多くの人に支えられて歩んだ3年間で感謝を伝えたい相手とは――「アニメイト音楽館」スペシャルイベント終了後の蒼井翔太さん＆アニ☆メイトくんにインタビュー

　2016年7月に30周年を迎えたアニメイト。2016年7月1日からは「アニメイト30周年プロジェクト」と題し、およそ1年間にわたって多数のイベント・プロジェクトを行ってきました。

　2017年6月17日(土)には、30周年イヤーを締めくくるイベントとして、音楽情報番組「アニメイト音楽館」のイベント「30th FINAL アニメイト音楽館 スペシャルイベント」がアニメイト池袋本店にて開催。MCの蒼井翔太さん＆アシスタントキャラクターのアニ☆メイトくんや豪華ゲストが出演し、大いに盛り上がりました。

　この度、そんなイベント終了後の蒼井さん＆アニ☆メイトくんにインタビューを実施！ 主に蒼井さんが大活躍したイベントの振り返りや、これまでの「アニメイト音楽館」を通して感謝したい方へ向けたメッセージなど、語っていただきました。

>>蒼井さんがアニメイト音楽館でアニメイト30周年イヤーを締めくくる

蒼井さんとアニ☆メイトくんが歩んだ3年間で感謝を伝えたい相手とは
――今回はお客さんを招いたうえで生放送も行われたりと、まさにスペシャルな内容になったと思いますが、まずはイベントの感想をお聞かせください。

蒼井翔太さん（以下、蒼井）：「アニメイト30周年プロジェクト」のラストを飾るイベントということで、「アニメイト音楽館」のスペシャルイベントをやらせていただけてありがたいなと思いました。また、日頃からアニメイトさんにはお世話になっているので、ちょっとした恩返しができたらいいなという思いで今回のイベントに立たせていただきました。

　会場にはたくさんの方が来てくださって嬉しかったですし、とても楽しかったです。個人的にはイベントで挑戦させていただいたコーナーもありましたが、アニ☆メイトくんや来てくださったお客さんが居る空間に助けられました。恩返ししなきゃいけないのに、また助けていただいたので、今度こそ恩返ししたいなと思うイベントになりました。

――ランキングでは蒼井さんご自身の楽曲や、参加されているキャラクターソングがランクインしていましたね。

蒼井：ありがたいことです！ とても嬉しかったですし生放送ということもあって、いつも以上にカウントダウンの曲紹介は緊張しました。いつもはアニ☆メイトくんとの砕けた雰囲気でホーム感を大切にしているんですけど、今回はちゃんと司会者という立場で少しかしこまったランキング紹介になっていたかもしれません。でも勉強になりましたし、いい経験をさせていただきました。

――アニ☆メイトくんはいかがでしょう？

アニ☆メイトくん：この仕事のオファーが来たときに、ちょっと勘違いしていたんだよ。イベントのタイトルを見たら「30th FINAL」「スペシャルイベント」といった文字が目に入ってきて「うちの番組終わるんだっけ!?」と思って(笑)。

一同：（笑）

アニ☆メイトくん：「アニメイト音楽館が何か30の節目で終わっちゃうの!?」って色々なことが錯綜してな（笑）。思わずマネージャーに電話したら丁寧に説明されて赤面しちまったよ（笑）。

蒼井：いつもは顔がホワイトなアニ☆メイトくんがね（笑）。

アニ☆メイトくん：もうポッと頬を染めてな（笑）。ただ、久しぶりにお客さんを入れて、さらに生放送ということで楽しかったよ。そもそも普通に考えたら、かなりプレッシャーのある中での献立だったと思うぜ？ でも翔太は緊張したと言いつつおくびにも出さず、さっとこなして見せたのは「アニメイト音楽館」の歴史じゃねぇのかな。アニメイト30周年という中で、俺らの3年の歴史を振り返って確認できたイベントだったと思うよ。

――イベントではアニ☆メイトくんもかなり気合が入っていましたよね。

アニ☆メイトくん：いやいや……普通だぜ？（笑） でもやっぱりお客さんの前だと興奮しちゃうから気合が入っちまうよな！

――（笑）。ゲストとして柊南さんと堀江一眞さんが出演されましたが、お二人のパフォーマンスをご覧になっていかがでしたか？

蒼井：お客さんを招いたときの「アニメイト音楽館」では、あまりゲストをお迎えする機会がなかったんですよね。ゲストの柊南さんは女性で、会場にも女性の方が多く、その中で歌うのは緊張されるんだろうなと思いました。でも柊南さんは妖精のように綺麗な歌声を披露してくださって、僕もノリノリで見させていただきました。

　また今回初めてお会いした堀江さんは、音楽朗読劇『源氏物語～陽光の姫 夕闇の君～』を一部披露してくださいましたが、「僕もその中に入りたい！」と思いました！ このお仕事をさせていただいていると、聞き手として楽しみたい気持ちと、「僕もその物語に入りたい！」という気持ちが生まれるんです。本当に惹きつけられる朗読劇を見せてくださって個人的にも勉強になりましたし、お客さんも続きが気になっている顔をしていたので、ゲストさんも含めてイベントは大成功したと思います。

アニ☆メイトくん：もうさぁ……柊南ちゃん可愛かったよね！ 俺だけ一人アリーナで見させてもらったけど、お客さんと一緒に盛り上がってたから！ ただ変な話、彼女にとってアウェイ感があったと思うんだけど、その中で健気に頑張っている姿からプロを見させてもらったし、パフォーマンスで魅せる姿からは初心を思い出させられたよ。

　そして堀江くんの企画力や、音楽朗読劇ユニット「声劇和楽団」を主催していることに驚いちゃってね。実は随分前に話だけは聞いていたけど、今回のステージを通して改めて尊敬したよ。「頑張ってんな堀江一眞」って思ったぜ。

――まさに"表現者"という言葉がピッタリなステージでした。

アニ☆メイトくん：そうだな！ 俺もある種「声優」を名乗ってもいいんじゃないかと思うんだ。まぁやろうと思えばできるわけだから、そういう立場からすると俺も血が騒ぐんだよな。あんなステージを見せられると、やりたくなっちまう！

蒼井：今後、新しいコンテンツが生み出される中でエンドロールを見ていくと、もしかしたら「アニ☆メイトくん」という名前が出てくるかもしれませんからね！

アニ☆メイトくん：正式表記は「アニ☆メイトくん」だから、よろしくな！ 「アニ・メイトくん」は偽物だから気をつけろよ！

一同：（笑）

蒼井：どうしよう偽物だったら（笑）。ライバル出現ですね！

――「アニ☆メイトくんVSアニ・メイトくん」なんて展開もあり得るかもしれませんね（笑）。

アニ☆メイトくん：そりゃ痺れるねぇ（笑）。

蒼井：もうライバルは決まっています！ ぐらP(※)です!!

アニ☆メイトくん：(声真似して)ぐらPだよ！

※GRANRODEOによる初のオリジナルアニメ『ぐらP＆ろで夫』のキャラクター。

――ぐらPにそっくりです！（笑） ちなみにイベント中のワンコーナー「メイトの挑戦状～30周年編～」では、様々なテーマをもとに即興劇をされている蒼井さんが印象的でした。

蒼井：もちろん、あの空間の中で幸せや楽しさを感じていましたけど、実はそのコーナーだけ記憶があまりないんですよね……。毛穴という穴から、色々な汁が出ていたと思います（笑）。今年一番、頭の回転が早かった瞬間かなと思ったくらいです。でもアニ☆メイトくんが実況してくれたり、お客さんが笑ってくださることからインスピレーションが掻き立てられ、色々なアイデアが浮かんできたんだと思います。

――生ならではの臨場感がありますよね。ただ、ステージに立っている蒼井さんは……。

蒼井：(コーナー前は)恐怖でしかなかったですよね（笑）。収録ならちょっと考える時間がありますけど、お客さんを入れたイベントかつ生放送となると、考える時間も決められているじゃないですか。早くやらないと時間がオーバーしちゃうと思って咄嗟に考えたものや、リアルタイムだからみなさんに分かってもらえそうな時事ネタを出していった記憶だけは残っているんですよ……。

アニ☆メイトくん：あのときの翔太はすごかったぜ！ おべんちゃら抜きで神がかってた！ まさに神回！

蒼井：ありがとう～！

アニ☆メイトくん：最初から知っていたんだけど、翔太は志が高いんだよな。こんなにカッコ良くて歌も上手ければそれだけで十分なのに、いい意味で欲張るところがあって俺はそこが好きなんだよ。MCや役者、声優として欲張っていて、常にそういう姿勢を続けているからこその成長があってあの結果を迎えたんだと思う。決してまぐれでできることじゃないから、翔太がどうやって日常と向き合って生きているのかが分かった瞬間だよな。もう翔太はエンターテイナーだ！

　それこそ今秋の「AD-LIVE 2017」は何も怖くねーな！ 言ってみれば「AD-LIVE」も同じ状況だからよ。ライブビューイングもやるし、お客さんの目の前でアドリブをすることは一緒だろうし。俺の友達の岩田光央が過去に出演していたらしく、岩田から話を聞いたことあるからな！

蒼井：岩田光央さんと小野大輔さんが一緒に出演されていたときの映像を、実は見させていただきました！

アニ☆メイトくん：あ、見たんだ！（笑）

蒼井：岩田さんがガッツリ化粧されていて、とても面白かったです（笑）。

アニ☆メイトくん：あれはすごかったね（笑）。まぁ総じて翔太は貪欲なエンターテイナーだ！

――今回のスペシャルイベントは"感謝"がテーマになっていますが、約3年間「アニメイト音楽館」を続けてきたお二人が感謝したいことはありますか？

蒼井：いつもは見てくださるお客さんの楽しそうな顔を想像しながら収録させていただいていますが、今回のイベントで改めてみなさんが笑ったり楽しんでくださる姿を見られて嬉しく思いました。また「いつも見てます」などのメッセージをアンケートで読ませていただきましたが、「アニメイト音楽館」をやらせていただいている一人として、感謝の気持ちを再確認することができました。またアドリブのコーナーも、みなさんが居てくださったから成功することができたと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。

　そして、アニ☆メイトくんと約3年間共演させていただきましたが、最初は「タメ語で喋れるかな」「お友達になれるかな」という思いから不安だったんですけど、言葉は乱暴でもアニ☆メイトくんは優しくしてくれたので、毎回感謝しています。

アニ☆メイトくん：俺も翔太と同じく、お客さんに対する感謝でいっぱいだな。また、お客さんに向き合う機会を作ってくれるスタッフにも感謝だし、一緒に出演してくれる翔太にも感謝してるよ。つまり何が言いたいかというと、世の中すべてに感謝！ ……ってことかな！ うっしゃっしゃっしゃっしゃ!!

蒼井：森羅万象！

アニ☆メイトくん：そう！ そして最も感謝されるべきは……俺！ みたいな！ うっしゃっしゃっしゃっしゃ!!

蒼井：アニ☆メイトくん、ありがとうございます！

アニ☆メイトくん：おうッ！

――最後に「アニメイト音楽館」を見てくださるファンの方へメッセージをお願いします。

蒼井：いつも「アニメイト音楽館」を見てくださってありがとうございます。アニ☆メイトくんと、「アニメイト音楽館」を作っているスタッフのみなさん、そして見てくださるお客さんと一緒の約3年間……いえ、まだ3年間だと思っているので、これから自分の成長を見せていきながら、みなさんの大好きなアニメやアニソンなど、大好きなものを共有して、ご紹介していけたらなと思います。これからも末永く、よろしくお願いします！

アニ☆メイトくん：(読者にむけて)みんな可愛いよ～！

蒼井：ありがとうございます!!

アニ☆メイトくん：オメーじゃねぇよ！ たしかにオメーも可愛いけど、今はオメーに向けてねぇよ!? お客さんに向けてだからな？（笑）

一同：（笑）

アニ☆メイトくん：いつも応援してくれてありがとね！ 君たちが支持して見てくれているから、まだまだ番組もできるし地方にも行けるんだ（笑）。だから、ずっと応援してね～！ バイビー!!

――ありがとうございました！


[取材・文／鳥谷部宏平]

>>animate 音楽館 特設ページ