内田彩さんはヤベーやつ!? 『とあそぶ。ツアー ~内田彩編~「大阪であそぶ。」』で天津向さんを撃沈させた傍若無人ぶりとは!?
2019年1月5日(土)、大阪・なんばグランド花月「YES THEATER」にて『とあそぶ。ツアー ~内田彩編~「大阪であそぶ。」』が開催されました。
『とあそぶ。』は2018年9月1日に、よしもと幕張イオンモール劇場で最初のイベントが行われました。オタク漫才で知られる天津の向清太朗さんと、声優の内田彩さんが「1対1で力試し」をするという、芸人と声優の真剣勝負が繰り広げられる意欲的なコンテンツです。
1会場につき2公演ずつ行われますが、今回の大阪公演の2回目(第2部)では、内田彩さんの「ヤベーやつ」ぶりが炸裂! 必死にフォローに回る向さんが、ついに万策尽きて倒れ、収拾をゲスト芸人の堀川絵美さんに託すという予想外の展開に、いきなり託された堀川さんも全身冷や汗モノ!
真剣勝負ゆえに起こった出演者たちの「決死の綱渡り」、どうぞご覧ください。
※画像は第1部のものです自由すぎる内田さんと、全力でフォローする向さん
まずは天津の向清太朗さんが登場。第1部で起きた数々の出来事を振り返りつつ、場を暖めます。そして、第1部ではこのオープニングトークが長すぎたという反省を踏まえ、さっそく内田彩さんを呼び込みます。
ところが、登場音楽がかかってもなかなか出てこない内田さん。ようやく出てきたと思ったら、口をもぐもぐ。しかも開口一番「ちょっと早くないっすか?」
どうやら、第1部のオープニングトークが長かったので、まだしばらくかかるだろうと、おせんべいを食べていたとのこと。そこを予想外の早さで呼ばれたため「せんべいがちょっとグロスに付いていて、歯にも挟まっている」状態だとか。
さすがにこれで始めるのはどうだろうと、内田さんを一旦ソデに戻し、改めて呼び込む向さん。すでに内田さんの暴れ馬ぶりが垣間見えます。
※画像は第1部のものです最初のコーナーは「正月、何してた?トーク」。このお正月に何をしていたのかを、それぞれが撮影してきた画像を見ながら話していきます。
1枚目は向さんが、地元の広島に帰って後輩芸人と初詣に行った際の画像でした。ところが内田さんが、その画像がまるで後輩芸人(元ヤンキー)が向さんに絡んでいる場面のようだと感想を述べ、写っていない部分では胸倉を掴まれているんじゃないかと指摘。
向さんのピースサインも、「2万円しかないんです……」と訴えている図と解釈され、もうそういう場面にしか見えなくなります。
続いてスクリーンに映った内田さんの画像は、商品がひとつしか残っていないお菓子の自販機。
この正月休み、地元の群馬に妹さんと一緒に帰った際に撮影したもので、電車の中で食べるお菓子を途中の駅で買おうと思ったら、スモークチーズが1個残っているだけだったとか。それを2時間かかる移動の間、妹と分け合って食べたのがものすごく悲しい想い出になったそうです。
※画像は第1部のものです次は向さんの番で、正月に実家でいとこの子供にサインをせがまれ、サインしてあげたところ、お返しで渡されたという13歳の子のサインが映ります。
そのサインの完成度には会場もどよめいたほどで、向さんも今どきの子は自分のサインくらい持っているということに驚いていました。
さらに、全部で6人いるといういとこの子供たちが全員アニメ好きで、声優との仕事も多い向さんに「TrySailと仕事したことあるの?」「杉田智和さんと会ったことある?」といった直球の質問をぶつけてきたと語り、血が争えない感じに観客も大いに沸いていました。
一方、内田さんは親戚の子に「彩ちゃんと親戚だってバレたら、SNSとかにめっちゃ書かれて大変だから、必死に隠してる」と言われたそうで、内心モヤモヤしつつも「危機管理ができる子に育ってくれて、私は嬉しいよ」と返したとの逸話を披露。若い子たちのSNSへの精通ぶりに、改めて感心していました。
最も衝撃的だったのが、向さんの母親(巳年生まれ)の俳句。
「64才だ さあ いくぞ どこ スネェーク」というアバンギャルドな内容ですが、ほかにも「マラソンだ 1、2、3、4、スネェーク」など、とにかくすべての俳句に「スネェーク」が入るそうで、予想外すぎる作風に会場も爆笑に包まれていました。
激闘15分! 芸人2人を倒した内田さんのヤベーやつぶり!?
続いてのコーナーは、今回のメインコンテンツにして、向さんとゲスト芸人の堀川絵美さんを戦慄させた「エチュードで遊ぼう!」
エチュード=即興演技に挑戦するもので、幕張での『とあそぶ。』で行った際には内田さんが消化不良で終わったらしく、今回はそのリベンジとなります。
BOXから引いたお題は「初詣」。そこに、観客から募集した「それぞれが絶対に言わなければいけないセリフ」を3つずつ決めてホワイトボードに書き出していきます。
内田さんのセリフは「男」「めっちゃ太ったな」「え、関西の人だったんですか?」
向さんのセリフは「ビタミンC足りてないよ」「お前絶対腹黒いよな」「その言い方、人を傷つけるぞ」
▲内田「広島はなに地方ですか?」向「僕は備後っていうところですね」内田「……」向「……さばんなちほーです」内田「えー、さばんなにこんな人いないです」何気ないやりとりもネタ満載※画像は第1部のものです
そしていよいよ始まる即興演技。
久々に地元に帰省した向さんは、かつての同級生の女子からLINEで初詣に誘われ、年明け早々の夜中の神社でひたすら相手を待ち続けている様子。
そこへようやく姿を見せた内田さんですが、向さんを遠目に見て「まさか、あいつじゃないよな」と不穏なセリフ。どうやらLINEのアイコンの画像と本人のビジュアルがかなり違うことに戸惑っているようで、やはり本人らしいと判明すると、「えー、めっちゃ太ったねー!」とお題のセリフを使って正面からディスります。
明らかにがっかりして、態度も余所余所しい内田さんに、向さんは「どうしたの? なんか喋りにくそうだけど。口の中に口内炎でもあるの? ビタミンC足りてないんじゃないの?」と、使いどころの難しいセリフをここでクリア! 客席からも拍手と歓声が巻き起こります。
続いて、唐突に響き渡る多数のヘリコプターのローター音。こうした効果音をどう処理するかも腕の見せ所ですが、ここで高笑いを始めた向さん。多数のヘリコプターをして「あれは私の私設軍隊だ」と言い放ち、謎の黒幕に役どころをチェンジさせます。
▲緊迫感が増したところへ、突然ヒゲダンスのテーマ曲が流れ、ヒゲダンスしながらの会話で一気にドリフなノリに!※画像は第1部のものです
謎の黒幕クズ田クズ男の陰謀によって、クズ田クズ男と内田さんとナオト・インティライミしかいない世界に連れてこられた内田さん。それならナオト・インティライミを呼んできてよと希望する内田さんですが、ナオト・インティライミは見たことない楽器を弾くのに一所懸命で来られないとのこと。
そんな状況に置かれても、クズ田クズ男を選ぶくらいならナオト・インティライミの謎楽器になったほうがましと内田さんが言い放ったため、「その言い方は人を傷つけるぞ!」と向さんがお題のセリフを鮮やかに使って見せます。
そしてここから向さんは関西人キャラにシフトし、内田さんの最後のお題セリフである「え、関西の人だったんですか?」を出しやすい状況を作っていきます。
ところが、絶好のキラーパスをスルーする内田さん。向さんも、なぜこの状況で内田さんがセリフを言わないのか焦りつつ、「まぁいいだろう」と次の機会を待ちます。
これが地獄の始まりになろうとは、この時はまだ誰も思いもしませんでした。
※画像は第1部のものですかたくなに愛情を拒む内田さんに、クズ田財閥の資金力をアピールするクズ田クズ男。一方、内田さんはLINEで初詣に誘った本来の相手であるゴミ田ゴミ男に対し、かなり打算的な結婚願望を持っていたことを暴露し始めます。
それを聞いていたクズ田クズ男がすかさず「お前けっこう腹黒いよな!」。これで向さんは3つのセリフをコンプリート。残るは内田さんの「関西」だけとなります。
※画像は第1部のものですここでゲスト芸人の堀川絵美さんが登場。クズ田クズ男の昔の女、『スター・ウォーズ』のジャバ・ザ・ハットに似ているからジャバザハト美、というインパクトあり過ぎるキャラで参加してきます。
ハト美は今はバスガイドをしているものの、クズ男に会いたいがために無我夢中でバスジャックしてしまい、気がついたらナオト・インティライミを轢き殺していたと、これまたカオスな展開が追加。どうにか収束させてオチに持っていきたい向さんは、ひたすら大阪弁でハト美につっこみ、内田さんの「え、関西の人だったんですか?」を引き出そうとします。
その向さんの決定的なパスをまたもやスルーする内田さん。ここでついに向さんも、内田さんが「関西」のセリフを言わないというボケに徹していることに気付きます。そこで堀川さんにも協力を仰ぎ、あらゆる話題を関西ネタにつなげていきますが、なにをどうやっても内田さんが「関西」と言わないため、向さんも両手をついてうなだれます。
▲必死で考えて状況を作り上げても、内田さんにスルーされ続ける向さん。行き詰まりかけた時に堀川さんが出したアシストに、心から感謝の祈りを捧げる※画像は第1部のものです
ただ「関西」と言わせるためだけに、内田さんの足元に15分間ひたすらパスを出し続けてきたゲームメーカー向さん。最後は観客までもが協力し、内田さんがセリフを言うのを待ちますが、それでも内田さんが言わないため、ついに万策尽きた向さんが言いました。「これはアカン!」と。
そしてこの先の収拾をハト美に託し、ひとりで割腹自殺してしまいます。
本気で焦ったのは堀川さん。向さんでも御せなかったこの暴れ馬を、今度は自分がどうにかして、エチュードにオチをつけねばならないのです。内田さんは向さんが倒れた後も全力でボケ続けるため、全身全霊でフォローする堀川さんもどうやって落とせばいいのか八方塞がりとなった頃、ようやく内田さんがセリフを言ってくれて幕。
終わった直後、舞台上ではしゃぐ内田さんと裏腹に、無言で立ち尽くす向さんと堀川さんの姿が、どれほどの激闘だったかを雄弁に物語っていました。
※画像は第1部のものですエチュードの感想を振られた堀川さんが言いました。「一言言っていいですか? (観客を指して)甘やかしてるみなさんのせいですよ! まさか途中で戦線離脱される方が出るとは思わなかったし、あそこから汗止まんないですよ。初めて内田さんとご一緒させていただいて、あまり失礼な言い方だとあれなので、オブラートに包んで言うと、ヤベーやつだなと」
ある意味、伝説に残るエチュードになりました。
天津向さんの公式ツイートよりとあそぶ大阪2部終演。
— 天津 向 (@tenshinmukai) 2019年1月5日
こちらは1部と違ってカオスが押し寄せてきたライブ。
ヒリヒリし具合がお笑いライブのそれ。
たまらない時間過ごしました。
これが出来る内田彩さんは天才だ。
ゲストの堀川さんも見事なまわし。
ありがとうございました! pic.twitter.com/yK5Un6H5yw
公演情報
『とあそぶ。ツアー ~内田彩編~』
「仙台であそぶ」
【日程】2019年1月19日(土)
1回目公演:開場11:30/開演12:00(13:30終演)
2回目公演:開場14:00/開演14:30(16:00終演)
【会場】イズミティ21 小ホール(キャパ403席)
〒981-3133 宮城県仙台市泉区泉中央2丁目18番地の1
【出演】天津向、内田彩/GUEST:バクコメ
【チケット】
・チケットよしもと 0570-550-100(Yコード:107265)
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:490-833)
・ローソンチケット 0570-000-407(Lコード:32188)
「群馬であそぶ」
【日程】2019年2月23日(土)
1回目公演 開場15:30/開演16:00(17:30終演)
2回目公演:開場18:00/開演18:30(20:00終演)
【会場】ながめ余興場(キャパ650席)
〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1635
【出演】天津向、内田彩/GUEST:アンカンミンカン(※②回目公演のみ)、桜 稲垣早希【追加】(※①②回目出演)
【チケット発売中】
・チケットよしもと 0570-550-100(Yコード:107266)
・チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:490-834)
・ローソンチケット 0570-000-407(Lコード:32188)
【チケット価格】前売3,300円/当日3,800円
【チケットのお問合わせ】
チケットよしもと予約問合わせダイヤル 0570-550-100
24時間受付 ※お問合わせは10:00~19:00
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