『ジョジョの奇妙な冒険』企画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」をレポート！　荒木先生が描き下ろした12枚の新作大型原画が公開！

2018年8月24日(金)から10月1日(月)まで、漫画家・荒木飛呂彦氏の展覧会「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が、国立新美術館(東京・六本木)にて開催されます。

荒木氏の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』誕生30周年の集大成として開催する本展覧会では、初公開を含む豊富な肉筆原画や関係資料をはじめ、本展限定公開となる荒木氏が描き下ろした12枚の新作大型原画などを展示。

一般公開に先立ち、8月21日(火)にプレス内覧会と、荒木氏が登壇するトークセッション、コラボアーティストの作品についてのコンセプト紹介が行われました。見どころ盛りだくさんの本展覧会の模様について、レポートをお届けします！

(C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

第1部から第8部まで、150体以上のスタンド＆スタンド使いが集結！

入ってすぐの「ジョジョクロニクル」のコーナーでは、第1部から第8部『ジョジョリオン』まで、主要キャラとあらすじが展示。『ジョジョ』30周年をふり返ることができます。

(C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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続いては、主人公とライバルを白と黒で対比させた名言が描いてある巨大なバナーが天井から垂れ下がっている、迫力満点の展示コーナー。各部の主人公とライバルの原画が向き合うような構成になっています。

(C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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次のエリアには、『ジョジョリオン』18巻までに登場する、150体以上のスタンド＆スタンド使いが集結！　中央には美術家の小谷元彦さんのコラボ作品が展示されています。

(C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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小谷さんは『ジョジョ』について、切る・溶かす・ゆがむ・穴が開くといった肉体の欠損に対するアプローチが印象的だったと語ります。これら彫刻の作品を作るうえで共通点があるとし、自身の作品である「Morph」を完成させたと続けました。

▲小谷元彦さんの作品「Morph」 (C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社　(C) Motohiko Odani, Courtesy of YAMAMOTO GENDAI

“ジョジョ愛”溢れるコラボ作品が登場！

続いてのコーナーでは、『ジョジョ』の中でも特徴的な色使いやポージング、構図などが特徴的な原画が楽しめます。奥にはファッションデザイナーの森永邦彦さんらとのコラボ作品が展示されています。

(C) 荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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森永さんは『ジョジョ』特有のポージングを日常的な洋服の造形へと置き換え、自身の作品を完成させたと言います。マネキンは紫外線が当たった部分だけ模様が見える仕組みになっており、スタンド使い以外の目には捉えることができない存在であるスタンドの存在を意識したと語りました。

▲ファッションデザイナー・森永邦彦さんの作品「WEAR THE POSING,WEAR THE STAND」 (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社　(C)ANREALAGE

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社　(C)ANREALAGE

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社　(C)ANREALAGE

「ハイ・ヴォルテージ」のコーナーでは、第1部から第7部までのクライマックスのシーンが展示されています。奥にはイラストや擬音が揺れ動く様を、プロジェクションマッピングで表現されていました。

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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▲プロジェクションマッピング (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

映像展示のコーナーではビジュアルデザインスタジオ・WOWによる映像作品を楽しむことができます。

荒木先生が描き下ろした12枚の新作大型原画が公開！

「ジョジョリロン」のコーナーでは、大型原画のメイキング映像や、ラフスケッチやネーム原稿などが展示されており、『ジョジョ』創作の秘密について知ることができます。

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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『ジョジョ』展最大の見どころ、荒木氏が描き下ろした12枚の新作大型原画「裏切り者は常にいる」。等身大の12人のキャラクターと、12体のスタンドの姿が描かれます。

トークセッションに登壇した荒木氏は本作について、人間と同じ大きさを意識して描いたと語り、観客とキャラクターと一体化できる空間を目指したと続けます。

▲荒木飛呂彦氏

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

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荒木氏はキャラクターを選んだ理由として、髪型や帽子をかぶっているなど、シルエットで選んだと言います。続けて、カーズの半分ヌードのような絵が描けたのが良かったとジョークを飛ばすと、会場からは笑いが起こりました。

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS／集英社

コラボアーティストたちの作品や、描き下ろしの大型原画の展示など、見どころ盛りだくさんの本展覧会。2018年8月24日(金)から10月1日(月)まで、国立新美術館(東京・六本木)にて開催されます。

[取材・写真・文／島中一郎]

開催概要

「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」

●東京会場
展覧会名:荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
会期:2018年8月24日(金)~10月1日(月)[34日間]

★プレビューデイ2018年8月22日(水)、8月23日(木)

休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00まで)※最終入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館企画展示室2E(東京・六本木)
主催:国立新美術館、集英社
協賛:NTTドコモ、大日本印刷、ローソンチケット
協力:NTTコミュニケーションズ、日立コンシューマ・マーケティング
お問合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

●大阪会場
展覧会名:荒木飛呂彦原画展JOJO冒険の波紋
会期:2018年11月25日(日)~2019年1月14日(月)[51日間]※会期中無休
★プレビューデイ2018年11月23日(金・祝)、11月24日(土)

開館時間:10:00～20:00※最終入場は閉館の30分前まで
会場:大阪文化館・天保山(海遊館となり)
主催:集英社
協賛:NTTドコモ、大日本印刷、ローソンチケット
お問合わせ:050-5542-8600(ハローダイヤル)(全日8:00-22:00)※2018年11月20日(火)まで対応

展覧会ホームページ
展覧会Twitter：@JOJOex_2018