劇場アニメ『キミだけにモテたいんだ。』斉藤壮馬さん&内山昂輝さん&富園力也さん&梅原裕一郎さんインタビュー|劇場で本作ならではの“青春感”を楽しんでほしい
現在大ヒット上映中のオリジナルアニメーション『キミだけにモテたいんだ。(以下、キミモテ)』。
脚本構成を岡田麿里さん、キャラクター原案をHoneyWorksのヤマコさんが担当する本作。企画・原作を秋元康さんが手がけていたことも話題となっています。
本編54分という見やすさや衝撃の結末など注目すべき点の多い『キミモテ』ですが、「モテメン甲子園」に出場する“残念な”5人の男子高校生を演じる声優さんにも注目が集まっています。
今回アニメイトタイムズでは、公開2日目に開催された公開記念舞台挨拶後に、メインキャストの斉藤壮馬さん(古田時夫役)、内山昂輝さん(葦田茂一役)、富園力也さん(戸島幸太郎役)、梅原裕一郎さん(後藤田駿役)にインタビュー!
『キミモテ』の魅力はもちろん、憧れの告白シチュエーションなどファン必読なお話を伺いました。
青春はキラキラだけじゃない!? 男性からの反応も気になる作品
――“モテメン甲子園”など設定が印象的ですが、作品の世界観や脚本を読んでの感想を教えてください。
古田時夫役・斉藤壮馬さん(以下、斉藤):お話をいただいた段階では、劇場で観られる王道青春モノなのかな? という印象でした。でも、脚本を読んでみると、結構攻めた内容だなと。
まず“モテメン甲子園”という世界観も独特ですし、青春のキラキラだけではない側面を描いていて。いろんな角度から10代のほろ苦さと甘さを描いている作品だなと感じました。
葦田茂一役・内山昂輝さん(以下、内山):やっぱり、“モテメン甲子園”が開催されるお話ということで、ぶっ飛んだ世界観なのかな、というのが第一印象でしたね。導入の展開も早いですし、ファンタジックな物語になるのかなと思っていました。
でも、いざ話が進んでいくと大会のために地道に修行したり、学校での人間関係に悩んだりもしていくなど、導入部よりは現実的な問題が描かれていって、結構ギャップがあるなって。
“モテメン甲子園”っていうとなんか妙な名前だと思われるかもしれませんが、現実世界でも、人の容姿に優劣をつける企画も依然としてあるし、そういうものに置き換えて考えると、わりとリアルな話なのかもしれないなと考えました。
戸島幸太郎役・富園力也さん(以下、富園):初めて“モテメン甲子園”って聞いたときは、名前のインパクトがすごくて。
でも台本を読んでいくと、(モテメン甲子園の中にも)いろいろな種目があって、その種目が本当にあってもおかしくないような感じで。
逆に、実際にあったら“バズる”こともあるんじゃないかなって思うくらい面白い内容だったので、台本を読んでいてもワクワクしてました。
後藤田駿役・梅原裕一郎さん(以下、梅原):オーディションの段階ではまだ全ての情報が解禁されていなかったので「どんな物語になるのかな、甘酸っぱい青春モノなんだろうな」と、なんとなく想像してオーディションに参加させていただいてました。
実際台本をいただいてアフレコしていく中で、なんというかこう、逆? いや、逆ではないんですけど(笑)。
一同:(笑)。
梅原:甘酸っぱい青春モノというよりかは、むしろ男の子のやりとりの中の、なんかちょっと「男ってばかだよね」みたいに笑えるようなお話なんだなっていうのを演じながらも感じていました。
最終的には告白シーンもありますし、いろんな人が楽しめる作品だと思います。
――実際舞台挨拶に立ってみて、お客さんの印象はいかがでしたか?
内山:舞台上から見た感じでは女性ファンの多さを感じました。
だから、男性が見たらどう思うのかとか、いろんな年代の方が見たらどうなんだろうっていうのは気になりますね。
斉藤:公開されたてですし、多分人によっていろんな感じ方がある作品ではあると思うので、いろんな意見や感想が出てくると思います。みなさんにどういう風に届くのか楽しみですね。
――では、演じて見ての印象を踏まえてキャラクター紹介をお願いします。
斉藤:時夫くんは周りの人からは中二病を拗らせていると思われているんですけど、実際は人と関わることに関して苦手意識がある子です。
多分自分の中に理想の形がありすぎるからこそ、現実にうまくアプローチできないというか、そういう意味では想像力豊かな人でもあり、10代特有の気持ちの揺らぎみたいなものがある子だなと思います。
内山:僕はアシモというキャラクターを演じたのですが、とても元気で朝からテンションが高くて、ちょっとバカっぽいところがあって。
でも根はいい奴だな、そしてとにかく若いなっていう印象を受ける青年ですね。
富園:幸太郎は可愛すぎでモテない男の子なんですけど、中身は男っぽく、かっこよくなりたいって思っているキャラクターです。
梅原さん演じる駿さんにすごく憧れているんですけど、駿さんに「可愛いままでもいいよ」「そのままでもいいよ」って言ってもらって可愛い自分を受け入れて、さらにもっとモテていくっていうシーンもあって。
梅原:後藤田駿は、立場的にホリコ(ヒロイン・堀ノ宮早紀子)の執事ということもあったりして、自分を律しているというか、ほかの子たちと比べるとそんなに感情を表立って出さないんです。
そういう執事然とした心っていうのは皆さんの中でも第一印象だと思うんですけど、本当はほかの4人と年頃の変わらない男の子なので、実はいろんなことを考えていたり、いろんな感情に蓋をしながら生きているんだろうなって思いました。