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TVアニメ『炎炎ノ消防隊』八瀬祐樹監督×david production・松永康佑プロデューサー対談

原作のキャッチーで洗練されたイラストを更にパワーアップ! 派手なアクションと繊細な描写にも注目のTVアニメ『炎炎ノ消防隊』オンエア直前インタビュー

炎の描き分けやキャスティング、そしてジョーカーの登場時期にも意識!

――本作を制作する上でのこだわりや、ポイントになると考えていることは?

八瀬:原作がテンポよくアクションをやっているので、アクションの派手さは心がけつつ、炎の描写が見どころの1つだと思うので、そこはしっかり描きたいなと思いました。

また、キャラクターの個性が際立っていて、キャラの内面やキャラ同士の掛け合いをうまく見せられたらいいなと思いながら作っています。

――作中では炎の描写も多様ですね。それぞれに感情や色があるような。

八瀬:元々、ただ燃えているだけの炎と、「焰(ほむら)ビト」が発する炎、そして森羅たち第三世代が出す炎を描き分けられたらいいよね、というところから始めましたが、こちらが特別なオーダーをしなくても素晴らしい絵が上がっていて。

キーアニメーターの三輪(和宏)さんや、メインアニメーターの大梶(博之)さんと松浦(力)さんが頑張ってくれました。

――主人公の森羅が背負う重い過去などシリアスな方向になりそうな雰囲気を、テンポ感のある掛け合いや笑えるコメディシーンがあることで、バランスよく見られます。だからこそ各話の後半で集中して見られるし、手に汗握る緊張感が心地よかったです。

八瀬:そこが少年マンガの良さだと思いますし、シリアスではあるけどそこまで重すぎなくてもいいかなと。

また、アクションならアクション、日常的なシーンは日常的なシーン、と整理して、全体のメリハリを意識していたので、そう言っていただけるとうれしいです。

――メインキャラのキャスティングについて、決めたポイントを教えてください。

八瀬:基本的には、それぞれのキャラのイメージに合う方を選ばせていただきました。中心となる第8のメンバーを中心に、周りを固める形で決めていきました。

松永:消防官は声が低くなりがちなので、全員低い声になってしまう可能性もあるわけで……かなり難航しましたね。

主人公の森羅とアーサーは、なかなか決められなくて。そこでまず、桜備から決めようかと。

八瀬:そのあとに、火縄が決まりました。全体のバランスを見ながら決めていった感じです。

――第8特殊消防隊のメンバーは隊長の桜備ほか、みんな個性的ですが、茉希やアイリスという女性キャラもイメージ通りでした。また、原作ファンにとって注目のキャラ、ジョーカーは津田健次郎さんですが、かなりハマっていますね。

八瀬:アフレコを聴いていても自由に演じてらっしゃるなと。実際、こちらからのオーダーも「好きにやってください」だったので(笑)。

シナリオの段階で、ジョーカーの登場が早すぎたかもしれないという話もあったのですが、早い段階から第三勢力がいることを見せた方が落ち着くかなと思い、原作通り2話からの登場としました。

――ジョーカーが出てくることで、森羅が追い求める謎に近づけるかもという希望を感じることができました。

八瀬:そうですね。最初に出てくることで、方向性を示してくれる、そんな役割もありますね。

――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか。

八瀬:音響監督の(明田川)仁さんは現場の雰囲気作りも上手ですし、キャストの皆さんも楽しくのびのびとやっているかなと思います。

――1話の収録の時、監督からキャストの皆さんへメッセージを送られたのでしょうか?

八瀬:あいさつはしましたね。「楽しくやりましょう」くらいで(笑)。

(C)大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課
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