ゲームと音楽が融合した「オトメイト シンフォニックコンサート」

薄桜鬼・AMNESIA・Code:Realize。フルオーケストラとドラマで綴る「オトメイト シンフォニックコンサート」をレポート!グッズの事後通販も決定!

 オトメイトのゲーム『薄桜鬼』『AMNESIA』『Code:Realize~創世の姫君~』など、人気タイトル3作品の世界をオーケストラで奏でる「オトメイト シンフォニックコンサート」が2016年9月19日(月・祝)に東京芸術劇場で開催されました。今回のコンサートでは、テーマ曲や名シーンの楽曲演奏のほか、新作ドラマ、主題歌ライブなどが行われ、オトメイトの世界をたっぷりと堪能できる贅沢な時間となりました。

<指揮者>
藤原いくろう

<演奏>
東京ニューシティ管弦楽団

<登壇者>
大川透(『薄桜鬼』:近藤勇役)
高橋英則(『AMNESIA』:ワカ役)
村上和也(『Code:Realize~創世の姫君~』:エルロック・ショルメ役)

<アーティスト>
吉岡亜衣加(『薄桜鬼』)
織田かおり(『AMNESIA』)
mao(『Code:Realize~創世の姫君~』)

1日限りの音楽の祭典が開幕

 オープニングはタキシード姿の大川透さん、高橋英則さん、村上和也さんがステージへ登場し、それぞれが演じるキャラクターに扮して、コンサートの紹介へ。観客を作品への世界へと誘います。そして、オープニングメドレーとして、「儚く散りゆく者たちへ(薄桜鬼)」、「記憶のポーカー(AMNESIA)、「創世の姫君(Code:Realize~創世の姫君~)」の3曲をメドレーで演奏。藤原いくろうさんの指揮、東京ニューシティ管弦楽団の演奏による繊細で壮大な楽曲が会場を包んでいきます。

ルパン一味を追って劇場にやってくる!『Code:Realize~創世の姫君~』

 この日のコンサートは、作品ごとに3パートで構成され、キャラクターを演じる声優による司会進行、テーマソングを歌うアーティストのライブ、メインキャスト総出演の録り下ろし新作ドラマパート、作品楽曲のオーケストラメドレーといった贅沢なプログラム。

 最初の作品は、『Code:Realize~創世の姫君~』。エルロック・ショルメ役の村上さんがコンサート会場にやってきたショルメとして、コンサートとドラマパートをつなぐ形の進行を行っていきます。

 ドラマパートはアルセーヌ・ルパンたち一行が音楽鑑賞のため、劇場へやって来たというストーリー。フルオーケストラ演奏によるゲームのBGMがドラマパートを華やかに盛り上げ、観客はすっかり作品の世界へ。途中、ルパン一味を追って、劇場へやってきたという展開により、村上さんがショルメとしてステージへ登場し、生朗読してくれる贅沢なシーンも。

 続いて、ゲームサウンドのメドレー演奏へ。「宵に貴方の隣で」「蒼き心臓」など、4曲を披露。軽やかなピアノとダイナミックな管弦楽器のハーモニーが会場に響き渡り、ハープやスレイベルの音色により、情感豊かな音楽を作り上げていきます。その美しい音楽に観客は身を任せ、酔いしれていました。

 また、東京ニューシティ管弦楽団による重厚で奥深い演奏とともに、アーティストのmaoさんが主題歌「floatable」を熱唱。『Code:Realize~創世の姫君~』パートの演奏の最後では「花冠-love brought me some eternal petals-」をささやくように切なく歌い上げました。

『AMNESIA』はカフェ「冥土の羊」が舞台

 続いての作品『AMNESIA』はドラマパートからスタート。キャラクターたちが働くメイドカフェ「冥土の羊」を舞台に、彼らが音楽でおもてなしするというコメディタッチのストーリー。キャラクターたちが繰り広げるコミカルな展開に客席から笑いが起こることも。また、ワカ役として進行を務める高橋さんが熱演。キャラクターになりきって、音楽の素晴らしさを語ります。

 その後はフルオーケストラによるゲームサウンドメドレーの演奏へ。曲目は「花音」「月曜日はサスペンスカラー」など、3曲。指揮を務める藤原さんが細やかにタクトを振りながら、時に繊細で、時に大胆なリズム運びで情熱的な演奏へと導いていきます。音楽はコントラバスのピチカート(弦を指ではじいて音を出す演奏技法)やバスドラム、スネアドラム、コンサートチャイムといった楽器がアクセントとなり、フルオーケストラならではの迫力あるシンフォニーを創出。フルオーケストラとポップスミュージックの融合を得意とする藤原さんの指揮するシンフォニーは、観客の心をしっかりと掴んでいました。

 楽団の演奏に合わせて、アーティストの織田かおりさんが『AMNESIA LATER』の主題歌「始まりの記憶」と「永遠の一秒」をしっとりと歌い、作品の世界を美しく彩りました。

和のテイストを感じさせる――『薄桜鬼』

 最後の作品は『薄桜鬼』。主題歌を歌う吉岡亜衣加さんの「はらり」から始まります。ダイナミックで格調高いオーケストラ演奏と吉岡さんの艶のある歌声が調和し、作品の世界が会場を満たしていきます。

 近藤勇役の大川透さんがステージへ登場し、ドラマパートの世界へ。近藤勇が新選組隊士たちを音楽の宴に招待するが、屯所に鬼の頭領・風間千景が現れて一波乱起きるというストーリー。途中、大川さんが近藤勇として、会場内の観客へ(宴での)演奏の感想を聞くシーンもあり、観客との交流をはかりました。

 ゲームサウンドのメドレー演奏は「闇染の桜」「狼達の時間」など、4曲を披露。『薄桜鬼』独特の和のテイストをバイオリンやハープで表現。和楽器の琴や三味線のような音色を奏で、作品を雅やかに仕立てました。

 エンディングでは出演者たちがひと言ずつ、ご挨拶。指揮者の藤原さんからは、「コンピューターで制作されたゲームサウンドを人の手で奏でること。その大変さを感じました」と触れ、全30曲の演奏を披露した東京ニューシティ―管弦楽団へ盛大な拍手が送られました。そして、大川さんが「こうやって生で演奏を聴きますと、それぞれの作品の名場面が本当によみがえってくるみたいですね。どうぞ家に帰りましたら、今日の素敵な時間を思い出に、改めてゲームを楽しんでいただければと思います」と締めくくり、コンサートは閉幕となりました。

[取材・文/宋莉淑(ソン・リスク)]

コンサート開催記念グッズが受注生産での事後通販決定!

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販売商品:グッズセット
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※【完全受注生産】のため、商品のお届けは2017年1月中旬より順次発送予定となります。

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