「1年に1度は地元には帰ったほうがいい」と平川大輔さんが語る理由とは？『平川大輔出没注意』新潟ロケ記念インタビュー

　声優の平川大輔さんが好きなものを見て、好きなものを食べ、好きなところを歩き回る。そんな自由気ままなお散歩番組『平川大輔出没注意』が配信スタートしたのは2016年7月。

　これまでに吉祥寺や聖蹟桜ヶ丘、横浜などを満喫してきました。

　そんな『平川大輔出没注意』の2017年4月配信は、平川大輔さんの地元である新潟編になります。アニメイトで4月20日（木）より配布中の「きゃらびぃ」にて収録の感想や番組の見どころをお聞きしました。

　その続きとしてアニメイトタイムズでは、平川さんが18歳で上京した後に感じていたことをお届けします。

　新潟から東京に旅立った後、ひんぱんに地元に帰る“怖さ”があったと語る平川さん。その裏側にはどんな思いがあったのでしょうか。平川さんからこの2017年4月から新生活を送る方へのメッセージです。

変なプライドよりも、大切にしてほしいこと
ーー平川さんが上京されたのは18歳とお聞きしました。その後は新潟にあまり帰省していなかったと。

　大学時代や声優としてデビューしてからしばらくは、全く帰っていなかったですね。なんでしょう？変なプライドが邪魔してたんだと思います。

　声優という仕事で食べられるようになったり、皆が知っているような代表作ができるまでは地元にあまり帰りたくなかったんです。そういった時間はあっという間に流れるもので、気づけば10年以上経っていました。

　もちろん、全く帰省していなかったわけではありません。法事だったり外せない用事の時は帰ってました。ただ、用事が終わってしまえば、すぐに東京に戻っちゃう感じでしたね。

　今思えばプライドだけじゃなくて、恐怖心もあったんだと思います。

ーー恐怖心ですか？

　そう。怖かったんです。「いつ声優として一人前になれるか分からない」だったり「もういい加減諦めて、こっちに帰ってきなさい」って言われるのが。

　そんな勝手な思い込みもあって、余計に帰りづらくなっていたような気がします。正直、今はとても後悔していますけどね。年に一度でもいいから、帰ればよかったです。

ーーそう考えるようになったキッカケがあったりするんですか？

　とても久しぶりにちゃんと実家に帰った時ですね。びっくりするくらい両親が年齢を重ねた外見になっていたんです。

　僕の記憶にあるのは、僕が18歳の時の両親。それ以降ほぼ会っていなかったので、とてもびっくりしました。それと同時にとても後悔しました。親不孝を続けてきたんだなぁと。

　若い時期って色々な考えがあると思います。僕がそうだったように地元に帰らないことで、自分を追い込むのも一つの考え方ですし。

　ただ、いつか気が向いた時でいいので…あ、できれば早目に親孝行してあげてください。新生活を迎えて色々なことが変化しますが、自分を大切にしてくれている人を大切にしてほしいと僕は思いますね。

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取材・文・撮影／川野優希