難しい単語もスラスラ答えるキャストにビックリ！『「学戦都市アスタリスク」《星武祭》前夜祭』レポート【夏の学園祭2015】

　MF文庫J「夏の学園祭2015」(2015年7月19日(日)開催)にて『「学戦都市アスタリスク」《星武祭》前夜祭』ステージが開催された。このステージは、10月から放送開始となるTVアニメの『学戦都市アスタリスク』に向けて行われたもので、すでにサンプルボイスが公開されていたキャラクターたちの担当キャストがついに発表となった。

　ステージにはキャスト、スタッフ陣が登壇し、トークショーを開催。本稿では、期待が膨らむアニメの最新情報が飛び出したトークの模様をレポートでお届けしよう。なお、登壇者は以下のメンバーだ。

◆登壇者
・田丸篤志さん(天霧綾斗 役)
・加隈亜衣さん(ユリス＝アレクシア・フォン・リースフェルト 役)
・東山奈央さん(クローディア・エンフィールド 役)
・井澤詩織さん(沙々宮紗夜 役)
・小澤亜李さん(刀藤綺凛 役)
・小野学さん(総監督)
・セトウケンジさん(監督)


■ 超スケールの学園エンターテイメント開幕！

　ステージが開始されると、様々な予想が飛び交っていたキャスト陣の発表を兼ねた最新PVが公開された。舞台となる学園の様子や、アニメのキャラクタービジュアル、そして担当声優が次々と明らかになるにつれ、会場は加速的にヒートアップしていった。

　PVの公開が終了すると、MCの呼び込みでメインキャストの5人が登場し、会場に駆けつけたファンに一言ずつ挨拶を行った。キャストが勢ぞろいしたところで、本作『学戦都市アスタリスク』を彩るキャラクターたちについての質問が行われ、各自担当したキャラクターについて、サンプルボイスを収録時や、キャラクタービジュアルをご覧になっての感想などを語った。

　本作の主人公である天霧綾斗を務める田丸さんは「第一印象は良い意味で普通だなと思いました。個性的なキャラクターが多い中でも、見た目や言動も落ち着いていて、戦う要素を感じないじゃないですか。そんな綾斗がなぜこの学園に転入することになるのか、そこにこの作品の深い部分があるんじゃないかと思っています」と語り、戦いがエンターテインメントとなっている街において、綾斗どのように演じるのかを深く考えている様子が伺えた。

　一国の王女として、そして一人の女の子として譲れないモノを抱えるヒロイン・ユリスを演じる加隈さん。「可愛いというよりは、芯の通ったところのある綺麗な娘だなと感じました。素直になれないところもあるし。学園内でバトルを行っているんですけど、その中でも上の方の実力を持っているということもある強い人なので、シャン！　となるように演じさせていただきました」と、あまり演じたことのない役柄への意気込みを述べ、それに対して隣の東山さんは「普段ふんわりとしている加隈さんからあんな凛とした声が出るなんて……」と感心した様子だった。

　そんな東山さんが演じるのは、綾斗たちの通う“星導館学園”にて生徒会長を務めるクローディア・エンフィールド。クローディアについて東山さんは「見た目通りのお色気担当です。それでいて、美しいだけでなく自称しているほどの腹黒なんですよ。自分で制服の裾をペラッと捲りながら綾斗をからかったりする、大人びた役どころのキャラクターです」自身の担当するキャラクターに対するイメージを語った。

　続いて感情があまり表に出ない綾斗の幼馴染、沙々宮紗夜演じる井澤さん。「第一印象は無口なのかと思ってたんですけど、以外と言いたいことは言う性格なんですよ。それと、個人的に嬉しかったのが、紗夜は名前が漢字なんですよ」とコメント。それに対して加隈さんからは「……ユリス＝アレクシア・フォン・リースフェルトは…？」と少々名前の長い自身のキャラクターを気にした様子で尋ねたところ「もちろんカタカナの名前も好きなんですけど、漢字のほうが言い慣れているので！(笑)　ただ、“ささみやさや”ってたまに噛みそうになるんです……」と語り、会場の笑いを誘った。

　最後に、メインキャラの中で最年少、剣術の達人である刀藤綺凛を演じる小澤さん。「私も名前が漢字です。公開されているビジュアルだと凛とした雰囲気なんですけど、結構気弱な娘なんです。よく、ごめんなさいって謝ったりしていてとても恐縮したキャラだなと思っていたんですけど、剣術の話になると急に饒舌になるんです。そのギャップが可愛いなって思いました」と最年少役を演じる意気込みを語った。

　現在アニメ公式サイトで公開されているサンプルボイスは2種類なのだが、実はもっと多くのボイスの収録が行われたそうだ。公開されていないボイスは、PVなどで順次使われていくということなので、注目しておこう。

　
■ 難しいアスタリスク関連の単語をクイズで挑戦！

　キャラクター談議が一段落したところで、深く作り込まれたアスタリスクの世界をもっと知ってもらうための企画が行われた。

　まずは田丸さんによって、アスタリスクの世界観を説明するイントロダクションが読み上げられることに。田丸さん読み上げた文は、アニメ公式サイトで確認することができるので要チェック。見ていただければわかると思うが、固有名詞の量もなかなか多い。そこで、登場する単語の意味をクイズ形式でキャストに答えてもらう企画が行われた。

　第1問は、アスタリスクに登場する特殊な力に目覚めた新人類の総称“ジェネステラ”を漢字で書くとどのようになるかという問題。正解は“星脈世代”と書くのだが、田丸さん以外は無事正解。田丸さんはというと、“ジェネステラ”のカタカナ全てを使ったオリジナルの漢字を披露。その器用さに会場からは笑いがこぼれた。

　第2問は、学園都市“六花”を構成する六つの学校名を全て答えよというもの。正解は“星導館学園”、“アルルカント・アカデミー”、“クインヴェール女学園”、“聖ガラードワース学園”、“界龍(ジェロン)第七学院”、“レヴォルフ黒学園”。こちらもみなさんスラスラ回答し、一人最低一つは成功する結果となる中で、東山さんはナレーションで全ての学園の名前をかたるセリフがあったという事もあり見事に全学園の名前を回答し会場を驚かせた。。

　最後に、アスタリスクでおこなわれる学生同士の武闘大会“星武祭”から、3種類ある大会の総称を答えよという問題。正解は“鳳凰星武祭（フェニクス）”、“獅鷲星武祭（グリプス）”、“王竜星武祭（リンドブルス）”の3つだが、ここで田丸さんは文庫本、加隈さんはコミックを持ち込んで堂々とカンニング。しかし加隈さんのコミックには3つの大会すべての名称は書かれていなかったこともあり、加隈さんは鳥の名前、東山さんは学校行事の名称などなど、各々それっぽい名前で攻めるのだが惜しくも正解ならず、田丸さんは無事にすべてを答えることに成功した。

　ひとしきりアスタリスクの世界を学んだところで、スタッフの方も交えたお話を伺うこととなり、総監督の小野さん、監督のセトウさんが登場。この作品をアニメ化するにあたり、どのような点を拘ったのかという話や、オーディションやサンプルボイス収録時のエピソードを語っていただいた。

　小野総監督は「僕が原作を読んだイメージとして、ド直球なエンターテインメント作品をやってみたいなと感じたんです。バトルだったりボーイミーツガールだったり、誰が見ても楽しめるような作品を、凄いスケールで作ってみたいと思ってこの仕事を受けました」とアニメ化に対して並々ならぬ覚悟がある様子であった。

　続いては、キャスト陣が決まった時の印象をお二人に伺った。小野総監督は「みなさんオーディションで選ばれた方たちなので、その時点で直ぐにキャラクターのイメージを固めることができましたね」と、確かな手ごたえを感じた様子であり、一方のセトウ監督も「小野さんもおっしゃっていましたが、演技についてはまったく問題がないと感じました」とおっしゃったのだが、その後の「ただちょっと漢字については不安が残るんですが……」といったところで会場は笑いに包まれた。

　キャストの方々にも収録時のお話を聞いてみると、田丸さんは「僕はあまり指導が入らなかったですね。漢字も完ぺきだったし」と語る。ちなみに、この一言で今後のイベントでは田丸さんへの漢字テストが通例となる可能性が高まったので期待しておこう。

　加隈さんは「品を持った感じでお願いしますと言われました。戦闘が多いので張り切り過ぎてしまったんですけど、ただ戦うのではなくお嬢様としてのキャラクターを大事に頑張りました」と収録時の苦労を思い出していた。

　東山さんは一番最後に収録したらしく「みなさんの演技を聞いた後に、この中で一番年上に聞こえるようにお願いしますとのことでした。オーディションの時から間が空いていたんですけど、思い出しながら演技させてもらいました」と述べた。

　井澤さんもオーディションの時を思いだして収録に臨んだそうだが、「オーディションから間が空いていたこともあって声が成長しちゃってたんですよ。だから若返らせるのに苦労しました(笑)」と語った。

　最後に小澤さん、「オーディションの頃から特に言われたりはしなかったんですけど、自分の中では最年少で小さいキャラクターということを意識して、可愛らしい声が出るようにチューニングして挑みました」とキャラクターに対する意気込みは人一倍な様子であった。

　終了時間が迫っていたとこで、ここで初解禁となる情報の公開が行われた。まず一つ目は、主題歌を担当するアーティストが決定。オープニングテーマを歌うのは西沢幸奏さん、エンディングテーマは坂本真綾さんに決まった。二つ目はアニメ化前にもかかわらず、ゲーム化の決定の情報まで公開された。プラットフォームなどは不明だが、楽曲の情報と併せて続報は公式サイトでお知らせしていくということなので注目しておこう。

　最後に登場したゲストの方々から放送を楽しみにしているファンの方に向けたメッセージを頂いた。

　
◆セトウケンジ監督
「これから現場の方は鋭意製作を進めさせていただいております。何卒よろしくお願いします」

◆小野学監督
「セトウさんもおっしゃりましたが、アスタリスクを精一杯作っていきますので、応援よろしくお願いします」

◆小澤亜李さん
「ガッツリとバトルをする作品はあまり経験していないので緊張しています。綺凛ちゃんをしっかり演じられるように頑張りたいと思いますので、みなさん楽しみにしていてください」

◆井澤詩織さん
「放送前からこんなに注目してもらえる作品に参加できることを嬉しく思います。公式サイトやTwitterなどありますので、10月の放送開始まで応援よろしくお願いします」

◆東山奈央さん
「今日PV第2弾を初めて見て、バトルエンターテイメントとはこういうことかと、演じる身でありながらワクワクしています。長いお付き合いになると思いますが、最後までよろしくお願いします」

◆加隈亜衣さん
「みなさんには、ユリスの長い名前を簡単に言ってもらえるくらいに、この作品を好きになってもらいたいと思っています。皆さんご一緒に、10月から楽しい時間を過ごしていきたいと思いますので、応援お願いします」

◆田丸篤志さん
「まだアニメの収録はスタートしていないので、僕もどのような作品になっていくのか楽しみにしています。天霧綾斗を全身全霊で演じさせていただきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします。本日はありがとうございました！」

　スタッフとキャストの熱い想いを頂いたところで、盛大な拍手に見送られる形でイベントは幕を閉じた。10月からの放送開始に向けて順次公開される情報を楽しみにしていよう。


■TVアニメ『学戦都市アスタリスク』

＜放送情報＞
10月3日よりアニマックス・TOKYO MX・群馬テレビ・とちぎテレビ・BS11にて
10月7日よりABC朝日放送・CBCテレビにて放送放送開始

＜INTRODUCTION＞
二十世紀に地球を襲った未曾有の大災害・落星雨（ルビ：インベルティア）。
この大災害により世界中の多くの都市が壊滅した。しかし、この隕石から発見された未知の元素である万応素（ルビ：マナ）は、人間の科学技術を格段に発展させ、さらに《星脈世代（ルビ：ジェネステラ）》と呼ばれる特異な力を持った新人類を生み出すこととなった。世界最大の総合バトルエンターテイメント《星武祭》の舞台、六つの学園に囲まれた通称アスタリスクと呼ばれる水上学園都市“六花”。
星導館学園高等部へ転入してきた特待生・天霧綾斗は己が願いを叶えるために、この都市で戦う事を誓う。
―熱き魂が疾走する学園バトルエンタメ ここに開演！

＜STAFF＞
原作：三屋咲ゆう（MF文庫J「学戦都市アスタリスク」KADOKAWA刊）
原作イラスト：okiura
総監督：小野 学 監督：セトウケンジ
キャラクターデザイン・総作画監督：川上哲也 セットデザイン：森岡賢一
色彩設計：松山愛子 美術監督：渡辺幸浩
撮影監督：中西康祐･杉山大樹 CG監督：工藤菜央
編集：後藤正浩 音響監督：本山 哲
音楽：Rasmus Faber 音楽制作：FlyingDog
制作：A-1 Pictures



＜CAST＞
天霧綾斗：田丸篤志
ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト：加隈亜衣
クローディア・エンフィールド：東山奈央
沙々宮紗夜：井澤詩織
刀藤綺凛：小澤亜李
夜吹英士郎：内田雄馬
レスター・マクフェイル：星野貴紀
エルネスタ・キューネ：赤﨑千夏
カミラ･パレート：田村睦心
イレーネ・ウルサイス：内山夕実
プリシラ・ウルサイス：長妻樹里
ディルク・エーベルヴァイン：杉田智和

＜主題歌情報＞
◇ オープニングテーマ：「Brand-new World」西沢幸奏（FlyingDog）
アーティスト公式HP http://shiena-nishizawa.com/
◇ エンディングテーマ：「Waiting for the rain」坂本真綾（FlyingDog）
アーティスト公式HP http://www.jvcmusic.co.jp/maaya/

＜書籍情報＞
◇ 原作小説「学戦都市アスタリスク」
原作：三屋咲ゆう（MF文庫J「学戦都市アスタリスク」KADOKAWA刊）
原作イラスト：okiura
第1巻～第8巻発売中 ／ 最新第9巻 9月25日発売

◇ コミックス 「学戦都市アスタリスク」
月刊コミックアライブ（KADOKAWAメディアファクトリー）連載中
漫画：にんげん
単行本第1巻～第2巻発売中 ／ 第3巻 9月25日発売

◇ コミックス 「学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼」
別冊少年マガジン（講談社）連載中
漫画：茜錆
単行本第1巻発売中 ／ 第2巻 10月9日発売

＜ゲーム情報＞
◇ PS Vita専用ソフト「学戦都市アスタリスク 凰華絢爛（仮）」
バンダイナムコエンターテイメントより2016年発売予定
公式サイト http://game-asterisk.bn-ent.net/


>>TVアニメ『学戦都市アスタリスク』公式サイト
>>TVアニメ『学戦都市アスタリスク』公式Twitter（@asterisk_war）