
イベントが開始されると、ステージにはメインキャスト陣4名が登壇、それぞれ自身が演じる艦娘を紹介しながら自己紹介をしていくことに。特に演じるキャラクターが多い、佐倉さんは「いきます!」と気合を入れ、指折りしながら艦娘達を順々に挙げていくと、会場からは笑いがおこっていた。
また、藤田さんから観客達に「提督(提督:原作ゲームをプレイされている方)の人いますか?」と質問する一幕も。会場中のほとんどの人が手を挙げると、「やっぱりそうだよね」と納得のご様子。
■洲崎さんが第六駆逐隊の4役を演じ分けるための工夫
挨拶が終わると、早速上映会のコーナーへ。ここでは第6話「第六駆逐隊、カレー洋作戦!」をキャスト陣と会場の提督達で鑑賞していく。
第6話は、洲崎さんが演じる第六駆逐隊の暁、響、雷、電の4人が中心となる物語。可愛らしい4人が一緒にカレー作りに奮闘するという日常的要素が強めの内容だ。
アニメ第6話は佐倉さん演じる長門、陸奥のシリアスな会話から始まるが、これはミスリードを誘う演出。実は音響監督からは「陸奥は笑いを堪えていますが、シリアスな感じでお願いします」という指示が出ていたそうだ。
また、とりわけ演じる艦娘が多かった洲崎さんは「アフレコ前にする台本チェックが大変でした」と告白。台本に艦娘毎にコメントを書き込む色を変えたりして、視覚的にキャラクターをイメージできるよう工夫したそうだ。
第6話を見終えたキャスト陣は「第6話のようなお話では、艦娘達の日常を見ることができて嬉しい」、「カレー対決ではいつもと違うコミカルな展開になっているので、皆さんにも満足していただけていれば嬉しいです」とコメント。
そして、4役を演じ大活躍だった洲崎さんは「声優を目指した際に、タイプの違うキャラクターを同じ声優さんが演じていることに驚き、憧れていました」と自身が声優を目指したきっかけを話し、「第6話が放送された後、色々な方に第六駆逐隊の4人を演じているのに驚きました、と声をかけてもらえて嬉しかったです。声優になってよかったと思えた瞬間でした」と想いを述べた。
■アフレコ現場での佐倉さんの癒しとは?
上映会のお次は、サイコロを振って出目のお題に沿っておこなうトークコーナへ。「印象に残っている場面」「深海棲艦」「入渠ドック」「アフレコ現場の話」「好きな歌・音楽」「?(当たり)」という6つの項目が賽の目毎に用意されており、キャスト陣は順々にサイコロを振っていく。
最初は佐倉さんが挑戦。「夜戦だ夜戦!」と川内の演技でサイコロを振り、出たのはどんなトークを繰り広げるのか謎めいた「入渠ドック」。どうやらここでは入渠ドック=艦娘の癒し、ということから佐倉さんの「癒し」についての話題に。
佐倉さんはアフレコ現場で、いつも隣に座っている洲崎さんが、緊張した自分の隣でいつもと変わらないテンションで一緒にご飯やお菓子を分け合ってくれたのが癒しだったそうだ。2人の仲の良さが伺えるお話だったが、司会者からは「入渠(癒し)トークではなく、補給の話でしたね」とツッコミを入れられていた。
お次は洲崎さんの番。実はお昼の部では「?」の当たりを引いており、お客さんに何か質問をする権利を得ると共に、賞品としてささやかなプレゼントを獲得されていた。 「電の本気を見るのです! なのです!」と洲崎さんが勢いよく振ったサイコロは「?」以外の所で一度止まるが、それを佐倉さんがさり気なくキック。もう一度転がったサイコロは、見事に「?」の当たりマスをゲットした。
お昼の部に続き2回目の当たり目を出して、お客さんに再び質問をする権利をゲットした洲崎さんは、お客さんに対して「ケッコンカッコカリ」についての質問をすることに。
各キャスト陣が、自身の演じる艦娘と「ケッコンカッコカリ」しているかと聞いていく。質問に対して沢山の提督が手を挙げたことに、キャスト一同驚きつつ、自身の演じる艦娘が出る度に喜んでいた。
その後は、野水さんがサイコロを振り出た「アフレコ現場の話」のテーマで「難しい専門用語が多くて、アクセントを確認しながらアフレコにのぞみました」、藤田さんが出した「印象に残っている場面」では「上映会でも鑑賞した第6話で、カレーを頬張る赤城を見てその可愛さに笑ってしまいました」とそれぞれがトークを繰り広げていた。
■最後にキャスト陣から挨拶
最後にそれぞれキャスト陣からコメント。佐倉さんは「去年の夏にパシフィコ横浜で行われた「観艦式」以来の『艦これ』イベント参加でした。こうしてアニメ放映後に『艦これ』のお話ができたり、提督さん達の反応が見れて嬉しかったです」とイベントに参加できた喜びを語った。
洲崎さんは「上映会で第6話が放映されると聞いてすごく緊張していましたが、こうしてみなさんのリアルな反応が聞けて嬉しかったです。これからも頑張っていこうと思えました!」と喜びをアピール、野水さんは「艦娘達の関係性がアニメになって掘り下げられていて、それを提督さん達が喜んでくれているのが感じられました。今後も『艦これ』を盛り上げていきますので、これからもぜひ応援してください!」とコメント。
そして藤田さんは「”菱餅”を集めるべく忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」と原作ゲーム内で展開中のイベントの話題を織り交ぜつつ「アニメはラストに向けてどんどん物語が進んで行きます。8月の「第二回『艦これ』観艦式」にもお越しいただけたら嬉しいです」と続けた。
こうして『艦隊これくしょん -艦これ-』Blu-ray&DVD発売決定記念イベントは終了。物語も後半戦に突入してますます盛り上がりを見せるアニメ『艦これ』、そして8月に開催される「第二回『艦これ』観艦式」と、今後も『艦これ』から目が離せなさそうだ。