「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2019 〜WA!!!!〜」両国千秋楽レポート｜音楽の穴は音楽で埋める！12年の絆を見せつけたおれパラ12周年千秋楽

おれサマー2020開催決定！青に染まったアンコール

アンコールは、もちろん恒例の「おれパラ」コールで。2019のおれパラのテーマは"WA"ですが、最初は小さくバラバラだった「おれパラ」コールがすこしずつひとつに大きくなっていく様子に、毎年の光景ながら"WA"を感じました。

アンコール曲は「United Flag」。OPと同じくホスト3名で鈴村さんのパートもカバーします。会場も「Hey!」「Let's Go!」とめいっぱいコールして歌い切りました。

ゲストの豊永さんも登場し、拍手で迎えられました。

トークは、小野さんのステージのお話からスタート。小野さんが「自分の出番（ソロパート）の前に僕のとこに出てくれてるんですよ」と笑うと、「しかもとっしー（豊永さん）、直前に覚えてくれたんですよ」「そう、2分前に教えてもらって、鈴村さんのジャケット借りて、……まさかおれパラで早替えをするとは」と、豊永さんのもすパラ登場から小野さんの後のソロステージまでの慌ただしさを吐露。

森久保さんは、豊永さんが余裕でいるので、教えるまでもなく覚えているのだと思っていたのだそうで、2分前になって急にわからなくなったという豊永さんのエピソードに、会場は大爆笑でした。

そんな裏舞台もあったドッキリ企画に、小野さんはちょっぴり「何かあるのでは」と勘づいていたのだそう。「もすパラに関しては、真顔で歌えと。ずっと前を向いていなさいと。絶対に脇見をしないように」と念を押されていたことを明かしました。

ただ、イヤモニ（イヤーモニター）から聞こえてくる歓声が大きくなった時には「千秋楽っていいな」「もしかしてとっしー（豊永さん）来てくれたのかな」と思っていたと話すと、会場は手を叩いて大笑い。「なんかいっぱいいたでしょう!?」とあらためてドッキリをふりかえりました。サプライズの"WA!!!!"、大成功です！

つづいて、話題はゲストの豊永さんに。森久保さんが「チュチュで出てきてさ、昨日は2曲目バラード、今日はまたシャレオツなものもってきやがってコノヤロウ（笑）」と振ると、「あの曲サビがずっとファルセット（裏声）なんですよ」と豊永さん。

レコーディングでは高い音を楽しんでいたものの、ライブになって振りが付くと歌いにくいことがわかったのだそう。「お耳汚しを」と話していましたが、ステージで見せてくれた姿は完璧でした。

「楽しかった。本当に楽しかったです」という豊永さんに寺島さんが「俺たちも見ていて本当に楽しかったし、すっげーかっこよかったし、羨ましかった！」と絶賛すると、「だろ？」と返す豊永さん。この軽妙なトークも豊永さんの魅力のひとつです。

「僕も自分のエンターテインメントをやったんですけど、『こんなエンタメもあるんだ』って、ここにきて新しい発見があった」と小野さんも絶賛でした。

会場の青いペンライトが本当に温かくて、ゲストの豊永さんも家族のように迎え入れてくれたおれパラに、深い感謝の言葉で締めくくりました。

そして話題は、『ウルトラマンタイガ』へ。劇場版『ウルトラマンタイガ』の主題歌を小野さんが担当し、2020年3月4日にリリースが決定。もすパラこと、森久保さん作詞作曲の「More Super Love」も収録されます。

この日の寺島さんの最後の曲「Buddy, steady, go!」のナレーションについても触れ、「小野さんが急に言ってくださったんですよ」と寺島さん。小野さん提案で、許可も取り、ナレーションに至ったのだそう。

「ナレーションにあった宇宙人って誰なんだろうと思ってずっと考えていたんですけど、ウルトラ寿司ふぁいやーでした」と寺島さんが話すと、「あいつらいつの間にあんなのやってたの!?」と森久保さん。

そしてそして、ここで特報！　なんと、"おれサマー2020"開催決定！　2年前、10周年を記念して行われた夏のおれパラ"おれサマー"。3年ぶり、2度目の開催です。

2020年9月19日・20日の2days。場所は同じく富士急ハイランド・コニファーフォレスト。"約束の場所"がまた増えました。

つづいては、おれパラファミリーの末っ子、寺島さん。いままでにない公演だったと振り返った寺島さんは、「とっしー（豊永さん）もおれパラファミリーだし、たくさんのゲスト、バンドメンバーやスタッフ、そして、ここに来てくれるみんなが、おれパラファミリーなんだなって。このファミリーの愛情っていうものをすごく感じて、絆を感じる公演になりました」と挨拶。

おれパラが家族であるという話は、寺島さんがホストメンバーになるよりも前からずっと語られていたことですが、こうして新しいホストの寺島さんにもしっかり受け継がれているものなのだと感じました。

つづいて、森久保さん。「ハプニングというか、アクシデントがあって」と切り出した森久保さんは、音楽に空いた穴は音楽で埋めよう、過去に俺たちカバーやってんじゃん、と全く予定にはなかったけれど「やろう」と決めたのだと語りました。

「あらためて絆だったり、エンタメに対する思いが再確認できた4公演だったね」とふりかえり、「ここまで我々を運んできてくれた、最初から応援してくれているみなさん、海外から来てくれるみなさん、今日初めて来たみなさん、久しぶりに来てくれた人もいるでしょう。そういったみなさんのおかげで、両国千秋楽を迎えることができます。本当にどうもありがとう」と謝辞を述べると、会場からは大きな拍手が送られました。

そして最後は、リーダー・小野さん。やり切った様子を覗かせました。

「想定外のことって起きるものですね」と話した後に「僕の周りには、"僕が仕掛けられる"っていう形でも起きるんですけど」と続けると、会場もメンバーも爆笑。寺島さんに「頻繁に起きますね」と合いの手をもらうと、「僕はそれが好きで」と、声優という主軸では味わえない、音楽活動をしているからこそ得られるものについて語り、「何より、こうして来てくれるみなさんの声であったりクラップであったり、その力が僕たちをここまで導いてくれました。12年やってて本当に良かった！」と少し涙声になりながら話すと、会場からは温かい拍手が起こりました。

「終わりが始まるよ」と、みんなでクラップ。最後の曲「STORY」です。大きなクラップと、いっぱいのコール＆レスポンス。

ステージの袖では、ドッキリに参加してくれたキッズダンサーたちも、一緒に歌ってくれていました。曲の最後には、みんなクラップしながら登壇、とってもにぎやかな「STORY」になりました。