これをつければミスリルの一員に!?　『フルメタル・パニック！ Invisible Victory』ミスリル支給品腕時計「軍曹モデル」をレビュー

主人公・相良宗介の日常と戦いを描いた賀東招二先生による大人気ライトノベル『フルメタル・パニック！』。

これまで3度（OVAを含めると4度）のアニメ化が行われるも、最後の映像化からは10年以上の月日が経過しており、原作最終巻までの映像化は絶望的かと諦めていたファンも多いかと思いますが、2018年4月には待望のTVアニメ4期となる『フルメタル・パニック！ Invisible Victory』が放送。ついに実現した、映像として動くレーヴァテインの姿に、思わず目頭が熱くなったファンも多いかと思います。

そんな『フルメタル・パニック！』ですが、この度相良宗介やヒロインの一人であるテレサ・テスタロッサが所属する傭兵部隊「ミスリル」の装備をイメージした、「ミスリル公式仕様ウォッチ」が、大沢商会/J.Oクリエイティブより販売されることが決定しました！

今回の記事では発売に先駆けて、「軍曹モデル」の使い心地をレビューしていきます。

老舗の商社・大沢商会/J.Oクリエイティブが手がけた初のアニメタイアップ

大沢商会/J.Oクリエイティブというと、アニメファンにはあまり馴染みがないという方も多いかもしれませんが、1890年の創業以来、100年以上もの間、時計を取り扱い、時計とゆかりが深い老舗の商社。今回は、その長い歴史の中でも初めてのアニメタイアップ製品となるそうで、当然時計としての品質は保証されています。

今回用意されるのは、相良宗介とテレサ・テスタロッサをそれぞれイメージした「軍曹モデル」及び「大佐モデル」の2種類。時計自体は、いわゆる「ミリタリーウォッチ」を連想させる力強いデザインで、流線型のフォルムがかなりカッコいい。ちょっとSFに出てきそうな近未来感もあり、「ミスリル」で採用されているアイテムとしても違和感がないです。ほどよい重量感もあり、かなり丈夫そうな本格的な作りになっています。

今回紹介する「軍曹モデル」は、ミスリルの野戦服をイメージしたオリーブ色のストラップに加えて、個人的にポイントが高いのがストラップに施された3本の黄色いライン。ミリタリーファンならピンと来たかと思いまずが、これは「ミスリル」での軍曹の階級章をイメージした装飾になっています。少し形は違うのですが、実在する階級章にも通じるデザインなので、純粋なミリタリー風のファッションアイテムとしても組み合わせても面白そうです。

▲作中に登場するミスリル野戦服

細部に渡るディテールにもこだわりを発見。まず裏蓋に刻印されている剣と盾のマークは「ミスリル」のエンブレムで、軍曹と大佐モデルで異なる階級章と、「Sousuke Sagara」「Teletha Testarossa」の名前が刻まれています。製品版では、シリアルナンバーも刻まれ、文字通り世界で一本だけの時計になるようです。

▲作中のミスリルロゴ

また、時刻を調整するつまみであるリューズの側面と、ストラップを止める尾錠の位置にも、階級章のエンブレムが。パッと見ではまず気づけない、非常に細かい部分にまでこだわり抜いて作られていることが分かります。

アナログの時計なので、機能性としては腕時計としての用途に特化したシンプルな作りですが、3針なので秒数までしっかりと確認可能。『Invisible Victory』ではあまり腕時計をつけているイメージのない宗介ですが、実は第1期エピソード「キッドナップ」でのシーンや第2期『ふもっふ』の時の日常シーンでは、アナログの腕時計を着用しているシーンもあり、装備に頑強さと信頼性を重視する宗介らしいチョイスと言えます。

公式のスペックとしては「5気圧防水」と表記されており、これは「日常生活用強化防水時計」に該当するもので、タフな設計。ほとんどの場面で水濡れを気にせず、安心して使うことができるのは嬉しいです。また、文字盤には蛍光塗料が塗布されていますので、暗所でもしっかり時刻確認が可能。ただ、夜戦時に身につける際には、光で敵に見つからないように注意したいところです（？）。

ボックスも凝った作りで、全面に大きくミスリルのロゴが描かれた高級感にあふれるデザイン。クッションホルダーもついてくるので「使うのがもったいない！」という方は、ケースに入れて大事に保管しておくのもいいでしょう。