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夏アニメ『異世界食堂』上坂すみれ×伊藤静 対談!第1話を振り返る

夏アニメ『異世界食堂』アレッタ役・上坂すみれ×赤の女王役・伊藤静 対談―美味しいものいっぱいの現場に幸せいっぱい♥【GUEST NOTE 2P】

 2017年7月3日より放送がスタートしたTVアニメ『異世界食堂』(原作:犬塚惇平/主婦の友社「ヒーロー文庫」刊)。アニメイトタイムズでは毎週出演キャストなどアニメに関わる方々をお招きしてのインタビュー連載企画「異世界食堂 GUEST NOTE」を実施中です。

 1話オンエア後の今回は、ねこやでウェイトレスを務めるアレッタ役の上坂すみれさんと、ねこやの常連の1人、赤の女王役の伊藤静さんの対談です。1話の振り返りとキャラの紹介、作品に関係する質問から脱線した質問まで選り取り見取り。さぁ、美味しいトークをめ・し・あ・が・れ!

 

「極力、瀕死でお願いします」そのひと言の意味は?
――先日、1話がオンエアされましたが、感想をお聞かせください。

アレッタ役 上坂すみれ(以下、上坂):アレッタは迷い込んでねこやにたどり着いたわけですが、アニメで観ると一層かわいそうで。ディレクションも「極力、瀕死でお願いします」と。

赤の女王役・伊藤静さん(以下、伊藤):「極力、瀕死」って(笑)。

上坂:「いっぱいしゃべっているけど、あなたは瀕死なんです」と言われて(笑)。コーンスープも寸胴いっぱい飲み干してしまうくらい、お腹が空き過ぎて、頭がまったく働かなくなるくらい飢えた状態でのスタートなんですよ。最初からアレッタがいるのは原作とは違ってアニメオリジナルですけれど、私としてはすごく壮絶な始まりでした。

伊藤:私は「ああ、始まっちゃったな。すごい飯テロが」と思いました(笑)。アフレコしていても聴いているだけで、お腹が空くんですよね。収録時には絵がないけど、みんなの会話を聴いているだけでお腹がグーグー鳴り始めるみたいな感じだったので、完成したらどうなっちゃうんだろうと楽しみな気持ちでいっぱいになりました。

――前回も店主役の諏訪部(順一)さんが「飯テロ」とおっしゃっていて、共演者の皆さんの中ではもうそういう認識なんですね?

上坂:そうですね。

伊藤:だって、この作品見たらお腹が空くに決まっているじゃないですか! 


アレッタのサービスシーンに衝撃!?

――1話でのお気に入りシーンを挙げるとすれば?

上坂:「この作品は料理が主役です」と監督がおっしゃっていますが、異世界の人が初めてねこやの料理を食べた時の解説と感想ですね。原材料もわからないのに、美味しいんですよね。アレッタといえば、それまでダンシャクの実を1日1個かじって生活していて――。

伊藤: (泣き声で)うう、かわいそうだよ~。

上坂:そこからねこやでコーンスープや特製モーニングに出会って。1話にして、少女の命が救われた、大きな出来事でした。

――オフィスの近くにあるお店でのお話なのに、まるで戦時中のような(笑)。

上坂:アレッタは魔族の中でもランクが低く力が弱いので、住みづらく、働きづらくて。このインタビューのようにカーストの頂点にいる赤の女王の隣りにいるなんて、もってのほかですね。

伊藤:私とすみれちゃんはそんなことないから(笑)。

上坂:あと店主に言われてシャワールームに入ったんですけど、そのシーンも衝撃的で。垢がボロボロ出てくるんです。飯テロかと思いきや、そんな生々しい……。

――入浴シーンは普通、サービスシーンなのに……。

伊藤:いつもより多く垢を出しております、みたいなサービス(笑)。

上坂:何カ月入ってなかったのかわからなくて、ビックリしました。

伊藤:キャラ目線が違うと、こんなにも別の作品みたいな雰囲気になるんですね。でも食べ物の魅力がすごいところとか、赤の女王も含め、料理名で呼ばれている人たちがその好きな料理についての愛を語る時が熱くて。あれだけ語られたら美味しそうなのもわかるし、食欲を刺激されます。ちなみに1話の収録後、次の現場までの合間にどうしても食べたくて、ファミレスに駆け込んでビーフシチューを食べました。

上坂:おおっ! やっぱり食べたくなりますよね。


――冒頭では学生時代の店主と、先代のおじいさんとの会話の回想もありました。

伊藤:「うちは洋食屋なのに、なんで豚の角煮を出すんだ?」と尋ねた店主に、先代が「メシ屋なんてメシが旨けりゃそれでいいんだよ」と返したシーンはカッコよかったですね。

上坂:店主と先代が掛け合う回想シーンも結構あって。またお客さんにも親子でねこやのファンという人もいたりして。あのシーンを見て、角煮を頼むお客さんが出てこないかなと思いました。どんな角煮なのか知りたいので、ぜひアニメで!


異世界の住人から見た現代日本という視点と、魔法と剣が活躍しない面白さ

――原作を読んだり、実際に演じて感じた作品の印象は?

上坂:「異世界」と名が付いていますが、アレッタや赤の女王にとってねこやが異世界で。現代日本の人が異世界に行ってビックリするのではなく、異世界の人が日本の文化に触れた反応が描かれているのがおもしろいなと思いました。

あとキャストの皆さんがすごく豪華で、異世界から賢者や剣豪、大商人などいらっしゃいますが、そのお客様たちの重厚感といったら。音で聴いていても皆さんにすごく伝わると思います。でもこの食堂の中ではみんな平等で、時に争ったりしながらも美味しいご飯を食べに来るのが心温まります。異世界ものでこんなに剣と魔法が力を発揮しないのも珍しいのでは(笑)。

伊藤:確かに。その代わりに火と包丁が(笑)。原作を読んでいても料理のシズル感(食欲をそそる感じ)が伝わってきてお腹が空いてきましたが、アニメでは絵が付くので更にヤバくなるだろうなとひしひしと感じています。

赤の女王はドラゴンで、今後も様々なお客さんがやってきて、「大丈夫なの?」と(笑)。いろいろな種類、境遇の人が集まって、繰り広げる会話も面白いし、ふとしたことから自分の好きな料理を推してきて。そんなふうに繋がっていくねこやはすごいと思うし、私も一度行ってみたいなと思えるところが好きです。


アレッタの食べっぷりのかわいさ。そしてメイド服の謎?

――ご自身が演じるキャラの印象は? まずはアレッタから。

上坂:アレッタは、宿屋で働いていましたが魔族であることが知られてしまい、職を失って。そんな中で店主に雇ってもらって、ねこやで働くようになりました。異国の地で、見慣れない料理を一生懸命覚えて。食べっぷりもかわいいです。好き嫌いもほとんどなくて。

伊藤:美味しいものを食べた時の感動ぶりは微笑ましくて、「かわいいな。守らなきゃな」って思います(笑)。

上坂:あとメイド服がとても似合います。あのメイド服を店主が用意したのかと思うと……。キャミソールまであって。店主はあんな堅物そうに見えて、意外とフリフリが好きなのかなと思ったり。

伊藤:先代からなのか、それとも店主の趣味なのか(笑)。「うちのウェイトレスにはこれだな」って選ぶ姿を想像するとおもしろいね。

上坂:店主の内面はなかなか明かされないので。アレッタはモノローグがあったり、表情も変わるけど。いつかアレッタに「この服、どこで買ったんですか?」と尋ねてほしい(笑)。近すぎず遠すぎず、今の距離感もいいですね。ただの雇用主とバイトという感じでもなく、家族みたいな。くっつくことはないけど、一生面倒みてくれそうで。アレッタにとって居心地がいいんでしょうね。


赤の女王がビーフシチューをなめるシーンは愛を込めて!?

――では、赤の女王については?

伊藤:普段は女王なので凜としても、週に1度のお楽しみの、ねこやのビーフシチューにはデレデレで。ビーフシチューのたしなみ方も描かれましたが、まずはお店で食べて、その後、寸胴ごと持って帰って、一晩かけてなめるという(笑)。とにかく愛を込めて、美味しくいただくことを心がけて演じています。

――ねこやに来る時には人の姿でドレスを着て、でも普段の姿は竜ですね。

伊藤:すごく大きな体で、寸胴とサイズを比べると対比がまたおかしくて。寸胴を巻き込んで、舌先でペロペロなめて。

上坂:かわいい。あんなかわいい竜はなかなかいませんよ。でも首を痛めないのかな?

伊藤:きっと、やわらかいんじゃないかな?(笑) 威厳もあって、偉そうにしているけど、ビーフシチューと店主にはかなわない。ラストシーンでは、上空から「守っていかねば」と。

――何か天上人か、物語の黒幕のように何かを匂わせた1話のラストでした。

伊藤:重要なキャラなんですよ。守ってますから(笑)。

上坂:みんなに配慮して同じ時間に行かないようにするとか、民想いというか、気配りができる女王様なんだなと思いました。1つ気になるのは部下のバルログにも分けてあげているのかな?

伊藤:いやいや、私が全部食べるに決まってるでしょ。

上坂:やっぱり好きなものは譲らないんですね(笑)。ちょこちょこ人間臭いところもあって、かわいらしいところがあるなと思いました。でもアレッタは赤の女王の正体を知っているのかな? 今のところ、そういう描写はないけど……。赤の女王はカーストの頂点にいる人なので、アレッタとは身分がまったく違って……。

伊藤:そうよ(笑)。

上坂:アレッタはプランクトンから始まっているので(笑)。こんな縁でもなければきっと一生お会いすることもお話しすることもなかったでしょうね。

伊藤:アレッタは、ねこやには欠かせない存在だから。

上坂:よかった。その気になれば、ぐしゃ、ですものね。

伊藤:その気になればね。ぷちっと。そんなことしないから(笑)。


懐が広く深い店主。見てみたい動揺するシーン

――店主についてどう思われますか?

上坂:店主は、この作品の中で一番クールですけど、料理に対する情熱は熱くて。あと、どんなお客さんが来ても動じないのはすごいなと思います。先代の時から特殊な食堂だったから、心構えや対応が身についているのかな? 1回くらい、すごく動揺するシーンがあったらいいのに。

――1話で、暗闇の中、寝ていたアレッタを踏んだ時が一番驚いたシーンかも?

上坂:あれが最大瞬間風速だったかも(笑)。普段は、不法侵入者は来ないですからね。すごくミステリアスなので、どんなことを考えているのか、聞いてみたいです。

伊藤:すごく懐が広くて深いなと思います。アレッタを雇ったり、どんなお客さんでも受け入れるし。何事にも動じないし、料理が最高にうまくて。いい男ですよね。うちに欲しいなぁ(笑)。


空腹の絶頂にいる人に料理を振る舞うとしたら?

――アレッタのように空腹な人に料理を振る舞うとしたらどんな料理を作りますか?

上坂:う~ん……すごく空腹な人に固形物を与えたら胃が受けつけなさそうだし。

一同: (爆笑)

伊藤:まずは流動食からとか。そういうことじゃないな(笑)。

上坂:まずは点滴からでもないと。私が出せる料理はたかが知れてるし……卵かけご飯かな。

伊藤:すごくわかる!

上坂:お腹が空いている時はかき込んで食べたいです。私はラー油を入れるのが好きで、食欲もそそるし、失敗もしないからいいのではないかと。すぐに出せますから急を要する人にはいいかなと思います。

伊藤:私は、何もかけない、土鍋で炊いた銀シャリを。私、白米が大好きで、炊き立てなら3合くらいいけます。太るからいかないけど(笑)。白米祭りをやりたいくらい大好きで、土鍋で炊いたらこれだけでいくらだって食べられる、むしろ飲めるくらい美味しいんだよと。

――高い炊飯器を持ってそうですね。

伊藤:高い炊飯器は高すぎるので、1ランク下の、だけどそこそこいい炊飯器を使っています。やっぱりお米は美味しく食べたいので。

上坂:土鍋もいいですね。お焦げとか。

伊藤:本当は土鍋で炊きたいけど、時間を要する人には……。待ってくれるなら。


二人が変身してみたいものに見える現況!?

――赤の女王は、ねこやには人間に変身して訪れますが、もし変身できるとしたら何に変身したいですか?

上坂:この作品にも出てきますけど、最近、リザードマンに興味津々で。

伊藤:どうして?

上坂:かわいいんじゃないかなと。リザードマンの暮らしがしてみたいです。

伊藤:どんな暮らし? 想像つかない。どこが魅力なの?

上坂:目付き。この作品に出てくるガガンポさんがリザードマンなんですけど、とてもチャーミングで、リザードマンの世界とこの世界の言葉が違って……。

伊藤:いつも、ぐるるしてる人だよね?

上坂:それか、「オムライスモチカエリ」。唯一覚えた呪文のように。めちゃめちゃかわいくて、リザードマン萌えが今発動しているので1回なってみたいです。

伊藤:私は空を飛べる何かがいいな。ドラゴンもいいし、大きめの鳥、鷹とか鷲とか。弱いと捕食されちゃうので(笑)。お天気がいい日に、鳥がふわ~っと空を飛んでいるのを見ると、「いいなぁ。私もいろいろ捨てて、そこに行きたい」っていう気持ちによくなるんです。

上坂:何かあったんですか?

伊藤:つらいことなどすべて忘れて、あの鳥のように風になりたいと(笑)。


扉を開けたら繋がってほしい場所とは?

――異世界から「ねこや」につながる不思議な扉がありますが、もし扉を開けたらこの場所に着いていたらいいなと思う場所は?

上坂:どこがいいかなあ……ロシアに行くにはビザを申請しなきゃいけなくて、大変なので、ロシアへ。密入国になっちゃいますけど(笑)。

伊藤:南国が好きだから、気が向いたら南国のビーチにふらっと行って、水着でお酒を飲みたいな。

上坂:いいですね。


伊藤さんの「呼ばれたい料理名」に異議あり?

――作中のように、自分の名前の代わりに呼ばれたい料理は?

上坂:一番好きな料理ですか? 私はオムライスかな。大好きで、オムライス屋さんによく行きます。

――どんなオムライスがいいんですか?

上坂:どちらかといえば、ナイフで切ると中からふわっと出てくる、とろふわ系が好きです。オムライスはクリーム系、ビーフ系、トマト系、和風、何でも合うので万能食なのではと思っています。たぶん、ねこやの自分の好きな料理の言い合いにも参加できる自信もあります。

伊藤:銀シャリと言いたいところだけど、ちょっと江戸っ子過ぎるし、呼ばれたら「へい!」って応えなきゃいけなさそうなので(笑)。お米と同じように、粉ものをこねたもの系が好きなので、ニョッキとか。

上坂:かわいい。

伊藤:すいとんも思い浮かんだけど、ニョッキのほうがかわいいから。ニョッキを延々とむちゃむちゃしたい。ちくわぶでもいいな。でもちくわぶは食材だった(笑)。

――では、呼び合ってみてください。

上坂:ニョッキ❤

伊藤:オムライス❤

上坂:でもニョッキっていう感じじゃないかもしれないです。

伊藤:じゃあ、銀シャリにしとく?

上坂:そのほうがカッコいいですね(笑)。

伊藤:そう呼んでくれて構わないよ。じゃあ、銀シャリにします(笑)。


働いてみたいお店に上坂さんらしさを見た!?

――アレッタは「ねこや」でウェイトレスをしていますが、働いてみたい飲食店、またはお店は?

上坂:私は声優になっていなかったら古本屋で働きたかったんです。神保町の古書店街に憧れがあって、そこの店主の手伝いとか楽しそうだなって思っていました。

一同: (爆笑)

上坂:ずっと本を読んでいられるし、悠々自適にやっていけそうでいいなって。

伊藤:私、飲食系は向かないかな。

上坂:何でですか?

伊藤:お皿をガシャガシャってやっちゃいそうだから。物を売るのは好きだし、お客さんにお勧めするのも好きだから、家電屋さん。

上坂:炊飯器とか。

伊藤:そう。新しく発売された家電をよく欲しくなっちゃうので、それを人に勧めたい。そして買った人から「あれ、よかったよ」と言われたい。

――じゃあ、家電声優に。

伊藤:それ、いいですね!


収録現場で繰り広げられる料理談義

――収録現場の雰囲気はいかがですか?

上坂:毎回、お話にちなんだ美味しい差し入れをいただいて、休憩になると我先にと食べに行っちゃうんです。めちゃめちゃ賑やかで、まるでねこやみたいな。ただ差し入れが毎回美味し過ぎて、「大丈夫かな?」とちょっと心配で。

伊藤:それは誰かの懐具合を心配してるの?

――ちなみに1話の収録ではどんな差し入れがあったんですか?

伊藤:カレーパンのビーフシチュー版みたいな。私はそれしか食べてないんですけど。

上坂:2話ではエビフライサンドとメンチカツサンドが。

伊藤:いいなあ! 毎回差し入れだけ食べに来たい(笑)。

上坂:幸せです。とっても。

伊藤:あと収録回でフィーチャーされる料理についてみんな語りますね。まずディレクターがどういうのが好きだという話から始まり、話が盛り上がって……(笑)。スタッフもキャストも食べ物のことを考えている平和な現場だと思います。

上坂:今日の収録で、「俺、この料理あんまり好きじゃないんだ」と言っていたのが衝撃的で。

伊藤:「美味しいのを食べたら好きになるよ」とみんなで勧めるみたいな。


2人がオススメするこのアニメの見方

――この作品の魅力と今後の見どころを教えてください。

上坂:毎回、観終わった後、幸せな気持ちと空腹を抱えながら眠ることになるでしょう。きっとその料理を食べたくなるので、近くにコンビニがある方はご注意を。それだけ食べ物に愛情が注がれ、異世界というちょっと違った切り口から見る、日本の洋食の新たな魅力がわかるのではないでしょうか。また毎回違ったお客さんが訪れたり、時には大集合したりしますが、それぞれのお客さんにもドラマがあるので毎回楽しみにしてください。

それとアレッタは1話を見る限りはドジっこっぽいですけど、頑張り屋さんですし、実はできる子だったというシーンもありますので、温かく見守っていただけたら嬉しいです。

――公式HPなどで次週の料理もわかるので、いっそのこと腹を決めて、その料理を用意しておくというのも手なのでは?

上坂:確かに。観ながら食べるのはいいかも。ぜひ夜中のガッツリ飯を(笑)。

伊藤:それもいいけど、店主が作っていく様子が食欲をそそってくれるので、できれば観た後に食べてほしいな。例えば次週のメンチカツを買ってきておいて食べたとしても、店主の作っているのを見て、「あっ、これじゃなかった。もっといいヤツにすればよかった!」と後悔することになるかもしれないから。

上坂:それならもう自分で作ってしまうのは?

伊藤:そうだね。店主と一緒に作っちゃうのもアリですね。翌日でもいいから。

上坂:HPに店主のレシピを載せてほしい。

伊藤:それ、いいね! 普段自炊しない人もトライしてみようというきっかけにもなるし。

――毎回、食堂に人が集ってドラマが繰り広げられるところは昭和のドラマっぽいなとも思いました。

上坂:確かに。でも私が思い描いているのとは全然違うかも。昔の高倉健さんが出ている映画で、居酒屋でめちゃくちゃ盛り上がっているところに出所したての健さんがビールとカツ丼ですごく悩んでて。手持ちのお金が足りなくて両方頼めないという。

――自分のイメージはTVのホームドラマだったんですけど……。

上坂:私、任侠ものしか観てなくて。

伊藤: (笑) でも群像劇としても魅力的ですよね。

上坂:料理によってスポットが当たるキャラが違うし、その後の話でその時のキャラが別のキャラと絡んだりするのが面白いですね。


ねこやから美味しい幸せのおすそ分けを!

――では最後にメッセージをお願いします。

上坂:『異世界食堂』はとても幸せに満ちあふれた、誰も傷ついたりしない、安心して観られる作品です。取り上げた料理を買ってくるのもいいけど、一緒に作るのがいいのかなと思いました。でも、ビーフシチューは大変そうですね。圧力鍋がいるのかな?

伊藤:前日から仕込もう。

上坂:そうすればトロトロのビーフシチューが。とにかく料理が美味しそうに見えるし、アレッタもかわいらしいところがいっぱいあるので、愛でてください。オムニバス形式なので、もし見逃したとしても置いていかれたりしません。ぜひのんびり楽しく、生活のお伴に、7日に1度のお楽しみにしてください。

伊藤:すみれちゃんのコメントの後、他に何を言えばいいというのでしょうか? ごちそうさま?(笑) 観れば幸せな気持ちになれることは間違いありません。食べるのが好きな方、料理をするのが好きな方は、ねこやに一度お立ち寄りください。あなたにも美味しい、幸せのおすそ分けをします。

 

作品概要
■TVアニメ『異世界食堂』

【放送情報】
テレビ東京:7月3日より毎週月曜日深夜1:35~
BSジャパン:7月8日より毎週土曜日深夜0:30~
AT-X:7月6日より毎週木曜日夜8:00~
[AT-Xリピート放送]
毎週土曜昼12:00~/毎週日曜朝6:00~/毎週火曜朝4:00~
※ 放送日時は変更になる場合があります

【配信情報】
dTV、あにてれ、dアニメストア他にて随時配信開始予定

【スタッフ】
原作:犬塚惇平(ヒーロー文庫/主婦の友社 刊)
原作イラスト:エナミカツミ
監督・シリーズ構成:神保昌登
キャラクターデザイン:佐野隆雄・佐野恵一
プロップデザイン:森木靖泰
美術監督:片平真司
色彩設:水本志保
撮影監督:佐藤 敦
編集:近藤勇二
音楽:辻林美穂/TOMISIRO
音楽製作:フライングドッグ
音響監督:土屋雅紀
音響制作:グルーヴ
アニメーション制作:SILVER LINK.
オープニングテーマ:Wake Up, May’n!「One In A Billion」
エンディングテーマ:安野希世乃「ちいさなひとつぶ」

【キャスト】
店主:諏訪部順一
アレッタ:上坂すみれ
クロ:大西沙織
赤の女王:伊藤静
アルトリウス:清川元夢
タツゴロウ:大塚芳忠
アルフォンス:立木文彦
サラ:安野希世乃
ハインリヒ:杉田智和

【あらすじ】
 オフィス街に程近い商店街の一角、雑居ビルの地下一階にある、猫の絵が描かれた看板が目印の「洋食のねこや」。どこにでもありそうなこの洋食屋の扉は、週に一度“特別営業”の土曜日にだけ「異世界」とつながる。

 向こうの世界の様々な場所に現れる扉を通じてやってくる、文化も、種族すらもバラバラな「向こうの世界」の客たちが舌鼓を打ってしまう、不思議な“魅力”を持った料理がここ「異世界食堂」にはある。

 この店で生まれる異世界と現代、食堂に集う人々と店主、そして料理との一期一会を描く、温かい出会いの物語。

>>TVアニメ『異世界食堂』公式サイト
>>TVアニメ『異世界食堂』公式Twitter(@nekoya_PR)

(C)犬塚惇平・主婦の友社/「異世界食堂」製作委員会
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