『ユリイカ』2015年11月号にて作曲家・梶浦由記さんを特集！　デビュー20周年、音楽活動の全貌に迫る

　10月26日に発売された『ユリイカ』2015年11月号（青土社）は、作曲家の梶浦由記さんを大特集！　梶浦由記さんのロングインタビューは3万字超、幼少期のエピソードから音楽活動のきっかけ、読書体験などの文学的感性にも焦点を当て、パーソナルな側面と作品づくりを接続しています。

　ライブツアー真っ最中のKalafinaが梶浦由記さんとの関係を綴ったメールインタビューは、メンバー3人の個性が際立ち、歌声ならぬ話し声が聞こえてくるようです。さらには梶浦由記さんの音楽活動の全貌を追った「梶浦由記ヒストリア」は40ページを超える大ボリュームとなっており、ファン必見です！

　さらに、円堂都司昭さんや冨田明宏さん、さやわかさんをはじめとした数々の執筆者による論考は音楽的な背景や楽理的な分析を超えて楽曲に新たな解釈を施し、歌詞や構造、アニメにもたらされる効果の大きさを改めて描き出しています。

　デビュー20周年を経て梶浦由記さんの音楽はさまざまな領域に浸透し、その幅を拡げています。もはやアニメにとどまらないサウンドトラック、勢いを増すKalafinaのプロデュース、ソロプロジェクトも充実の度合いを深める、その音楽の世界観に迫ります！


■『ユリイカ　２０１５年１１月号』
特集＊梶浦由記──See-Saw、FictionJunction、Kalafina…世界を奏でる音楽
発売日：2015年10月26日
定価：本体1,300円（税別）
ムック：229ページ
出版社：青土社

【目次】
■ロングインタビュー
世界制作の〈詩学〉　　梶浦由記　聞き手＝飯田一史

■声と詩の空中庭園
歌声の楽園――梶浦由記の世界観と物語のなかで　　円堂都司昭
梶浦サウンドの感動と強制力　　冨田明宏

■メールインタビュー
彼方からの歌声――あるいは彼女たちによる梶浦由記　　Kalafina　聞き手＝飯田一史

■聖句としての音楽
リアル橙子さん　　奈須きのこ
言葉派詩人・梶浦由記を巡る連想　　黒瀬珂瀾
いま、同期していることを祈るための音楽　　さやわか
梶浦語と聖なる世界観――Sound Horizonとの比較から　　村上裕一

■Problèmes de linguistique Kajiura
新たなるローカルの創造――幻想民族音楽家・梶浦由記　　吉田隆一
梶浦語は何を語っているか？　　鈴木淳史
梶浦由記の音楽に関するヴァイラルな覚え書き　　仲山ひふみ
Fictionのシステム、Junctionのメソッド――FictionJunctionについての音楽論　　八木皓平

■〈劇伴〉という照応
梶浦由記と世界の出逢い――あるいはメロディの普遍性　　森 康哲　聞き手＝飯田一史
野蛮にして妖艶――浸食する梶浦由記　　萬屋博喜
東京下町から架空世界の音風景へ――サウンドの冒険屋・梶浦由記　　鈴木真吾
「salva nos」とはなんだったのか　　長門裕介
ヤッラーヒのエレホン、アマリーチェのリトルネロ　　原島大輔

■物語は鳴りはじめる
梶浦由記ヒストリア　　飯田一史　178

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