東山奈央さん2ndアルバム『群青インフィニティ』全11曲をなおぼう自身が徹底解説【前編】直筆コメント付き！

声優で歌手の東山奈央さんが、2019年4月3日(水)に2ndアルバム『群青インフィニティ』をリリース！　前回のアルバムから約1年5カ月ぶりとなる一枚は、全11曲のフルアルバムで、しかも、なんと新曲が10曲も収録されている意欲作！

これまでにさまざまな曲を歌唱してきた東山さんだが、今回の一枚は、いい意味で期待を裏切ってくれるアルバムです。「こんななおぼう、聴いたことない！」と思わせてくれる2ndアルバムに仕上がっています。

今回は発売を記念して、東山奈央さんにインタビューを敢行した。自身による全楽曲紹介を、前編・後編でお届け！　楽曲のイメージを「ひとこと」で表した、東山さん直筆コメントも併せてチェック!!

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□東山奈央さんが「群青インフィニティ」MVを解説
　

東山奈央さんによる『群青インフィニティ』全楽曲紹介

――各楽曲紹介の前に、まずは2ndアルバム全体を通した紹介をお願いします。

東山奈央さん(以下、東山)：1stアルバム『Rainbow』は、その名に恥じない色とりどりなアルバムになったかなと思います。今回の2ndアルバム『群青インフィニティ』は、さらにバラエティ豊かなアルバムに仕上がりました。

――アルバムを作成するにあたって、目標としたことはありますか？

東山：自分が目標にしたのは、みなさんがアルバムをザッと流して聴いてくださった後、まだ曲名を覚えていなくても感想を語り合えるアルバムにしたかったんです。例えば「セリフっぽい曲」とか「ロボっぽい曲」、「アコーディオンが入ってた曲」とか、楽曲それぞれの個性をズバリ言える曲でラインナップしたい気持ちがありました。

――なるほど。その通り、実に個性的な曲が収録された2ndアルバムだと思います。

東山：なので『Rainbow』よりも、さらにそれぞれの曲の個性が色濃く出せたと思います。

――ご自身で完成版を聴いた感想はいかがでしたか？

東山：全体を通して聴くと、「この1枚は元気になれるな」と思いました。ダークな曲とかオシャレな曲もありますが、全体のイメージは「元気」です。聴いてくださった方々が、明日も頑張れる一枚になったらいいなと願ってつくってきたので、自分でも楽しく聴けたのはよかったなって思います。

――『群青インフィニティ』のテーマは「応援」とおっしゃっていましたね。

東山：はい。表題曲の『群青インフィニティ』とダブルリード曲の『はじまりの空』は、みなさんの背中を押せる応援ソングを作りたいという気持ちで制作した曲です。このイメージはアルバム全体に広がってくれて、一枚を通して聴くと応援ムードが感じられるなと思いました。あとは勢いがあります。このアルバムのライブがイメージできるのではないかなと。

――アルバムの制作をしているときは、その後に行うライブのことまで考えてしまいますか？

東山：ツアーを直前に控えたアルバムなので、やはり考えてしまいますね。みんなとひとつになるために掛け合いのパートを増やしたいなとか、みんなと手を振りたいなとか、制作中にたくさん考えました。

――楽しみにしているファンにとって、とても嬉しい心遣いですね！

東山：さらに今回のライブはツアーなので、ずっと私の活動を追いかけてくださっているお客さんだけじゃなく、ふらっと遊びに来てくださるようなライトな方もいると思います。もしかしたら、私の曲をひとつも聴いたことのない方も、来てくださるかもしれません。だから、そんな方でも手っ取り早くライブで乗れる曲も作りたかったんです。

――2ndアルバムは、乗りやすい曲が多い印象でした。ライブが楽しそうです。

東山：もちろん、私は予習が必要な曲も好きです。以前だと『ネバギバ音頭』とか、今回だと『さよならモラトリアム』がそうです。私がライブ本番に向けて練習をするのが好きだから、みんなもライブ当日に向けて気持ちを高めていく楽しみを味わってほしいんです。

私だけじゃなく、会場に遊びに来てくださるみんなが同じ方向に向かって進んでいけるのは素敵だなって思います。なので、そういう曲もありつつ、1番を聴いただけで2番からはすぐ乗れるような曲も、バランスよく必要だと感じていました。

――1stアルバム『Rainbow』ともっとも大きな違いは、タイアップ曲の数だと思いました。

東山：そうですね。今回のタイアップ曲は『灯火のまにまに』の一曲だけです。タイアップ曲は作品に関わってくださる関係者のみなさんが、それぞれの想いを凝縮して作る曲です。私の想いだけで、曲を作ることはできません。

そういう意味では、2ndアルバムは私の想いが強いラインナップになりました。1stアルバムと決定的に違うのは、デモから曲が完成するまでの過程に、私がすべて関わらせていただいた曲ばかりです。

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――たくさん意見を出しましたか？

東山：たっくさん出させていただきました！　楽器の音の強さとか、曲のイメージとか。アルバムにメリハリをつけるために、それぞれの個性をどうやって伸ばしていくかを考えて、お願いごとをたくさんさせていただきました。

――各楽曲の制作中、すでに曲順は決まっていたのでしょうか？

東山：いや、まったく決まっていませんでした。すべて完成してから曲順を考えたんです。この個性的な曲たちを1つにまとめ上げるのは、大変でした(笑)　嬉しい悲鳴でしたね。2ndアルバムは半年以上かけて、じっくり制作させていただいた一枚です。

――どんなとき、どんな場所で聴いてほしいですか？

東山：本当にいろいろな曲があるので、どんなシチュエーションでもハマる曲が必ずあるかなと思います。個人的には『I Want You To Know Baby』とか『Action』、『Living Dying Kissin'』とか、オシャレテクノ系は車の中が映えるんじゃないかなと思います。

東山奈央さんによる全曲紹介スタート！

群青インフィニティ

――リード曲『群青インフィニティ』の紹介をお願いします。

東山：私の歌手活動は3年目になりましたが、初めは不安がいっぱいでした。でも、そんなとき、みなさんが温かい声を届けてくださったおかげで、元気や勇気をもらえました。この『群青インフィニティ』は、そんなみなさんへのお返しの曲です。

――曲のテーマの「応援ソング」の意味ですね。

東山：はい。今度は私からみなさんに勇気をお届けできたら嬉しいなと思って、作曲が始まりました。「空」をテーマにしているので、突き抜ける青さ、広大さ、伸びやかさ、などをメロディーで表現しつつ、歌詞は自分を鼓舞するような強い言葉を選んでいます。私が普段あまり使わないような、語気の強めなワードがたくさん入っているのは、そんな理由からです。

『Action』

――2曲目は雰囲気がガラッと変わりますね。

東山：2曲めにして「オシャレな曲がキター！」って思われるかもしれませんね(笑)。2ndアルバムは曲順を考えるのが本当に難しかったんです。一曲一曲が色とりどりすぎて、どうやって1枚にまとめるかに悩みました。

――2曲目に選んだ理由は？

東山：当初、私はダンスゾーンに入れようと思っていたんです。でもディレクターさんが2曲目を提案しました。私はそれを聞いて「なるほど！」と思いました。完成してみると、これが正解だったと思います。ライブをイメージできる、いい曲順になりました。

――東山さんが『Action』で表現したかったことは？

東山：歌詞の内容がセクシーな感じもあるのですが、歌っている内面はうぶな部分もあります。かわいい少女と、大人らしい女性の間をイメージして歌ってみました。

私はこの曲のサビの「焦らさないでよ 答えはlovin' you～♪」の後のベースが大好きです。ですが、制作の過程でなくなっちゃったときがあったんです。でも、ここは外せないので、復活させてもらいました。

――先ほどおっしゃっていた、東山さんの意見が反映されていますね。

東山：どの曲もそうですが、この『Action』は特にこだわって作ったかもしれません。音色を何度も変えて、試行錯誤して完成した曲です。おかげでとってもいい曲になりました。聴いているだけで気持ちよくて、ドライブにピッタリだと思います

青空ダイアリー

――3曲目は、明るくかわいい曲です。

東山：大空満開！　青空、夕暮れ、星屑など、いろんな空模様を歌った曲です。本当にかわいい！　初めて聴いたときに頭を抱えるほどのかわいさでした(笑)。アルバムを作っている途中にかわいい曲が少ないことに気づいて、かわいい曲を入れました。

――東山さんのイメージにぴったりだと思いました。

東山：ホントですか？(笑)　セリフが入っているのでキャッチーな曲なんです。サビはみんなで手を振れる感じになっているので、みなさんぜひ手を振ってほしいです。

――そのときのペンライトの色は？

東山：やっぱり「青空」なので「青」でしょうか!!

灯火のまにまに

――唯一のタイアップ曲ですね。

東山：和楽器の曲なので、初めは「個性が強すぎるかな？」と思っていたんです。ですが、他の曲も負けない個性を持っているので、うまく馴染んでくれました。アルバム全体を通して聴いてみると、いい感じで馴染みつつも、存在感が損なわれていないんです。

――いままで、さまざまなステージで披露していますね。

東山：ほぼ1年くらい前の曲なので懐かしいのに、何度聴いても飽きない、いい曲だなって思います。おそらく『イマココ』と同じくらい、たくさん歌わせていただいている楽曲です。アニサマでも歌わせていただいた思い出の曲で、自分に馴染んでいる曲です。

――お客さんにも馴染んでいると思います。

東山：『灯火のまにまに』のおかげで、歌手の私を知ってくださった方が増えました。そんなきっかけを作ってくれた、大事な楽曲です。何度も聴いたよって方にも、2ndアルバムでこの曲のよさを再発見していただきたいです。

I Want You To Know Baby

――英語の歌詞のかっこいい曲ですね。

東山：出だしからロボロボしい！　私、好きなんですこういう曲。デモを聴いたときから、「はぁ、好き～♪」って。でも「テンポが速い～！」って(笑)。

――好きなことはいいことですが、ステージで歌うのは東山さんご自身ですからね(笑)。

東山：こういうときに自分がよくないなぁって思うのは、自分がお客さん目線なんです。このテンポでダンスが「できる／できない」を考える前に、「この曲のステージを見てみたい！」って思っちゃうんです。それで、あとで私がやるんじゃん……って。

――東山さん自身が楽しんでるなんて、素敵なことじゃないですか！

東山：ありがとうございます。自分のステージは、本当は自分が一番みたいんです！だって当日まで丹精をこめてつくってきているものですから。でも、これだけはお客さんに勝てないんですよね。みんなが羨ましい！

――あたりまえです(笑)。

東山：たくさんダンスを練習したのに、そのステージを私が見られないんです。身体がもうひとつほしい。自分の「見てみたい」という欲求が勝ってしまって完成した曲です。

――曲の内容もおもしろいですね。

東山：アンドロイドやAIが恋心を抱いてしまった内容の歌詞を書いていただきました。「人の心を知りたい」みたいな歌です。最初はロボロボしく歌っていますが、ラスサビだけは「ヒト」として歌っているので、ロボから生身の女の子としての歌い方に変わるところに注目して聴いていただきたいです。

余談ですが、2018年の私は、機械系のキャラクターを演じさせていただく機会が多かったんです。そういう意味でも、2019年の新曲にふさわしいかなと思いました。

――ロボットの部分と人間の部分は、歌い方を変えたのでしょうか？　それともチューニングを変えているのでしょうか？

東山：チューニングも変えていますが、歌い方自体も変えています。このギャップも楽しんでいただきたいです。この曲は本当に速すぎて、3分ちょっとしかないんです。『はじまりの空』は7分くらいあるのに。

さよならモラトリアム

――初めて聴いたとき、ビックリしました。

東山：あはははは！(笑)　「虹のわっか」とTwitterでもつぶやいたんですが、私も「とんでもねぇ曲」って思いました(笑)。

アルバム最終曲、レコーディング終わったーー！！あと１ヶ月ちょっとで発売、あっという間ですね！

今日レコーディングした曲は、言葉を選ばないでいうと…とんでもねぇ曲でした。初めて聴いたときなんだこれは！？ってなると思います（笑）今の気持ち、あとでひとりごとに更新しますね！（東山奈央）

— 東山奈央 オフィシャル (@naobou_official) 2019年2月19日

――どんな経緯で、この曲が生まれたのか興味があります。

東山：『さよならモラトリアム』は最後にできた曲です。「どれともかぶらない曲が歌いたいです」と意見を伝えたら、「突き抜けちゃいましょう！　空模様でいうところの嵐みたいな曲を作りましょう！」って。

――「嵐」ですか(笑)。

東山：実はこの曲、最初はイントロからアップテンポだったんです。ですが、聴いた方に驚いていただきたかったので、最初はあえてゴシックな雰囲気にしてミスリードを誘う感じにしました。でも、すぐに乗りやすくなります。

――コール＆レスポンスが激しそうだと感じました。

東山：予習が必須かもしれませんが、「アイ！デン！アイ！デン！」とか、「ナーナナナーナナーナナーナー♪」のところとか、楽しそうですよね。

――収録はたいへんでしたか？

東山：曲自体は大変じゃなかったですが、ガヤを録るのが大変だったかもしれません。それこそ、「アイ！デン！」のところとか。

――いろいろな声が入っていますが、何人の東山さんが入っているんですか？

東山：5～6人の東山が歌っていると思います。『さよならモラトリアム』という曲名が示す通り、学生の猶予期間を歌っています。

曲のなかにかっこいいゾーンとか、ヒーローゾーンとか、次になにが起きるんだろうってハラハラ感を楽しんでいただきたいです。そうそう、「マイアイデンティティ～♪」のところは、「ザマス眼鏡」の先生のつもりで歌っているんです。

――本当にいろんなキャラがいて、忙しい曲です(笑)。

東山：かけあいの「アイ、（アイ）、デン、（デン）」の部分も、よく聴くとキャラクターに変化があります。先生と子供たちの掛け合いになっていたり。いろんなキャラクターを演じているので、ぜひヘッドフォンで小さな音も聴き逃さないでいただきたいです。

――MVを作ったらおもしろそうですね！

東山：そのほうがわかりやすいかもしれませんね。この曲に関しては語ると止まりません。最初に女神さまポジションの子が「大人になるとはどういう事か」と歌って、それから最後まで、ずーっと出てこないんです。でも、最後に「だめだこりゃ」で帰ってくるんです。

――歌詞の物語がおもしろいです。

東山：私の解釈ですが、主人公はあれこれ考えていて、そのなかで先生に会ったりヒーローに会ったり、いろいろな経験をします。いろいろ見聞を広げてきたんだけど、最終的に「だめだこりゃ」で終わるという物語です。みなさんの感想も聞かせていただきたいです。

――この激しい曲は、ライブのときに『ネバギバ音頭』と連続して歌唱するのでしょうか？

東山：どうでしょうねぇ。もしも続けてやったら、パーティータイムの始まりですね(笑)。2ndアルバムを頭から聴いてくださったら、「個性的な曲はこれで終わり」と思うかもしれませんが……。

東山奈央さんの全曲紹介は後半へ続く!!

東山奈央さん2ndアルバム『群青インフィニティ』、全楽曲紹介の前半はここまで！　思わせぶりな発言で終わってしまったが、後半は明日公開します。お楽しみに。

[インタビュー・文／佐藤ポン]
　

リリース情報

■東山奈央 2ndアルバム「群青インフィニティ」
2019.4.3 instores

【初回限定盤 初回限定盤(CD＋BD)】3,800円＋税

アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

【通常盤 通常盤(CD)】3,000円＋税

アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

店舗別購入者特典絵柄

◆アニメイト
缶バッジ（オリジナル）＋複製サイン＆コメント入りブロマイド（オリジナル）
※缶バッジとブロマイドは同じ写真を使用しています。

イベント情報

東山奈央 2nd アルバム『群青インフィニティ』

　発売記念イベント 「うぉーうぉーしようぜ！！」

【イベント概要】　※3会場共通です
出演：東山奈央
内容：ミニライブ＆特典会（会場別メッセージカードお渡し）
対象商品：4月3日(水)発売 東山奈央2ndアルバム「群青インフィニティ」に参加券封入
・BD付初回限定盤　商品番号VTZL-156／税抜￥3,800
・通常盤　商品番号VTCL-60495／税抜￥3,000

■4/7(日)14:00　東京：東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ
■4/14(日)14:00　兵庫：阪急西宮ガーデンズ 本館4 階スカイガーデン・木の葉のステージ
■4/28(日)14:00　愛知：エアポートウォーク名古屋 3F イベントステージ

東山奈央 1st TOUR “LIVE Infinity”

≪公演概要≫
2019年8月12日(月・祝) 大阪 /オリックス劇場 17:00開場 18:00開演
2019年9月1日(日) 名古屋 / センチュリーホール 17:00開場 18:00開演
2019年9月7日(土)・8日(日) / 横浜 / パシフィコ横浜・国立大ホール 17:00開場 18:00開演

■主催：
大阪公演/キョードー大阪 (問い合わせ：キョードーインフォメーション0570-200-888)
名古屋公演/サンデーフォークプロモーション
(問い合わせ：サンデーフォークプロモーション 052-320-9100)
横浜公演/ソーゴー東京(問い合わせ：SOGO TOKYO 03-3405-9999)

≪アジアツアー(追加公演)概要≫
2019年9月15日(日) / Legacy Taipei　17:00開場 18:00開演
■主催：フライングドッグ
■企画・制作：フライングドッグ・avex taiwan inc.
※現地でのチケット販売情報につきましては、追って発表とさせて頂きます。

オフィシャルクラブ会員先行受付中!!
国内公演(東名阪)の二次先行予約＆台北公演先行予約スタート！
■受付期間：2月24日(日)19:00?3月3日（日）23:00まで
■チケット料金(国内)：7,800円（税込）　※未就学児入場不可
■購入方法：“虹のわっか”会員様限定で、1会員様につき1公演2枚まで申込可能。
※応募者多数の場合は抽選となります。
※現地でのチケット販売料金については追って発表させて頂きます。
新規入会はコチラ ⇒ http://fc.toyamanao.com/
■企画・制作 フライングドッグ ※全公演

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