音楽
名ゼリフやサプライズ演出が満載! 『声優紅白歌合戦2019』レポート

名ゼリフやサプライズ演出の数々に、声優ファン歓喜! 『声優紅白歌合戦2019』レポート

2019年4月14日(日)、千葉・舞浜アンフィシアターにて、声優による声優ファンのための新たな祭典『声優紅白歌合戦2019』が開催されました。

声優紅白歌合戦は、声優・中田譲治さんによるTwitterでのつぶやきから企画されたイベントで、中田さんが直接オファーをしたという紅組9人、白組9人、合計18人の人気声優たちが出場。

会場約2000人のファンとともに大いに盛り上がった、“平成”を彩る夢の祭典の模様をお届けします!!

<出演者>
発起人:中田譲治さん
総合司会:諏訪部順一さん、植田佳奈さん
紅組:井上喜久子さん、井上ほの花さん、岩男潤子さん、笠原弘子さん、小松未可子さん、中川翔子さん、日髙のり子さん、平野綾さん、横山智佐さん
白組:井上和彦さん、内田直哉さん、大塚明夫さん、黒田崇矢さん、関智一さん、武内駿輔さん、豊永利行さん、平川大輔さん、堀内賢雄さん
※五十音順

『声優紅白歌合戦2019』が華々しく開幕!

オープニングは、杉田智和さんのナレーションで送る、声優と歌の歴史ムービーから。

これまでの声優と歌の関わり方が時代に沿って紹介され、会場のファンも大興奮。改めて歴史を振り返る、完成度の高いムービーに釘付けになっていました。

そんな中、発起人の中田譲治さんがステージに登場し、「こんなに大勢の方が舞浜まで来てくださって、本当にジョージ感激! 愛してるよ♡」と、投げキッスでご挨拶。

その後は、総合司会を務める諏訪部順一さんと植田佳奈さんがステージへ。

白いジャケットを着用した諏訪部さんが「こんにちは、こんばんは、おはようございます!」と、世界基準を意識したという挨拶で始めると、紅い晴れ着姿の植田さんも「どうぞよろしくお願い致します! いよいよ始まりましたね」と続けます。

諏訪部さんと植田さんが、イベントの全出演者を呼び込み、ステージに出そろったところで開幕宣言!

まず、トップバッターは紅組から、ブラックのジャケット&パンツスタイルの平野綾さんが。

涼宮ハルヒ役で出演したアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌「God knows...」を歌唱。曲名をコールした途端、大きな歓声を上げて観客が総立ちに。会場はレッドカラーのペンライトに包まれ、1曲目から熱狂的なムードの中スタートします。

平野さんは、「声優としての私を知っていただいた大事な作品なので、今でもその時の気持ちを持って、大事に歌うようにしています!」と、感極まった表情を浮かべました。

白組のトップバッターは、ブラックのスーツスタイルで現れた武内駿輔さん。昭和アニメの名曲「銀河鉄道999」を披露し、ホワイトカラーのペンライトが会場を照らします。

落ち着きある甘い低音の歌声で場内のムードを一瞬にさらい、アニメ『銀河鉄道999』の世界へ。

親子で松本零士さんの作品が好きで、幼少期から憧れがあったという平成生まれの武内さんは、「これから声優というものを世の中に伝えていく時に、若い世代にも歴史を伝える機会とさせていただけたらと思って。なかなかない世代の先輩と一緒にやる機会なので、この曲を選曲させていただきました」と語りました。

しっとりと聞かせる懐かしの名曲から、バラエティーに富んだパフォーマンスまで♪

開幕早々に観客のテンションを上げ、勢いが加速する2組目は、白組:大塚明夫さん、紅組:岩男潤子さん。

大塚さんが歌ったのは、ゲーム『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』より、「昭和ブルース」。カウンターチェアに腰掛けながら、しっとりと歌い上げます。

赤いロングドレスの岩男さんは、OVA『KEY THE METAL IDOL』の「手のひらの宇宙」で、壮大なメロディーと透明感のある歌声を会場いっぱいに。

大塚さんの主演作であり、岩男さんのデビュー作でもあるアニメ『モンタナ・ジョーンズ』など、共通の思い出を振り返る1コマも。

3組目は白組が堀内賢雄さん、紅組が井上喜久子さん。

堀内さんはゲーム『アンジェリーク』からキャラクターソング「愛としか呼べない」を歌い、甘いささやきを入れながら、切ない歌声を観客に聞かせます。

ふわりとした白いドレスをまとった井上さんは、アニメ『おねがい☆ティーチャー』のOPテーマ「Shooting Star」を歌唱。間奏には、井上さん演じるキャラクター・風見みずほの名ゼリフ「最優先事項よ!」をキュートなスマイルとともに交えて、場内から喜びの歓声と拍手が起こりました。

次の4組目には、白組:平川大輔さん、紅組:井上ほの花さんが登場します。

平川さんは、アニメ『Free!』で演じるキャラクター・竜ヶ崎怜のコスプレで、キャラクターソング「水中飛行論における多角的アプローチ」を熱唱。

キャラクターを彷彿とさせるメガネを持ち上げる仕草や、バラフライで泳ぐパフォーマンスを見せる平川さんに応え、観客も竜ケ崎怜のイメージカラーであるパープルのペンライトを揺らして応援します。

今までのイベントの中で「今日が一番緊張したかもしれないですね」と、言葉にした平川さん。

キャラクターソングについて、「そのキャラクターが歌っているという前提が大事なんじゃないかなと思っているので、自分のキーとは違っても、そのキャラクターの声で、皆さんにお届けできたらいいなと思って取り組ませていただいています」と打ち明けました。

一方、アニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』のOPテーマ「ブルーバード」を歌う井上ほの花さんの澄んだハイトーンボイスは、会場を駆け抜ける疾風のよう。

途中、井上喜久子さんもステージへ登場し、母娘のサプライズ共演に歓声が。

その後のトークでは、ほの花さんが「また母と一緒にやりたいですね」と話すと、喜久子さんも「今度はピンクレディーとか!」と提案し、会場を盛り上げます。

ちょっとひと休み……ここでしか聞けないスペシャルコーナー

ここで歌合戦は小休止となり、中田さんがステージへ。「Bar.Joji」でのカクテルに見立てて、個性豊かな声優たちによるコラボコーナーをお届けすることに。

1杯目は大塚明夫さんと黒田崇矢さんのデュオで、アリスの「チャンピオン」。サングラスとブラックの衣装に身を包んだシックな2人が奏でる、力強い低音ボイスが観客を魅了します。

2杯目は、日髙のり子さんと中川翔子さんによるアニメ『トップをねらえ!』のOPテーマ「トップをねらえ! ~Fly High~」。間奏では、2人がセリフの掛け合いで、必殺技を叫ぶシーンも。

3杯目は岩男潤子さんと平野綾さんが歌う、アニメ『創聖のアクエリオン』のOPテーマ「創聖のアクエリオン」。清らかで美しいお2人の歌声が会場に響き渡ります。

ラストの4杯目は井上和彦さん、内田直哉さん、堀内賢雄さんの3人。トークでのにぎやかな印象から一変し、桜色のライトに照らされながら、コブクロの「桜」で優しく、温かいハーモニーを奏でます。

中田さんも「ソロの歌もいいけど、こういうコラボもここでしか聞けないからね!」と、発起人として満足げな表情を浮かべていました。

昭和の名作や平成の人気作の楽曲を、名ゼリフやサプライズ演出とともに披露☆

歌合戦に戻り、5組目の紅組:笠原弘子さん、白組:黒田崇矢さんで後半戦がスタート!

笠原さんはアニメ『機動警察パトレイバー』のOPテーマ「コンディション・グリーン ~緊急発進~」を歌唱。シックな着物の装いに対し、元気でさわやかな歌声が会場に広がります。

黒田さんは自身のロックバンド・黒田崇矢 & Goodfellasの「必ず景色は変わる」を披露。ハイテンポなロック楽曲に、黒田さんの低音ボイスの魅力が冴え渡ります。

黒田さんが、ゲーム『龍が如く』で演じている桐生一馬のセリフ「死にてぇヤツだけ、かかってこい!」でファンを煽ると、会場の熱気も一段と燃え上がります。

続く6組目は、紅組が横山智佐さん、白組が関智一さん。

横山さんは紅白の中間色、サクラカラーのドレスでステージに現れます。

アニメ『サクラ大戦』の主題歌「ゲキテイ(檄!帝国華撃団)」は、ゲーム原作のオリジナルにアレンジを加えながら、22年間歌い続けられている楽曲。

華撃団(巴里華撃団)メンバーの日髙のり子さんと井上喜久子さんもバックダンサーとしてパフォーマンスに参加し、客席から歓声と拍手が起こります。

関さんは、自身が演じるドモン・カッシュの赤いマントを身にまとい、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』の挿入歌「戦闘男児~鍛えよ勝つために~」を熱唱し、紅組にガンダムファイトを申し入れる場面も。

間奏で決めゼリフや必殺技を叫んだり、ドモン・カッシュの師匠である東方不敗マスター・アジア役の秋元羊介さんがサプライズ登場して、名場面の掛け合いを再現したり。ファンは大いに盛り上がります。

そして、7組目は紅組:小松未可子さん、白組:豊永利行さん。

華やかなムードの中、アニメ『ボールルームへようこそ』のEDテーマ「Maybe the next waltz」を歌う小松さんに対抗して、豊永さんはパワフルな歌声で、アニメ『デュラララ!!×2 転』OPテーマ「Day you laugh」から、作品の世界観をアピールします。

8組目は紅組が中川翔子さん、白組が内田直哉さん。

中川さんの「みんなで行くぜっ!」という掛け声で、アニメ『天元突破グレンラガン』のOPテーマ「空色デイズ」へ。中川さんのリードで、振り付けやコールをファンが共有し、会場に一体感が生まれます。

内田さんは、リードギター・飯島肇さん、ベース・勝杏里さんをバックに従えて登場。

自身がデンジグリーン役で出演していた特撮ドラマ『電子戦隊デンジマン』のOPテーマ「ああ 電子戦隊 デンジマン」を生披露。右の拳を前に出しながら、決めゼリフ「デンジスパーク!」を叫び、ファンの心をしっかりとつかみます。

新世代へ受け継がれる新たな伝説がここに誕生!!

トリを飾る9組目は、紅組:日髙のり子さん、白組:井上和彦さん。

日髙さんが歌ったのは、アニメ『らんま 1/2』のキャラクターソング「ハート ないしょ/2」で、セリフを入れながらキュートに披露します。

ステージでは、同作の天道かすみ役を演じた井上喜久子さんや井上ほの花さんが、バックコーラスに。最後のひと押しとばかりに、ステージを彩ります。

白いジャケットに身を包んだ井上さんが選んだのは、アニメ『サイボーグ009』で原作者・石ノ森章太郎さんが作詞したOPテーマ「誰がために」。

井上さん演じる島村ジョーの名ゼリフ「だが、僕はお前なんかを神とは認めない!」、「あとは勇気だけだ!」を力強く叫び、作品と曲への気勢を見せます。

その後のトークでは、本楽曲を歌唱していた成田賢さんが他界されたことに触れ、井上さんは「この曲を歌い継がせていただきたいなと思いました」と語りました。

さらに、日髙さんが浅倉南役、井上さんが新田明男役で共演していた、アニメ『タッチ』のワンシーンを演じる1幕も。アニメファンなら誰もが知る、人気のキャラクター生ボイスに歓声が沸き起こりました。

出演者の歌唱が全て終わり、イベントもフィナーレへ。来場者による投票の結果、栄誉ある第1回は白組の優勝に!

白組を代表し、井上さんが中田さんからトロフィーを受け取ります。

最後は、時に優しく、時にユーモアあふれる厳しいツッコミを入れながら、進行を務めた総合司会のお2人からもご挨拶。

植田佳奈さんは「第1回声優紅白歌合戦の司会に呼んでいただいて、こんなに光栄なことはなかったと思います」と、感慨深そうです。

諏訪部さんは、「まもなく平成が終わろうとしていて、声優のあり方が変わってきていますが、音楽と声優との親和性の高さというか、こういったイベントを多くの皆さんに関心を持っていただいて、お集りいただいて、実施できるというのは、我々にとってもありがたいことだなと思います。令和の新しい時代も引き続き、応援していただければうれしいです!」とコメント。

また、発起人の中田さんからは、「僕が最初に思っていたのとは全然イメージが違って、こんなにたくさんのお客さんに囲まれて、素敵な出演者に来ていただいて、夢を叶えてくれたスタッフ、出演者のみなさん、本当にありがとうございます!」と感謝の言葉が。

フィナーレの締めくくりには、アニメ『NARUTO -ナルト-』のOPテーマ「GO!!!」を、出演者と観客全員が大合唱し、盛大に幕を閉じました。

イベント終了後、CSファミリー劇場での放送決定と、次回「声優紅白歌合戦2020」開催決定がモニターで発表され、最後の最後まで大歓声と拍手に包まれました。

[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]

『声優紅白歌合戦2019』セットリスト

M01「God knows…」平野綾
M02「銀河鉄道999」武内駿輔
M03「昭和ブルース」大塚明夫
M04「手のひらの宇宙」岩男潤子
M05「愛としか呼べない」堀内賢雄
M06「Shooting Star」井上喜久子
M07「水中飛行論における多角的アプローチ」平川大輔
M08「ブルーバード」井上ほの花

~コラボアヴァン コーナー~
M09「チャンピオン」大塚明夫・黒田崇矢
M10「トップをねらえ! ~Fly High~」日髙のり子・中川翔子
M11「創聖のアクエリオン」岩男潤子・平野 綾
M12「桜」井上和彦・内田直哉・堀内賢雄

M13「コンディション・グリーン~緊急発進~」笠原弘子
M14「必ず景色は変わる」黒田崇矢
M15「ゲキテイ(檄!帝国華撃団)」横山智佐
M16「戦闘男児~鍛えよ勝つために~」関智一・秋元羊介
M17「Maybe the next waltz」小松未可子
M18「Day you laugh」豊永利行
M19「空色デイズ」中川翔子
M20「ああ 電子戦隊 デンジマン」内田直哉(コーラス:勝杏里・飯島肇)
M21「ハート ないしょ/2」日髙のり子
M22「誰がために」井上和彦

M23「GO!!!」全員歌唱

(C)2018 「声優紅白歌合戦」実行委員会
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