TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』新たな展開に突入した8話！鬼頭明里さん＆久保ユリカさんが思わず笑ってしまったシーンとは

2017年7月より放送中の『よう実』こと、TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』(原作：衣笠彰梧／キャラクター原案：トモセシュンサク)。アニメイトタイムズでは、本作の連載企画「ようこそ実力至上主義の広報室へ　～すべての人間は生まれながらにして知らんことを欲す～」を毎週掲載中です。

『よう実』に出演する声優陣をはじめ、アーティストやスタッフへ作品について、たっぷりとお話を伺っていく連載 第8回目に登場していただくのは、ヒロイン堀北鈴音役・鬼頭明里さんと櫛田桔梗役・久保ユリカさん。アニメの感想、そして二人がMCを務めるラジオについて語っていただきました！

■□■□■　連載バックナンバー　■□■□■
　　　　　【第1回】千葉翔也さん×鬼頭明里さん
　　　　　【第2回】千葉翔也さん×鬼頭明里さん
　　　　　【第3回】千葉翔也さん×久保ユリカさん
　　　　　【第4回】鬼頭明里さん×梅原裕一郎さん
　　　　　【第5回】ZAQさん×Minamiさん
　　　　　【第6回】千葉翔也さん×M・A・Oさん
　　　　　【第7回】鬼頭明里さん×東山奈央さん
イマココ⇒【第8回】鬼頭明里さん×久保ユリカさん

改めて語るお互いが演じるキャラクターの印象
――『よう実』のアニメをここまで見てきて、お二人はどのあたりに面白さを感じていますか？

堀北鈴音役・鬼頭明里さん(以下、鬼頭)：みんなの裏の顔が見えてきたところがすごく面白いなと思います。しかも裏の顔をすべて見せるわけではなく、こういう面もあるよってチラッと小出しにしてくるので、すごく気になるんです！

櫛田桔梗役・久保ユリカさん(以下、久保)：二面性がみんなにある感じが、徐々に見えてきてるよね。

鬼頭：で、結局どうなの？っていうのは分からないから、ずっと続きが気になってしまうんですよね。

久保：収録中に音響監督の飯田(里樹)さんもよくおっしゃることなんですけど、見ていて種明かしされたときに、みんなが「まぁ、分かってたけどね！」ってなるギリギリのラインというか。分からなさ過ぎず、分かり過ぎないギリギリのラインで事件が起こったり解決したりするところを表現しているのが、『よう実』ならではだと思います。これが分かりにく過ぎると、スッキリ度合いにも幅が出ちゃうと思うんですよ。種明かしされたときに、みんながスッキリするのが、このアニメの面白さかなと。

――種明かしされたあとに、雰囲気変わる人もいますよね、須藤とか。

久保：分かりやすく変わった(笑)。

鬼頭：かわいくなっちゃった(笑)。

久保：すぐに惚れちゃうっていうね。

――櫛田はその点、二面性を出したのに、その後にあまり変化が見られないキャラクターですよね。

久保：そうですね。そこが櫛田の良いところでもあり、怖いところでもあるというか。だからどっちが本当なの？っていうのが、『よう実』のTVアニメ放送中に分かるのか分からないのかというところも含めて、最後まで見ていただけたら面白いのかなって思います。

――ちなみに3話後の反応って、見たり聞いたりしましたか？

久保：そうですね。直接言われたりするのは「櫛田のあの感じ、ほんと怖かったです」って(笑)。「あれができるってことは、久保さんもそういうことですか？」みたいに言われて、なぜそこが繋がる！みたいな(笑)。お芝居をしている上ではすごくありがたい言葉ではあるんですけど、ちょっと切なさもありますね。私、そう見られているのかなっていう(笑)。

――久保さんがどこかで柵を蹴っていたら、そっとしておきたいと思います(笑)。

久保：はははは。確かに(笑)！　いや、私はもうちょっと上手にやりますけどね。最悪、見えるようなところではやらないです(笑)。

――アニメで描かれていた場所はさすがに、見えやすかったですよね。

久保：よく綾小路しかいなかったもんだなっていう(笑)。そこまで計算だったかもしれないですよね、綾小路には見せておこうかなっていう。でも、自分の中ではまた新しいキャラクターとの出会いだったので、3話で櫛田桔梗という女の子をやれたのは、これからも忘れられないことだなって思います。

――Twitterもいい感じに盛り上がっていたので、良かったのかなと。

久保：こんな性格の女が、このまま良い奴のわけがない！って散々言われていたんですけど、思ったより衝撃が強かったらしいので良かったです。

――堀北鈴音と櫛田桔梗は嫌い合っている二人ですけど、お互いのキャラクターを見ていかがですか？

鬼頭：私、櫛田は結構好きで、友達になりたいし、裏の顔を見ても友達になりたいと思っています。

久保： (そういうところ)ある！ある！みたいな感じだよね。

鬼頭：あと、「大丈夫！大丈夫！」って言ってもらいたいです。

――それ、ラジオのコーナーお馴染みですよね(笑)。久保さんは、堀北についてはいかがですか？

久保：私、オーディションのときは堀北をやりたいって思っていました。そのくらい好きで。でも、あかりん(鬼頭さん)の堀北を聞いたときに、「これは堀北だ！」って思ったんですよ(笑)。とてもじゃないけど私が扱える代物ではなかったと。

鬼頭：でも私も櫛田も受けました。

久保：ホント？

鬼頭：ただ、櫛田は私じゃなくてもいいのかなと思っていて、誰がやるんだろうと思っていたら久保さんで、「うわぁ～これだ！」って思ったんです。すごくしっくり来ました。

――そうだったんですね。久保さんは堀北を見てどうですか？

久保：私自身は、堀北という女の子は好きだし美しいなって思いますね。本当に飾らない、なのにたまに女の子っぽいところを出す。頬を赤らめるとか、やっぱり良いなって思います。


二人がパーソナリティ務めるWEBラジオでのエピソード

――キャラでは嫌い合っていますけど、お二人は『ようこそ実力至上主義のラジオへ 』を一緒にやっていますね。しかも、はじめから好き同士みたいな感じでラジオは始まっていました。

鬼頭・久保：はい！

――ラジオをガッツリやったのは初めてですか？

久保：そうですね。レギュラーで何かをすることは初めてです。

――ラジオをやってみて分かったお互いの性格とか。こういうところがキャラに似てるかも、みたいなところはありますか？

鬼頭：意外とシカさん(久保さん)は毒舌なところあるなって、一緒にやってみて思いました(笑)。

久保：すごくネガティブなんだよね(笑)。逆にあかりんはクールそうに見えるけど、すごく人好きするというか。誰とでもお話してるし、みんなに愛されるタイプだよね。

鬼頭：嫌われたくないので(ボソッ)。

久保：あははは。それも含めてあかりんの良さであり、飾らずにみんなに好かれているところですよね。ちょっと堀北に近いところもあるのかなって思います。

鬼頭：照れますね。でも久保さんの毒舌も、面白いほうの毒舌なんです。私、仲が良い人にはわりと言っちゃうので、傷つけてしまうこともあるんですけど、シカさんは笑えるほうの毒舌なんです。

――では、久保さんもみんなに好かれそうな感じですね。ラジオの思い出ってありますか？

久保：ZAQさんがゲストで来てくださったときですね。アーティストさんに来ていただいて一緒にカップラーメンを食べるって、まぁないですよね(笑)。歌の話ももちろん聞きましたけど。しかも快く「いいですね～」って言ってくれて。

鬼頭：普通に一緒にラーメンをすすってくれましたね。

久保：そんな感じで、ラジオは和気あいあいとしていいます。そういえば、DJCDもやらせてもらいました。

鬼頭：対決しましたね。ちゃんと仲が悪くならずにできました。

久保：そうなんですよ。きゃっきゃ！って。

――ラジオで、お二人の仲が良かったので「仲が悪くなるようなコーナーはさせないでくださいね」って言っていましたよね。それを踏まえての対決だったんですね。

久保：そうなんです。でも無事、仲は悪くならずに終わりました。内容は、ぜひDJCDで確かめてください。

――普段のレギュラーのラジオのクイズも、結構難しいですよね。

鬼頭：勉強系のものを出されると、私たちはダメなんで。

久保：もう、壁を見るよね(笑)。

鬼頭：歴史問題ですって言われた瞬間、終わった～～って思います。

――どんな問題がいいんですか。

久保：なぞなぞとかがいいね(笑)。

鬼頭：平和な問題でお願いします。

――今後のラジオも注目して聞いてほしいですね。


8話の印象的なシーンは高円寺が登場するあのシーン

――8話後の掲載になるのですが、8話の感想を聞かせてください。

久保：アフレコのときがやっぱり面白かったです。

鬼頭：高円寺が面白かった回ですね。

久保：普段から高円寺の人気って、ブースの中ですごくて。

鬼頭：しゃべるたびにブースの中で笑っちゃうっていう。

久保：本番はみんなで我慢する。

鬼頭：8話では、濡れたまま船の廊下を歩いていて、ボーイに「お、お客様っ！ 困ります」って言われていて(笑)。

久保：「生憎と私は物心つく頃から体は拭かない主義なのだよ」って、とんでもないことを言っていたからね(笑)。

――あと、池と山内と須藤あたりが、女の子を下の名前で呼びたいみたいな話もありましたね。

久保：「そろそろ下の名前で呼んでもいいかな」って。

鬼頭：桔梗ちゃんって呼んでいいかを言われて、「寛治くんって呼べばいいかな？」って、あの返しはもう！

久保：慣れてるよね～(笑)。「な、何、急に！」とかじゃないところが、トキメキ生まれ過ぎない！っていう。

一同： (爆笑)

鬼頭：弄んでるなぁ～っていう。

久保：あれは逆にうまい返しだなと。

鬼頭：あれは感動しました！

久保：メモしとかないとね！

――鬼頭さんも言われたときに、そう返してください。

鬼頭：言います(笑)。

久保：余裕のある女性だね。

――そして龍園と堀北のやり取りもありましたね。

鬼頭：怪しいやり取りですよね。バーみたいなところだったから。

久保：龍園は高校生じゃないよね。

鬼頭：この人たちはいったい何者なんだっていう(笑)。

――「あとは俺の部屋で聞いてやる、二人きりでな」って龍園が伊吹に言っていましたが。

鬼頭・久保：あはははは。

久保：何だろう、何でカッコいい！ってならないんだろうね。『よう実』に出てくる男性、そこそこ見た目がよくて、いろんなニーズに合わせたイケメンが出てくるんだけど、だいたいクセがあるっていう(笑)。

鬼頭：でも私、結構、龍園さん好きなんですよ。

久保：そうだよね。じゃあ、ちょっとたまらなかった？

鬼頭：あのアウトローな感じ、たまらないです！　ちょっと堀北で強く当たるのが難しかったです(笑)。

――鬼頭さんは変わった趣味ですよね。堀北学といい。

鬼頭：冷たい感じの人が好きなんで。

――でも須藤もかわいいと言っていましたよね？

鬼頭：須藤はかわいいけど、犬的存在です。マスコットですね。

久保：あと、伊吹役のこまっちゃん(小松未可子さん)が出てきたのって、ここでしたよね？

――8話で、初めてがっつり出てきますね。

久保：こまっちゃんに「次回よろしくね！」って他の現場で会うたびに言われていたんですけど、全然現場に来なくて。この回の収録の時、「やっと来た！」って思いました(笑)。この辺から他のクラスのキャラクターも目立つようになってきた回だったので、お待たせしました！という感じもありつつ。

――このあとにご期待ください！！っという感じで、9～10話あたりで活躍する面々がいろいろ出てくるんですよね。それと櫛田と綾小路の会話もありましたが、ここはどうでしたか？

久保：「警戒してるんでしょ？」って言うところですよね。ここは3話以降で、久しぶりに少しテンション低めの櫛田というところだったんですけど、ここのシーンを演じながら、櫛田はいったい綾小路をどう思ってるんだ！って思いました。みんなも見いて思ったと思うし、私自身も不思議な子だなって。

鬼頭：「ううん、何でもないの、忘れて」って思わせぶりですよね。小悪魔ですよ。

――綾小路のことは、特別な存在だとは思っていますよね。

久保：そうですね～。そこが駆け引き上手すぎるなぁって思います。どういう意味で気になる存在なのかって、ここまで来てもまだわからない。ミステリアス！

9話ではいろいろなキャラクターにスポットが

――では、9話以降の見どころをお願いします！

久保：学園からちょっと飛び出た話が新たに始まります。8話で他のクラスの人たちが一気に出てきたんですけど、それぞれのクラスのテンション感が違うのが結構分かりやすく出ていました。

鬼頭：ガヤ録りしたとき、ここはBクラスのみなさんなので、ちょっと頭良さげにとか。ここはCクラスなのでパリピだらけですとか。私たちもガヤで他のクラスを体験するみたいな。

久保：Dクラスはアホです、みたいな。そうやって分かりやすく各クラスの色が見えてくる回なのかなと思います。そこを含めて見どころが多いと思います！

久保：あと8話で、堀北がいつもほどツンツンしていなかったというか、絶妙なラインだったりもしたので、何かあるのかなって。そういうところも頭のいいみなさんは予想して見ていただくと(笑)、面白いかなと。いろんなところに伏線があったりするので。

鬼頭：そうですね。堀北があまり出てこないぶん、他のキャラクターにスポットが当たっていたりするので、綾小路の策士っぷりを見ていただきたいですね。あと、高円寺の大活躍もお見逃しなく。

[取材・文／塚越淳一　編集／柏村友哉]

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作品情報
【放送情報】
AT-X：毎週水曜 夜11時30分～
　【リピート放送】
　毎週金曜 午後3時30分～
　毎週日曜 朝8時30分～
　毎週火曜 朝7時30分～
TOKYO MX：毎週水曜 深夜1時05分～
テレビ愛知：毎週水曜 深夜2時35分～
KBS京都：毎週水曜 深夜1時05分～
サンテレビ：毎週水曜 深夜1時30分～
TVQ九州放送：毎週水曜 深夜2時35分～
BS11：毎週金曜 夜11時00分～

【スタッフ】
監督：岸 誠二 × 橋本裕之
シリーズ構成：朱白あおい(ミームミーム)
キャラクターデザイン：森田和明
アニメーション制作：Lerche
製作：ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

【キャスト】
[Dクラス]
綾小路清隆 千葉翔也
堀北鈴音 鬼頭明里
櫛田桔梗 久保ユリカ
佐倉愛里 Ｍ・Ａ・Ｏ
軽井沢恵 竹達彩奈
平田洋介 逢坂良太
高円寺六助 岩澤俊樹
須藤 健 竹内栄治
池 寛治 阿部大樹
山内春樹 岩中睦樹
幸村輝彦 郷田翼

[Aクラス]
坂柳有栖 日高里菜
葛城康平 日野 聡

[Bクラス]
一之瀬帆波 東山奈央
神崎隆二 若山晃久

[Cクラス]
龍園 翔 水中雅章
伊吹 澪 小松未可子

[生徒会]
堀北 学 梅原裕一郎
橘 茜 小原好美

[教員]
茶柱佐枝 佐藤利奈
星之宮知恵 金元寿子

【音楽情報】
・OP：ZAQ「カーストルーム」(2017年8月9日発売)
・ED：Minami「Beautiful Soldier」(2017年8月23日発売)

【STORY】
　この社会は平等であるか否か。真の『実力』とは何か――。

　東京都高度育成高等学校。それは徹底した実力至上主義を掲げ、進学率・就職率100％を誇る進学校である。そこに入学して1年Dクラスに配属された綾小路清隆だったが、学校は実力至上主義の看板とは裏腹に、生徒に現金と同価値のポイントを月10万円分も与え、授業や生活態度についても放任主義を貫く。夢のような高校生活の中で、散財を続け自堕落な日々を送るクラスメイトたち。

　しかし、間もなく彼らは学校のシステムの真実を知り、絶望の淵に叩き落とされるのだった……！

　落ちこぼれが集められたDクラスから少年少女たちが見出すものは、世界の矛盾か、それとも正当なる実力社会か。

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