声優

2019-09-14 13:00

『ウルトラマンタイガ』主題歌・寺島拓篤さんインタビュー｜シングル「Buddy ,steady, go！」、令和最初のウルトラマン・タイガへの熱い想いを語る!!

「MONSTER」はK-POPテイストを詰め込んだ「怪獣」のようなすごい曲!?

【主題歌】TV ウルトラマンタイガ OP「Buddy，steady，go!」/寺島拓篤通常盤

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――もう1曲の「MONSTER」はK-POPっぽい曲ですね。イントロの打ち込みの感じとセクシーな歌詞で。

寺島：ここ最近のシングルでは3曲目はスタッフのやりたい枠に何となくなっていて、今回はプロデューサーが「K-POPやろう！　K-POPやろう！」と。

僕自身はK-POPにはおもしろい楽曲やアーティストがいるのは知っていたけど、あまりなじみがなくて。

でも矢継ぎ早にプロデューサーが「クラムボンのmitoさんがいまK-POPにハマっているからお願いしよう」とトントン拍子に話が進んで、mitoさんと一席設けて、K-POPについてレクチャーを受け、「じゃあ、お願いします」と。

そして上がってきた曲を聴いたら信じられないくらいハードルが高い曲でびびりました。

K-POPではグループの中で得意な分野に特化して、メインボーカル担当、ダンス担当、ラップ担当と役割が明確に分かれているんですけど、それをすべて1人でやってもらいますと言われて。

――短い譜割の中で言葉を詰め込んでいる感じもK-POPらしいなと。

寺島：そうなんですよ！　ラップパートもmitoさんが仮でガイド的に入れてくれて、K-POPって元々、韓国語だし、日本語に訳した時のちょっと無理に詰め込みました、みたいな感じを出したいなと思って。あくまで元の韓国語の歌詞がある設定で。

だからデモで入っていた言葉数よりも多めに詰め込んでいます。あとはお客さんの声が入って、完成するという要素もK-POPにはあるので、「hey,growl!」や「wow,oh,wow」も曲中に多めに入っていて。K-POPの構造をひも解く作業は新鮮でおもしろかったです。

僕なりにどう歌詞を書いたらK-POPらしくなるだろうと研究して、行き着いたところはちょっとセクシーだけどかわいげもあって、挑発的だけど献身的なところもあって、という異性に対するアプローチが二律背反、相反するものがあるのが魅力的だなと。

また1つのグループでもかわいいスクールっぽいものもあれば、攻撃的な歌詞のものもあったり、表現の幅が広いし、それが成立するところもすごいなと。

だから挑発的で妖しげな感じが出せればいいなと思って、普段よりも一歩踏み込んだところで言葉を選びました。

――曲の構成も数曲分くらいのエッセンスが入っていて、濃厚ですね。

寺島：mitoさんは楽しくてしょうがなかったんでしょうね（笑）。レコーディングは何とか無事に終わりましたが、ライブではダンスもやらなきゃいけないので、それが今から心配で。

ラップも結構な分量があるし、踊りながら歌わなきゃいけないし、この1曲で5曲分くらいのカロリーがあって。ダンサーさん増やしてもらおうかな（笑）。

――今回のシングルもおもしろい1枚になりました。ミニアルバムを聴いたくらいの満足感があって。

寺島：今まで以上に幅が広がったというか、ウルトラマンを題材にしただけで、こういう違ったものが見られるんだとビックリしました。3曲目がタイトル通り、「怪獣」みたいな曲になったので、このシングルの世界観を広げてくれたと思います。

リリース後は大型フェスへの相次ぐ出演とリリースイベントをあの聖地で！

――今後のご予定を教えてください。

寺島：フェスにたくさん出演させていただきます。8月31日の『アニサマ2019』を皮切りに、9月14日は長野で開催される『アニエラフェスタ2019』、11月23日の『ANIMAX MUSIX 2019』、そして12月に『おれパラ』へと続きます。

また9月8日には東京ドームシティラクーアガーデンステージでシングル発売記念イベントがあります。今回リリースイベントで初めて歌を歌います。

これまでは「歌はライブで」という気持ちがあって、イベントでは主にトークしてきたんですけど、今回は特撮の主題歌なので、聖地となっている東京ドームシティのオープンスペースでフリーライブを行います。緊張しますね。

せっかくなので僕のファンの方、ウルトラマンファンの方だけでなく、たまたま通りかかった方にもぜひ見て、聴いてほしいです。

――寺島さんのリリース記念のフリーライブだけでも珍しいのに、聖地で歌うなんて次はいつ見られるか、わかりませんからね。

寺島：いつもステージに立つと次のことを考えずにパフォーマンスしてきましたが、今回はウルトラマンという大きな作品に関われて、聖地で歌えるので超貴重だなと自分でも思っています。

「東京ドームシティで僕と握手！」ですね。と言いつつ、するのはハイタッチですけど（笑）。聖地でのハイタッチも貴重なので、ぜひ事前応募してくださいね。

――聖地に立つてらしーを楽しみにしています。さて年末恒例の『おれパラ』ですが、進行状況はいかがですか？

寺島：現在お知らせしているのは日程と今回、森久保（祥太郎）さんがbuzz★Vibesとして出演するということですね。『おれパラ』の会議は夜、みんな仕事が終わって、クタクタの状態で集まるので、話したことを結構忘れているんですよね。

だから毎回、レジュメが配られて、前回の会議で決まったことなど確認するんですけど、buzz★Vibesで出ることも忘れていて、「ああ、そうだっけ？」みたいな（笑）。

buzz★Vibesは森久保さんがずっとやりたいと言っていたプロジェクトで、ユニットではあるけど、そういうアプローチができるのはおもしろいですよね。今から見るのが楽しみで、リハーサルが待ち遠しいです。

僕個人としては、シングルを3枚出したらアルバムという流れがあったけど、『REBOOT』のリリース後は4枚シングルをリリースして、「Nameless story」から3作連続でタイアップ曲という新しい流れになって。

しかも昨年の『おれパラ』後に出したシングルは「メグルモノ」、そして今回とまったくタイプが違う6曲がそろったので、どういう構成にしようかなとぼんやり悩んでいるところです。

――今年は単独ライブがない分、フェスへの出演が多い1年になりそうですね。

寺島：それもタイアップ曲を担当させていただいたおかげだと思っています。

『SERVAMP -サーヴァンプ-』で初めて担当させてもらって、『転生したらスライムだった件』で1期と2期のOP曲、そして今回の『ウルトラマンタイガ』の曲を歌わせていただいたおかげで、僕のことを知らなくても楽曲を知っている方も増えたと思います。

タイアップ曲を通じて僕が音楽活動をしていることを知ってくださった方もいて、たくさんのアーティストさんが集まるフェスでパフォーマンスする僕の姿を見て、興味を持ってくれたり、「いい曲歌うな」と思ってくれたら最高で。

またワンマンライブだったり、『おれパラ』などのホームではないのでフェスに出始めた頃は怖さもあったけど、作品を通じて皆さんと心を通わせたり、一緒に盛り上がることができたことがすごくうれしくて。

しかも今、『ウルトラマンタイガ』が放送されているホットな状態ですし、生で聴いてみたいなと思ってくださっている方もいると思うので、今から気合が入っています。

――では最後に皆さんへメッセージをお願いします。

寺島：国民的ヒーロー作品に歌と声で参加させていただけてとても光栄です。特撮作品というと男子のものというイメージがある方もいるかもしれませんが、この作品は年齢性別問わず楽しんでいただける内容になっています。

男の友情や熱いバトル、胸を打つストーリーなど盛り込まれた素敵な作品になったのでぜひ見てください。そして「寺島頑張っているな」と思ってもらえたら（笑）。

今まで僕の音楽に触れたことがなかった方には今回を機に聴いてもらえたらうれしいです。特に男子の皆さんに。そしてフェスやイベントで一緒に盛り上がれたら。

フェスこそ多様性を表現している場だと思っているので。会場で一緒に「バディゴー！」と叫べたら楽しいだろうなと今からワクワクしています。

[取材・文/永井和幸]

CD発売情報

7月放送予定『ウルトラマンタイガ』OP主題歌
寺島拓篤10thシングル「Buddy,steady, go!」
2019年8月28日発売
発売元・販売元：株式会社バンダイナムコアーツ

【初回限定盤（CD+DVD）】
LACM-34923/￥1,800(税抜)

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【通常盤（CDのみ）】
LACM-14923/￥1,300(税抜)

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-DVD-　※初回限定盤のみ
Buddy,steady, go! (Music Clip)

アーティストプロフィール

寺島拓篤（てらしまたくま）プロフィール

石川県出身12月20日生まれ。アクセルワン所属。

TVアニメ「創聖のアクエリオン」アポロ役で華々しいデビューをかざり、2011年、TVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%』一十木音也役やTVアニメ『セイクリッドセブン』丹童子アルマ役などの主役をはじめ、多数のアニメ・ゲーム作品の声をあてる人気の男性声優の一人。

数々のキャラクターソングを歌いこなす歌唱力の高さと、G.Addictオリジナルアニメーション企画『グラール騎士団（グラールナイツ）』のメインキャスト梶裕貴・阿部敦・寺島拓篤・堀江一眞の4人がユニット）として魅せたライブパフォーマンスも業界屈指。

★寺島拓篤ランティスアーティストページ

作品情報