i☆Risに今必要なのは変化であり、そのキッカケが『Endless Notes』である

声優アイドルユニット『i☆Ris』が、2019年2月13日に『Endless Notes』を発売する。

彼女たち6人による17枚目のシングルは深夜アニメタイアップの第2弾となっており、メンバーの久保田未夢さんがシェイン役で出演しているTVアニメ『グリムノーツ The Animation』のEDテーマとして作品に花を添えている。

ストリングスが印象的なイントロから始まるミディアムバラードは、メンバーそれぞれが持つ声がさらに際立つ名曲となっている。

『i☆Ris3.0』のはじまり

『Endless Notes』はアイドル声優というブランドに「アーティスト性」が色濃く出た一曲である。

『i☆Ris』のシングル表題曲と言えばこれまで、アイドル性の高いポップスが主軸にあった。

いや、「明るくて、可愛くて、元気で、カッコいいのが『i☆Ris』らしさ」になっていたようにも思う。

特に彼女たち6人にとってターニングポイントとなった「プリパラ」の2014年以降は、そのイメージが顕著なものとなっていく。

「Make it!」、「Realize!」、「Goin'on」。そして、「Memorial」。全てが神曲であり、ライブでも大きな熱を生むヒットナンバーだ。

彼女たち自身が声優としてメインの役を演じ、彼女たち自身が主題歌を担当する。作品のメッセージ性と楽曲のクォリティに化学反応が起こり、2016年には第10回声優アワード歌唱賞を受賞し、武道館のステージを踏む声優アイドルへと進化した。

ただ、その一方で『i☆Ris』ってこういう感じだよね？というイメージが定着してしまったような気もしていた。

事実、僕も「可愛くて、パフォーマンスが凄い」というイメージが先行していた。

過去を否定しているわけではない。あの時間があるからこそ今の『i☆Ris』がある。

ただし、アーティストは変化しなければ停滞してしまうし、ファンは常に新しいもの、新しい刺激を求めるものである。

『i☆Ris』は可愛くて元気でフレッシュなだけではない。

ライブやアルバムで魅せていた『i☆Ris』の綺麗でクールでスタイリッシュな個性を、広く発信する時期が来たのだ。

そんな運命の一曲に選ばれたのが『Endless Notes』だ。

メロディーと声のベストマッチ

『Endless Notes』の作詞・作曲を務めたのは馬渕直純さん。芹澤 優さんが名付け親となった「Re:Call」を手掛けたヒットメーカーであり、彼女たちが数年ぶりに『プリパラ』以外のタイアップとなった楽曲を担当した人物である。

そして、今回の「Endless Notes」から『i☆Ris』のサウンドを担当するチームが新チームへと移行した。

実際、『Endless Notes』を聴いてみると、アニソンというカテゴライズには止まらない魅力を感じた。

ストリングスが響きわたるイントロが終わると、
「自分を信じることが最強」という座右の銘を持つ芹澤 優さんがはじまりの音を切り開く。いい意味でアンタッチャブルな魅力を放つ久保田未夢さんへバトンが繋がれる。

低音の響きが美しい山北早紀さんはBメロへ最高のバトンを渡し、バラードが映える刺激的な歌声の茜屋日海夏さんと若井友希さんが続く。

透明感がありシンプルなメロディーから響く6人の歌声はこれまでの楽曲以上にグッと来るものがある。

2012年11月7日にリリースされた『i☆Ris』のデビューシングル「Color」のカップリングである「らむねサンセット」やオリジナル3rdアルバム「WONDERFUL PALETTE」に収録されている友希さんが作詞・作曲を務めた「パズル」。これまでの『i☆Ris』にも拳をグッと握り、目頭が熱くなるような名曲は存在していた。

これまでライブでしかしか見られなかった『I☆Ris』の裏の顔を覗いた気分になれる。

その実『Endless Notes』は新境地でもなければ、新しい一面でもないのかもしれない。

彼女たちが作り上げてきた引き出しはまだまだこんなものではないのだから。

デビューから7年目を迎え、大人の女性へと成長している等身大の彼女たちが詰まった楽曲はきっと貴方の心に寄り添う作品となっているはずだ。

圧倒的な信頼関係

先日のお台場ヴィーナスフォート教会広場でのパフォーマンスを見ていて気付いたことがある。

ほぼメンバー間でアイコンタクトを交わすことはない。集まったファンの目だけをしっかりと見据える。その凛とした姿は新時代の幕開けを予感させるものだあったように思う。

運命の作品『プリパラ』で『i☆Ris2.0』へと進化した6人が2019年、いよいよ『i☆Ris3.0』へと変化しようとしている。

2019年、新曲を引っさげ、さらにパワーアップする『i☆Ris』が紡ぐ終わらない本に綴られた物語。この次のページは更に大きな会場でのライブへとつながっているのだろう。

[文・川野優希]

　

リリース情報

i☆Ris17thシングル「Endless Notes」　

発売日：2019年2月13日(水)

【初回生産限定：グリムノーツ The Animation盤】 CD　1,300円+税

アニメイトオンラインショップでの購入はこちら
[CD]
M1. Endless Notes
M2. イノセントイノベーション
M3. Endless Notes -TV ver.-
M4. Endless Notes (Instrumental)
M5. イノセントイノベーション (Instrumental)
※「グリムノーツ The Animation」描き下ろしジャケット

【CD+DVD】1,800円+税

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[CD]
M1. Endless Notes
M2. イノセントイノベーション
M3. Endless Notes (Instrumental)
M4. イノセントイノベーション (Instrumental)
[DVD]
・Endless Notes -Music Video-
・Endless Notes -Off Shot Movie-

【CD】1,200円+税

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[CD]
M1. Endless Notes
M2. イノセントイノベーション
M3. Endless Notes (Instrumental)
M4. イノセントイノベーション (Instrumental)

　

「i☆Ris 6th Anniversary Live ～Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!～」DVD・Blu-ray

■初回生産限定盤 DVD2枚組+LIVE CD　8,500円＋税

■通常盤 DVD2枚組　6,50円＋税

■初回生産限定盤 Blu-ray Disc+ LIVE CD　10,000円＋税

■通常盤 Blu-ray Disc　8,000円＋税

＜DVD&Blu-ray収録内容＞
01 Special Kiss
02 Ready Smile!!
03 i☆Doloid
04 ミラクル☆パラダイス
05 幻想曲WONDERLAND
06 Vampire Lady
07 Believe in （山北早紀, 澁谷梓希）
08 Love Magic （芹澤優, 久保田未夢）
09 流星 （茜屋日海夏, 若井友希）
10 鏡のLabyrinth
11 Raspberry night
12 Memorial
13 Color
14 §Rainbow
15 ドリームパレード
16 Happy New World☆
▼EN.
17 Make it!
18 アメコイ
19 Goin’on
・i☆Ris 6th Anniversary Live ～Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!～ -Off Shot Movie-

＜CD収録内容＞
・「i☆Ris 6th Anniversary Live ～Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!～」ライブ音源（当日のセットリストからセレクトされた楽曲が収録）

　

ライブ情報

■公演名
i☆Ris 5th Live Tour 2019 ～FEVER～

■日　程/会　場　（開場/開演）
・4月13日(土)　埼玉県 /三郷市文化会館
　14:00/ 14:30　　18:00/ 18:30

・4月21日(日)　福岡県 / Zepp Fukuoka
　14:00 / 14:30　　18:00 / 18:30

・5月4日(土)　宮城県 /日立システムズホール仙台 シアターホール
　14:30 / 15:00　　18:30 / 19:00

・5月6日(月・祝)　大阪府 / Zepp Namba
　14:00 / 15:00　　18:00 / 19:00

・5月11日(土)　愛知県 /日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
　14:15 / 15:00　　18:15 / 19:00

・5月19日(日)　北海道 / Zepp Sapporo
　14:00 / 14:30　　18:00 / 18:30

・5月25日(土)　神奈川県 /関内ホール 大ホール
　14:15 / 15:00　　18:15 / 19:00

・6月1日(土)　東京都 /中野サンプラザ
　14:00 / 15:00　　18:00 / 19:00

全8会場16公演　(全会場 昼/夜2回公演)

■チケット
〈全席指定〉6,800円（税込）
小学生以上有料。未就学児童は入場不可。
※Zepp公演: ドリンク代別途500円あり
※枚数制限：4枚

□i☆Ris公式サイト
□i☆Ris公式Twitter（@irisofficial）