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『はねバド!』YURiKA×大原ゆい子 対談――OP・ED互いの楽曲から感じ取ったもの

『はねバド!』YURiKAさん×大原ゆい子さん アーティスト対談――OP・ED互いの楽曲から感じ取ったもの

高校生の羽咲綾乃たちがバドミントンに熱い青春を燃やすTVアニメ『はねバド!』(濱田浩輔さん原作、講談社『good!アフタヌーン』連載中)が好評放送中! 北小町高校バドミントン部の一員になれた綾乃の前に、強敵コニーが立ち塞がり、物語は更に盛り上がっています。

アニメイトタイムズではアニメ化記念座談会をお送りしていますが、その第3弾はOP曲「ふたりの羽根」を歌うYURiKAさんとED曲「ハイステッパー」を歌う大原ゆい子さんのアーティスト座談会です。

共に8月15日のシングル発売を控えた今、同じレーベルに所属し、共演も多く、プライベートでも仲良しという2人に、『はねバド!』の魅力と、OP曲、ED曲への想いを語っていただきました。

 

キャラたちそれぞれの物語と高め合う姿が印象的な作品。この作品を機にバドミントンもプレー

――『はねバド!』の原作を読んだ時、そしてアニメをご覧になった感想は?

YURiKAさん(以下、YURiKA):メインの綾乃やなぎさだけでなく、他のキャラ1人ひとりにも物語があって。それぞれの想いを抱えながらバドミントンに打ち込む姿が印象的だったので、OP曲を歌うことで私もアニメを盛り上げていけたらいいなと思いました。

大原ゆい子さん(以下、大原):まず原作を読んだ時、バドミントンの試合風景などを忠実に描きながら、プレーする女の子たちも部の仲間もライバルだし、他校にもライバルがいて、お互いに刺激し合い、高め合っていく姿も描かれていて、純粋に素敵な作品だなと思いました。そしてアニメになったら映像がすごくて。

一番印象的だったのは色合いで、見ていた最初の頃は「何で体育館が暗いんだろう?」と思っていて、気になって検索してみたら、バドミントンでは風が入らないようにカーテンを閉めたり、シャトルが見にくくならないように照明を落としたりすることを知りました。そういう細かい部分までこだわって作られているんだと改めてわかって。今、私たち、純粋に視聴者として楽しんでいます。ねっ?

YURiKA:うん! 毎週、楽しみなんです。

――ちなみに『はねバド!』の中で好きなキャラクターは?

YURiKA:私は綾乃の幼なじみのエレナです。

大原:私は最初、なぎさが好きだったんですけど、今はなぎさと理子が好きなので、なぎ・理子です。

YURiKA:あっ、私もなぎさも好き。だからなぎ・エレで(笑)。

――お二人はバドミントンに触れた経験は?

YURiKA:この作品に関わるようになってから週1回、プライベートでバドミントンをするようになりました。制作の方にバドミントン経験者の方が多くて、月に1回行われているバドミントン会にゆい子さんと一緒に参加したりしてます。

大原:そうなんです!

YURiKA:この間、ゆい子さんと70回以上ラリーが続いて。すごくないですか?

――確かに。クリアでつなぐにしても2人がある程度、打てないと続けるのは難しいですからね。

大原:最初は全然うまくいかなかったのに、何とかここまでできるようになりました。これからも更なる高みを目指して。

YURiKA:頑張ります!


「YURiKAちゃんの声の大きさと小ささのギャップに驚き」「ゆい子さんは居心地がいい存在」

――お二人はプライベートでも仲が良いそうですが、知り合ってからどのくらい経ったのでしょうか?

YURiKA:3年くらいかな。

大原:初めて会ったのは、私が曲のプリプロ(制作のための下準備)をしている時に、歌が聴こえてきて。「大きい声の子なんだな」と思って、スタジオから出てきたのが小柄でめちゃめちゃかわいい子で、ビックリしたことを覚えてます。そこから元気なイメージが常にあるし、実際そのままなんですけど、長く一緒にいるとすごく大人な部分も見えてきて。

YURiKA:本当ですか?

大原:うん。たぶん私より考え方は大人だと思う。

YURiKA:うれしい! (周りのスタッフを見渡しながら)ですって! 何でノーリアクションなんですか!?(笑) 私は初めてお会いする前からゆい子さんがED曲「Magic Parade」を歌っている映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』を見ていたので、実際にお会いして「あっ、本物だ」と(笑)。それ以来、お仕事でご一緒する機会が多いのに、プライベートでも遊んだり、お食事に行ったりして。

大原:もはやダブルス感が強いよね(笑)。

YURiKA:性格も違うのに、一緒にいると居心地が良くて、ありがたい存在です。

大原:私も。どうしてなのか、わからないけど、わかり合えるんですよね。

OP曲「ふたりの羽根」は、いきものがかりの水野良樹さん作曲で、さわやかに弾む曲調と物語の展開で印象が変わる曲

――ではお二人が歌っている『はねバド!』のOP曲、ED曲のお話を。まずYURiKAさんが歌っているOP曲「ふたりの羽根」は、いきものがかりの水野良樹さんが作曲されたそうですね。

YURiKA:『はねバド!』の曲を歌わせていただくことを聞いた時、水野さんが作曲してくださることも知らされて。アニメやゲームの知識に偏った私でも(笑)、知っているすごいアーティストさんに作っていただけるなんてすごく驚きました。

私の前作「鏡面の波」(アニメ『宝石の国』OP曲)は新境地を開拓した感覚がありましたが、この曲ではいい意味で原点に帰ってきた気がするし、私らしさを感じてもらえたらいいなと思いました。


――キャッチーでさわやかなメロディラインと、ストリングスなど楽器の弾む感じなど青春スポーツアニメのOP曲らしくてピッタリだなと思いました。

YURiKA:ありがとうございます。またアニメのお話が進むにつれて、印象が変わる曲だなとも思いました。最初はアニメもさわやかだけど、バドミントンに励む中での苦悩や、部活の仲間や他校の選手との戦いの激しさなども見えてきましたが、OP曲を聴いて「このフレーズはもしかしたらこのシーンのことを歌っていたのかな」と思ったり、いろいろな楽しみ方ができると思います。

――歌詞は綾乃となぎさが一緒に切磋琢磨しながら高め合っていこうという内容かなと。

YURiKA:そういう捉え方もあると思うけど、心を閉ざしていた過去の綾乃と仲間を得た今の綾乃かもしれないし、いろいろな二人を想像しながら聴いてもらいたいです。

――OP映像でも、アートっぽくてスタイリッシュな絵にアニメの絵を挟みながらサビあたりでネットを挟んだ綾乃の真剣な表情と、様々なキャラがスロットマシンのように次々変わっていって。

YURiKA:「楽しい」・「さわやか」・「前向き」だけじゃない部分が垣間見えますよね。OP映像といえば、歌い始めの「ひとりだって進める?」で、タイトルが出てくるところはまさに王道だなと思ったし、好きなところでもあります。



大原さんいわく「耳に残るキャッチーな曲」。YURiKAさんのハイキーとテンション、ライブでの振付にも注目!

――大原さんがこの曲を聴いた時の感想は?

大原:1回聴いたら次にはもうサビを覚えていたくらい耳に残るメロディで。いきものがかりさんの曲自体がキャッチーで耳なじみがよくて、日本人の感性に合うと思っていましたが、そこにYURiKAちゃんの声がマッチしていて。「私にはこんな難しい曲絶対歌えない」と思うほどの曲なのに、ちゃんとYURiKAちゃんのカラーも出ていて、すごいなと思いました。

――サビの2回目の「もっと」で強くなったり、キーが高くなったりして、大変そうです。

YURiKA:高いなとは思うけど、苦しくはないかな。

大原:本当に!? すごい!

YURiKA:うん。むしろ躍動感や「キタ!キタ!」というテンションを残したくて、そこは頑張りました。

――全体的にハツラツとした歌声で、サビに向けて坂道を駆け上がっていくような感じで、スポーツ感もありますね。

YURiKA:実はライブでもスマッシュを打ったりしてるんです(笑)。バドミントンの熱さやちょっとしなやかなところがあったり、そんな部分も歌で表現できたらいいなと思って。

振付を、AKB48さんや木村カエラさん、いきものがかりさんの「じょいふる」などを担当されたair:manさんにお願いしたんですけど、ファンの皆さんが振りコピしてくださったりしてくれるのもうれしくて。

またOP映像のリズムと共に絵が変わっていくところも好きで、作品と曲と映像が一体になっている感じがして、そんな一体感をライブでも出せたらいいなと。OP映像でBメロ最後の「同じ空へ」で綾乃となぎさが手を合わせるシーンもライブでやってみたら、気付いてくださった方もいて、ライブで歌っても楽しい曲です。でも生で歌うにはちょっと高いかなと思いますけど(笑)。



ED曲「ハイステッパー」は大原さんが作詞作曲。キャラたちと自身、リスナーが「全力全開」になれるように

――大原さんが歌うED曲「ハイステッパー」ですが、ご自身で作詞・作曲されていますがどんなイメージで作られたのでしょうか?

大原:曲を作る時、「EDなのでこんな感じで」みたいな発注をいただくことが多いんですけど、今回は特になかったので、原作を読んで自分が思う『はねバド!』の1番いいところを楽曲に持ってきたいなと。やっぱり試合シーンがすごくカッコいいところは、私がファンとして他の人に伝えたいと思ったし、最後まで躍動感がある終わり方をしたら、『『はねバド!』カッコよかった!』という印象で見終えてもらえるかなと思って、アッパーなサウンドの曲になりました。

――なぜこの曲名と歌詞になったのでしょうか?

大原:曲名はいつも曲を書いて、歌詞が完成して、最後に付けていて、歌詞はアニメソングなので割とストレートに伝えるように心がけています。

今回、サビ頭で「全力全開」と歌っているのは、私は言霊はあると思っているので、歌っている自分も、聴いてくれる人も全力全開になれるパワーを込めているし、スポーツアニメというのを意識した部分でもあります。曲名はそんなところと、バドミントンのプレー中のステップに掛けて付けました。

――歌詞は作品に寄り添いつつもご自身のことも歌っているのかなと。

大原:あまり他人事にはしたくなくて。スポーツは自分を高めてするものだと思いますが、私もライブ前は自分を高めたくて、音楽を聴いたりするんですけど、もし『はねバド!』を見て、この曲を知って、気に入ってくれたスポーツ選手がいて、試合前に聴いてくれたらこんな感じがいいかなと。

あとサビの「邪魔なんてさせないから」は原作の中でなぎさが試合中に言っていたセリフで、そこにぐっと来て、歌詞を書く前からメモしていたので、それは使いたいなと思いました。

YURiKAさんいわく「新しいゆい子さんが見える曲」。フルの歌詞にはバドミントンのエッセンスも!?

――YURiKAさんはこの曲を聴いた時の感想は?

YURiKA:私の曲をレコーディングする時にゆい子さんの曲を聴かせてもらうんですけど、今回はギリギリまで聴かせてくれなくて。

大原:確かに、私も聴かせてもらえなかった。

YURiKA:そして初めて聴いた時、ゆい子さんの曲って、ゆったりしたイメージだったり、優しく包み込んでくれる印象が強かったので、ビックリしたし、新しいゆい子さんだ! と。でも作品を大切にしているところはまったく変わっていなくて。

――大原さんの歌声は独特のかわいさや優しさがあって、しっとりした曲にもアッパーな曲にもハマるし、心にひっかかってくる感じで。今回のような力強い歌詞や激しい曲調でも暑苦しく感じなくて。

大原:ありがとうございます。あとフルで聴いていただくとバドミントンのエッセンスも入っているので、じっくり聴いて、見つけていただけたら。

――ED映像は水彩っぽいイラストが使われて、OP映像と対照的なのもおもしろいなと思いました。

大原:あの映像があったからこそ、曲調は激しいけど、ちょうどいい感じでED感を出してくださって、すごくうれしいです。

YURiKAさんのアニメ盤CW「きっと、世界のまんなか」は綾乃たちの部活中や帰り道を歌ったさわやかな曲

――お二人のシングルはそれぞれアニメ盤とアーティスト盤の2種類があって、アニメ盤はカップリング曲もアニメに寄り添った楽曲になっていますね。まずYURiKAさんの「きっと、世界のまんなか」はまさに部活や青春を描いたような爽快感や懐かしさがあって。

YURiKA:せっかく『はねバド!』ファンの方が買ってくださると思うので、「ふたりの羽根」とは違った切り口で、肩を抜いた感じで『はねバド!』のことを歌えたらと思って。私から部活終わりや帰り道に歩きながら聴いてもらえるような曲がいいですとテーマもお伝えして、たくさん集まったコンペ曲を全部聴かせてもらって選ばせていただきました。

――聴いたら悠がよくコンビニのベンチでフランクをおいしそうに食べているシーンが浮かんできました(笑)。

YURiKA:もはやYURiKA的アニメEDみたいな(笑)。部活をしている仲間同士で一緒に汗をかいて頑張ったり、泣いたり、笑ったり、それぞれシーンが見えてくる、1つのドラマになっています。

――少しミディアム調のテンポでアコースティックギターの音色が心地よく、歌声もちょっと優しい感じで。

YURiKA:そうですね。私の楽曲はイケイケ! GO!GO! みたいな元気で勢いがある曲が多くて、こういうタイプの曲は珍しいかも。私の新しい一面が見せられたらいいなと。夏の夕暮れ時にもピッタリの曲だと思うので、冷たいアイスを食べながら聴いてほしいです(笑)。

大原さんのアニメ盤CW「ユアフライト」は理子目線でなぎさへの想いを歌った曲。「ハイステッパー」のアコースティクver.も!

――大原さんのカップリング曲「ユアフライト」はどんなイメージで制作されたのでしょうか?

大原:理子目線でなぎさを想う気持ちを歌った曲になっています。人に対して歌う曲は、ラブソングではあったけど、私が人にあまり頑張れというのが好きじゃなくて、そういう曲を書いてこなかったので、今回は理子がなぎさにどんな言葉をかけるだろうと考えながら歌詞を書きました。だから自分の身近にいるけど、尊敬している人に対して、かけたい言葉が詰まっています。

――確かに挫折したり、孤独になったなぎさのそばで、優しい言葉をかけたり、背中を押していた理子の姿に重なりました。曲名も飛び立とうとするなぎさを見守るようにも思えて。

大原:そうですね。でも「頑張れ」ではなく、「見てるよ」という気持ちを込めて作りました。

――イントロ~Aメロのアコギのさわやかな感じからサビで一気にエモーショナルになって、心をぐっとつかまれて揺さぶられるような。

大原:ありがとうございます。「ハイステッパー」と同じく、吉田穣さんに編曲していただきましたが、完成した曲を聴いたらすごくカッコよくなっていて。感謝してます。

――そしてもう1曲「ハイステッパー」のアコースティックバージョンも。

大原:吉田さんが苦労してアレンジしてくださったのを、更に苦労してアコースティックバージョンにしていただいて(笑)。最初は歌詞の中で「全力全開」と歌っているのに、アコースティックバージョンというのはちょっと戸惑いもありましたが、違う気持ちを込めて「全力全開」を歌わせていただいたので、最終的にはしっくりきて、自分でも歌いやすい曲になりました。

――力強い言葉が並んでいますが、しっとりした歌声とサウンドはすっと心に入りやすくて、そんなに焦らなくていいよと優しく包まれるような感覚になりました。

大原:そう伝わっていればいいなと思っています。

YURiKAさんのアーティスト盤CW「♯ザキャッチ」は自身のラジオ番組のテーマで、リスナーの歌詞や声が入った曲!?

――アーティスト盤のカップリング曲は、個性的でまたおもしろいなと。特にYURiKAさんの「♯ザキャッチ」は強烈ですね。

YURiKA:ちょっと突き抜けている感じですよね(笑)。私のラジオ番組「YURiKAのTHE CATCH」のテーマ曲で、リスナーのみんなから歌詞になりそうな言葉を募集したり、生放送中にみんなを呼んでBメロを収録したり、データで音声を送ってもらったりと、とにかくハチャメチャで。

――YURiKAさんとリスナーとの共作詞の形で、「突然の無茶だって受けて立つ」や「離れていても想い一つに」などラジオ番組の雰囲気や想いが伝わってきました。

YURiKA:私自身、元々、ラジオが好きでよく聴いていたし、ハガキ職人だったので……というか、ずっと文化放送のラジオばかり聴いていて。そんな自分が番組をやらせていただいるわけだし、リスナーだからこそわかる小ネタも散りばめてます。

大原:おもしろいよね。

YURiKA:ありがとうございます。番組を聴いてない人がこの曲を聴いて、おもしろそうだから聴いてみようという入り方をしてもらえたらいいなという気持ちもあります。

――サウンドアレンジがゴリゴリのロックで。番組ではみまるちゃんこと吉田さんの編曲ということで、大原さんのロックサウンドより激しいという(笑)。

大原:(笑)

YURiKA:ただのカッコいいロックチューンですよね。でもよくよく歌詞を聴いてみたら、こんなこと言ってたんだと。リスナーなら「なるほど」と思うし、聴いていない人は「何、これ? おもしろい」みたいな。

――「もう甘い台詞じゃ簡単に落ちないから」や「私の愛はそんなに軽いもんじゃない」など大人の女性っぽく背伸びをしている様子も描かれていて。

YURiKA:そうですね。特にサビでは歌い方も含めてちょっとカッコつけてみました(笑)。

――「カッコいい曲だな。ラジオ聴いてみよう」と思ったらYURiKAさんのおもしろトークでまたビックリしたりして。

大原:まさかこんな番組だったとは?(笑)

YURiKA:好き勝手に暴れまってます(笑)。

大原:吉田さんから元々、「YURiKAちゃんにこんな曲をやってほしいんだよね」という話を聞いていたので、実際に聴いた時、「確かに」と思ったし、YURiKAちゃんはまたいいカードを手に入れたなと思いました。ぜひライブで聴いてみたいですね。

YURiKA:私もライブで歌いたいです。

大原さんのアーティスト盤CW「リアライズ」はプロ野球BCリーグのテーマ曲!

――大原さんのカップリング曲「リアライズ」はプロ野球BCリーグのテーマ曲になっていますね。

大原:スポーツを観るのが好きで、特に野球が大好きで、ずっと野球に関係するお仕事をしたいと思っていたし、ずっと言い続けていたらやっと叶いました(笑)。

BCリーグは日本のトップカテゴリーであるNPBのプロ野球で活躍することを目指す人たちがプレーしている独立リーグで、私もプロのアーティストだけどもっと上に行きたいという気持ちは常に持ち続けていました。そんな時に今回のお話をいただいて、BCリーグのことを知っていくにつれて、チームや選手に関係なく、応援したいという気持ちになって書かせていただきました。

――BCリーグは夢を目指す人が集う場所であると同時に、夢をあきらめる場所とも言われていて。その背景を知っていると、選手たちのひた向きさを描いた歌詞にせつなさも感じて。

大原:ドラフトにかかってプロ球団に入団した人もいれば、頑張っても上がれなければ2年であきらめてやめる選手もいるとお聞きして、私もたぶん他の人もずっと好きなことをやっていられるとは限らないので、そういう気持ちも込めて作っています。

もう1曲のCW「ライラック」はせつない片思いを歌ったバラード曲

――もう1曲の「ライラック」はせつない片思いを歌ったバラード曲ですが、どうしてこの曲を

大原:1曲好きに曲を作ろう、今一番思っていることを書こうと。たまたま知り合いとご飯を食べに行った時に聞いたお話がすごく印象的で、それを自分の中で膨らませて書いてみました。

そして歌詞が完成した後に送ったら「これ不倫の曲?」とプロデューサーさんに言われたのがショックで(笑)。私が書いた恋愛の曲の中で一番ピュアな部分を書いたつもりだったのに。

――「ライラック」の花言葉は初恋や無邪気、若さだったので、むしろ不倫なんてまったく想像もしなかったですよ。

大原:ありがとうございます! ほらっ!?

プロデューサー:1つだけ言わせていただくと、歌詞をもらった時にはタイトルは付いてなかったので。

大原:でもでも!(笑) 「愛を知っていく予感はしてた」は、自分が恋をしていることに気付いていないけど、時間が経っていくうちに気付いていくという曲にしたかったんです。吉田さんが編曲でサビですごく盛り上げてくださったので、ストーリーに合っているなと思っています。

――「どこかに置いてくれるだけでいいから」など歌う声も愛しさを感じるし、恋をしている人、特に女性はすごく共感できると思いますよ。ちなみにYURiKAさんは大原さんのカップリング曲も聴きましたか?

YURiKA:全部聴きました! また新しいゆい子さんの表情が見えた気がして、新鮮でした。あと「ユアフライト」のお話で、「頑張れ」と言いたくないと言っていたけど、違う言葉で背中を押してくれている感じがいいなと思いました。ただ、そばでたくさんゆい子さんの曲を聴いているし、曲ができていく過程も知っているので、ゆい子さんらしいなと思えたし、たぶんゆい子さんのファンの方もそう思うんじゃないかなと。

大原:ありがとう。

――今回、お二人のカップリング曲は音楽性の幅を広げるような曲たちがそろったので、アニメ盤だけ、アーティスト盤だけじゃなく、全曲聴くことをオススメしたいです。

大原:そう言っていたけるとうれしいね。

YURiKA:うん。皆さん、ぜひ全部聴いてください。

リリース後には合同キャンペーンやフェス出演などライブで聴けるチャンスがいっぱい!

――リリース後には発売記念キャンペーンが行われますが、単独のものと合同のものがありますね。意気込みを聞かせてください。

YURiKA:まず大阪のリリースイベントではたこ焼きを食べます!

大原:いつも言っているよね(笑)。

YURiKA:フェスなどでの共演以外での合同のリリースイベントは楽しみで。ならではの距離感があるし。

大原:お互いのファンの方に聴いていただけるのもうれしいです。『はねバド!』のOP曲とED曲を同時に聴ける機会もあまりないと思うし。

YURiKA:だから私たちのことを『はねバド!』で知った方、『はねバド!』ファンの方にも来ていただいて、生でフルバージョンを聴いてほしいし、振付も見てほしいです。

大原:皆さんとふれ合える機会ですし、聴いてくださる反応を見られるのも楽しみです。あと三浦海岸で行われる『OTODAMA SEA STUDIO』にも一緒に出演させていただきます。

YURiKA:私、水鉄砲撃ちたいんですよ。気持ちよさそうだし。ゆい子さんや皆さんと一緒に夏の海を背に楽しめたらいいなと思っています。

――他に今後の予定をお聞かせください。

YURiKA:私は8月26日に『Animelo Summer Live 2018"OK!"』に出演させて頂きます。あと9月28日に発売されるゲーム『片恋いコントラスト』のED曲「時のFoliage」も歌わせていただいています。

大原:私は8月12日に、アコースティックワンマンライブ「アコースティックライスvol.1」があります。また9月23日『HUG ROCK FESTIVAL 2018』にも出演します。

――この夏は『はねバド!』だけでなく、お二人にとっても熱く、楽しい夏になりそうですね。

YURiKA・大原:はい!

YURiKA:駆け抜けて、無事に夏を終わらせたいと思います。

『はねバド!』をきっかけに私たちの歌に触れ、会いに来てください

――最後にメッセージをお願いします。

YURiKA:『はねバド!』はいちファンとして楽しませていただいていますが、毎回30分あっという間で。次の展開が気になるし、次が待ちきれません。

私はアニメのテーマ曲を歌わせていただくのは3作品目になりますが、そのありがたみや責任を感じながら、そして『はねバド!』の世界を盛り上げていけたらいいなと思って精いっぱい歌わせていただきました。

いつも応援してくださる方も、この作品で私を知ってくださった方も、2018年の夏を一緒に駆け抜けて、曲やイベントなどで忘れられない思い出を過ごせたらいいなと思っています。ぜひお会いしましょう!

大原:『はねバド!』はバドミントン協会の方やYONEXさん、高校のバドミントン部の方など、いろいろな方々が関わったり、バドミントンをしている方がたくさん見てくださっていて。私自身もバドミントンの楽しさやおもしろさを知ることができたし、アニメのリアルさや映像や音声などの素晴らしさに感動したり、いろいろな発見がありました。

そんな素敵な作品をきっかけに私やYURiKAちゃんの曲を聴いて、いいなと思ったり、興味を持ってもらえたらうれしいです。アニメの最後まで綾乃やなぎさと一緒に「全力全開」で駆け抜けていきたいです。そしておいしいたこ焼きを食べたいです(笑)。

CD情報

◆YURiKA
OP曲「ふたりの羽根」
2018年8月15日発売
アニメ盤・アーティスト盤共に1,300円(税別)
発売:TOHO animation

●アニメ盤


 
●アーティスト盤

 
◆大原ゆい子
ED曲「ハイステッパー」
2018年8月15日発売
アニメ盤・アーティスト盤共に1,500円(税別)
発売:TOHO animation

●アニメ盤


 
●アーティスト盤

YURiKA公式サイト
大原ゆい子公式サイト
 
『はねバド!』公式サイト
『はねバド!』公式Twitter(@hanebad_anime)

(C)2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会
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