緑川光さんと阪口大助さんが小刀制作＆抜刀術にチャレンジ！　社会見学DVD『BOKUGAKU！ Vol.1 刀剣の世界』の収録風景をレポート！

　緑川光さんと阪口大助さんが、いま一番やってみたいことに挑戦してみる社会見学DVD『BOKUGAKU! Vol.1 刀剣の世界』が6月8日にリリース！　多趣味で豊富な知識を有するおふたりによる「大人な僕らの社会見学 (略してBOKUGAKU！)」第一弾となるこのDVDでは、緑川さんと阪口さんがずっと気になっていたという刀剣の世界を体験！

　緑川さんと阪口さんの挑戦を通して刀剣の世界を存分に堪能できるこのDVDの収録風景をレポートします。

■収録を忘れて「やすりがけ」に熱中!?

　収録当日、最初に訪れたのは神奈川県足柄市にある刀匠・小澤茂範さんの工房(梅林刀剣鍛錬所)。近くの土手でオープニングの撮影を済ますと、刀匠として数々の日本刀を世に送り出してきた小澤師匠にご挨拶。ここでは、予約することで誰でも体験できる小刀制作を体験させてもらう予定でしたが、小刀の制作に入る前から、小澤師匠のお話に興味深々。撮影がスタートする前から、おふたりにが小澤師匠に刀剣の制作過程や鑑賞方法について、熱心に質問をされていたのが印象的でした。

　撮影がスタートすると小澤師匠の指導を受けながら、小刀制作にチャレンジ！　最初に行われた「やすりがけ」の作業では、没頭しすぎたおふたりが無言になってしまう一幕も。スタッフから「何か話してください」と声を掛けられた阪口さんは「この状況で話をするのは難しいですよ」と思わず苦笑い。

　黙々と「やすりがけ」を続けたおふたりの作業に小澤師匠も「完璧です」と太鼓判を押されていました。

■刀身に刻まれる「大助」、「光」の文字

　続いて、小刀に自分の名前を刻み込む「銘切り」にチャレンジしたおふたり。ノミと金槌を使って、小さな小刀の刀身に名前を刻み込むこの難しい作業を阪口さんは持ち前の器用さで、「大助」の文字を小刀に刻み込みます。

　画数の多さに苦戦しつつも、「銘切り」を終えられた阪口さんは、緑川さんと「自分の名前が置鮎龍太郎じゃなくてよかった(笑)」と、仲良しの置鮎さんの名前を出して談笑。
　
　続いて緑川さんが「銘切り」にチャレンジされましたが、緊張のあまり大苦戦。小澤師匠に手本を見せてもらって再挑戦……と思いきや「どうしても銘入れで失敗したくなかった」という緑川さんは見事な手本を見せてくれた小澤師匠に「銘入れ」をお願いすることに。

　「やすりがけ」で緑川さんが熱心に作業されている姿をずっと見守っていた小澤師匠は、緑川さんの想いを受けて、緊張の面持ちで「銘入れ」を開始。緊張の面持ちを見せていたとはいえ、いざ「銘入れ」が始まると、カンッ、カンッと金槌の音を響かせて、すばやく「光」の一文字を刻み込む小澤師匠。

■吹き上がる炎を操り、小刀制作終了！

　「銘入れ」が終わった小刀を手に満足げ笑うおふたり。この時点で予定の収録時間をかなりオーバーしていたのですが、それでも最後まで自分たちの手で小刀を完成させたいというおふたりの強い想いを受けて、小刀制作を続行。小澤師匠の指導を受けて、「土もり」を行い、いよいよ小刀制作のクライマックスとも言える「火入れ」に挑戦！

　火の入り方を見るため照明がすべて消された工房内。真っ赤な炎が吹き上がる炉で火入れをするおふたりの姿は真剣そのもの。最初こそ、その圧倒的な火力に驚いていたおふたりですが、気づけば巧みに炎を操り、「火入れ」を完遂！　火の入り方を鋭い眼差しで見つめつつ、念入りに確認する緑川さんの姿が印象的でした。

　「火入れ」が終わると、あとはプロの研ぎ師に作った小刀を研いでもらい、柄や鞘をつけてもらって小刀の完成となるわけですが、「研ぎ」と柄や鞘の制作はその道のプロに依頼をして、数ヵ月待つことになるということなので、小刀作りはこれで終了。収録の合間には、小澤師匠とお昼ご飯をご一緒したり、休憩時間に元々は居合を学んでいたという小澤師匠に、刀剣の世界の魅力についてうかがったりと、終始和やかなムードで撮影は終了しました。

■一瞬たりとも気を抜けない真剣での抜刀

　小刀制作を終えたおふたりは、そのまま夜の銀座へと移動。和装に書道、茶道、そして今回おふたりが体験することになる抜刀など、和の心を体験し、学ぶことができるHiSUi TOKYOでの撮影に臨まれました。
　
　袴姿に着替えたおふたりは通行人の行きかう銀座の町中でイントロダクションパートを撮影すると、HiSUi TOKYO内の道場に移動。抜刀を教えてくれる海渡翠壽大師範から、真剣を扱う上での細かな注意を受けると、まずは模擬刀を使っての練習からスタート。

　模擬刀とはいえ、その重さはかなりのもの。お二人の刀を振るう手にも力が入ります。毅然とした口調で指導される海渡大師範の声が響きます。
　
　休憩もそこそこに、ここでいよいよ真剣を使っての練習へ。収録後、「(真剣での練習は)手に汗をびっしょりとかいた」とお話しされていたおふたり。振り下ろしすぎれば、遠心力で握った手から飛び出し、大事故へとつながるかもしれない真剣での練習……。緊張がどんどん高まっていきます。

■緊張は最高潮に！　袈裟切りに挑戦！

　真剣での練習を終え、今回の収録で一番の見せ場ともいえる、巻き藁の袈裟切りにチャレンジすることに。まずは、海渡大師範が流れるような太刀さばきを披露。撮影スタッフが「お～」と歓声の声を漏らす中、続いて袈裟切りにチャレンジするおふたりは、真剣な面持ちでじっと大師範の姿を見つめているようでした。

　海渡大師範のお手本が終わるとついにおふたりの出番。最初に、チャレンジする阪口さんの緊張は最高潮に達していたようで、ゆっくりとした足取りで、巻き藁の前へと向かわれます。大師範指導の下、まずは巻き藁に一太刀。大師範が「バットを振るように、刀を振ったため」と解説した阪口さんの一太刀は、巻き藁を切ることができず、阪口さんも無念の表情。緊張感の消えぬまま、海渡大師範に刀の振り方を細かく指導していただき、再チャレンジした阪口さんの一太刀は……

　見事に巻き藁を切り裂きました。「ふ～」と大きな息を吐くと安堵の表情を浮かべる阪口さん。一方、緑川さんは緊張の面持ちのまま、阪口さんと入れ替わりに巻き藁の前へと移動されます。
　
　練習で海渡大師範から「筋がいい」と評された緑川さん。海渡大師範から手渡された真剣を手に、巻き藁に一太刀。綺麗に巻き藁へと突き刺さる真剣。しかし、刀を振り切ることができず、刀は途中で止まってしまいます。「刀の角度が良くなかった」という海渡大師範の指導を受け、もう一度、刀を構えなおす緑川さん。キッと正面の巻き藁を見据えると、素早い一太刀。今度は綺麗に巻き藁を切り裂き、海渡大師範もその太刀さばきを絶賛されていました。

■緊張から解放されて……

　巻き藁切りが終わり、撮影はすべて終了。最後のトークパートでは、「とにかく緊張した」と語られていた緑川さんと阪口さん。収録が終わったあとも、「緊張した」という言葉を繰り返すおふたりでしたが、「貴重な体験ができた」ということで、「実際に真剣で巻き藁を切った経験を演技で生かしたい」とも話されていました。
　
　長い収録を終え、やっと緊張感から解放されたおふたりは楽しそうに一日を振り返りつつ、帰路に。

　『BOKUGAKU! Vol.1 刀剣の世界』には、そんなおふたりの笑顔と緊張に満ちた濃密な一日が収録されています。このレポートではお届けしきれなかった、現場の臨場感やおふたりが繰り広げる楽しいトークに、緊張感あふれる姿などが収録されていますので、ぜひおふたりの姿を映像にて確認してみてください。