時空を越えてジーナス一家が勢揃い！AJ2016「『マクロスΔ』放送直前！「マクロス」ゼントラ盛りトークショー」レポート

　2016年3月26日(土)、東京ビッグサイトにて開催された日本最大級のアニメイベントAnimeJapan 2016にて、「『マクロスΔ(デルタ)』放送直前！「マクロス」ゼントラ盛りトークショー Powered by dアニメストア」が開催されました。

　TVアニメ『マクロスΔ』の放送直前に行われた今回のステージでは、速水奨さん(マクシミリアン・ジーナス役)、竹田えりさん(ミリア・ファリーナ・ジーナス役)、櫻井智さん(ミレーヌ・ファリーナ・ジーナス役)、中島愛さん(ランカ・リー役)、鈴木みのりさん(フレイア・ヴィオン役)、内田雄馬さん(ハヤテ・インメルマン役)、瀬戸麻沙美さん(ミラージュ・ファリーナ・ジーナス役)ら7人の歴代『マクロス』シリーズに出演したキャスト陣と、『マクロス』シリーズの中核を担ってきた河森正治総監督が登壇。ステージ前には、歴代キャラクターたちの共演を実現したオリジナル音声ドラマも上映されていました。

　
■ ミラージュは、マックスとミリアの孫であることが判明！

　中でも注目となるのはやはり、マックス、ミリア、ミレーヌ、そしてミラージュという時空を越えたジーナス家の共演。ミラージュの名前が発表された時から、ジーナス家の関係者であることは予測されていましたが、ドラマではマックスをおじいさま、ミレーヌをおばさまと呼ぶシーンも。その後河森総監督の口から、ミラージュはミレーヌの1つ上の姉であるミランダの娘であり、マックスたちにとっては孫にあたる血縁関係があることが、公式に明かされることになりました。

　
　続いては歴代『マクロス』シリーズのダイジェスト映像を上映しつつ、そのシリーズに登場していたキャスト陣が思い出のトークをしていくという流れで進行。最初の『超時空要塞マクロス』は、恋や人生の悩みが全て内包された、青春とも言うべき作品だと熱く語る速水さん。一方竹田さんは、ミリアは感情の起伏が少ないため、どうしてマックスに惚れていたか今でも分かっていなかったそうで、34年が経った今、改めて河森総監督に逆質問をするという一幕も見られました。(なお河森総監督曰く、天才は天才同士で興味をもち惹かれ合った、ということなのだとか)

　また竹田さんが34年の月日が経って1番変わった部分として携帯電話の存在をあげると、この時に作中で携帯をもたせられなかったのが河森総監督にとっての1番の心残りだったそうで、そのリベンジとして『マクロスF』でランカに携帯を持たせたという意外な裏話も飛び出しました。

　『マクロス7』に関しては、やはりバサラとガムリンの間で揺れ動くミレーヌがどちらが好きなのかということが話題に。ミレーヌを演じる櫻井さんもどちらかというとバサラに対する思いが強いのではと予想しており、河森総監督も同じ意見の様子。「ただ、バサラはああいう性格ですから、(そうした思いは)なかなか届かないかもしれません」と語り、一筋縄ではいかない関係であることを改めて強調していました。

　
　『マクロスF』のダイジェスト映像が流れると、改めてデビュー当時の自身の声などを聞き、照れくさい気持ちになるという中島さん。中島さんは『マクロスF』のオーディションに合格した後、『マクロス』シリーズの全作品を見て、その歌や物語の素晴らしさに感銘を受けたのだそうで、「青春時代に、今の自分自身を作り上げれてくれたシリーズ」と、『マクロス』シリーズへの強い思い入れを語っていました。

　なお、『マクロスΔ』でフレイアを演じる鈴木さんは、握手会にも参加したこともあるほどの中島さんの大ファンなのだとか。憧れの人との共演にかなり緊張している様子の鈴木さんでしたが、中島さんに「ずっと抱きしめていたいくらいかわいいんです」と褒められると、「中島さんの方がかわいいです！」と迷わず即答するという、さすがは大ファンだと思わせる切り替えしも披露していました。

　
　そして最新作となる『マクロスΔ』では、この日のために編集されたという特別版の映像が上映され、客席も大盛り上がり。アフレコ現場では、鈴木さんが現場の雰囲気の中心を作っているそうで、「彼女のキラキラが作中の世界観を作っている」「フレイアとのリンクが凄い」と瀬戸さんと内田さんがコメントしていたほどでした。フレイアのなまりについては、設定上がどこのなまりだという設定は存在しないものの、鈴木さんは自身の出身である愛知の三河弁をイメージしたイントネーションで演技をし、自分なりのフレイアを作っているのだとか。

　本作の見所としては『マクロス』シリーズではお約束となっている「三角関係」が挙げられており、従来の人間関係的なものに限らない、情勢や惑星、チームなども含めた、様々な意味での「Δ」が作られるとのこと。シリーズの集大成的な作品となるよう、キャスト陣も河森総監督も、並々ならぬ気合いで本作の制作にあたっているようです。

　
　その後には、フレイアも所属する作中のアイドルグループ「ワルキューレ」のデビューシングルが、2016年5月11日に発売されることも発表され、会場を盛り上げていました。

　最後には、今回のステージ登壇した声優陣から、放送を楽しみに待つファンに向けてのメッセージが送られたのですが、その想いの強さあまり、鈴木さんが感極まって涙を流してしまうという一幕も。言葉に詰まりそうになりながらも、鈴木さんは「ゴリゴリがんばって」フレイアを演じていくと本作への意気込みを熱く語り、盛大な拍手が鳴り響く中、ステージの幕は閉じられました。

　
　キャスト・スタッフ陣が並々ならぬ情熱を込め、制作が進められている『マクロスΔ』。いよいよスタートする放送をお見逃しなく！


■ 作品情報

『マクロスΔ』2016年4月よりTV放送開始！

TOKYO MX　毎週日曜日 22:30
毎日放送　毎週火曜日 27:00
テレビ愛知　毎週水曜日 26:05
テレビ北海道　毎週水曜日 26:05
TVQ九州放送　毎週月曜日 26:30
BS11　毎週火曜日 24:00
dアニメストア(毎週水曜日更新)
※テレビ北海道、テレビ愛知、TVQ九州放送は初回放送時間が変更となります。
テレビ北海道、テレビ愛知　4月6日(水)26:25～(通常より20分繰り下げ)。
TVQ九州放送　4月4日(月)27:00～(通常より30分繰り下げ)。
※曜日・時間につきまして放送局の編成の都合により、変更となる場合がございます。



＜STORY＞
西暦2067年、人間が我を失い凶暴化する奇病「ヴァールシンドローム」が猛威を振るう銀河辺境の地。対抗手段として結成された戦術音楽ユニット「ワルキューレ」は、「ヴァールシンドローム」の症状を歌で鎮めるため、星々を駆けめぐり、ライブ活動を展開していた。一方、時を同じくして、「空中騎士団」と呼ばれる「風の王国」のバルキリー部隊が動き始め――。プロトカルチャーの遺産の謎が絡み合い、星系を超える熱きチームワークと恋の物語が幕をあげる。

＜STAFF＞
原作：河森正治・スタジオぬえ　　　　　
総監督：河森正治
監督：安田賢司
シリーズ構成：根元歳三
キャラクター原案：実田千聖［CAPCOM］　　
キャラクターデザイン・総作画監督：
　まじろ
　進藤優
メインアニメーター：中山竜
世界観デザイン：ロマン・トマ
バルキリーデザイン：河森正治
メカニックデザイン：ブリュネ・スタニスラス
美術設定：ニエム・ヴィンセント
デザインワークス：大橋幸子
マクロスビジュアルアーティスト：天神英貴
色彩設計：林可奈子
美術監督：
　池田繁美［アトリエ・ムサ］
　丸山由紀子［アトリエ・ムサ］
撮影監督：岩崎敦［T2studio］
CGディレクター：森野浩典
CGスーパーバイザー：加島裕幸［unknownCASE］
CGアニメーションディレクター：崎山敦嗣［unknownCASE］
メインバルキリーモデリング：
　池田幸雄
　坂本圭司
モニターグラフィックス：
　HIBIKI
　鈴木陽太［flapper3］
　加藤千恵［T2studio］
特殊効果：飯田彩佳
編集：坪根健太郎［REAL-T］
音楽：
　鈴木さえ子
　TOMISIRO
　窪田ミナ
音楽制作：フライングドッグ
音響監督：三間雅文
音響制作：テクノサウンド
アニメーション制作：サテライト

＜CAST＞
ハヤテ・インメルマン：内田雄馬
フレイア・ヴィオン：鈴木みのり
ミラージュ・ファリーナ・ジーナス：瀬戸麻沙美
美雲・ギンヌメール：小清水亜美
カナメ・バッカニア：安野希世乃
レイナ・プラウラー：東山奈央
マキナ・中島：西田望見
アラド・メルダース：森川智之
メッサー・イーレフェルト：内山昂輝
チャック・マスタング：川田紳司
アーネスト・ジョンソン：石塚運昇
ロイド・ブレーム：石川界人
キース・エアロ・ウィンダミア：木村良平
ボーグ・コンファールト：KENN
ヘルマン・クロース：遠藤大智
カシム・エーベルハルト：拝真之介
テオ・ユッシラ／ザオ・ユッシラ：峰岸佳
グラミア6世：てらそままさき
ハインツ2世：寺崎裕香


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