自殺マニアな太宰治が“人間失格”を武器に戦う!? 大人気アニメ『文豪ストレイドッグス』原作コミックレビュー!
2016年4月6日(水)25時05分よりTOKYO MXほかにて放送開始したアニメ『文豪ストレイドッグス』。現代横浜を舞台に、異能力をもった文豪キャラたちが繰り広げるバトルアクションアニメで、上村祐翔さん、宮野真守さん、細谷佳正さん、神谷浩史さん、豊永利行さん、小野賢章さんなどなど、豪華なキャストが出演ということもあり、人気を集めています。同名原作コミックは「ヤングエース」にて大人気連載中で、累計250万部を突破! ということで、今回はその原作コミックのレビューを本稿でお届けいたします!
■文豪を扱う厳格なストーリー…と思いきや?
異能力を持っているとはいえ、実在した偉人を扱っているため厳格かつ小難しいストーリーが展開されるのかと思いきや、意外にも序盤からテンポのいいコメディシーンが満載! また、異能力での戦闘シーンはとても読みやすく、スマートに描かれているため戦闘漫画が苦手という女性でもスラスラと読めてしまうでしょう。なにより、キャラクタービジュアルがシンプルかつ美しい!
■実在した文豪の特徴をとらえたキャラクター設定が“知的好奇心”をくすぐる。
登場人物は、学生の頃に1度は名前を聞いたことがあるような文豪ばかりなので、すぐに名前を覚えられ、ストーリーに入り込みやすいかと思います。実在した文豪の背景を特徴化したキャラクター設定にぜひ注目してみてください。
例えば、主要人物である太宰治は何度も自殺を図ろうとする“自殺マニア”として描かれています。これは、実在の太宰治が生前何度も自殺を図ったとされていることに由来するのでしょう。太宰治だけではなく、国木田独歩は成績優秀という生前の人物像からか、真面目で几帳面なキャラクターとして描かれています。1巻だけでも江戸川乱歩、与謝野晶子、宮沢賢治など、多くの個性的キャラクターが登場するので、彼らのキャラクター設定が何を元に作られたものなのかを調べてみるのも楽しそう。
また、彼らの異能力が文豪たちの作品という設定も面白い! 芥川龍之介が「羅生門!」と叫んで戦う姿がとてもかっこよく描かれており、「確かに“羅生門”って技名っぽい!」と妙に納得してしまったり。与謝野晶子の「君死給勿(キミシニタマウコトナカレ)」のように戦闘向きではなさそうな作品名でも、「そうきたか!」と納得の能力を発揮するため、登場人物が戦うたびにワクワクが止まりません! 異能力の原作(?)を読みたくなること間違いなし。
これからどんな展開を見せてくれるのか、予測不可能な異能力、ストーリーに大注目です!
[文/つかさ]
■書籍情報
『文豪ストレイドッグス』
原作:朝霧カフカ
漫画:春河35
レーベル:角川コミックス・エース
1~9巻 好評発売中!!
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