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キャスト陣が上司&恋人になる!?『オーバーロード』先行上映会レポ

キャスト陣が上司になったり恋人になったり!? 日野さん、原さん、上坂さんが出演した『オーバーロード』先行上映会レポート

 2015年6月28日(日)、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、7月7日よりAT-Xほかにて放送開始となるTVアニメ『オーバーロード』の先行上映イベント「~ナザリックの集い~」が開催された。『オーバーロード』は、ウェブサイト「小説家になろう」にて現在も連載されている同名のウェブ小説を原作とする作品。ウェブ小説がKADOKAWAによって書籍化され、現在はシリーズ第9巻まで発売されている。

 物語は、仮想現実の中を自由に遊ぶことのできる体感型ゲーム「ユグドラシル」を舞台に描かれる。サービス終了を迎えるはずだった「ユグドラシル」が時間になっても終わることなく、NPCたちが意思を持って動き出し、外には未知の世界が広がっていた…。かつて最強クラスのギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のマスターであった主人公・モモンガは、世界が変わり、ログアウトできない状況に混乱しつつも、絶対者(ギルドマスター)として行動を開始する、というものだ。

 今回のイベントでは、まさに「ユグドラシル」の世界に入り込むTVアニメ第1話が上映されたほか、モモンガ役の日野聡さん、アルベド役の原由実さん、シャルティア・ブラッドフォールン役の上坂すみれさん、伊藤尚往監督によるトークも行われたので、その模様をお伝えしていこう。


●キャスト陣と伊藤監督が語るTVアニメの見所

 イベントが始まると、以前の「アニメジャパン 2015」ステージと同じように「モモンガさまー!」という客席から呼び込みの声が上がり、まずは日野さんと原さんが姿を見せた。上映前の1話について、「どうやってモモンガと、鈴木悟というキャラクターを切り替えていくのか、ぜひ見ていただきたいです」(日野さん)、「今まで文字情報だけだったものが、1話を通じて世界観が感じ取れるようになっています」(原さん)と、それぞれが見所を語る。また、冒頭で登場する、現実では鈴木悟と同じくサラリーマンをしているヘロヘロさんのヘロヘロ具合も注目してほしいと盛り上がる一幕も。

 1話の上映後には、「愛しの我が君。ただちに御身の前に」のセリフと合わせて上坂さんが登場。キャスト陣はステージ裏で立ち見をしていたようで、映画館の巨大スクリーンで見ると一層迫力が感じられると口を揃えていた。作品についても、異色な設定であるというのが共通見解のようで、ガイコツが主人公なのは日野さんからすると「黄金●ット」以来だと名前が出るものの、それを知らない二人とのギャップが会場の笑いを誘っていた。

 さらにここからは、監督を務めた伊藤尚往さんも招き、作品に踏み込んだトークが展開されていった。伊藤監督からは、先ほどのトークにもあったガイコツが活躍する異色作なだけに、まず映像表現について語られた。

 TVアニメ版では、アクションシーンなどにCGを盛り込んでいるが、制作時はまず「主人公をCGにするのはアリなのかどうかを話しました」という。ほかのキャラクターが手描きのなか、主人公だけCGにするのは難しく、モモンガは手描きにしようと決まったのだとか。派手な装飾品を身につけていたりと、デザイン上大変な部分もあるが、一生懸命描いてもらっているとのこと。


●壊れていく様が見所!?キャラクターを演じる際のこだわり

 キャスト陣のトークでは、自身のキャラクターの見所や演じる上での意識などが語られた。まず日野さんは、ゲームをプレイしているときの鈴木悟の気持ちと、「ユグドラシル」内でのキャラクターとしての威厳をどう表現していくかにこだわったという。音響監督ともディスカッションを重ね、鈴木悟とモモンガどちらの立場で、心の声なのか口に出しているセリフなのか、見ている人に伝わりやすいようにしてきたようだ。

 美人でスタイル抜群、さらに守護者統括という立場のアルベドを演じる原さんからも、アフレコ時のエピソードが語られた。一見すると女性として弱点のなさそうなアルベドのように思えるが、アフレコが進んでいくにつれ「大口のゴリラみたいな喋り方で」「おっさんみたいな低音で」といったディレクションがあり、少しずつキャラクターが壊れていく部分があるのだとか。感情の触れ幅が大きいようで、そんな壊れっぷりも魅力だという。

 シャルティアを演じる上坂さんは、キャラクターのポイントについては単独だと戦闘力が最強の守護者ながら、見た目は幼い女の子という、これまた一筋縄ではいかなそうなキャラクターだと話す。アルベドに負けず劣らずモモンガに好意を寄せており、それが原因となって、アルベドと同じく面白い顔が見られるかも…?とのこと。

 ちなみにアフレコ現場は賑やかなようで、コキュートス役の三宅健太さんのアドリブが怖いだけでなくコメディな部分があって盛り上がったり、この日参加できなかったキャスト陣もさまざまなエピソードを持っていそうな印象だった。作中には多くのキャラクターが登場するため出演キャストも多くなってくるが、なかには一言だけ発言して消えていく大物声優もいるらしく、色んな見所が隠されていそうだ。

 トークテーマが「今後の展開」に移ると、注目どころについても語られた。これについて日野さんは、「ナザリックを出てからの展開はバトルが増えてくるので、男子的には注目ポイントです」とコメント。また、“森の賢王”と呼ばれる怪物が出てくることにも触れ、その抱き枕がほしいとの一言が会場の笑いを誘っていた。オンエアを見れば、きっと同意してもらえるはずとも話していたので、そこにも注目しておこう。

 続いて原さんは、先ほどのトークにもあったように、キャラクターが少しずつ壊れていく様がやはり見所だという。ほかにも、バトル部分では「思わず目を閉じたくなるシーンもあるのですが、それがありのまま表現されているのが、バトルのすごさに繋がっているかなと思います」との感想を述べていた。

 アフレコに参加するたび「最強っていいな!」との感想を抱くという上坂さんは、放送を見ればむしゃくしゃした気分も晴れるところがあると話す。「モモンガ様は絶対的なパワーを持っていて、守護者たちも強さを持て余している人が多いので、ある意味安心してみていられます」と、モモンガ一行の活躍に期待してほしいとの気持ちを込めていた。


●モモンガ様の苦労が分かる(?)クイズコーナー

 トークのあとは「絶対支配者降臨クイズ」と題したクイズコーナーに突入。主人公のモモンガが急に崇め奉られる状況になり、部下に対してどう接すればいいのか悩む日々を送っているが、いかにして人心掌握をすればいいのかを考えてみよう……というコーナーだ。出題されたとあるシチュエーションに対して、4択の中からどのような言動を取るのが正解なのか、キャスト3人で協力して考えていくこととなる。

 1問目は、仕事の納期を守らず、ミスを指摘しても言い訳や開き直りばかりという“ゆとり社員”に対して、ちゃんと仕事をしてもらうにはどうすればいいかというもの。選択肢は「A:強い口調で説教」「B:下手に出てお願いする」「C:褒めておだてて指導」「D:あえて突き放す」の4つ。

 キャスト陣からすると声優という職業柄、なかなかイメージしづらいシチュエーションではあるが、世代的にゆとりだと声を上げた上坂さんが、やっぱりゆとりは防御力が低いとのことから「C:褒めておだてて指導」を選択。これが大正解となり、なぜかゆとり代表として一言求められた上坂さんは「上司に怒られたからといって、急に会社に行かなくなったりしたらいけません。ゆとりはゆとりなりに頑張りましょう!」と1問目を締めくくった。

 2問目は逆の立場からの問題で、会うたびに愚痴を延々と繰り返す上司と接する際、上手く対処する方法はどれかというもの。選択肢は「A:物事をポジティブに捉えられるよう励ます」「B:さらに大きな自虐的愚痴を重ねる」「C:何もしないで無視する」「D:馬鹿を装って見当外れのことを言う」の4つ。

 無視するのは良くないという意見は一致するが、愚痴を重ねれば「人の振り見て」で直すかもしれない。馬鹿を装えば愚痴ってもしょうがないと思われるかも。など、様々な意見が飛び交い、結果は「DからのA」というハイレベルな回答に。しかし正解は、途中に出た「B:さらに大きな自虐的愚痴を重ねる」で2問目は外してしまう。

 最後の3問目は、自分を理由もなく嫌っている同姓の友人に好意を持ってもらいたい場合、どうすればいいかというもの。選択肢は「A:頼みごとや相談を持ちかける」「B:相手にこびへつらう」「C:何がいけないのか腹を割って話し合う」「D:プレゼントを贈ってご機嫌を取る」の4つ。

 日野さんの理由もなく嫌われてたらどうしようもないよね、という前提にツッコミがあって会場が一時笑いに包まれるも、上坂さんは「贈り物をするとそれに関する話題ができますよ」、日野さんは「男ならケンカして仲良くなることもありますね」と、男性女性それぞれの視点からの意見が上がる。意見が分かれるところだったが、過去2問でいいところを突いていた上坂さんの意見を取り入れ、「D:プレゼントを贈ってご機嫌を取る」を選択。しかし正解は話題にも出なかった「A:頼みごとや相談を持ちかける」となっており、一同驚きを見せていた。

 残念ながら正解数は1問だったが、2問目の「DからのA」という斬新な答えを正解として、キャスト陣には特製チョコレートケーキが贈られ、無事にコーナー閉幕と相成った。


●キャストがその場で実践するオマケコーナー

 クイズコーナーのあとは、そこからの派生として、お題のシチュエーションに遭遇したらキャスト陣ならどう対応するかをその場で披露してもらう「実践編」も行われることに。

 最初のお題は「終電間際、明日の朝までに提出が必要な急な仕事を部下にお願いしたいとき、気持ちよく引き受けてもらうためになんとお願いしたらいいか」というもの。中々に難しいお題で、シンキングタイムも少なく挑むことになった日野さんは「夏のボーナス30%アップするから!」と、反則ともいえる一言で会場の賛同を得る。

 続く原さんは「どうも上司です」と可愛いらしい一言から始まり、「翌日美味しいものを食べに連れて行ってあげるから、このお仕事やってもらって、いいかな?」と食べ物アピールで攻勢に。上坂さんは「うぃ~。実は会社にあったウォッカさ、こっそり飲んじゃってさ!」と、酔っ払い上司でほっとけない感を出していた(笑)。

 このあとはカンペにもあった告知コーナーとなり、各放送局でのスケジュールや、6月29日に9巻が発売されたばかりの原作小説などさまざまな情報が告知された。音楽情報では、TVアニメのオープニング・エンディング曲ともに8月26日にCDが発売となる。TVアニメはBD/DVDの発売も決定しており、第1巻は9月25日に発売となる。初回特典には原作者描き下ろし小説やオーディオコメンタリーなどの特典が付いてくるほか、早期予約特典にはso-binさん描き下ろしのクリアファイルも用意されている。

 また、インターネットラジオステーション<音泉>では、ラジオ番組「オーバーロード~至高のラジオに忠誠の儀を~」が7月6日より隔週月曜日で配信されることも決定。パーソナリティはアウラとマーレ、双子を演じる加藤英美里さんと内山夕実さんの二人が担当する。

 ちょっと変わったところでは、公式サイトでプレイできるミニゲームが用意されていることも判明。ゴールタイムを競うダンジョンアドベンチャーの「アルベドクエスト」と、支配者に必須の知識を習得できるクイズ形式の「モモンガクエスト」の二つがあり、それぞれレベル1~3まで交互に開催されていく。総合成績上位者には豪華プレゼントが用意されているというので、こちらも楽しみにしておこう。

 以上の告知のあとには、キャスト直筆のサイン入りポスターが当たる抽選会が行われたほか、キャスト陣からTVアニメに向けての意気込みが語られ、放送への期待感に包まれたままイベントは終了となった。


■TVアニメ『オーバーロード』

【スタッフ】
原作:丸山くがね
(「オーバーロード」/KADOKAWAエンターブレイン刊)
キャラクター原案:so-bin
監督:伊藤尚往
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵(ライトワークス)
キャラクターデザイン・総作画監督:吉松孝博
アニメーション制作:マッドハウス
製作:オーバーロード製作委員会

【キャスト】
モモンガ:日野聡
アルベド:原由実
シャルティア・ブラッドフォールン:上坂すみれ
アウラ・ベラ・フィオーラ:加藤英美.
マーレ・ベロ・フィオーレ:内山夕実
デミウルゴス:加藤将之
コキュートス:三宅健太
セバス・チャン:千葉繁
ナーベラル・ガンマ:沼倉愛美ほか

【ストーリー】
 時は2138年。仮想現実の中を自由に遊ぶことのできる体感型ゲーム全盛の時代に一大ブームを巻き起こしたオンラインゲーム《ユグドラシル》は静かにサービス終了を迎えるはずだった。しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。突如として意思を持ち始めたNPCたち。ギルドの外には見たこともない異世界が広がっていた。現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使い・モモンガとなり、彼の率いるギルド《アインズ・ウール・ゴウン》の伝説が幕を開ける!


>>TVアニメ『オーバーロード』公式サイト
>>TVアニメ『オーバーロード』公式Twitter

(C) 丸山くがね・KADOKAWA刊/オーバーロード製作委員会
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