メンバー9人でやりたいことは特産品をかけた運動会!?『温泉むすめ』秋保那菜子役の声優・高橋花林さんインタビュー

　2016年11月4日に発表され、ネット上で大きな話題を呼んだクロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』。日本全国の温泉地をモチーフにしたキャラクターたちがアイドル活動をすることで、地方を盛り上げ、さらに日本の温泉の素晴らしさを世界に発信するという壮大な野望を持つプロジェクトとなっています。既に、草津結衣奈(CV：高田憂希)をはじめ、下呂美月(CV：遠藤ゆりか)、箱根彩耶(CV：長江里加)、有馬輪花(CV：本宮佳奈)、登別綾瀬(CV：日岡なつみ)、有馬楓花(CV：桑原由気)が紹介されていますが、本日7人目のキャラクターが明らかに！

　今回、新たに発表されたのは、宮城県の秋保温泉をモチーフにした温泉むすめ秋保那菜子(あきうななこ)。担当声優は、『アイドルマスターシンデレラガールズ』森久保乃々役、『ダイヤのA』夏川唯役でおなじみ、高橋花林さんです。本稿では、そんな那菜子役の高橋さんに行ったインタビューの模様をお届け！

　なお、インタビュー当日はキャラクターボイスの収録と、『温泉むすめ』初となる楽曲「未来イマジネーション」のレコーディング後ということで、この2つを中心にお話を伺いました！

いい意味で予想とかけ離れたイラストに「めっちゃ可愛いな！」

──お名前と所属事務所、担当されるキャラクターのお名前をお願いします。

秋保那菜子役・高橋花林さん(以下、高橋)：青二プロダクション所属・高橋花林です。秋保那菜子役を担当しています。

──『温泉むすめ』の話を聞いたときはどういった印象を受けましたか？

高橋：温泉！……というのが最初の印象でした(笑)。「温泉か～、どんな子がいるんだろうな～」と思っていたら、その中に知っている温泉がいくつかあったんです。でも秋保は聞いたことがない温泉だったので、本作を通して知ることができました。

──秋保那菜子はどういったキャラクターなのでしょうか？

高橋：東北出身で普段は普通に喋っているんですけど、興奮しているときや、ドヤっとしているときは東北の方言が出ちゃう女の子です。

イラストをはじめて見たときは、「めっちゃ可愛いな！」という印象を受けました(笑)。役が決まったときは台詞だけをいただいていたので、メガネとそばかすが特徴的な女の子のイメージだったんです。でも、イラストを見たらすごい可愛くて明るい子なんだなと思いました。

──高橋さんは那菜子との共通点は何かありますか？

高橋：恥ずかしがりな性格を直したいと思っているところが一緒ですね。私は人見知りで、初対面でお話するのが苦手なんですよ。自分から話しかけてフリートークをすることが得意ではなく、何かを聞いていただければ頑張って話せます(笑)。最初は「なんて声をかければいいんだろう!?」と思ってしまうので、その部分は似ているかもしれません。

──ちなみに今も……？

高橋：緊張してます……！　何を話したらいいんだろうと(笑)。

逆に似ていないところは、那菜子の特技ですね。「料理・裁縫・お掃除」とありますが、料理は未知数です…！やればできると思います、やれば！（笑）裁縫は学生の頃によくやっていたので、得意だと思います！

──なるほど。キャラクターを演じるにあたって工夫した点や意識したポイントはありますか？

高橋：那菜子ちゃんは、おっとり、ポワポワな雰囲気はありつつ、芯はしっかりしています。そこを意識してなるべくゆっくり喋るように気をつけました。あとは、幼くなり過ぎないように注意しましたね。イラストの雰囲気も意識して、なるべく明るく元気に演じました。

──収録した中で印象的な台詞はありますか？

高橋：「輪花ちゃん（有馬輪花、CV:本宮佳奈さん）にもらったチュニックと、私のモンペを合わせてみだんよ～」という台詞には驚きました。イントネーションが東北弁になっているんです（秋保温泉は宮城県の温泉）。私は神奈川県出身なので東北の方言が分からなくて、言葉のアクセントが難しかったですね。

その他にも、ポワポワし過ぎないところは注意しながら収録しました。ディレクションで、「3学年あるうちの真ん中くらいのイメージだよ」と言われて「なるほど～！」と思いました。

──那菜子以外に気になるキャラクターがいれば教えてください。

高橋：下呂美月ちゃん（CV:遠藤ゆりかさん）が、抱きまくらカバーに入って眠りたいと言っていて「抱きまくらを抱いて眠りたいんじゃないんだ!?」と驚きました！　しかも、アイドルをやる理由に、可愛い女の子たちを「愛でたいから」という項目があって、そこもビックリしました(笑)。

歌では、秋保那菜子ならではのギャップに注目！

──次にテーマ曲である「未来イマジネーション！」についてお聞きしたいと思います。レコーディングの手応えはいかがでしたか？

高橋：歌はすごく楽しみにしていてほしいです。今回、色々と考えて、可愛い感じの歌い方で練習していきました。でも、収録では「地声の強い感じで歌いましょう」とディレクションをいただいて。なので、歌っているときと、お喋りしているときの雰囲気が違うので、そのギャップを楽しんでほしいと思います。

──仮歌を聴いたときの第一印象はいかがでしたか？

高橋：すごい疾走感があってアニメのオープニングみたいに、みんなで楽しめる曲だと思いました。歌詞中の「未来イマジネーション！」というフレーズからテンションが上がっていく感じが好きです！　琴と鼓の音も入っていて、その部分もお気に入りです。

──温泉要素が満載の歌詞になっていますが、その他にお気に入りのフレーズはありましたか？

高橋：「憧れに咲く湯の花」ですね。「湯の花」というのは温泉ならではの言葉ですけど、温泉むすめたちをイメージさせるフレーズにもなっているので、気に入っています。

──レコーディングする際に工夫した点はありますか？

高橋：サビの「まだ…？　まだ…！」と「いま…？　いま…！」のところは、メロディがほぼ同じなんですけど、歌詞の字面を見ると、「？」と「！」で分けられていたので、そのニュアンスが異なるように歌いました。

特に後半になるにつれて、和楽器の音が入っているところは聴きどころですね。個人的には、大サビの前の弦楽器の「ベンベンベンベン」という音が来た後に、エレキギターの「ギュイーーーン！」という音が来るところが好きです。皆さんには、歌詞の温泉要素にも注目していただきたいですが、楽曲自体もアイドルらしいアイドルソングになっているので、ぜひ楽しんでほしいなと思います。