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声優・梶裕貴&下野紘『FAMOUS IN LOVE』公式インタビュー

声優・梶裕貴さん&下野紘さんが考える吹替版の魅力とは? 海外ドラマ『FAMOUS IN LOVE』公式インタビュー

海外ドラマ専門チャンネル『スーパー!ドラマTV』にて、2018年11月23日(金・祝)22:00より、ハリウッド女優のシンデレラ・ストーリーを描いた海外ドラマ『FAMOUS IN LOVE』をより独占日本初放送となります!

偶然にも大作映画の主役を射止めてしまった女子大生ペイジの、華麗ながら虚栄と野心に満ちたハリウッドで女優として成長していく姿を描くドラマ『FAMOUS IN LOVE』。ハリウッドが舞台のポスト「ゴシップガール」との呼び声が高い、今1番ホットな海外ドラマです。

さらに、日本語吹替版も小宮有紗さん、下野紘さん、梶裕貴さん、潘めぐみさん、斎藤千和さんら人気と実力を兼ね備えた豪華声優が勢ぞろい!

この度、梶さん、下野さんの公式インタビューが到着したのでご紹介します!

●レイナー・デボン/Rainer Devon(声:梶裕貴)
『ロックト』でペイジの相手役となる若手人気スター。アルコール依存症と派手な女性関係で、プロデューサーである母親を悩ませる。オーディションに来ていたペイジを見かけて魅かれ、共演が決まってからは機会あるごとにペイジを誘惑しようとする。

●ジェイク・ソルト/Jake Salt (声:下野紘)
ペイジとキャシーのルームメイトで映画監督を目指して映画学部に通う大学生。ペイジとは良き友達のつもりで居たが、お互いに魅かれ合っていることを薄々感じている。ペイジと自分との関係を基にして書いた脚本がエージェントの目に止まり、大喜びするが……。

梶裕貴さん×下野紘さん公式インタビュー到着!

――お二人が演じているキャラクターについてご紹介ください。

梶裕貴さん(以下、梶):僕が演じるレイナーは甘いマスク、巧みな会話術など、女性を惹きつける要素がたくさんある男性です。その上、お芝居もうまくて、母親のニーナが映画プロデューサーでもあるので、ハリウッドにおける立ち位置を若くして確立しているようなところがあります。

でも、その分、女癖が悪かったり、アルコール依存症だったりというトラブルも抱えていて、こういったドラマには欠かせない役どころです。実はレイナーはだんだん印象が変わっていくキャラクターでもあるんです。ドラマが進んでいくにつれて、彼の中のピュアな部分、孤独を抱えている部分、子供っぽい部分などが見えてくるので、そこが注目ポイントかなと思います。

下野紘さん(以下、下野):ジェイクはある意味、レイナーとは真逆の存在かなと思います。彼自身、監督志望で脚本を書いたり、自分の舞台を演出したりしています。でも、どこか報われずにいる部分もあり、ペイジとはお互い気になる存在でありつつも一歩を踏み出せずにいます。

だから、物語の中ではもっとこういうふうにしておけば良かったのにと思うようなことが多かったりしますね。スタートから我々以外にもいろんなキャラクターが登場しますけど、一人の女の子の劇的な変化とともに、周りのキャラクターもどんどん変化していって、最終的にどうなるのか本当に見当がつかない感じになっていきます。だから、ジェイクもどうなっていってしまうのか気になります。

――そんなキャラクターを演じるにあたってこだわっている点、心がけている点などはありますか?

梶:海外ドラマに登場する役者さんの体つきは日本人と骨格からして違うので、体の大きさも意識しますね。それから体の動きや表情を意識するのは当然なんですけど、それ以上に、“吹き替えである意味”というのを自分たちで作り出せたらなという思いがあります。

だから、全体のキャラクターのバランスを考えたり、僕であればレイナーの心情をそのシーンごとに汲み取ったりして、アフレコに臨ませていただいています。実際に現場に入った第1話の演出では、「感情をもうちょっと出してほしい」「子供っぽく悪ぶっているような面もこれから出てくるから、そういうところを意識してほしい」というふうに言われて、僕が思っていたよりも少し若め、少し少年の要素をミックスしたような入口になりました。

それ以降はうまいことすり合わせができて、アフレコが進むうちにそういった部分も含めて自分の中でいい具合に、難しく意識しすぎない感じで演じられるようになりました。ただ、僕らも台本をいただいて初めて次のエピソードがわかるので、最初はどこまで彼が感情的なのか、誰に対して愛情、憎しみを持っているのか、見えにくかったりして……。

下野:そうだねぇ……。そこは本当にイヤだねぇ(笑)。

梶:でも、観れば観るほど人間味が出てきて(レイナーのことが)好きになるなとは、一視聴者としても思いますね。レイナーに限らず、意外と悪いやつじゃないじゃんと思えるキャラクターがいたり、いい子だと思ったのにそんなことしちゃうんだ、言っちゃうんだというキャラクターがいたり。それが海外ドラマの恋愛モノの面白さなのかなと思います。

下野:僕と比べるとジェイクは体格も違うし、声質も違うし、表情、口調、息遣い、いろいろ自分とは違うんだなというところをものすごく感じつつ、そこを汲み取りながらやっています。

僕の場合は演出として「ペイジの良き理解者だから、きつい物言いではなく優しく包み込むように」と言われていたんですけど……話が進めば進むほど、違う面が出てきて悪そうな人がいい面を持っていたり、良さそうな人が状況の変化によって悪い面が出てきたりするので本当に激しいなと思います。

毎話毎話、自分がこういうふうになるであろうと予測したのと全然違う反応をキャラクターたちがするんです。ジェイクもペイジと和解したかなと思ったら……みたいなのがあったりするので、その辺は臨機応変に一つずつ状況をしっかり把握していかないとならないなと思っています。

――レイナーとジェイクはペイジを巡って恋のライバルとなりますが、お二人がペイジだったらどちらの男性を選びますか?

下野:ペイジだったら(笑)!?

梶:まさかの(笑)。

下野:ペイジかぁ……すっごい正直に言っていいですか? どっちもイヤです。

(全員爆笑)

下野:ジョーダンかなぁ。

梶:ジョーダン、いいやつですよね。

下野:ジョーダン、いいやつだよね。

梶:いやぁ、何話の段階かにもよりますね。

下野:そうそう、そうなんだよな。

梶:最初だったら、そりゃジェイクかな。もともとペイジはジェイクに好意をもっているわけですし。(当然、ペイジにとって)レイナーは会ったことない人だし、悪い噂を聞いているわけで。

でも、それが第5、6話になってくると、(映画にキャスティングされた)役柄の関係性もありつつレイナーとレッスンや撮影を通して、一緒に時間を過ごすようになるわけです。そこで意外とレイナーに一途な面もあるんだなってわかってきたと思ったら、ジェイクは……。

下野:第1、2話ぐらいにもう出てくるんですけど、男の子って好きな女の子とか目当ての女の子が別の男と仲良くしてたりすると、めっちゃ嫉妬心を抱くじゃないですか。ジェイクはそれがけっこうある子なんだろうなっていう……。

梶:ちょっと女々しい感じ、ってことですか?

下野:そうそう。言い方はあれだけど、そうね、間違ってない(笑)。ジェイクは僕よりも年上なんじゃないかっていう見た目をしてますけど、まだまだ幼いというか。そこで仕事だからっていう割り切りがまだできなかったりする学生なんだろうなっていうふうに思う部分はあります。

梶:……なので、もうちょっと様子を見させてください。

(全員爆笑)

梶:実際は、第1話の冒頭で「レイナーとはなんで別れてしまったんですか?」っていう(記者がペイジに話しかける)セリフがあるので、オチがわかってしまっている切なさがあるんですけど(笑)。何があっても二人は終わっちゃうんだなっていう。だから、そうなるまでにどんなドラマがあるのかなっていう楽しみ方になりますね。

下野:冒頭にレイナーの話は出てくるけど、ジェイクは話題にすらなってないからな。

梶:ジェイクは表側の人間じゃないですからね。

――このドラマの一番の見どころ、お気に入りのシーンを教えてください。

梶:ハリウッドが舞台だけに華やかでおしゃれですよね。彼らが着ている衣装もそうですし、ドラマ自体の演出やカット割り、音楽もおしゃれだなと思います。内容に関しては人間ドラマのドロドロ加減がすごいですよね。日本にはなかなかない刺激的な表現が魅力的かなと思います。

下野:あと、みんな基本的に自分の感情に正直なのが所々出ていますよね。ドラマの中で映画の出演者たちが宣伝写真を撮るシーンがあるんですよ。そこで女性は女性同士で一悶着あり、男性は男性同士で一悶着ある。

カメラマンが目の前にいるのに、みんなそれをむき出しにするんです。コミカルに描いているシーンなのかどうか、個人的にはここ面白いなと思って、意外と好きなシーンですね。「みんなもっとちゃんとして!」って思う(笑)。

梶:文化が違うんですよね。

下野:その場でカメラマンがちょっと怒るんですよ。「10分休憩しよう!」って。そういう人間の本性というか、その人自身のパーソナルな感情がむき出しになってる部分が、僕はけっこう好きですね。

――出来上がった作品を見て、お二人がお互いに感じる魅力とは?

梶:下野さんとは長い付き合いで、お互いのパーソナルな部分も知っているので……ジェイクのセリフを聞くと、なんだか「カッコつけてしゃべってるな」って思っちゃいます(笑)。

下野:そうな、そうな、それは思うわ! でも、仕方ない(笑)!

梶:下野さんというか、ジェイクがしゃべるとこそばゆい感じがしますね。

下野:俺自身もまだ慣れてないからね(笑)。

梶:なんでしょう、甥っ子がデビューしました、みたいな。先輩なんですけど(笑)。ジェイクは最初の段階では本当に優しくていいやつ。

だから、それが下野さんのイメージにぴったりだなって思ってました、第7話ぐらいまでは。下野さんはずっといいやつのはずなんですけど……途中から変わったりしないですよね(笑)?

下野:わかんないよ(笑)。僕の方も梶くんに対しては、レイナーというキャラクターを表現しようとしている部分があるんだろうなと思いつつ、所々に梶くんが見えるなっていうの、ちょっとだけある。

改めてこういう話をするのは恥ずかしいですね。でもね、レイナーはやっぱり梶くんのスターオーラがめちゃ出てるなって……。

梶:あ、これちょっと、下野さん、ふざけはじめてますよ!とりあえず言ってるだけなんで、これから先、話になんの中身もなくなります(笑)。

下野:設定的にレイナーって嫌なやつじゃないですか、最初の方は。でも、梶くんが吹き替えするとそれを感じさせない部分があるなぁって。それは本当に思う。

――先ほど梶さんが「“吹き替えである意味”というのを自分たちで作り出せたら」とおっしゃっていましたが、お二人にとって吹替版の魅力を教えてください。

梶:僕が子供のころから観てきた吹替版というのは、大先輩方の技術でもともとのニュアンスを汲む以上の味付けというか、小さい子供が見ても、この人いい人なんだ、悪い人なんだ、面白い人なんだ、かわいそうな人なんだというのが、すごくわかりやすかったり、その味付けがあるからこそ、その役が印象に残ったり、そういう魅力があったように感じます。

だから、求められている空気感、お芝居がありつつ、そこに何か日本の役者が日本の方に楽しんでもらうために上乗せして、もともとのものを壊さずに汚さずに、より面白いものとして受け取ってもらえるものにできればと思いますね。これは作品によっても役によっても違うと思うんですけど。こういったことは、常に吹き替えをやらせていただく上で考えていたいなと思っています。

下野:吹き替えをやると、話し方、表情、動き、感情の変化というものが、我々日本人とは違うんだろうなというのはものすごく感じたりはしていて。

だからこそ、向こうの原音を聞くという楽しみ方もあると思いますけど、やっぱり吹き替えにすることによって、より日本人に受け入れてもらいやすいというか、受け取ってもらいやすいというか、そういうふうな手助けの一つとなるのが吹替版の魅力だと思いますね。

同時に、作品によりますけど、そこに声優のらしさとか、面白さとかを出せるというのも、吹替版の魅力なのかなと思います。

作品情報

【放送情報】
<独占日本初放送>
11/23(金・祝)22:00スタート!
二カ国語版 毎週金曜22:00ほか
字幕版 毎週金曜24:00ほか

<まだ間に合う!FAMOUS IN LOVE>
二カ国語版 第1話~6話:2019/1/4(金)16:00

【イントロダクション】
親友に付き合って軽い気持ちで受けたオーディションで大作映画の主役を射止めてしまう。そんなシンデレラ・ストーリーのヒロイン、ペイジが、華麗ながら虚栄と野心に満ちたハリウッドで女優として成長していく姿を描くドラマ、それが「FAMOUS IN LOVE」である。

善良だが経験不足ゆえ考えが甘いところのあるペイジを演じるのは、子役出身のティーン・スター、ベラ・ソーン。ディズニー・チャンネルの「シェキラ!」で披露したコメディエンヌぶりとは違う顔を見せて、常に前向きなヒロインを好演している。ソーンと共演しているのは、カーター・ジェンキンスやジョージー・フローレス、チャーリー・デピュー、キース・パワーズら、いずれも20代のフレッシュな新進俳優たちである。原作となったレベッカ・セルレ著の同名ヤング・アダルト小説をセルレと共に企画・脚色し、製作総指揮も担当しているのは、ティーンに人気のドラマ「プリティ・リトル・ライアーズ」のクリエイター、I・マーレーン・キング。

注)初回放送当時の情報となります

【キャスト】
ペイジ・タウンセン/ベラ・ソーン(声:小宮有紗)
レイナー・デボン/カーター・ジェンキンス(声:梶裕貴)
ジェイク・ソルト/チャーリー・デピュー(声:下野紘)
カサンドラ・“キャシー”・パーキンス/ジョージー・フローレス(声:潘めぐみ)
アレクシス・グレン/ニキ・コス(声:斎藤千和)
ジョーダン・ワイルダー/キース・パワーズ(声:高橋英則)
タンジー・ターナー/ペピ・ソヌーガ(声:ブリドカット セーラ 恵美)
ニーナ・デボン/ペリー・リーヴス(声:魏涼子)

公式サイト

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