諏訪部順一さんも登壇した『新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-』初日舞台挨拶速報レポート
若者の間に空前のクルマブームを巻き起こした大人気漫画『頭文字D』が、迫力のある映像となって新たに劇場アニメ化。全三部作で構成された新劇場版の第二部『新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-』が、5月23日(土)より全国ロードショーとなった。今回は公開初日に新宿ピカデリーで行われた舞台挨拶の模様をレポートしていく。
●諏訪部さん演じる中里毅のキャラクター性に注目!?
上映終了後、本作の余韻に浸って間もない観客を前にして舞台挨拶が実施された。登壇したのは、本作のキーマンとなる中里毅役の諏訪部順一さん、CGクリエイティブプロデューサーを務めた松浦裕暁さん、本作の監督である中智仁監督の御三方だ。
それぞれの挨拶を終えると、本作について語るクロストークへ。はじめに諏訪部さんへ向けて、自らが演じたキャラクターへの思いや印象などを語っていただいた。原作を連載当時から愛読していた諏訪部さんは、最初に役の話を聞いた際、中里に自身の声がマッチするのだろうかと不安だったという。しかし、主人公である拓海とのバトルシーンを経て、自身でも納得のいく役作りが出来たと、どこか照れた表情で語り会場内から盛大な拍手が沸いた。
中監督には、中里に対してどういった印象を受けたか、という旨の質問が。すると、公道レースに拘りを持っており、猪突猛進にその道を極める求道者のような存在だと話した。また収録の際、諏訪部さんに武士のような渋さを含めつつ演じてほしいとリクエストした制作秘話も。
●原作者も絶賛! 前作を超えた公道バトル!
原作者、しげの秀一先生から本作についてのメッセージが送られた。特に中里の「生きててよかった……」というセリフにはシビレた、と絶賛する言葉が。またバトルシーンでの車の表現がアツく、アニメならではの表現が凄くイイ、と前作を上回るクオリティに驚愕したコメントも見られた。
しげの先生のコメントに対して松浦さんは、本作はバトルシーンがメインになることは分かっていたので、前作より車の内部構造を重視した表現をしよう、とシナリオや絵コンテが提出される前から話していたとのこと。
そして気になる次回作『Legend 3』についての話も浮上。このことに対し中監督は、高橋涼介とのバトルが最大の見どころになることを明かした。また、作中でも人気の高い女性キャラクター・真子についても、次回で登場すると宣言し『Legend 3』への更なる期待を高まらせる場面も。
その後、本作の舞台「秋名」にちなみ、群馬県のゆるキャラ・ぐんまちゃんと、女子カート部・JKBの面々が登壇。公開を記念して諏訪部さん、中監督、松浦さんに花束が贈呈された。
およそ30分ほどの舞台挨拶も束の間、イベント終了の時刻が近づき、最後に一言ずつコメントを頂いた。松浦さんは、バトルが多めの本作はCGカットが盛りだくさん、グッドスマイルレーシングの片岡龍也選手にも監修していただき、非常に良い出来になっているので、次回作にもぜひ期待してほしいとのコメントを残した。
中監督は、60分に収めることに苦労した反面、今回物足りないと感じた方がいたかもしれないので、ぜひ『Legend 3』を見て満足していただきたいと、次回作への期待を膨らませる発言をした。そして最後に諏訪部さんが、来場していただいた観客に感謝の意を伝えたのち、中里を演じていて非常に楽しかったと、柔らかい笑みを浮かべながらコメントをし、初日舞台挨拶は幕を閉じた。
■『新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-』作品情報
【スタッフ】
タイトル:新劇場版「頭文字D」Legend2-闘走-
公開日:5月23日(土)大ヒット上映中
原作:しげの秀一(講談社)
総監督:日高政光
監督:中 智仁
脚本:関島眞頼
キャラクターデザイン:羽田浩二
音楽:土橋安騎夫
製作:新劇場版「頭文字D」Legend2-闘走-製作委員会
講談社/エイベックス・ピクチャーズ/松竹/Sammy/ウルトラスーパーピクチャーズ
制作プロダクション:サンジゲン×ライデンフィルム
配給:松竹
【キャスト】
藤原拓海:宮野真守
中里毅:諏訪部順一
高橋啓介:中村悠一
高橋涼介:小野大輔
庄司慎吾:阪口周平
武内樹:白石稔
茂木なつき:内田真礼
藤原文太:平田広明
【ストーリー】
「秋名のハチロク」の名は、赤城レッドサンズの高橋啓介を下した謎のダウンヒルスペシャリストとして、瞬く間に走り屋たちに知れ渡り、腕に自身のある走り屋たちが続々と秋名に集う。そしてある夜、秋名の峠を切り裂く高橋涼介のFCと中里毅のGT-Rの2組のヘッドライトが交差する。
一方、藤原拓海は池谷や樹から「走り屋」といわれても戸惑うばかりで、まわりの熱狂からひとり浮いていた。そんな時、妙義ナイトキッズの中里毅の挑戦を樹が調子にのって勝手に引き受けてしまった……。
ハチロク VS GTR。GT-Rの380馬力にチューンしたRB26DETTエンジンは“バケモン”のひと言。ハチロクに勝ち目はないと思われる中、怒涛の全開バトルが幕を開ける。その戦いを冷たく見つめる男、妙義ナイトキッズのナンバー2・庄司慎吾も怪しく存在感を光らせる。峠を切り裂く走り屋たちの本能が炸裂する。
>>『新劇場版 頭文字D Legend2 -闘走-』公式サイト
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