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 『FGO』のディライトワークスによるマーケッターキャリア相談会“肉会Vol.11”レポート

『FGO』ディライトワークスの宣伝担当が明かすプロジェクトとのかかわり方と市場の現状とは!?“肉会(MEAT MEETUP) Vol.11 マーケッターキャリア相談会 ~一歩先のマーケティングを目指して~”レポート

大人気の『Fate/Grand Order(FGO)』の企画・開発・運営に加え、『ミコノート』や様々なプラットフォームの新作ゲームも発表し、ますます勢いに乗るディライトワークス。同社が毎月開催している“肉会(MEAT MEETUP)”が、2019年4月も開催されました。

第11回目となる今回は“Vol.11 マーケッターキャリア相談会 ~一歩先のマーケティングを目指して~”ということで、ディライトワークス宣伝の横内皇太さんと五味晋太郎さんが登壇。“宣伝”もゲーム制作の一部だと理解できる貴重な話が次々明らかになりました。


 

まずはゲーム市場の現状を把握……実は新規タイトルは参入し辛い!?

まずはディライトワークスの現状の紹介があった後、おふたりのこれまでの経歴を紹介していきました。五味さんは2019年1月に入社されたばかりだそうですが、それまでも様々な会社で宣伝業務に携わってきたそう。幅広いゲームジャンルに関わられたそうで、その中には乙女ゲームもあったのだとか。

続いて横内さんは、以前はガンホーに在籍し、最初はPCオンラインゲームの運営部署に所属していたそうです。

その後モバイルゲーム事業を行う部署に異動してから、モバイルゲームでのプロモーションの重要性に気づき、運営から宣伝の業務に変更することになったとのこと。

また、現在は新ゲームプロジェクトだけでなく、ディライトワークスの複数のタイトルの宣伝業務に携わっているとのこと。


 
今回のスピーカーのおふたりのことが分かったところで、最初のトークテーマは「ゲーム市場の簡単な振り返り」。

前提としてマーケティング業務が会社の業績に左右されやすいという話から、現在の市場の規模が1兆円を超えることやその内モバイル市場が3分の2を占めること、一昨年(2017年)のNintendo Switch(R)発売から家庭用ゲーム機も盛り返していることなど、業界の現状を詳らかに。

▲横内皇太さん

▲横内皇太さん

▲五味晋太郎さん

▲五味晋太郎さん


 
そして話題は昨年(2018年)に。ここでは、App Annieの資料をもとに話が展開。

注目ポイントとなったのは、比較的最近に配信され人気のあったタイトルの『荒野行動(英題:Knives Out)』と『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)』で、そのほかにランクインしているタイトルは誰もが名前を知っている長期運営タイトルが多く挙がっています。


 
このランキングを見てもわかる通り、現在の市場は人気タイトルたちが盤石なポジションを獲得している状況で、新規タイトルが参入し辛くなってしまっているのだとか。

ダウンロード数に関してはライトユーザーに広く受け入れられている作品やバトルものが支持を集めており、アクティブユーザー数から見ても根強い人気を窺わせました。

また各作品のプロモーション施策のテンプレート化についても触れ、どのタイトルでも似たような施策を行いがちになっていることにも言及。

これについては、マーケティングは効率化が大きな活動指針となっているため、そういう傾向に偏るのはある意味正しい現象であるとしたうえで、ゲームというエンタテイメントの場で、あまりにもテンプレ化するが正しいのかと考えるマーケッターも多いのでは、と問いかけます。


 
しかし、現在の停滞とも思えるこの時期は、次の大きな波に備える大切なタイミングなのだそうです。新しい技術やサービスにより、ゲームが大きく進化するタイミングに合わせて次の新しい価値に応じた宣伝施策の準備をするタイミングだと強調しました。


 
その実例として、所謂“ガラケー”時代のプロモーションを振り返りました。当時は選択肢の少なさから今よりも宣伝の施策が限定的で、その手法もテンプレ化に陥っていました。

しかし、スマートフォンが登場したことからゲームは新たな進化をし、それに合わせた手法が次々登場するなど再び市場が活性化。

それに加え、例えばオンラインゲームで行われている作品の公式生放送など、これまでも他ジャンルで行われてきた既存の手法が見直されたそうです。

 
 

デベロッパーからパブリッシャーへと展開を広げていくディライトワークス

ここまでのトークでゲーム市場のマーケティングの現状が把握できたところで、遂にディライトワークスでは会社としてどんな取り組みが行われてきたのかが紹介されました。

パブリッシャーとしての事業を拡大していく中で、「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という理念に則り、ゲームの特性に最も適したプラットフォームを選択する方針があることを語りました。


 
だからこそコンシューマーもモバイルもボードゲームも展開しているそうですが、『FGO』はもちろん、「ディライトワークスのゲーム情報が出るとワクワクしてもらえる、期待してもらえる」ことを目指しているそうです。

またそのためにも『FGO』の宣伝チームに加えて、マーケティング組織の拡充や整備、強化が課題になっているそうで、それを支える優秀な人材を強く求めているとのこと。

おふたりの話によると入社時にたくさんのプロジェクトが動いていると説明されたそうで、いざ入ってみたら想像していた数を大幅に超えていたのだとか。


 
この後はディライトワークスの直近の宣伝施策の紹介として、様々なイベントへの出展の挑戦や、『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』、『ミコノート』や、インディーズレーベルの立ち上げ、『タイニーメタル 虚構の帝国』、“新ゲームプロジェクト”など新タイトルにも触れられました。

ディライトワークスに複数の制作部があることはかねてより知られていますが、マーケティングはその各制作部に紐づく形で存在しており、開発チームと一緒に歩いていくような形でお仕事をしているそうです。


 
最後におふたりからコメントがあり、横内さんは各チームの体制や文化、マーケティング部門をともに0から作って行くことが出来る、チャレンジ精神旺盛な力強い人材を求めました。

続いて五味さんは、ボードゲームにはディライトワークスで初めて関わったと明かすと、色々な経験や挑戦ができる会社だと訪れた受講者のみなさんに太鼓判を押しました。

ゲームの宣伝というお仕事に興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか。

また、この肉会の次回開催も既に決定しており、今度は第5制作部のキャリア相談会となります。ナムコの往年の名作フライトシューティング『エースコンバット』や『機動戦士ガンダム戦記』などの名作ゲームに関わった、東山朝日さんが登壇されますので興味のある方はご参加を。
 

今回はお好みでおかずを選べる肉弁当!

そして、以下より毎回お馴染みの肉料理のフォトレポートをお届け! 今回は“手作り肉弁当”がテーマで、自分の好きなおかずを集めたお弁当を作って食べるという形式でした!! さらに中央には春らしく桜も用意されており、さながらお花見の様相!


 
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
 
ディライトワークス公式サイト
ディライトワークス PRODUCTS Twitter(@dw_products)
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