冬アニメ『うちタマ?! 〜うちのタマ知りませんか?〜』山田ポチ役・小野賢章さんインタビュー|ツッコミたくても“かわいいからいっか”と思えるところが癒し
小野さんが目指した“かわいさ”とは?
――少しオーディションの話についてもお伺いしたいのですが、ポチ以外にもオーディションを受けられたのでしょうか?
小野:確か、ポチだけだったような気がします。
――実際にポチ役で決まったときはいかがでしたか?
小野:ポチ役に決まったときはびっくりしました。これだけかわいいキャラクターなので、キャスト全員が女性の方でもいけると思うんです。
子猫や子犬ではないですけど、擬人化したら子供っぽいキャラクターもいますし、犬は割と大人な感じの雰囲気を持つキャラクターが多いですが、猫たちに関しては子供っぽい感じのキャラクターが多いですし。
ポチのキャラクターのビジュアルを見させていただいたとき、すごくかわいかったので“僕かな~?”という気持ちは正直ありました(笑)。
一同:(笑)。
小野:また、オーディションはテープオーディションだったので、自分の中から出ているかわいいところを目指して気の済むまで録りました。
――いろいろな“かわいい”がありますが、小野さんが目指した“かわいさ”とは?
小野:声に関してはちょっと細くしたり高くしたりしましたが、聞いたときに誰もが“かわいい”と思えるような感じを目指しました。
第3話で注目して欲しいのはポチの変な鳴き声!?
――本作ではいろいろなキャラクターたちが登場していますが、ポチはタマの親友です。その2人の関係性も見どころの1つになっていると思います。
小野:そうですね。人間だと“何であのときあんなことを言ったんだろう”と気になってはいろんなことを考えてしまって関係性がギクシャクしてしまうことがあると思います。
でも、タマとポチは動物なので、そのときに起こった出来事に対してびっくりしたり戸惑ったりすることはあるけれど、結局はみんな笑い合って終わることが多いんです。
なので、最後まで本当に変わらず、3丁目でみんなで平和に暮らしているという感じになっています。その中でいろいろな事件が起きますけど(笑)。
――事件!?
小野:今思えば、事件しかなかった気がします(笑)。
一同:(笑)。
小野:なので、そのギャップがすごいなと強く感じました。台本をいただいたとき、“あれっ!?おかしいぞ!?”と(笑)。もちろんかわいい作品ではありますが、かわいいだけじゃないみたいな部分があります。
特に、第2話の「平和」っていう短いBパートがあるんですけど、これが本当にやばくて……。
――おぉっ。どういう感じで“やばい”んですか?
小野:ちょっと理解ができないような、説明ができません(笑)。
一同:(笑)。
小野:動物と人間の違いという生態的な話をしているのですが、動物からしたらその内容について話をするのは“何の恥じらいもないんだろうなぁ”と皆さん感じていただけると思います。
それを「平和」というタイトルでやっているのがすごく面白いです。
――それはすごく気になりますね!
小野:その裏で“ワーワー”やっているのもすごく面白いですし、“何でこうなった!?”と思考がつながらないんです。彼らには理由がないんですよね(笑)。
――確かに(笑)。
小野:あと、ポチ的にいったら第3話が最高です。
――お! そういえば、第3話はポチのメイン回なのだとか。
小野:はい。ポチは結構タマに振り回されたり、心配性ということもあって頼りない部分があったりしますが、そのことに対して自覚もあるんです。
第3話はもっとカッコいい番犬にならなきゃ!と、強くなろうとする回になっています。それが結果見ていてかわいいと思える部分がたくさんあって。
あと、台本に“変な鳴き声”と書いてあったんです(笑)。
――変な鳴き声(笑)。
小野:ポチは一生懸命カッコよく鳴いているつもりですが、実際、犬になったときに人間から見たら変な鳴き声に聞こえるシーンがあって。
“変な鳴き声”を出すために、YouTubeで「犬 変な鳴き声」って調べました(笑)。
一同:(笑)。
小野:そしたら犬の変な鳴き声集が出てきたので、そこから1番変な鳴き声を僕がチョイスして練習、研究しましたね。
――第3話は小野さん演じるポチの“変な鳴き声”に注目ですね!
小野:はい。僕の練習した成果が見られると思うので、ぜひ見ていただきたいです。
基本的に、1話完結な内容が多いので、すごく見やすいと思います。とりあえず、まずは3話まで見てほしいです。
第1話はまともなほうですけど、第2話を見ていただけると“あれ?これはおかしいぞ?”とみなさん思われるんじゃないかな(笑)。
――良い意味でギャップを感じられる作品になっているのですね。
小野:そうですね。第1話では、人間の言葉を“こうじゃない?きっとこうだよ!”と変な方向に勘違いしたり、車のボンネットに猫が入っていないか確かめる“猫バンバン”をしてあげたりなど、そういう知識が入っていたり。
犬猫に対して“普段から気をつけてあげなきゃな”と思うシーンもあるので、猫や犬好きの方にも楽しめる作品になっていると思います。
その中でも第3話は個人的に頑張ったので見てほしいですが、(台本を見ながら)「トラの初恋」も良い話ですし……第8話もすごく平和な話で好きで、良い話がたくさんあります。
――お話を聞いているとオチ、最終回がどうなるのか気になってきました。
小野:最終回はすごく面白くて本当にびっくりしますよ! 特に、最終話のAパートが(笑)。
もう“ズッコーン”って感じですよね(笑)。本当に面白かったので、早く映像で見たいです。