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『22/7 計算中 Special Event』レポート

『22/7 計算中 Special Event』レポート|デビュー日に冠番組のイベントで2年目へ駆け出す!

秋元康氏がアニプレックス、 ソニー・ミュージックレコーズとタッグを組み、 総合プロデュースするデジタル声優アイドル、 22/7(ナナブンノニジュウニ)。昨年のメジャーデビュー日となる9月20日(木)、彼女たちが出演するテレビ番組のイベント『22/7 計算中 Special Event』が行われました。

『22/7 計算中』はMCを三四郎が務め、メンバーがキャラクターとしてロケやスタジオトークに挑戦するという番組。要するに世界初のデジタルアイドルのバラエティなのですが、その番組企画も行いつつ、後半はライブで盛り上がり、最後はこれまで担当キャラクターのいなかった3人のメンバーにも念願のキャラクターが付き、2年目を11人で駆け出そう!というイベントになりました。その模様をレポートします。

11人での活動がついに報われた記念すべきイベント

2017年9月20日に「僕は存在していなかった」でデビューした22/7(ナナブンノニジュウニ)。その頃から担当キャラクターのいる8人とそうではない3人の11人で活動してきていた。デビューシングルのカップリングに収録された「11人が集まった理由」という曲が11人で歌った曲だったが、それ以降もシングルのタイトル曲などは8人で歌うというのが基本になっていた。必然的にライブでは8人でのパフォーマンスと11人でのパフォーマンスの2パターンがあり、この日のイベントのタイトルにもなっているTV番組『22/7 計算中』には、3人は出演していない。メンバーは11人だけど、どうしても分かれて活動することが多かったという事実に、もやもやした気持ちは誰もが持っていたことだろう。

だが、メジャーデビューからの1年間、11人でいろいろな活動を頑張ってきたことが、この日のイベントで報われることとなった。イベントの最後で「新メンバー発表」というちょっと思わせぶりな煽りのあと、ついに3人に新キャラクターの配役が与えられたのだ。そのときの11人の喜びや、喜びだけでは言い表せない感情の揺れがすべてを物語っていたように思う。

それにしてもこの3人の追加メンバー、もとい追加キャラクターのデザインを担当したのがものすごい先生方だった。

まず、独特な感性があって、よく通る声も特徴的な高辻麗さんには、『《物語》シリーズ』などでおなじみの渡辺明夫氏がデザインする東条悠希。ツインテールとアホ毛が印象的なキャラで、風紀委員の腕章と右肩に乗ったハリネズミも気になるところ。

いつも一生懸命で努力家で元気になれる笑顔が素敵な武田愛奈さんには、『花咲くいろは』などでおなじみの岸田メル氏が描いた美少女・柊つぼみ。正統派美女というデザインだったので、どんな声になるのかが楽しみ。

ふわっと妖精のような雰囲気で、しゃべり方がすでに癒やしの涼花萌さんには、『キノの旅』シリーズなどでおなじみの黒星紅白氏デザインの神木みかみ。ちょっと不思議ちゃんのようなルックスなので、どんな性格のキャラなのかが楽しみだ。

この3キャラクターが加わり、リアル&キャラクターともに11人となった2年目の22/7にもますます期待してほしいが、まずはこの日のイベントの模様も少し振り返っていきたい。

前半パートはOPライブ&TV番組のコーナー!

まずオープニングは、メンバーの笑顔がたくさん見られる「シャンプーの匂いがした」から。アニメーションMVとのシンクロ感……もちろんアニメのモーションもメンバー自ら付けているのだが、それにしても8人の息の合い方や個性の出し方が素晴らしかった。

その後のメンバー挨拶では、それぞれ担当するキャラクターのセリフを言うメンバーもいたが、アニメとなると、YouTubeで公開されているキャラクターPV『22/7 「あの日の彼女たち」』のみなのだが、『22/7計算中』でキャラとして演じているからか、声を聞くとキャラクターの顔が想像できるようになっていたのが興味深かった。

そしてイベントは、『22/7 計算中』のコーナーへ。番組では22/7のキャラクターたちが出演しているのだが、この日はMCの三四郎がバーチャルキャラクターになった『346 計算中』としてスタートする。相田周二さんがモニターの中でモーションでかわいいデフォルメキャラクターが動いていたのに対し、小宮浩信さんは動かない絵のパネルで声のみという番組スタート当時を思わせるシュールな構図(※番組スタート当初、技術的な理由でメンバーの数人がパネル出演だった)。ここでは実際に番組で22/7メンバーがロケをした「インスタ映えキング決定戦」を三四郎が行うというコーナーなどで楽しんだ。その後、三四郎がメンバーにプレゼントをするコーナーや、バーチャルユーチューバーとして大活躍中の藤間桜(CV.天城サリー)たちが、これまでの番組を振り返るランキングコーナーなどをして、後半のライブパートへ。

最新曲中心のライブパートで〆!

メンバーが髪を振り乱しながら、シリアスに感情的に歌っていく最新曲「理解者」からスタートすると、続けてライブ初披露の「絶望の花」を歌っていく。複雑なフォーメーションやソロの見せ場もあって、カッコ良さも見せつけると、そこからは11人揃っての歌唱。「不確かな青春」は、メンバーの柔らかい表情に美しさを感じた。歌い分けが2人×4組と3人で分かれていている感じも尊いし、イントロとアウトロで、くるくる回るダンスもとてもかわいい。青春繋がりで、少し懐かしさを感じるメロディーが印象的な名曲「叫ぶしかない青春」も、聞いていると心がギュッとなる。

さらに最新シングルから「韋駄天娘」。タイトルからしてちょっとユニークで、ダンスも激しいが、歌詞に合わせて、カッコいい表情から、途中で笑顔になったり。表情がコロコロ変わっていくところも見ていて面白かった。「未来があるから」は、歌詞がとことん暗いのにも関わらずメロディーは疾走感があって開放的という、すごくギャップのある曲。だが息を切らしながら踊って歌う姿のエモさというのは、なかなか素晴らしく、ライブ映えが素晴らしい曲だと感じた。

そして最後の曲。つい最近リーダーに就任した帆風千春が、総合プロデューサーである秋元康、スタッフ、そしてファンの皆さんに感謝の気持ちを伝え、西條 和が「この曲は私にとってずっと特別だと思うんですけど、それをこうして皆さんの前で披露できるのがすごく嬉しいです」と、去年のこの日にリリースしたデビューシングル「僕は存在していなかった」を歌う。同じ曲だからなおさらだが、1年前よりも圧倒的に成長したパフォーマンスに、彼女たちの一年の努力がすべて詰まっている気がした。自分のことで精一杯だったライブパフォーマンスも、振りの呼吸を合わせ、お客さんを楽しませて、なおかつそれぞれの個性を出せるところまで、どんどんレベルアップしてきた22/7。そのたくましい姿を、満員となったマイナビBLITZ赤坂で見てもらうことができたと思う。だが、まだまだここは通過点。このライブのあとキャラクターを持つことになった3人と合わせて11人一緒に、一歩ずつ前へ進んでいってほしい。

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