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D.A.Tライブ「ROYAL FLASH」東京公演レポ

小野大輔さん&近藤孝行さんが熱唱! D.A.T LIVE TOUR 2018 「ROYAL FLASH」東京公演レポート

2018年10月21日(日)、幕張メッセ国際展示場ホール8において「D.A.T LIVE TOUR 2018 『ROYAL FLASH』」東京公演が開催されました。

D.A.T(だっと)は、人気声優・小野大輔さんと近藤孝行さんの音楽ユニット。歌はもちろん、それぞれ作詞やダンスにも挑戦しています。
今回のライブツアーでは、10月8日(月祝)の福岡公演を皮切りに、21日(日)東京公演、11月10日(土)大阪公演が開催されました。
本稿では、21日(日)に行われた東京公演の様子をレポートします。

タイトル曲「ROYAL FLASH」でいきなり大盛り上がりのOP!

今回のライブの鍵は"ROYAL FLASH"。"ROYAL FLASH"は、今回のライブタイトルでもあり、ご存知ポーカーのハンド(役)の最強手でもあります。
そのポーカーにちなんで、まずはトランプをモチーフにしたOP映像。つづけてダンサーさんとともに登場したD.A.Tのお二人は、同タイトルの新曲「ROYAL FLASH」を披露しました。会場限定で発売されているこの曲は、矢継ぎ早にメッセージが紡がれるかっこよくて難しい曲。力強く歌い上げると、開場はもう激熱です。

つづけて2曲目「MAVERICK」。
キレッキレのダンスを披露すると、開場からは大きな歓声があがりました。

2曲を歌い終えると、すでに汗だくの小野さんと近藤さん。
まずは「D.A.TのDこと小野大輔です」「D.A.TのTこと近藤孝行です」とそれぞれが挨拶しました。
会場を見回した小野さんは「僕、白担当なんですよ。僕の白と、D.A.Tの"A"(=ファン)の赤、そして、漆黒の闇黒!」と会場のペンライトについて触れると、会場からは大きな笑い声が。実は近藤さんのテーマカラーが黒なので、いつも"黒いペンライトがない(あるにはあるけれど見えない)"という現象がしばしば起こるのです。「このやり取り久々に聞いたね!」と笑う近藤さんに、会場からは「(黒いペンライトも)あるよー!」と声があがりました。

ロマンチックな別世界へ

「この海に飛び込もう」と、中央にせり出したセンターステージへとゆっくり歩いていき、そのまま"光の海"の中で3曲目、「Just The 2 Of Us」。OPの派手で力強い曲とはうってかわって、美しく聞かせるオール英語の曲です。
時折目を閉じてしっとり歌う小野さんと、終始穏やかな笑みを浮かべて歌う近藤さんに、思わず見惚れてしまいました。

大きな大きな拍手の中、4曲目「Blue moon」。
ちょっと切ないけれど熱烈な恋の歌です。情感たっぷりに歌い上げるお二人が色っぽい! 最後に小野さんがトドメのキス。きっと女性のAちゃん(D.A.Tファンの呼称)はみなさんヒロインになった気分だったはずです。

正面のステージに戻った小野さんが「ロマンチックでしっとりした曲をお届けしましたね」と話すと、会場は大歓声。
さらに今回のツアータイトル「ROYAL FLASH」について、近藤さんが考えたのだと明かし、「ライブは2年ぶりくらいになると思うんですけど、その2年間に蓄えたものを最大にして、ポーカーの最高手"ROYAL FLASH"のように、僕らの今出しうるパフォーマンスを精一杯詰め込もうという意味で付けさせてもらいました」と語りました。すかさず「ツーペアとかスリーカードとかじゃダメだったの?」とボケる小野さんに、会場は大爆笑。「最高の手を出したいじゃないですか」と返した近藤さんに、「もっともっと手はあるんでしょ?」と畳み掛ける小野さん。それに応える形で、5曲目は近藤さんのソロ曲「like a fairy tail」!
まるでおとぎ話の王子様のように優雅に踊りながら歌う近藤さんがキラキラ素敵でした。「♪never stop dancing」の部分は会場も一緒に踊っていました。

小野さんも再登場して、6曲目「NOCTURNE -drastic dance-」、さらにメドレーで7曲目「ELEGY~cruel sky~」。
素敵なダンスに、二人の競い合うような掛け合いが続き、会場は盛大な拍手に包まれました。

モノトーン衣装でロックな空間に

ダンサーさんのダンスパートを経て登場したお二人は、白と黒を基調にした衣装に着替えて登場。前半のロマンチックな雰囲気から、かっこいいバディへとチェンジです。

後半最初の曲は、「破壊と創造」。
ラップ調の難しい曲を歌い上げると、会場は一気にロックな雰囲気に包まれました。

「まだまだまだまだまだまだまだまだ声出せるんですか幕張ー!」「いぇーい!」「まだまだまだまだ……(数え切れないくらいたくさん)声出せるんですか幕張ー!」「いぇーい!」としばしコール&レスポンスをして、9曲目は小野さんのソロ曲「VANDALIZE」。
タオルをくるくると回す曲で、後半は近藤さんもタオルを手に登場。会場の盛り上がりは最高潮!
つづけて10曲目「SLAVE(Break the chains)」。こちらも小野さんのソロ曲で、熱い空気のまま熱唱しました。

11曲目は近藤さんにバトンタッチして「PHENOMENAL ONE」。
真っ黒なケープをまとって登場した近藤さんも熱唱。最後にぐっと拳を天に突き出すと、会場からはひときわ大きな歓声が起こりました。

意外な特技!? セグウェイで登場

ロックに温まった会場に、小野さんが電動立ち乗り二輪車"セグウェイ"で登場。予想外の展開に、会場は大爆笑です。
セグウェイでステージの上をうろうろしながら、お気に入りの「ハンパない」のネタを交えながら近藤さんのステージを褒める小野さん。別件で「使うかもしれない」と購入したものの、結局使う機会に恵まれなかったので、ここで使ってみることにしたのだそうです。
センターステージのギリギリまでセグウェイで向かった小野さんが「後ろも見えてるよ」と手を振っている後ろで、ステージに戻ってきた近藤さんがゆったりと水を飲んで待っている様子もちょっとおもしろかったです。
「俺も乗らせて」とセグウェイに乗ってみた近藤さんがくるくる回ったりして、思わぬセグウェイ試乗会になっていました。

リハーサル中の差し入れエピソードなども披露され、会場はD.A.Tが生まれるきっかけにもなったラジオ「小野大輔・近藤孝行の夢冒険 Dragon&Tiger」と変わらない、いつもの空気に。ロックなステージの後に楽しくてやさしい時間が流れていって、小野さんと近藤さんらしさが強く感じられました。

「冒頭に言った"ROYAL FLASH"。(その言葉どおり)いろんなカードを切ります」と12曲目「AXIS」。
今回のライブの中で、特に「新しいことをしよう」とたくさんのリハーサルを重ねた曲だそうで、これまでの熱くたぎるようなかっこよさとは異なる、お洒落感のあるかっこよさが印象的でした。

さらに続けて13曲目「CHANGE THE WORLD」。
タイトルどおり、本当に世界が変えられそうな熱量たっぷりの曲を、笑顔でお互いの顔を見ながら歌う掛け合いが素敵でした。

最後は定番コール曲で

「CHANGE THE WORLD」を歌い終えたお二人は、最後のMCタイム。
その中で、話題は新キャラクター"だっとちゃん"の話に。D.A.Tがなぜか"だっとちゃん"と呼ばれていることから、だっと→脱兎→うさぎ、と"だっとちゃん"はうさぎの姿をしているのではないかと推察。まだ固まっていない新キャラクターの話で盛り上がります。
すでに公式ツイッターには登場している"だっとちゃん"。いずれは"だっとちゃん"グッズも作りたいとのことなので、何か案のある方はラジオ「小野大輔・近藤孝行の夢冒険 Dragon&Tiger」まで。

そして話題は、1st ミニアルバム「Trinity」へ。
このタイトル「Trinity」は、小野さんの発案。小野さんは「3つの力が合わさるという意味なんですけど」と、ステージは自分たちだけでは作れなくて、制作をしてくれるスタッフと、その先にいてくれるAちゃん(ファン)がいるからこそ、ここに立てるのだと語りました。

「もっとAちゃんの力が欲しいです。もっともっとAちゃんの声が欲しいです」と、最後の曲は「Buddy」。
Aちゃんが「D.A.T!(でぃー・えー・てぃー)」とコールするところがある曲で、会場からは大きな大きな声が聞こえました。
間奏では、会場へサインボールを投げ、サイン入りTシャツを射出するキャノン砲も登場。
大盛り上がりの中、ステージを終えました。

アンコールはあの衣装で

「D.A.T!(でぃー・えー・てぃー)」コールとクラップのアンコールに登場した小野さんと近藤さん。
アンコールはライブTシャツを着用していることが多いですが、今回は7月に発売された「D.A.T MSWL2017 & MUSIC VIDEO『Archives』」にも収録されている、ブラックに金の刺繍が施された衣装での登場。予想外の衣装に会場から黄色い歓声があがる中、アンコール1曲目「MAVERICK」を披露しました。
「もちろん(「MAVERICK」の)MVのスーツ姿もいいんだけど、一番最初に作ったのがこのノーブルな感じの衣装だったので、これが正規の衣装だと思って」と近藤さんが語ると、大きな拍手が沸き起こりました。

「Aちゃんがこうやってライブを見に来てくれる、それだけで十分幸せなんですけれども、みなさんが声をくださることが、みなさんが笑顔になってくれることが、D.A.Tをやっていて、いちばんやりがいがあることです。本当にAちゃんに感謝しています。この想いは、歌にして、ダンスにして、みなさんに届けて、またもらって、っていう相互関係をずっと続いていったらいいなと思いますし、僕らはその努力を惜しみません」と小野さん。

「都内のとあるリハーサル室で研鑽を積んでこの日を待ってきました。この日のために動いてくださっているスタッフのみなさんのおかげで、本当にいろんな方にサポートいただいて、舞台の上に立たせていただいていると感謝しております。そして何より、見に来てくださるみなさんがいないと成立しませんから、本当に感謝しております。これからもよろしくお願いします」と近藤さん。

最後の曲は「D.A.T SYNDROME」。
クラップとペンライトの海の中、センターステージまで出ていって歌うお二人の笑顔がとても印象的で、会場みんなが笑顔になってフィナーレを迎えました。
最後は"D.A.Tサイン"を交わしてハグ。
本当に笑顔溢れる素敵な時間でした。

[取材・文/笈川 采女]

セットリスト

01. ROYAL FLASH
02. MAVERICK
03. Just The 2 Of Us
04. Blue moon
05. like a fairy tail
06. NOCTURNE -drastic dance-
07. ELEGY~cruel sky~
08. 破壊と創造
09. VANDALIZE
10. SLAVE(Break the chains)
11. PHENOMENAL ONE
12. AXIS
13. CHANGE THE WORLD
14. Buddy
EN1. MAVERICK
EN2. D.A.T SYNDROME

D.A.T公式サイト

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